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秋アニメ・ドラマ 総評 [日常]

今期はアニメもドラマも割と見ました。
年明け最初の更新が昨年のアニメとドラマの話というのもアレですが。

アニメ

海賊王女
幼い頃に乗っていた船が海賊に襲われて娼婦の島に流れ着いた少女・フェナ。それから10年が経ち、かつての仲間の手によって助け出されたフェナが伝説の島・エデンを目指す、という話。
今期1の当たりアニメでした。
非常に絵が良く動く上に音楽が梶浦由記さんということで、毎回話に引き込まれました。
ストーリーはラピュタに似ているところもあって割と王道だったのですが、魅力的なキャラが多くてよかったです。特に雪丸はいいキャラでした。
最初からストーリーがキッチリ固められていて、第1話の冒頭でフェナが後々キーポイントとなる「ヴァイスヴァーサ」を歌っているとか、アベルとコーディが登場しているとか、その辺りの伏線も素晴らしかったです。

Deep Insanity THE LOST CHILD
南極に空いた穴・アサイラムの調査するスリーパーたちの物語。
元々スクエニが企画したゲーム・漫画・アニメ連動の作品だというのを全く知らずに、あらすじだけで面白そうと思って見始めてしまいました。ガンガンとかに情報が載っていなかったかスルーしていたか、ビッグガンガンで漫画版が連載されているのも知りませんでした。
アニメだけでも話は分かるのですが、ストーリーとキャラは違うものの設定とかいろいろ「SCARLET NEXUS」と被るところがあって、印象がダブってしまいました。
絵も作画が乱れているところがあったり、あまり動かなかったり、と出来具合はいまひとつでした。
話も悪くはないけど引き込まれるわけでもない、という感じで、印象に残らなかったです。
唯一、鈴木このみさんが歌う主題歌はよかったです。やっぱり上手いな、と思いましたし。
一応ゲームの「Deep Insanity ASYLUM」に繋がっていく話のようでしたが、ゲームをプレイしてみようとは思えなかったです。

ブルーピリオド
高校2年生から本格的に絵を学ぼうと決めた主人公が東京藝術大学を目指す話。
マンガ大賞を取った作品がアニメ化するなら見てみよう、という単純な理由で見始めましたが、結構楽しめました。
絵という答えがないもので受験をしなければならない、という美大受験のプレッシャーとか、こういう世界なんだなぁ、というのが感じられてよかったです。

プラチナエンド
次の神を決めるため、神候補となった13人の人間同士が争う話。
完結している漫画をアニメ化して成功した例があまりない中、これは結構頑張っている感じです。
コミックス14巻を2クールでやるとのことで、下手に端折ったりとかオリジナル展開が入ることなく原作に忠実で楽しめています。
話も原作よりわかりやすく感じています。
これなら完結まで安心して見ていられると思います。

マブラヴ オルタネイティヴ
元々ストーリーの評判がいいPCゲームのアニメ化ということで見てみました。
第1話で佐渡島が地球外生物・BETAに占領されるまでの絶望が描かれていたところは凄く引き込まれたのですが、それ以降はちょっと微妙でした。
中盤以降はBETAとの戦いというより人間同士の政治的な話になってしまっていたりしましたし。
ただ、話として全く終わっていないというのもありますし、2期決定されてもいるので、終わりまでは追ってみようとは思っています。

ルパン三世 Part.6
久しぶりに30分アニメとして放送されるということで見てみました。
話の本筋はルパンと過去に因縁のあったホームズとの話ですが、所々にゲスト脚本家が描いた話が入ってきていて、それが押井守さんとか湊かなえさんとか結構有名な人だったりして、お金のかけ方が違うな、と感じました。
押井守さんの脚本のところはいろんな意味でそこだけ別次元みたいな話だったりするので、作品全体のバランスはちょっと微妙かな、と感じたりもしました。
絵もよく動くし作画も安定しているのは素晴らしいです。

SCARLET NEXUS
ゲーム原作で、ゲームをプレイしていないけど買おうかどうか迷っていたソフトではあるし、ストーリーを追うならアニメでもいいかな、と思って見始めたのがスタート地点。1クールで終わるかと思ったら2クールあって、1クール分見てしまったからにはもう最後まで追うしかないじゃないか、と覚悟を決めて最後まで見ました。
それで、最終回まで見てみて、見なくてもよかったな、というのが正直なところでした。
そこそこ話に捻りは入っているものの、そこまで惹かれるものもなく、最後はちゃんとハッピーエンドだったけど、多分半年後には記憶から抹消されているだろうな、というほど印象の薄い話でした。
終盤は作画の乱れも割と感じられましたし、全体的に微妙でした。

ジャヒー様はくじけない!
2クールアニメでしたが、全20話と少し短めの話になっていました。
最後はつい最近雑誌で描かれた魔王姉妹の話で、区切りよく終わっていました。
全編通してテンポが良く、気楽に見ていられましたし、そこそこ絵も動いていたので悪くない感じでした。


ドラマ

正義の天秤
医師から転身したという異色の経歴を持つ弁護士の話。
刑事事件の弁護をするに当たって、単純に被告の無罪を主張するというのではなく、被告が隠している本当の動機を明らかにしたり、あえて有罪になろうとしている被告をどうにかしようとしたり、全編通してそれなりに捻りのある展開で楽しめました。
主演の亀梨和也さんが素直に格好いいと思えたのもよかったです。

らせんの迷宮 DNA科学捜査
理論派の天才遺伝子科学者を田中圭さんが、人情派刑事を安田顕さんが演じたバディ&ミステリーもの。
コロナの影響で放映が1年以上延期されたというのもあって、結構楽しみにしていました。
でもふたを開けてみると……テレ東ドラマってどうしても安っぽく見える部分があって、キャストはいいのにあまり面白くないなぁ、というのが最初から最後まで続いてしまいました。遺伝子学を元にした捜査とか、決して悪いわけではないのですが。
田中圭さんは実際ものすごく頭がいいというのは知っているものの、「あなたの番です」のときみたいにちょっとどこか抜けている素直系キャラの方が似合うと感じました。

日本沈没
日本全土が海に沈んでしまうからどうしようか考える、という話でした。
第1話の後に流れた予告で本土が沈没していくシーンがあったので、5話目くらいで日本が沈没して、後半は残された地上でサバイバルする話なのかと思っていました。そうしたら、序盤で関東の沿岸部だけ沈没して、後々日本全土が沈むことになることが判明して、日本人を世界中に移民として受け入れてもらうにはどうしたらいいか考える、という話になっていました。
予想していた展開と悪い意味で違っていて、主人公たちしか危機感を持っていない感じだったり、政治の話が結構入ってきたり、何か思っていたのと違う……というのが最後まで続きました。
最終話で、薬の効かない細菌の変異種発生→世界各国が日本人の移民受け入れ中止→日本の製薬会社の作った薬を組み合わせたら細菌に効くとわかる→特許放棄するから移民受け入れ再開してとお願い→全世界OK、という展開があって、いくらなんでも都合が良すぎるでしょ、とガックリきたりもしました。最後に一波乱欲しかったというのはわかるのですが……
日本沈没のCGもショボめだったりもして、全体的にはいまひとつでした。
唯一、香川照之さんの演技は好きでした。

最愛
15年前に起きた大学生の行方不明事件。その行方不明になった大学生の父親が死体で発見されたことが発端となり、隠されていた過去が次第に明らかになっていく、というミステリー。
タイトルになっている「最愛」というのがキーポイントで、登場人物それぞれが最愛の人を持っていて、その人のために最大限のことをした結果が事件を複雑化させている、という流れが非常に切なくてよかったです。
犯人に関しては全く想像していなくて、ネームバリューの割に出番の少ない藤井(演:岡山天音)が犯人だとずっと思っていたのですが、ハズレでした。
こういう作品の犯人は、最後逮捕されて終わるパターンが多いのですが、そうならなかった結末は意外でした。でも、これはこれでよかったと思いました。
第1話の放送を見ていた時、捜査一課の係長の声が津田健次郎さんそっくりだな、と思ったら津田健次郎さん本人だった時は結構ビックリしました。

二月の勝者
中学受験を扱った話で、小学6年生のカリキュラムがスタートするところから受験終了までの1年が描かれていました。
基本的には、受験に対してやる気を失っている子にやる気を出させる、という展開がほとんどで、なんやかんや塾長の力で解決していく、という流れはちょっとワンパターンに見えました。
また、結局塾生たちはほぼ第一志望に合格していたのですが、受験ってそんなにみんながみんな上手く行くものじゃないよね、と思う部分もあって、最後は都合よく見えました。中学受験で第一志望に合格できる確率って3割くらいと言いますし。
ただ、中学受験ってこんな感じなんだ、という空気は割といい感じに伝わって来てよかったです。
塾長役の柳楽優弥さんの演技が上手いなぁ、というのはいろんな場面で感じられました。

アバランチ
警察では裁けない裏の世界で暗躍する人たちを裁くアバランチという組織の話。
中盤くらいまで「DIVER-組対潜入班-」とか「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」みたいな話だなぁ、と思って見ていたのですが、最後の2話で大逆転してくれた作品でした。
5年前に殉職した刑事のためにアバランチという組織が作られたのに、その人は死んでいなかった上に敵だと思っていた人の下についていた、という終盤の流れは素晴らしかったです。
また、終盤間際まで無能だと言われていた総理大臣が最後一矢報いてくる展開もよかったです。
アバランチのメンバー全員演技が上手かったので、全編安心して見ていられました。

阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし
阿佐ヶ谷姉妹の2人が同居生活を始めてから隣同士の部屋に住むことになるまでの話。
大きな波乱が起きることもなく、のんびりと見ていられる日常ドラマでした。
阿佐ヶ谷姉妹役の木村多江さんと安藤玉恵さんが本当に阿佐ヶ谷姉妹に見えてくるほど口調や仕草をコピーしてきていて、女優さんってやっぱりすごいな、というのを見せつけられました。
脇を固める研ナオコさんとかも結構いい味を出していて楽しく見られました。

真犯人フラグ
一戸建てを建てようとしていた平凡な家庭で、ある日妻・娘・息子の3人が突如行方不明になってしまう。唯一残った夫が犯人だと世間からは疑われ、夫の周辺では様々な不可解なことが起こり始める、という話。
「あなたの番です」と同じスタッフが制作していて、企画・原案が秋元康さんという共通点もあることで、「あなたの番です」と雰囲気が非常によく似ていました。いい意味でも悪い意味でも安っぽいミステリーという感じ。
2クールドラマということで、前半部分ではあまり話が進まない感じで残念でした。「あなたの番です」のときのように毎回誰かが死ぬということもないので、全体的に引きは弱め。
個性強めのキャラは多いですが、結末までは見届けるけどそこまで引き込まれてもいない、と現時点では感じています。

ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート
放射線科の技師たちの話の第2弾。
前作の時よりも放射線科の技師たち個人個人によりスポットを当てた話になっている感じでした。
主人公の五十嵐がそこまで目立つ存在にはなっていなかったのはちょっと微妙な感じもありました。
話の雰囲気は前作のままで、気楽に見られる医療もの、という感じでよかったです。
映画化されるということですが、劇場に観に行くほどではないかな、と思っています。
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