SSブログ

冬アニメ・ドラマ 総評 [日常]

今期はアニメを割と多く見ました。

アニメ

ヴァニタスの手記
分割2クールの2クール目。
ジェヴォーダンの獣編がメインだったものの、ごく最近ガンガンJOKERに掲載されたヴァニタスとノエの戦いまで描かれていて、本当に原作ストックの全てを使い切って終わった感じでした。
相変わらず音楽が良かったですし、その他の作画とか諸々素晴らしかったです。
最後まで楽しく見られました。

オリエント
大高忍さんが原作ということで、コミックスは買っていないけどアニメをやるなら見てみよう、と思って見てみました。
……出来具合としてはかなり悪い部類に入る作品だったように思います。
とにかく絵が動かない、作画が乱れている、話が進むのが遅すぎる、ということで、良かった点が何一つありませんでした。
全12話あったのに、主人公の仲間が3人になって自分の武器を手に入れるところまで、という映画だったら最初の30分を12話に引き延ばしたようなスカスカな内容でガッカリでした。
主人公の性格もあまり好きになれず……
2期はもう決まっているようですが、見る予定はないです。

オンエアできない!
某テレビ局の新人ADになった主人公の辛すぎる日常を描いた5分アニメ。
とにかくテンポがいいのでサクサク見られ、何となくは知っていても詳しくは知らなかったADさんたちの日常を知ることができて、単純に楽しかったです。
ナレーションの麒麟の川島さんもいい味を出していました。

最遊記RELOAD -ZEROIN-
1度はアニメ化したことのあるヘイゼル編を、原作に忠実に作り直した作品。
全体的に輪郭線が太めだなぁ、と感じたものの、作画はかなり頑張っていた印象でした。輪郭線が太いのも含めて原作っぽい雰囲気がありましたし。声優さんたちも以前のアニメと同じに揃えてきていたのも素晴らしかったです。
作り直しただけはあったな、と感じました。

ハコヅメ
交番勤務の女性警察官の日常を描いた作品。
ドラマが面白かったのでアニメも見てみよう、と思って見てみました。
ドラマよりもかなりテンポよく進んでいた印象で、ドラマでは見たことがなかったエピソードもたくさんあって、アニメもアニメですごく楽しかったです。
同じエピソードでも、ドラマと比べて見てみるのもまたよかったです。
続編に期待したいです。

平家物語
あの平家物語をアニメ化するというので、見てみました。
びわという孤児になった女の子が平家に拾われて、びわの視点で平家の衰退を見ていく、という流れでした。
平家物語本編で琵琶法師が語っていたような口調で本編が描写される、というのが毎回ちゃんと入っていて、原作リスペクトが感じられたのもよかったです。
教科書にも載っている那須与一のエピソードもキッチリ入っていましたし、原作の最後まで描き切っていました。
話も分かりやすかったですし、絵もきれいで、上手いアニメ化だったと感じました。

錆喰いビスコ
当初見る予定はなかったものの、「このライトノベルがすごい!」で1位を取った作品のアニメ化だから面白いのでは?、というネット記事を見て、だったら見るだけ見ようと思って見てみました。
大当たりでした。
とにかくキャラが個性的で魅力があって、話にもグイグイ引き込まれました。話のテンポもよかったですし、キノコの描写とかそこまで動くわけではないけど演出的に上手いな、と思う場面が多々ありました。
全体的にナウシカの雰囲気があるなぁ、と思っていたら、影響を受けていると公言されていました。
ビスコとミロが歌うエンディングの出来もすごくよかったです。

時光代理人-LINK CLICK-
当初見る予定ではなかった作品2作目。
中国産のアニメではあるものの、音楽が天門さん、背景美術が丹治匠さん、何より中国でかなり評価が高い、というのを知って見て損はないだろう、と思って見てみました。
大当たりとはいかないまでも、十分当たりだと思える作品でした。
写真の中に入れる能力を持つ青年・シャオシーと写真から過去を読み取る能力を持つ青年・グアンがコンビを組んで、写真の中から様々な情報を探っていく、という話でした。
話としては面白いのですが、シャオシーの性格があまりよくなくて、序盤はイライラすることが結構ありました。この作品の世界では、写真の中に入って過去を改変したらそれが現代にも反映されてしまう、という設定で、写真の中の過去でシャオシーが余計なことをするのが見ていて本当に腹が立ちました。話の1番最初に、写真の中で過去を変えてはならない・未来を語ってはならない、と忠告されているのに。写真の中の世界でシャオシーが勝手な行動を取る→グアンが諫める、というパターンが確立されていたので仕方ない部分ではあったのですが。
ただ、それが最後の最後で因果応報的に主人公に最悪の結末をもたらすので、あえて悪く見せていたのだろうなぁ、とは思いました。
結構なバッドエンドでしたが、話の筋は通っていて、これはこの終わりでよかったです。
最終話を見ないとこの作品の良さはわからないので、見るなら最後まで見てほしい作品です。

トライブナイン
当初見る予定ではなかった作品の3作目。
「ダンガンロンパ」シリーズを作ったチームが作った作品ということで、だったら面白いのではないかと思って見てみました。
この作品はハズレでした。
エクストリームベースボール(XB)という格闘野球みたいな競技でいろんなチームと戦う、という話だったのですが、まずXB自体が全く面白くない。キャラも個性はあるけどこれだというキャラもいなく、話がほぼ頭に入ってこなかったです。無駄にキャラが多かった印象もありました。
今後配信されるスマホゲームの前振りとして作られた、という意味では「Deep Insanity」と似たような感じかな、と思わないでもなく。

ルパン三世 Part.6
2クール目はルパンの育ての母親について掘り下げる展開でした。
いろんな脚本家が書いているのは1クール目と同じだったのですが、登場する女性キャラたちに最終的に共通点を持たせていたのはよかったです。ただ、やっぱり出来に差はあって、終盤にあった、とある少女がルパン一味のキャラ設定をいろいろ妄想して最終的に不二子に告白しろと強要する話は、何を見せられているんだ?、と思ってしまいました。
久しぶりにテレビシリーズということで見てみたものの、Part.7があっても多分見ないと思いました。

プラチナエンド
キッチリきれいに最後まで原作通りに描いていました。
最後はちょっとくらい変えてくるんじゃないかと思っていたのですが、原作通りでした。
また、原作は米田博士が出てくる辺りから話が結構分かりにくくなるので、アニメだったらわかりやすくしてくれるかも、と思ったものの、やっぱりわかりにくかったです。

東京リベンジャーズ
作品タイトルと人気があるというのは知っていたものの、内容は全く知らなかったので、再放送があるというなら見てみよう、と思って見てみました。
確かに面白かったです。
第2話以降辺りからグイグイ話に引き込まれましたし、マイキーとかドラケンとか、これはいいキャラだなぁ、と感じました。これは人気が出るのもわかるなぁ、と。
まだ1クール見終わっただけなのですが、続きもすごく楽しみです。


春ドラマ

ミステリと言う勿れ
平凡な大学生がとある殺人事件に巻き込まれたのをきっかけに、推理をするというよりも何やらいろいろしゃべっているうちに事件が解決する、というミステリー。
かなりの割合で主人公がしゃべり倒す展開なのですが、主人公役の菅田将暉さんが上手いので、楽しく聞いていられました。
1話限りのゲストキャラとかに、普通にドラマのレギュラーを張る人たちがたくさん出ていて豪華でしたし、それ故に犯人がわかりにくくなっていてよかったです。
完全に続編前提な終わりだったので、続編に期待しています。

DCU
海で起こった事件を解決する特別部署の話。
海で起こった事件が関係するなら地上での捜査もするという設定で、「海猿」と「TOKYO MER」を足して2で割ったような作品だな、とまず感じました。
海上保安庁全面協力という触れ込みで、第1話こそ水中シーンも割と多くあったのですが、以降は水に関係する事件は起こるものの水中シーン少なめで、温泉の大浴場に潜って事件の手がかりを捜すシーンは、無理矢理水中シーンブッコんでない?、と思うところもありました。
主人公の性格もあまりいいとは言えず、話としても小物が黒幕で捕まって終わる展開でしたし、主人公とライバル関係でテロ組織にいるという成合についても中途半端な締めくくりで、続編前提にしても中途半端過ぎない?、と思ってしまいました。
続編があっても見ないかもしれません。

ドクターホワイト
医療の知識だけは克明に覚えている記憶喪失の少女が、とある病院の診断専門部署で働く話。
なぜ記憶喪失なのか、なぜ医療の知識だけはあるのか、という謎解きなどはキッチリ行われましたが、知識だけで診断って出来るものなのかな、と思うところもあり、ちょっと微妙なところもありました。
膨大な医療知識で誤診を正す、というのがテーマで、ちょっとわかりにくい病気に気付いていくという過程は割と面白かったです。
登場人物同士のやり取りは割とテンポが良くて楽しめました。

愛しい嘘~優しい闇~
突然開かれることになった中学校の同窓会。それに参加した親しい旧友6人が同窓会の日を境に次々死んでいき、仲間が減っていく中で主人公は真犯人を捜していく、という話。
見始めた当初は、林遣都さんと溝端淳平さんの役が逆なんじゃないのかな?、と感じたのですが、最後の展開を見て納得しました。林遣都さんの役は上手い人じゃないとできない役でした。
序盤は結構主人公の女の子にイライラしましたが、次第にそれはなくなりました。
毎回怪しい人物が入れ替わり、少しずつ真相に迫っていく流れは単純に引き込まれました。
いろいろ張られていた伏線も最後でキッチリ回収され、話の骨格がしっかりした作品だったな、と感じました。面白かったです。

ケイ×ヤク
公安の刑事とヤクザが手を組んで、刑事の元上司でありヤクザの姉でもある女性を捜す話。
ヤクザがバイだという設定というのもあり、全体的にBLっぽい男性同士の友情がメインの話になっていました。
一応話に区切りはついていましたが、本当の黒幕とかいろいろ残された伏線があったりして、続編を意識したような終わり方でした。
BL自体あまり好きではないのですが、単純に主人公2人のやり取りは面白かったです。

真犯人フラグ
「あなたの番です」と同じスタッフの手によるドラマの真相編。
割と序盤から謎解きが始まって、ずっと謎解きが続いている感じだったのはよかったです。
「あなたの番です」はほぼ真犯人1人による犯行でしたが、本作ではいろんな人が少しずついろんなことをしていて、それが複雑に絡み合って事件が複雑化してしまった、ということで、切り口を変えてきたのはよかったです。ただ、意味深だったことが全く意味がなかったり妄想だったり、というところでちょっとイラっとしたことはありました。
ちなみに、真犯人は誘拐された妻・真帆だとずっと思っていたのですが、ハズレでした。
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

秋アニメ・ドラマ 総評 [日常]

今期はアニメもドラマも割と見ました。
年明け最初の更新が昨年のアニメとドラマの話というのもアレですが。

アニメ

海賊王女
幼い頃に乗っていた船が海賊に襲われて娼婦の島に流れ着いた少女・フェナ。それから10年が経ち、かつての仲間の手によって助け出されたフェナが伝説の島・エデンを目指す、という話。
今期1の当たりアニメでした。
非常に絵が良く動く上に音楽が梶浦由記さんということで、毎回話に引き込まれました。
ストーリーはラピュタに似ているところもあって割と王道だったのですが、魅力的なキャラが多くてよかったです。特に雪丸はいいキャラでした。
最初からストーリーがキッチリ固められていて、第1話の冒頭でフェナが後々キーポイントとなる「ヴァイスヴァーサ」を歌っているとか、アベルとコーディが登場しているとか、その辺りの伏線も素晴らしかったです。

Deep Insanity THE LOST CHILD
南極に空いた穴・アサイラムの調査するスリーパーたちの物語。
元々スクエニが企画したゲーム・漫画・アニメ連動の作品だというのを全く知らずに、あらすじだけで面白そうと思って見始めてしまいました。ガンガンとかに情報が載っていなかったかスルーしていたか、ビッグガンガンで漫画版が連載されているのも知りませんでした。
アニメだけでも話は分かるのですが、ストーリーとキャラは違うものの設定とかいろいろ「SCARLET NEXUS」と被るところがあって、印象がダブってしまいました。
絵も作画が乱れているところがあったり、あまり動かなかったり、と出来具合はいまひとつでした。
話も悪くはないけど引き込まれるわけでもない、という感じで、印象に残らなかったです。
唯一、鈴木このみさんが歌う主題歌はよかったです。やっぱり上手いな、と思いましたし。
一応ゲームの「Deep Insanity ASYLUM」に繋がっていく話のようでしたが、ゲームをプレイしてみようとは思えなかったです。

ブルーピリオド
高校2年生から本格的に絵を学ぼうと決めた主人公が東京藝術大学を目指す話。
マンガ大賞を取った作品がアニメ化するなら見てみよう、という単純な理由で見始めましたが、結構楽しめました。
絵という答えがないもので受験をしなければならない、という美大受験のプレッシャーとか、こういう世界なんだなぁ、というのが感じられてよかったです。

プラチナエンド
次の神を決めるため、神候補となった13人の人間同士が争う話。
完結している漫画をアニメ化して成功した例があまりない中、これは結構頑張っている感じです。
コミックス14巻を2クールでやるとのことで、下手に端折ったりとかオリジナル展開が入ることなく原作に忠実で楽しめています。
話も原作よりわかりやすく感じています。
これなら完結まで安心して見ていられると思います。

マブラヴ オルタネイティヴ
元々ストーリーの評判がいいPCゲームのアニメ化ということで見てみました。
第1話で佐渡島が地球外生物・BETAに占領されるまでの絶望が描かれていたところは凄く引き込まれたのですが、それ以降はちょっと微妙でした。
中盤以降はBETAとの戦いというより人間同士の政治的な話になってしまっていたりしましたし。
ただ、話として全く終わっていないというのもありますし、2期決定されてもいるので、終わりまでは追ってみようとは思っています。

ルパン三世 Part.6
久しぶりに30分アニメとして放送されるということで見てみました。
話の本筋はルパンと過去に因縁のあったホームズとの話ですが、所々にゲスト脚本家が描いた話が入ってきていて、それが押井守さんとか湊かなえさんとか結構有名な人だったりして、お金のかけ方が違うな、と感じました。
押井守さんの脚本のところはいろんな意味でそこだけ別次元みたいな話だったりするので、作品全体のバランスはちょっと微妙かな、と感じたりもしました。
絵もよく動くし作画も安定しているのは素晴らしいです。

SCARLET NEXUS
ゲーム原作で、ゲームをプレイしていないけど買おうかどうか迷っていたソフトではあるし、ストーリーを追うならアニメでもいいかな、と思って見始めたのがスタート地点。1クールで終わるかと思ったら2クールあって、1クール分見てしまったからにはもう最後まで追うしかないじゃないか、と覚悟を決めて最後まで見ました。
それで、最終回まで見てみて、見なくてもよかったな、というのが正直なところでした。
そこそこ話に捻りは入っているものの、そこまで惹かれるものもなく、最後はちゃんとハッピーエンドだったけど、多分半年後には記憶から抹消されているだろうな、というほど印象の薄い話でした。
終盤は作画の乱れも割と感じられましたし、全体的に微妙でした。

ジャヒー様はくじけない!
2クールアニメでしたが、全20話と少し短めの話になっていました。
最後はつい最近雑誌で描かれた魔王姉妹の話で、区切りよく終わっていました。
全編通してテンポが良く、気楽に見ていられましたし、そこそこ絵も動いていたので悪くない感じでした。


ドラマ

正義の天秤
医師から転身したという異色の経歴を持つ弁護士の話。
刑事事件の弁護をするに当たって、単純に被告の無罪を主張するというのではなく、被告が隠している本当の動機を明らかにしたり、あえて有罪になろうとしている被告をどうにかしようとしたり、全編通してそれなりに捻りのある展開で楽しめました。
主演の亀梨和也さんが素直に格好いいと思えたのもよかったです。

らせんの迷宮 DNA科学捜査
理論派の天才遺伝子科学者を田中圭さんが、人情派刑事を安田顕さんが演じたバディ&ミステリーもの。
コロナの影響で放映が1年以上延期されたというのもあって、結構楽しみにしていました。
でもふたを開けてみると……テレ東ドラマってどうしても安っぽく見える部分があって、キャストはいいのにあまり面白くないなぁ、というのが最初から最後まで続いてしまいました。遺伝子学を元にした捜査とか、決して悪いわけではないのですが。
田中圭さんは実際ものすごく頭がいいというのは知っているものの、「あなたの番です」のときみたいにちょっとどこか抜けている素直系キャラの方が似合うと感じました。

日本沈没
日本全土が海に沈んでしまうからどうしようか考える、という話でした。
第1話の後に流れた予告で本土が沈没していくシーンがあったので、5話目くらいで日本が沈没して、後半は残された地上でサバイバルする話なのかと思っていました。そうしたら、序盤で関東の沿岸部だけ沈没して、後々日本全土が沈むことになることが判明して、日本人を世界中に移民として受け入れてもらうにはどうしたらいいか考える、という話になっていました。
予想していた展開と悪い意味で違っていて、主人公たちしか危機感を持っていない感じだったり、政治の話が結構入ってきたり、何か思っていたのと違う……というのが最後まで続きました。
最終話で、薬の効かない細菌の変異種発生→世界各国が日本人の移民受け入れ中止→日本の製薬会社の作った薬を組み合わせたら細菌に効くとわかる→特許放棄するから移民受け入れ再開してとお願い→全世界OK、という展開があって、いくらなんでも都合が良すぎるでしょ、とガックリきたりもしました。最後に一波乱欲しかったというのはわかるのですが……
日本沈没のCGもショボめだったりもして、全体的にはいまひとつでした。
唯一、香川照之さんの演技は好きでした。

最愛
15年前に起きた大学生の行方不明事件。その行方不明になった大学生の父親が死体で発見されたことが発端となり、隠されていた過去が次第に明らかになっていく、というミステリー。
タイトルになっている「最愛」というのがキーポイントで、登場人物それぞれが最愛の人を持っていて、その人のために最大限のことをした結果が事件を複雑化させている、という流れが非常に切なくてよかったです。
犯人に関しては全く想像していなくて、ネームバリューの割に出番の少ない藤井(演:岡山天音)が犯人だとずっと思っていたのですが、ハズレでした。
こういう作品の犯人は、最後逮捕されて終わるパターンが多いのですが、そうならなかった結末は意外でした。でも、これはこれでよかったと思いました。
第1話の放送を見ていた時、捜査一課の係長の声が津田健次郎さんそっくりだな、と思ったら津田健次郎さん本人だった時は結構ビックリしました。

二月の勝者
中学受験を扱った話で、小学6年生のカリキュラムがスタートするところから受験終了までの1年が描かれていました。
基本的には、受験に対してやる気を失っている子にやる気を出させる、という展開がほとんどで、なんやかんや塾長の力で解決していく、という流れはちょっとワンパターンに見えました。
また、結局塾生たちはほぼ第一志望に合格していたのですが、受験ってそんなにみんながみんな上手く行くものじゃないよね、と思う部分もあって、最後は都合よく見えました。中学受験で第一志望に合格できる確率って3割くらいと言いますし。
ただ、中学受験ってこんな感じなんだ、という空気は割といい感じに伝わって来てよかったです。
塾長役の柳楽優弥さんの演技が上手いなぁ、というのはいろんな場面で感じられました。

アバランチ
警察では裁けない裏の世界で暗躍する人たちを裁くアバランチという組織の話。
中盤くらいまで「DIVER-組対潜入班-」とか「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」みたいな話だなぁ、と思って見ていたのですが、最後の2話で大逆転してくれた作品でした。
5年前に殉職した刑事のためにアバランチという組織が作られたのに、その人は死んでいなかった上に敵だと思っていた人の下についていた、という終盤の流れは素晴らしかったです。
また、終盤間際まで無能だと言われていた総理大臣が最後一矢報いてくる展開もよかったです。
アバランチのメンバー全員演技が上手かったので、全編安心して見ていられました。

阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし
阿佐ヶ谷姉妹の2人が同居生活を始めてから隣同士の部屋に住むことになるまでの話。
大きな波乱が起きることもなく、のんびりと見ていられる日常ドラマでした。
阿佐ヶ谷姉妹役の木村多江さんと安藤玉恵さんが本当に阿佐ヶ谷姉妹に見えてくるほど口調や仕草をコピーしてきていて、女優さんってやっぱりすごいな、というのを見せつけられました。
脇を固める研ナオコさんとかも結構いい味を出していて楽しく見られました。

真犯人フラグ
一戸建てを建てようとしていた平凡な家庭で、ある日妻・娘・息子の3人が突如行方不明になってしまう。唯一残った夫が犯人だと世間からは疑われ、夫の周辺では様々な不可解なことが起こり始める、という話。
「あなたの番です」と同じスタッフが制作していて、企画・原案が秋元康さんという共通点もあることで、「あなたの番です」と雰囲気が非常によく似ていました。いい意味でも悪い意味でも安っぽいミステリーという感じ。
2クールドラマということで、前半部分ではあまり話が進まない感じで残念でした。「あなたの番です」のときのように毎回誰かが死ぬということもないので、全体的に引きは弱め。
個性強めのキャラは多いですが、結末までは見届けるけどそこまで引き込まれてもいない、と現時点では感じています。

ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート
放射線科の技師たちの話の第2弾。
前作の時よりも放射線科の技師たち個人個人によりスポットを当てた話になっている感じでした。
主人公の五十嵐がそこまで目立つ存在にはなっていなかったのはちょっと微妙な感じもありました。
話の雰囲気は前作のままで、気楽に見られる医療もの、という感じでよかったです。
映画化されるということですが、劇場に観に行くほどではないかな、と思っています。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

新作小説を書きました [日常]

約20年ぶりくらいにオリジナル小説を書きました。

今年の夏くらいに「MINERVAのお部屋・アーカイブ」のためのデータをフロッピーから引っ張り出していたとき、半分以上内容を忘れていた自作小説を目にして、どういう話だったったけ?、と読み返したら猛烈に書き直したい欲求が出てきたのが全ての始まりでした。だったらいっそ全部見直して公開しよう、と「EverGreen」に改題して、読みやすいようにと小説家になろうのページで公開しました。

そのときに、猛烈にアディックが主人公の話が書きたいと思って短編を書いたのですが、まだ何かが書きたいという欲求が収まらなかったので、だったら今更だけど新作を書いてみよう、となりました。

それで内容はどうしようかと考えたとき、20年以上前にワープロで一通り書き上げたものの結局公開しなかった話を思い出して、それをベースに一から書き直そう、と思い立ちました。
元々は「RPGツクール2」用に書いたシナリオで、それをベースにいざゲームを作ろうとなったときに地図を作る段階で行き詰って、そのままになっていました。

ただ、書き直そうにもワープロのデータはフロッピーごと失くしていて、登場人物の名前すら思い出せない上に、いくつかのイベントは覚えているけど結末も忘れている、という状態でだったので、基本設定のみ活かして別の話になる感じで1000文字程度のプロットを作成しました。
それをベースに書き進めたのですが、プロット通りに行ったのは序盤のみで、中盤以降は全く別展開になった上に結末もガラッと変わりました。ギャルゲーの別ルートヒロインくらい違っていて、よくもここまで変わるものだな、と自分でも不思議になるくらいでした。
RPG用のシナリオだったので、ベタに剣士と魔法使いが冒険する話で、バランス調整とか難しいから序盤からレベル99で無双しながら旅をすることにしよう、というスタート地点は変わらなかったのですが、2章中盤くらいからもうプロットと展開は変わっていました。

そんな感じで書いていったわけですが、長編を最初から書くのが久しぶり過ぎて書き上げるまでは結構大変でした。
一旦書き上げたものは序盤と終盤で矛盾する設定とかいろいろ出てしまうので、それをちまちま調整していく作業が1番好きなのですが、夢中になりすぎて睡眠時間が減ったりして日常生活に支障が出そうになったので、しばらく小説を書くのはやめておこうと思いました。
とりあえず、小説を書きたい欲求が満たされたというのもありますし。

そんな感じで書き上げたものはこちらで公開しています。
「Worldend Odyssey」
https://ncode.syosetu.com/n6967hi/
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

中学受験カルチャーショック(後編) [日常]

中学受験塾に通い始めて半年。
夏休みがやってきました。

春期講習があるのだから夏期講習はもちろんあるわけですが、4年生なのだから夏休みの半分くらい塾に行くことになるのかな、くらいに考えていました。
そうしたら、基本となる夏期講習の他に、特訓講座とか成績優秀者のみ参加できる講座とかいろいろなオプションが出てきて、全て受けたら夏休みの予定がほぼ埋まってしまう、という状態になりました。
それに加えて宿題もガッツリ出され、4年生だったら夏休みでトータル300時間は勉強してください、と言われて結構な絶望感を味わいました。
どう計画を立てても1日5~6時間は勉強しないといけないのに加え、毎日何を何時間勉強したのかという記録を提出させられる、という逃げようのない仕組みが用意されていて、とてもじゃないけど遊んでいられる余裕などない、むしろ学校の宿題にかけられる時間すらほとんどない、ということがわかりました。

ここにきて、学校の夏休みの宿題代行を業者に頼むのは中学受験をする家庭が多い、という意味がようやく理解できました。塾で膨大なカリキュラムが用意されているのに、学校レベルの問題を解いている時間はない、ということなのだと。
ただ、我が家は学校の宿題もちゃんとやる、ということにしているので、ドリルを2日、読書感想文を1日、その他を3日くらいでやり切って他はほとんど塾の勉強をしていました。
4年生でこんななのに、6年生になったらどうなるの?、と怯えつつ。

そんな感じで塾通いをしていて、娘の成績は御三家に行けるほどではないけどそれなりの難関中学には行けるだろう、くらいの感じになっています。
そういう子に対して塾は結構手厚い感じで、難関受験用の特別講座があるからどうですか、みたいな案内が結構来ます。(カモられてるんだろうなぁ、とも思いつつ)
御三家に何十人も送り出すような第一戦級の塾なら娘のレベルでここまで手厚くしないだろうな、と思うところもあり、娘は誉められるとやる気を出すタイプなので、娘に合った塾だったんだなと思っています。
娘も娘で、難関講座を案内される成績なんだ→私出来る→やってみたい、という流れで基本的には案内された講座には全参加しています。
それに付随して保護者セミナーみたいなのもあって、私も私で難関校受験ってどんな感じなんだろう、と思って参加してみたりしました。

そこで聞かされたのは想像以上の世界でした。

・中学受験をするのは全小学生の内で25%くらい。
・基本的に4年生から受験勉強を始める子が多いが、どんなに遅くとも5年生の春には始めないとまず間に合わないので、この時期におおよその受験生の数が決まる。
・ドラマとかであるような、6年生から受験勉強して難関中学に受かるなんてまずありえない。
・受験勉強を頑張れない子は5年生の夏休みで脱落する。ここを乗り越えたら大抵の子は受験本番まで行ける。
・中学受験は受験生全員が必死になって頑張っているので、6年生になって偏差値が劇的に上がることはまずない。

と、こんな感じの話。
マジコワイ。
中学受験マジコワイ。
中学受験を辞める選択肢はないけど、すごい世界に足を踏み入れてしまったな、と感じました。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

中学受験カルチャーショック(前編) [日常]

私自身に中学受験の経験はありません。
住んでいたのが埼玉のド田舎で、小学校は1クラス、中学校は隣の小学校と合わせて4クラス。
この中で中学受験したというのは隣の小学校にいたという男の子1人のみ、という話でした。
受験とは高校以上でやるもので、中学校は地元の公立に行くのが当たり前でした。

でも、今住んでいるのは東京で、中学から私立に行くという選択肢が当然のように存在しています。
さすがに小学校受験というのは子供にも負担がかかるし、割とおてんば気質のある娘なので、そこで無理させるよりは……ということで選ばなかったのですが、中学校はちょっと考えないといけないかな、となりました。

元々夫は自身の出身中学でもある地元の公立中学には入れたくないと言っていました。
小学校まではそこまで差は出ないだろうけど、中学校になったらそれこそ不良になる子もいるし、友達付き合いの中で悪い方に染まってしまうことがあるかも、と。

私も私で、公立中学の玉石混交状態はよく知っていますし、私の中学時代は奇跡的に不良男子も言葉で押さえつけられる男性教師が3年間担任だったり、席が1番前でなかったのが3年生の2学期のみだったり(それでも前から2番目)、勉強できる環境が奇跡的に確保されていたのですが、娘もそうなるとは限らないというのも十分わかっていたので、やるだけやってみたらいいんじゃないかと思うようになりました。

それで娘に話をしてみたところ、現時点での学校での授業はうるさい男子がいたりして集中できないから、静かに勉強できるなら私立がいいという意見でした。
私自身、高校に入って周囲が全て頭のいい子になった状態の授業があまりに静かなことにビックリしたくらいでしたから、それなりに頭のいいところに入ればその環境は手に入るのはわかるので、じゃあ中学受験してみようか、となりました。

そうなると次に決めないといけないのは通うべき塾。
ガッツリ受験で有名なところはいくつか知っていたものの、果たしてその塾に娘が合うのかどうかが問題。
娘の意思を確認したところ、ガッツリ受験ではなく、ほどほどに頑張れるくらいのところがいい、とのこと。
ガッツリ受験勉強して親子二人三脚で頑張りました、みたいにやれば多分御三家とかには入れるくらいにはなるだろうとは思っていたものの、それだとほぼ間違いなくついていけなくて落ちこぼれるだろうなとも感じているので、じゃあガッツリ受験より少し下の中堅塾にしようかな、となりました。
個人塾もたくさんあるのですが、大手の方がカリキュラムがしっかりしているだろうと思ったので、パッと名前を思いついた大手中堅受験塾にとりあえず無料体験を申し込んでみました。

そう決めたのが3年生の年明けくらいで、中学受験が4年生からというのは何となく知っていたので、このタイミングから始めればまぁちょっと早いくらいかな、と当時は思っていました。

それでまず入塾試験を受けてみたところ、算数は問題ないけれど国語の読解が壊滅的だというのが発覚。
元々勉強を見てきた中で長文読解があまり得意ではないことは知っていたものの、これほどまでとは、というレベルでした。
まぁ、今まで進研ゼミとかをやってきたとはいえ、初見の文章を読み解く経験は皆無でしたし、普段からあまり本を読んでいないので、無理もなかったと言えば無理もないことでした。
ただ、担当してくれた塾の先生が言うには、漢字の読み書きとかの基本はしっかりできているから、ここから勉強していけば伸びるでしょう、ということでした。

次に無料体験の日程を決めることになったわけですが、2月の1週目からちょうど新年度カリキュラムになるので、そこから受け始めるのがいいですね、と言われたのが最初のカルチャーショックでした。
中学受験の本番が2月初旬だということは知っていたものの、塾もそれに合わせて2月から新年度という事実を初めて知りました。
ちょっと早く動き始めたのかと思いきや、ギリギリでした。

そうして無料体験を終えてみたら、ガッツリ宿題を出されてカルチャーショックその2。
私自身中学3年生から塾に通いましたが、塾で宿題を出されたことがなかったので、これから娘の勉強は塾に任せればいいや、と思っていた希望は早々に打ち砕かれました。
そのときそのとき塾で習った内容の問題集があり、更には翌週に宿題をやったかどうかのテストもある、という。
さすが大手、カリキュラムがしっかりしてらっしゃる、と思ったものです。

宿題も親がちゃんと見ないといけない感じで作られていて、国語の問題とかも読むわけですが、これ小学4年生が読む文章ですかね、というレベルで難しい文章でカルチャーショックその3。
聞いている内容はそこまで難しいわけではないものの、芥川龍之介「蜘蛛の糸」とか井上靖「しろばんば」など、中学校以上の教科書に出てくる文章ですけど!?、というもので、今から難しい文章に慣れておけということらしいですが、中学受験ってこのレベルなんだ、とひたすらビックリしました。

そうして塾に通い始めて2ヶ月で春休みに入ったわけですが、春期講習は受講することが前提で、もし受けられないなら手続きが必要、という普通逆なんじゃないのということにカルチャーショック4。

他にも、毎月塾内模試がある、塾内模試で好成績を収めると成績上位者のみ参加できる講習に呼ばれる、それはそれでお金がかかる、根本的に授業料が高い(私の中学3年生のときの5教科の授業料の2倍近い)、そもそも親のガッツリ協力が不可欠、などなど中学受験って4年生からこんなに大変なんだ、と驚かされることが多々ありました。

ただ、塾に行き始めてよかったこともありました。

まずは、学校の宿題にかかる時間が劇的に短くなったこと。
今まではダラダラ1時間くらいかけてやっていた宿題がサクッと10分くらいで終わるようになりました。
塾の宿題が結構な分量なので、学校の宿題に時間がかけられないのに加えて、塾で難しい問題をやるようになったら学校の勉強が激しく簡単になってしまったようでした。

次に、土日も勉強するようになって勉強計画を立てるようになったこと。
塾の宿題が平日だけではとても終わらないので休日にやるしかないわけですが、娘も塾の宿題は終えないといけないというのが刷り込まれたため、じゃあ毎日どれだけやったら宿題が終わるのかというところから勉強する計画を立ててそれに従って勉強するようになりました。

また、塾で勉強するようになってから国語が格段にできるようになりました。
入塾直後は、文章中の指示語が具体的に何を指しているのか、文章の要点とか、小さい頃から本ばっかり読んでいた私からすると、そんなの読めばわかるじゃん、みたいなのがサッパリだった娘が、結構な割合で理解できるようになりました。

やったらやったでちゃんと成果が出るのだな、と感じられたのは塾に入って1番良かったところでした。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

夏アニメ・ドラマ 総評 [日常]

今期はわりとアニメもドラマも見ました。

アニメ

ヴァニタスの手記
ものすごく丁寧に原作を再現している作品でした。「無能なナナ」を見ている感じに近かったです。
ジャンヌがタルトタタンを誰よりも早く完食していたところとか、細かい原作のこだわりをそのまま再現したりしていたので、本当にちゃんと原作を読み込んでいるんだな、というのが伝わってきました。
各キャラの声優さんたちは全員声が合っていると感じましたし、可能な限り戦闘シーンもよく動かしていると感じましたし、何より音楽が良かったです。絵も序盤より終盤の方が良くなっていました。
1クールでジェヴォーダンの獣編完結まで進むかと思いきや、ジェヴォーダンの獣編に入る直前まででした。そして、放送が終わってから分割2クール放送だというのを知りました。なので、2クール目はほぼ丸々ジェヴォーダンの獣編になりそうです。
クロエの声が釘宮さんということで、2クール目も結構期待できそうです。

ジャヒー様はくじけない!
2クール放送ということで、スタート自体が7月末でちょっと遅めに始まった作品。
序盤はひたすら主要キャラを出す展開で、原作だと魔法少女の登場はもう少し遅いのに、6話で登場していました。ドゥルジとサルワの登場もかなり早かったです。
内容はいろいろ登場順が組み替えられてはいるものの、原作準拠でテンポもよく、割と楽しめています。
声優さんもみんな上手いですし、絵も割と安定していてそれなりに動くので、全体的にいい感じです。
これなら2クール分楽しめそうです。

探偵はもう死んでいる
不幸体質の探偵助手が主人公で、相棒の探偵とは既に死に別れているという設定作品。
冒頭の展開が、飛行機の中で「お客様の中に探偵はいらっしゃいますか?」というアナウンスから始まるというなかなかインパクトあるものだったので期待していたのですが……その後の展開がなんだかなぁ、という。
序盤で死んだ探偵の心臓を移植されたという女の子が出てきて、これは「エンジェルハート」的な展開かな?、と思っていたら、中盤以降はなぜ探偵が死んだのかという話が大半になっていて、心臓移植された女の子は置き去り状態。
最終的に、心臓移植された体にも死んだ探偵の意識が残っていて、体の持ち主が意識を手放せばという条件付きではあるものの死んだはずの探偵は生きている人たちとコミュニケーションが取れる状態になり、それもう探偵は死んでないじゃん、となって絶望しました。
探偵とタイトルに入っている割にアクションメインの展開で推理要素はほとんどなく、人造人間だったりロボットだったりいろんな要素が詰め込まれていて、何もかも中途半端でした。
これは2期があったとしてももう見ないです。

魔法科高校の優等生
深雪視点で「魔法科高校の劣等生」の入学編と九校戦編を1クールで描いた作品。
話が高校入学前から始まっていたのはよかったものの、とにかく展開が早くて「魔法科高校の劣等生」のストーリーを知っている人向けの作品でした。まぁ、そういう人しか見ない作品だとは思うのですが……
その他、全編通してとにかく絵が動かないのも気になりました。大事なシーンを一枚絵で終わらせているところが多数ありましたし、一枚絵をずらして動いている風に見せて誤魔化しているところがとにかく多かったです。終盤はデッサンすら怪しいところも散見されて、かなり微妙でした。
「魔法科高校の劣等生」と声優変更がない、というところしかいいところがありませんでした。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X
アニメ2期。
カタリナ誘拐編とキース誘拐編を軸に展開され、魔法学院卒業まで描かれていました。
ほぼ原作通りではあるのですが、内容的に闇の魔法+誘拐の話が連続してしまったので、ちょっと似通った展開だなぁ、と感じられたのが残念でした。
カタリナの鈍感っぷりとかも含めてちょっと少女漫画展開に寄りすぎていたり、転生していることがそこまでストーリーに絡んでこなかったりもあって、1期ほど楽しめませんでした。
なお、映画化決定とのことですが、劇場に足を運ぶほどではないかな、と思っています。

マギアレコード 覚醒前夜
タイトルからしてこのクールでは終わらないのだろうな、と感じました。
スタートが7月末と遅かったので2クールアニメかと思いきや、8話で終わってしまいました。
話としては全く終わっていなかったものの、「まどか☆マギカ」の魔法少女たちが全員大きく話に絡んでくる展開で、これはこれで楽しめた部分はあったのですが……終わらせてほしかったです。
絵は割ときれいでそこそこ動いてもいたのですが、全8話でも結構ギリギリだったのか、総集編が入ったり1期ほどすごく動くというわけでもなかったのが少し残念でした。

うらみちお兄さん
「ママンとトゥギャザー」という子供向け番組で体操のお兄さんをしている人の裏を描いた話。
とにかく声優さんが豪華だった、というのが第一印象でした。
メインキャストだけでなく、ゲストキャラも軒並み有名なベテラン声優さんで固めていてビックリしました。
劇中歌として出てくる「たまに家のなかにいる小さいクモ」「傘持ってないときに限って雨降るのなんで」などを歌のお兄さん役の宮野真守さんと歌のお姉さん役の水樹奈々さんがメチャクチャいい声で歌うとか、作品としての気合の入れ方がすごかったです。
唯一気になったのは、絵にちょっと癖があって万人受けするものではなかったので、最初がちょっととっつきにくかったこと。下手に原作からアレンジしていないのはいいと思うのですが……
全編通して楽しく見られたので、続編に期待したいところです。

SCARLET NEXUS
超能力を持った軍所属の少年少女たちが怪異と戦う話。
ゲーム原作で、元々プレイしてみようかどうしようかと思っていたソフトだったというのもあり、アニメがあるならそれでストーリーを知ればいいかも、と思って見てみました。
おおよそ12話くらいで謎解きが出たというのもあり、終わりそうな雰囲気だったのですが……なんと2クール目突入してしまいました。
話はそこまで悪くないのですが、非常にオーソドックスで、そういう設定はどこかで見たことあるよね、というのをいろいろ寄せ集めた感じになっていました。つまらなくはないけど、惹かれるところもない、という。
ゲームでは主人公が2人いて途中でルート分岐するようなのですが、アニメでもその辺りはちゃんと再現されていました。政府側と反政府側でそれぞれ謎を追って行って、最終的には合流するという。
途中脱落したい気持ちもあるのですが、もう半分見てしまったし、最後まで見るしかないか……と思っています。

NIGHT HEAD 2041
高校時代に原作を4巻まで読んだことはあるものの、結末まで追わなかった作品だったというのもあり、現代版アレンジでアニメ化されるなら見てみようと思って見てみました。原作の飯田譲二さんが脚本を書いているなら間違いないだろう、というのもあり。
原作と共通しているのは、超能力を使う霧原兄弟、2人を導く御厨、双海翔子という謎の少女くらいで、ストーリーも登場人物もかなり変わっていたので、途中から完全新作なつもりで見ることにしました。
原作は出版当時「人間の脳は使われていない部分が70%くらある」という今では否定されている学説を元に「超能力はその普段眠っている70%に関係しているのではないか」という設定を付け加えて書かれたものだったので、その辺りに触れられないのは仕方ないけどちょっと残念な感じもしました。
話としては結構ややこしくて、第三次世界大戦が起こって超常現象が一切否定されている世界と、もう1つの本来の世界があって、このままだと全ての世界がなくなってしまうからそれをどうにかしようという内容で、それに予言者だとか超能力だとかいろいろ絡んできてわかりにくかったです。見ている感覚としては「ゴジラS.P」に近い感じがしました。
一応話としてちゃんと終わってはいたのですが、もう1回最初から見てみようとは思えなかったです。
絵は3DCGを使っていて、超能力バトルは割と迫力があってよかったです。
キャラデザ原案が大暮維人さんで、大暮維人さんが描いているエンディングカットがきれい、というのが1番の見所だったような気がしないでもなく。

ひぐらしのなく頃に 卒
「ひぐらしのなく頃に 業」の続編。
10話までは業のときの「鬼騙し」「綿騙し」「祟騙し」の謎解きで、どうしてあのような結末になったのか、ということが真犯人視点で描かれていました。
寝込んでいるとはいえ、そんなにブスブス注射して気付かれないものかね?、と思う場面はあったものの、謎解きに関してそこまで不満はありませんでした。
ただ、ラスト2話でいきなり肉弾戦になったりして、この作品はどこへ向かうのか心配になったりもしました。
最終話はうみねこに通じるところもあり、悪くはなかった印象でしたが、期待したほどではなかったかな、というのが正直なところでした。ひぐらしの正当続編としてあってもなくてもよかったという感じでしょうか。

Sonny Boy
とある学校の1クラスが突如異世界に漂流してしまい、1人につき1つ何かの能力に目覚める。
異世界の時間は停止していて、食事をしたり寝ることはできるけど、しなくても生きていける。
生徒たちは最初は異世界から抜け出そうと努力するものの、後にバラバラになってそれぞれの異世界での生き方を模索し始める、という話でした。
全編通して概念的というか、それぞれの価値観でどう異世界を生きていくのかみたいな、文学作品っぽい雰囲気があって、結末次第で中盤の解釈はいくらでも変わってしまうな、と思いながら見ていました。
最終的に主人公が元に世界に戻る話ではあったのですが、なぜ元の世界に戻ろうと思ったのか、ヒロインである希の解釈について等々、見ているだけだとわからないことが結構あって、考察サイト必読でした。
考察サイトを読む限り、結末に向けて中盤で各人が取った行動などがいろいろと象徴的な扱いになっていて、結末を見るとそれが意味を持っていたことがわかるということのようで、文学が読めない私にはちょっと難しすぎる話だったかな、と感じました。
絵も結構癖がありますし、娯楽作品としてではなく、アニメの在り方について問題提起するというか、そんな作品だったように感じました。

ドラマ

TOKYO MER~走る緊急救命室~
病院は重傷者が搬送されてくるのを待つのではなく、移動する手術室を用意して事故現場に行って助けよう、というのが根本原理にある作品。MERは死者を出さないことを目標とした東京都直轄の組織ではあるけれど、試験導入されたばかりなので、これを国に認めさせたい東京と認めたくない国の政治争いもある医療ドラマ。
やっていることは「コードブルー」のドクターヘリみたいな感じなので、初回放送のときはかなりイメージが被りました。
ただ、主人公・喜多見を演じる鈴木亮平さんがこれまで見てきた医療ドラマの中で1番格好いいと思えるレベルで存在感があり、グイグイ引き込まれました。こんな人が近くにいたら絶対惚れる、と思えるくらい、とにかく格好良かったです。
死者を出さないことを目標としているということで、各話の最後でオペレーターが「死者は0です」というのが決まり文句なのですが、そんなに都合よく人が死なないものなのかな、というのが少し気になりました。心停止した人を復活させるエピソードが結構ありましたし。終盤でしっかり死者が出る展開は用意されているのですが、中盤はちょっと勧善懲悪に寄り過ぎかな、と感じました。
ただ、話のスピード感や緊迫感等々引き込まれる要素はたくさんあって、全編通して面白かったです。
賀来賢人さん、菜々緒さんなど、脇固める人たちもそれぞれ存在感があってよかったです。

Night Doctor
当直の医師をなくし、夜間専門医師を配置することで医師の働きやすい環境を作っていこう、というのが根本原理にある作品。院内でも下に見られがちな夜間専門医師が日々奮闘する姿を描いた医療ドラマ。
やっていることは「救命病棟24時」なのですが、重症者の受け入れ問題やコンビニ受診問題、ホームレスの救急搬送等々身近な問題もありつつ、若い医師たちがそれぞれの生き方を模索していく姿などは結構楽しく見られました。
医療ドラマということで常に緊迫感がありつつ、仕事終わりの屋上打ち上げは和気あいあいとして癒し効果もありました。
この作品も全編通して楽しく見られました。

ハコヅメ~たたかう!交番女子~
交番勤務の女性警察官の話。
交番勤務の日常が基本なのですが、大きな事件に応援要請されるとスーツを着ることもあるとか、昼食にカップ麺を用意していたら出動要請がかかって食べられないとか、交番あるあるなのだろうなというネタがいろいろ散りばめられていたのが楽しかったです。
出演者同士の掛け合いもテンポ良くて笑えましたし、チームワークがいいんだろうな、というのが伝わって来てよかったです。
中盤で主演の永野芽郁さんのコロナ感染により総集編が入ってしまうという不幸はありましたが、最後まで楽しめました。
唯一、千原せいじさんの演技が棒読み過ぎてきつかったことだけが残念でした。

ボイスII 110緊急指令室
驚異的な聴力を持った女性警察官とハマの狂犬と言われる刑事が音を頼りに事件を解決する話の第2弾。
第1弾を見ていたもののそこまでハマれなかったのですが、第2弾があるなら見てもいいかも、と思って見てみました。
第1弾のときは唐沢寿明さん演じる主人公・樋口の脳筋っぷりが結構気になったものの、今作はちょっとマイルドになっていて見やすかったです。
中盤くらいまで真犯人のキャスト名が伏せられているという演出は第1弾と同じで、割と変なダンスを踊るキャラだったので、キャスト名が出るまでは城田優さんかな、それにしては背がそこまで高くないし……頭がモジャモジャだから滝藤賢一さんかな、でも滝藤さんにしては肌が若いな……と思っていたら、安藤政信さんでした。わかりそうでわからない、いいところ持ってくるな、と感じました。
最後は犯人の自殺で終わってしまって、その辺りはちょっとモヤモヤしました。
終盤でメインキャストが1人死ぬ展開だったのは意外でよかったのですが。
更なる続編があったとして……見るかどうかは微妙なところかもしれません。

女の戦争~バチェラー殺人事件~
1人の男を複数の女性が取り合う番組「バチェラー」で、バチェラーである御曹司が最終的に殺されてしまうという結末が最初に示され、なぜそうなったのかを最初から振り返る、という構成になっていました。
女性が次々に脱落していく中で次第に犯人が絞られていって、最終的に犯人は誰だったのか、というのを推理するのがメインストーリーなのですが、擬似バチェラーとして番組そのものを楽しめたという側面もありました。
本物のバチェラーはドロドロしていそうであまり見たくないのですが、虚構の世界だとわかっているバチェラーは、これはこれで楽しかったな、と。
最後は犯人が分かったところで終わってしまったので、内容的に救いがなかったというのもあり、後味はあまりよくなかったです。

シェフは名探偵
洞察力の鋭いシェフが、客がそれぞれ抱えている問題を解決していく話。
名探偵といっても殺人事件が起きるわけではなく、ちょっとした所作から客の本来の姿を見抜くシェフの洞察力を楽しむ作品で、気軽に見られてよかったです。
基本的にはレストランの中で起こる出来事なので、シチュエーションコメディっぽい感じもありました。
主演の西島秀俊さんをはじめ、主要キャストの4人の演技が全員上手いので、安心して見ていられました。

サ道2021
出演者たちが様々な入浴施設を訪れ、ただただサウナを楽しむ話の第2弾。
とにかく気楽に見られるドラマで、見終わった後の癒し感もなかなかのものでよかったです。
サウナを楽しむのは主に主演の原田泰造さんですが、今作はよりいろんな人がそれぞれ個別にサウナに行く話もあったりして、話の幅が広がった感じがしました。
設定としてもコロナ堝の中でサウナを楽しむことを前提としているので、みんなちゃんと人と距離を取ってマスクをしているところなど、リアリティがあってよかったです。

孤独のグルメ SEASON9
松重豊さんが演じる井之頭五郎が様々なレストランの食事を楽しむ話の第9弾。
今までスペシャルドラマは見たことがあったものの、レギュラー放送は見たことがなかったので見てみようと思って見てみました。
この作品もコロナ堝の中で食事を楽しむことを前提としていましたし、気楽に見られるのも「サ道」と似ていてよかったです。
どんだけ食べるんだよっていう、下手すると3人前くらいの食事量がちょっと現実離れしすぎている感じが強かったのが少しだけ残念でした。

武士スタント逢坂くん!
江戸時代の春画師・逢坂総司郎が現代に転生して漫画家のアシスタントになる、という話。
「探偵星鴨」の後番組だったので、主演は絶対ジャニーズだし、見るだけ時間の無駄になったら怖いな……でもあらすじは面白そうだし、ちゃんとした漫画原作があるし、30分ドラマなら何とかなるかも、と思って見てみたら、思わぬところで大当たりを引いた感じで楽しく見られました。
主演の濱田崇裕さんがものすごく振り切った演技をしていて、毎回ほぼ全裸になりながらも体当たりで演じている感じがすごくよかったです。
編集者・丹内さんを演じていた久保田紗友さんはドラマ「ホリミヤ」で堀さんを演じていた方でしたが、「ホリミヤ」でしっかり高校生だったのが今作では20代半ばくらいの社会人になっていて、しっかりその年齢に見えるってすごいな、と素直に感心しました。
脇を固める俳優さんたちもみんな上手かったですし、ナレーションがチョーさんだというのもよかったです。
現代のマンガ手法を学びつつも逢坂の画風が江戸時代の春画から変わらないというところもこだわりがあってよかったです。

プロミス・シンデレラ
離婚されて無一文になって無職で宿なしのアラサー女子が高校生に拾われてリアル人生ゲームをさせられる、という話。
リアル人生ゲームって何だろう、と思って見てみたら……単純に高校生の無茶振りに体当たりで挑むという内容で、ガッカリしました。
その高校生の実家である老舗旅館の後継者が初恋の人で、その人と高校生との三角関係が話の軸にあるようだったので、1話視聴後、これをあと9話くらい見ないといけないのか?、と思ったらもう見続けられない、と思って継続視聴を諦めました。
1話を見たら相当なことがない限り最終話まで見るようにしているのですが、これは無理でした。三角関係ラブコメが嫌いなジャンルだというのもあったので。
1話だけ見た収穫としては、友近さんって演技上手いな、と思えたことでした。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

文学が読めない話 [日常]

※昔書いた記念企画用のエッセイを現在の視点で加筆修正したらこれが出来ました。


娘が中学受験用の勉強を始めたことで、家で娘の勉強を見る機会が増えました。
算数に関しては非常に勘が良く、問題へのアプローチの仕方などが私自身にすごく似ていると感じるところもあり、これが遺伝か、と思うことが多々あります。
台形の面積の公式が好きなところも似ています。
社会や理科などの暗記系科目も割と得意です。

ただ、問題は国語。
漢字は問題ないのですが、とにかく読解問題が苦手。
学校のテストだと授業でやった文章がテストに出てくるので成績自体悪くないのですが、受験用の初見の文章を読み解け、となるとかなり難しいみたいで詰まることも多いです。
それで解答を見ながら親として解説したりするわけですが、解説を読めばわかるけど問題読んだだけだとちょっとわからないかも、と私自身も思ったりして、そういえば私も国語の成績は良いか悪いか極端だったな、というのを思い出しました。
例えば、平均点70点のテストがあったとすると、80点を取るか60点を取るかみたいに安定していなかったです。特に高校生のときはそうでした。

元々私は小さい頃から本を読んでいる方でした。
当時の娯楽と言えば、外で走り回るか家の中で絵を書いたり読書をするくらい。
インドア派で絵も得意ではないとなると、やることと言えば読書一択。
日本昔話とか世界偉人伝など1冊5分もあれば読み終わる薄い本が200冊くらい家にあって、同じ本を数百回読み込んだり、寝る前に5冊くらい選んで両親に読み聞かせをしてもらったりしていました。
それで小学校2年生で「あさりちゃん」の漫画に出合ってマンガを読むようになって、そこからは漫画と図書館の本と同時並行でいろいろ読んでいました。

そうして中学生になって歴史を学ぶようになると、有名な文学作品とその作者を覚えさせる問題が出てくるので、実際その本を読んでみようかという流れになりました。
それで読んでみたのが「ライ麦畑でつかまえて」「蟹工船」「星の王子様」「銀河鉄道の夜」「羅生門」と、この辺り。
これが本っっっ当に意味が分からなくて、なぜこれが名作なの?、という状態に陥りました。
読み終わってみても、だからなんだ、としか思えなかったのです。
作者の自伝的な内容である「しろばんば」「あすなろ物語」、ちょっと悲しい初恋物語の「野菊の墓」、詩集の「智恵子抄」はわりとわかりやすくて楽しめていたのですが、読めたのは本当にこれくらいで他の作品はダメでした。

その理由がわかったのは高校生になってから。
国語の授業で「羅生門」を勉強する機会があって、この場面ではこういう意味があるとかを授業でキッチリ教えてもらって、文学作品はこう読むものなのだというのはわかりました。
でも、だからといって他の文学作品を読めるようになったかというとそんなこともなく、高校の図書室では富士見ファンタジア系とか推理小説とかを読み漁りました。
内容はやっぱりわかりやすく結末がはっきりしていて謎を残さないまま終わるのがいい、という結論に達しました。
文学作品は現代作ならいけるかもと、「深い河」なども読んでみたりしましたが、ダメでした。何でそこで終わるかなぁ、となってしまい、どうしてそこで終わるのかとかを考えられなかったのです。
読んで感じ取れと言われても何も感じ取れないけれど、こういうことを感じ取るものなのだと言われるとわかる、という感じだったので、初見の文学作品はまともに読めなかったです。
自分で考えるよりも、答えを提示してくれたら納得できるからその方がいい、という感じでしょうか。
国語の試験も、内容に共感できるものだったら成績もいいし、出来ないものだと成績も落ちるという感じになりました。

それで約10年前「ノルウェイの森」が映画化されたとき、テレビの特集で原作について語り合おう、みたいな番組があって、そこに光浦靖子さんが出演していて、この場面はこうだったとかいろいろ話しているのをたまたま見かけました。
それを見て、あぁ光浦靖子さんは文学を読める人なんだな、と感じました。
結局この辺りも遺伝というか生まれつきのものがあって、私の場合は数学の問題だとかは問題を読めば解き方なんてわかるじゃんという感じで解けない人の気持ちがわからないけど、文学を読める人からするときっと私などは何で読んでわからないのかと思われているいう感じなのかな、と。
どちらもできる人はいるのでしょうが、私には文学を読む才能はなかったのだろうな、と感じました。
小さい頃からある程度数でカバーしていたからわかりやすい本は読めるけど、それ以上となると無理で、読んだことはないものの哲学の本とかはもっと読めないのだろうな、と思います。

それがそのまま現在まで続いていますが、昔読んだ文学作品をネットで検索すると、この作品はこう読めばいいという考察ページが割と出てくるので、それを読んで初めて理解できたという作品は増えました。
特に「源氏物語」は「あさきゆめみし」で内容こそ知っているものの、何でそこはそうなるのかなぁ、とかわからないことが結構あったのですが、考察を読んで納得したことが多かったです。
例えば、終盤で源氏が女三宮を正室に迎えたら紫の上が病んでいく過程。初めて読んだときはなぜ紫の上が病んでいくのか全く分かりませんでした。源氏に頼まれて明石中宮を育て上げたりしているのに、若い子が源氏の正室になっただけで今更病むの?、と。
それがいろいろ考察を読んでみると、紫の上は源氏に理想の女性として育てられたから、源氏に嫉妬心を見せるようなこともしないし、かといって女三宮を悪く言う源氏に同調したりもしないけど、源氏しか拠り所がないのに源氏の正室の座を持っていかれたから心が保てなくなっていく、とあり。言われたらなるほどなぁ、と思うわけで、それでいろいろ検索をかけたりもしていました。

結局、私は今でも考察なしでいきなり文学作品を読み解くことはできないのですが、高校のときの国語の先生は元々バリバリ理系だったのが途中で文学に覚醒して学び直したという話をしていました。
大学は理系の心理学を専攻していたもののそこまで興味があったわけでもなく、いろんな授業をモグリで受けていたら、とある文学の授業で「この作品で牡丹が落ちるという描写には意味がある。」というのを聞いて、文学を学びたいと思ったと言っていました。散々迷った挙句転科試験を受けずに文学部の大学院に行って教員免許を取って高校の国語教員になった、と。
人生どこでルート分岐するかわからないものだなぁ、と思ったものです。
私もそういう出合いがあったら違う人生もあったのかなぁ……と思いつつ、結局今でも文学が読めないので覚醒はしなかったのだろうな、とも思います。

現在だと、何かの作品を1回読む、考察を読む、もう1度読み直す、という過程を経て文学作品はちょっとだけ読めるようになった気がしています。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

「MINERVAのお部屋・アーカイブ」公開 [日常]

裏で作業を進めていた「MINERVAのお部屋・アーカイブ」は、ひとまずゲームレビューが一通り移行できたので、公開することにしました。
ついでなので、ブログの方に一通り感想を書いていたゲームに関しても、アーカイブに簡易評価を追加しました。
「真剣で私に恋しなさい!A」以降の作品に関してで、スイッチとPS4のページも新たに作っておきました。ネットカフェでゴリゴリ書いていたのですが、PS3の分を保存ミスって書き直したりもしました。
今後も何かしらゲームをクリアしたらアーカイブに簡易評価を追加していこうと思います。

こちらがURL↓
https://minerva-archive.blog.ss-blog.jp/

この「徒然日記」のサブブログという位置付けです。
今後はコミックスレビューをコツコツ追加していく予定です。


また、「MINERVAのお部屋」に掲載していた小説「星の夢 大地の願い」を「Evergreen」に改題して「小説家になろう」にページを作って掲載しました。
ブログに掲載するよりもこちらの方が読みやすいと思ったので。

再掲載にあたって、内容は大筋同じですがそれなりに加筆修正しました。
もともとアーカイブ作成のためにフロッピー保存だったHPデータを引っ張り上げていたとき、そういえば昔書いた小説の結末は覚えているけど展開結構忘れたなぁ、と思って読み直してみることにしたのが全ての始まりでした。
約20年前の自分に絶望したのがまさにこの時。
ただ、内容を忘れていただけに、ある種第三者的な立場で読み直すことができて、ここはこうすればよかったんじゃないかなぁ、とか、ここはもっと描写を足すべきじゃないかなぁ、とかいろいろ見えてきて、だったらもう最初から手を入れてしまおうと思って手を加えて再掲載に踏み切ることにしました。

当時数人の方から割と詳細な感想をもらっていて、内容としては、後半の恋愛描写がしつこいよ、とか、アディックいいよ、とか、ルシアとラクスの個性ないよね、とかそんな感じでした。
第三者的立場から読み直して確かにそうだなぁ、当時はわからなかったなぁ、と感じるところもありつつ、でも後半の恋愛描写カットはできないなぁ、と思っていた中で、アディックめちゃくちゃいいキャラじゃん、と気付きました。
この作品は1回書き上がったものを最初から書き直しているのですが、アディックは書き直したときに追加したキャラで、特に何も考えずに出したキャラだったものの、複数の人からいいキャラだよと言ってもらっていて、当時はそんなものかなぁ、と思っていたのが読み直したら今の自分の心にヒットするキャラでした。
忠誠心が強くて実直で自分ができる範囲のことを精いっぱいやる人で、上司からも部下からも信頼も厚いというような、今の自分が好きなタイプのキャラでした。
まさか20年後の自分の心にクリティカルヒットなキャラだったとは想像もしていなくて、加筆修正中に楽しくなってきてアディックのエピソードを本編にかなり追加しました。元々第二部では登場するものの一言もしゃべっていなかったのですが、無理矢理会話をねじ込んだりもしました。
でも、本編に追加したエピソードに部下との絡みがなくて(本編のどこにも入る余地がなかった)、アディックの良さは部下とのやり取りの中で出てくるのに……と考えた結果、外伝を書きました。
本編から3年前の話で、書いていてただただ楽しかったです。
現時点で本編は完結済み、外伝は第二章まで公開していますが、第四章で完結するので数日中には公開します。
完全な自己満足ですが、気になる方がいたらこちらからどうぞ。

こちらが本編↓
https://ncode.syosetu.com/n2883hc/

こちらが外伝↓
https://ncode.syosetu.com/n7535hd/


nice!(2)  コメント(4) 
共通テーマ:コミック

クレーム対応のお手本に出会った話 [日常]

娘が塾に通い始めてからバスによく乗るようになりました。
1ヶ月の利用料金は定期にするには少し足りないくらいの額なので、毎回ICカードで支払っています。
割と心配性な性格というのもあり、常に1000円以上チャージしておくことを心掛けています。
と、ここまでが前提。

ある日の塾帰り、バス乗車時にICカードで料金を支払って席に着いたところ、運転手から、
「最後に乗った人、料金不足ですよ。」
と指摘されました。
最後に乗ったのは確かに私でしたが、料金不足なんてあるのか?、5000円はチャージされていたはずだけど?、と疑問に思いつつ、名指しされたも同じなのだからと運転手の元に行きました。
それで再びICカードをタッチしたわけですが、
『このカードからは既に料金が支払われています』
という表示が出るだけで、残高が表示されず、現金で払ってくれと言われて、もしかしたらチャージ額が足りてなかった?、どこかで抜かれた?、というか払わないとバスが出発しないから払うしかないという状態になり、指定された不足額を払いました。

そして翌日。
チャージ額が数百円を切っているならチャージしないと不安だし、どこかで抜かれたなら履歴を確認しないといけないと思って、最寄り駅まで出かけて履歴を確認しました。
そうしたら、認識通り5000円程度チャージは残っていて、履歴を見たらバスの料金はキッチリ満額引かれていたわけです。
つまり、誰かの料金不足の分を私が現金で支払わされたということか、と。
これでムッカ――――――――ときまして。
その場でバス会社にクレームのメールを入れました。
私には何一つ後ろ暗いところはないし証拠もあるのだから正式な抗議をする権利があると、名前も住所も電話番号も全てさらした上で。
高々数百円が惜しいのではない、あのバスに乗っていた人たちに私は数百円もチャージしていないICカードを持ち歩いていて、しかも不足に気付かず席に着くような人で、バスの出発を遅らせた人だと思われたのが許せない、だからちゃんと謝ってほしい、と。
多分、運転手が私よりも前に乗った人の不足を見間違えたのだろうと思って、運転手教育をしっかりやってくれと。

それから数時間後、確認を取りたいからICカードの番号を教えてくれと連絡があり、すぐに返信して結果を待ちました。

それから数日後、結果報告が届きました。
バスのドライブレコーダーを確認し、運転手からの聞き取り調査も行い、計数機の調査を行い、結果余計な料金を徴収してしまってごめんなさい、というかなり丁寧な内容でした。

正直、ここまでキッチリ調査してくれるとは思っていなかったので、そこにまず驚きました。
高々数百円のことなので、運転が間違ってごめんねー同じことが起こらないように教育しますー余計に払った料金は返すから取に来てねーくらいの反省してるんだかどうだかわからないレベルの定型文メールがくるものだとばかり思っていたので、高々数百円でもここまでやってくれるんだ、と。

それで調査の結果、私を含めてICカードで支払った人に料金不足はいなかったが、私の数人前に乗った人が現金払いで、その人が払ったお金が計数機の中で硬貨詰まりを起こして料金不足が表示され(実際現金に関しても料金不足にはなっていなかった)、運転手は料金不足としか表示されていないから最後の人が不足しているんだろうと思い込んで私を指名した、ということでした。
私としては完全な運転手のヒューマンエラーだと思っていたのですが、硬貨詰まりを起こした計数機、誰が料金不足を起こしたかまでは表示されないシステム(料金不足が現金の方なのかICカードの方なのかもわからないらしい)、運転手の思い込み、といういろんなものが絡み合っての現象でした。

ドライブレコーダー調べたり、運転手から聞き取り調査をしたり、計数機のログを確認したり、これだけでかなりの手間がかかっているので、余計に払ってしまった数百円は返さなくてもいいです、ちゃんと謝ってもらったのでもう怒っていないです、と返信したのですが、そういうわけにはいかないということで、現金書留でお金は返ってきました。
確実に現金書留の手数料の方が高いのに、ここまでちゃんとクレーム対応してくれるのか、と本当にビックリしました。
2度と同じことを起こしてはいけないということなのだとは思いますが、これぞまさにクレーム対応のお手本だな、と感じる出来事でした。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

「MINERVAのお部屋」アーカイブ・中間報告 [日常]

何人かの方からリクエストのあった「MINERVAのお部屋」アーカイブは裏で地道に作業をしています。
昔のデータはフロッピー保存だったりするので、外付けフロッピーディスクドライブを数年ぶりに引っ張り出したりもしました。
キュルキュル鳴るのが割とうるさいとか、読み込みの遅さとか懐かしいなぁ、と思いつつ。

それで破損データがなかったのはいいのですが……20年くらい前の自分の文章を改めて読み返して絶望しました。これでいいと思ってこの文章で出してたのか、と絶望しました。
1回アップロードした文章ってあまり読み返したりしないのですが、再掲載するのだから読み返さないわけにはいかないので読み返したらこれかよ、と。
一言で言うならいろいろ若い。悪い意味で若い。
愛蔵版コミックスとかのあとがきで、昔の絵が恥ずかしすぎて全て描き直したいと言っていた漫画家さんって何人も見たことがあるのですが、その気持ちが痛いほどわかりました。
どういうことを書いたのかという記憶自体はそれなりにあるのですが、こういう文章だったっけ?、と自らの記憶改ざんが恐ろしかったです。

ということで、そこまで手を入れる予定ではなかったレビューなどなど結構手を入れて直している最中です。
レイアウトもそのままはいけないので、もうしばらくお待ちください。
nice!(2)  コメント(2) 
共通テーマ:コミック