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ガンガンJOKER・8月号感想 [スクエニ]

本日はガンガンJOKERの感想を書きました。

では、さっそく総評です。
面白かったのは、賭ケグルイ、ラグナクリムゾン、遺書公開、など。
今月も読み応えがあってよかったです。

来月での最終回作品1作目「お近づきになりたい宮膳さん」。
思っていたよりも早く2人が付き合い始めたなぁ……と思っていたらもう最終回とのことで、ちょっとビックリしました。
引っ張る系恋愛漫画が多い中でこのサクサク終わる感はあまりないものなので、これはこれでこの段階で終わってくれてよかったと思います。
作者の秋タカさんには「六畳一間の魔女ライフ」もありますから、今後はこちら作品1本で行くことになりそうです。

最終回作品2作目「少女漫画主人公×ライバルさん」。
もう終わるだろうな、と思っていたので、やはりここで終わるのか、とまず感じました。
元々長く続けられなさそうな設定でしたし、この段階でも結構引っ張ってきたかな、と思うくらいの長さだったので、ここで終わるのがいいと思います。

どちらの作品もきれいに終わってくれそうです。

今月からの新連載「ポラリスは消えない」。
2年前に死んでしまったアイドルが世間から忘れられていくのに耐えられないファンの女の子が、クラスメイトの男の子を巻き込んでネット上で死んだアイドルを演じる、という話でした。
まだ設定の詳細は語られていませんが、多分主人公の女の子は死んだアイドルとは双子の姉妹で、だったらネット上でアイドルを演じることも可能だろうし、肉親としてあれだけ世間でもてはやされていたのに忘れられていくことに耐えられないというのもわかるので、話として都合がいいとか不自然だとかは思いませんでした。
他誌でコミックスを出しているくらい絵も上手いですし、連載していく分には問題ないかな、と思います。
話がどういう方向に向かって行くのかに注目しています。

今月掲載された読み切り「ダミーボーン」はすごくいい作品でした。
根本的に話としてかなり練られていましたし、序盤から変化していく主人公の心情や終盤にわかる父親の本心などなどの心理描写が上手かったです。アクションシーンの描き方や背景への描き込みもよかったですし、個性がある上で読みやすい絵柄などなど、欠点がなかったです。
面白いというよりもいろいろ上手いな、と感じる話でした。
次回作はぜひとも連載出来てほしいです。

アニメ「ヴァニタスの手記」は3話まで見ました。
所々でデッサン狂っているんじゃ?、という絵が出てくるものの、それなりに絵が動き、声もほぼイメージ通りで割と楽しく見られています。
変にストーリーをいじってないですし、とにかく音楽がいいので、これからも問題なく見ていけそうです。

では、ここから全作品感想です。

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Gファンタジー・8月号感想 [スクエニ]

本日はGファンタジーの感想を書きました。

先日、新型コロナウイルスのワクチン接種に行ってきました。
ワクチン不足で一部新規予約を打ち切った自治体もあるとのことでしたが、私の住んでいる自治体は定期的に新規予約枠を追加してくれていて、なんとか予約して接種することができました。
ただ、いつ予約枠が追加されるかみんなわかっているので、予約解放の瞬間から枠が秒単位で埋まっていって、(副反応の割合から考えて)なるべくならファイザー製がいいなぁ、と思っていたのが結局予約できなくてモデルナ製になりました。
ワクチンの副反応に関してはちょっと心配していたのですが、接種の翌日に何となく二の腕が筋肉痛かな、くらいで、ないに等しかったです。
反対に同じ日に受けた夫は接種数時間後から二の腕が上がらないレベルで痛くなって、その日の夜は寝返りがうてなくて寝不足になったと言っていたので、やっぱり個人差はあるんだな、と感じました。
注射自体はインフルエンザの予防接種の方がよほど痛いと思うくらい痛みを感じなくてむしろビックリしました。

では、Gファンタジーの総評です。
面白かったのは、紅い霧の中から、地縛少年花子くん、黒執事、など。
全体的に面白く読めた感じでよかったです。

今月は「ホリミヤ」の読み切りが掲載されていました。
コミックス最終巻発売とホリミヤ展開催記念ということで、他にも本誌連載陣による完結記念メッセージが多数掲載されていたりもして、かなり力が入っているな、と感じました。
堀田きいちさんとかもちさんとか、メッセージがあること自体驚くような人もいて、豪華だなと感じました。
ただ逆に「デュラララ!!」作画のあおぎりさんってこういうのに出て来ないよな、というのも感じました。以前創刊記念だったか別作品のだったかは覚えていないのですが、作者陣によるイラストとかメッセージが掲載されたとき、メッセージ自体は掲載されていたものの型通りのあいさつのみでオリジナリティゼロだったのが妙に印象に残っていて、こういうのが苦手なのかな、と。
メッセージが出ていないからなんだというのはないのですが。

来月からイロノさんの新連載が始まるとのことで、やっぱり本誌に凱旋してきたな、と感じました。
「その恋はいちごのように」は当初Pファンタピーのみの連載だったのが、最終的に全話本誌に掲載されてコミックスも割と売れたようでしたから、これはもう絶対に帰って来る、という確信みたいなものがあったので、いい感じに予想が当たってうれしかったです。
連載がすごく楽しみです。

では、ここから全作品感想です。

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ガンガン・8月号感想 [スクエニ]

本日はガンガンの感想を書きました。

先日「大なめこ展」に行ってきました。
開場直後の予約だったのと、受付で1組2~3分くらいの説明があったりしたので、あまり人がいない状態で中を見てまわれたのは幸運でした。
なめこ全1101種のガチャガチャとか(いい意味で)頭おかしい企画とかあったりして、楽しめました。
ガチャガチャは2回やって、本命チョコなめこといちごなめこが出ました。ナメグウノツカイが欲しかったのですが、狙って出せるものではないので、そこは少しだけ残念でした。
グッズはメガネケースだけ欲しかったのですが、結局巨大ぬいぐるみも買ってしまったりしたものの、入場料を取るだけの価値はあったと感じました。
娘も一緒に連れて行ったのですが、娘も娘でそれなりに楽しんでいたので、行ってよかったイベントでした。

では、ガンガンの総評です。
面白かったのは、無能なナナ、おじさまと猫、魔女の下僕と魔王のツノ、など。
全体的に割と面白く読めた感じがしました。

今月での最終回作品1作目「梅衣堂ひよと旦那様の野望」。
どうにかこうにかやっと終わってくれたな、というのが本音の作品でした。
掲載された月よりも休載していた月の方が多かったんじゃないかという作品でしたし、タイムリープとかそこそこ扱いの難しい設定が出てきたときはどこかで話が破綻するんじゃないかと不安で仕方なかったですから、どうにか崩壊前に終わってくれてよかったな、と。
前作「ブラッディ・クロス」の終盤も結構休載多めな上に設定を複雑化させていましたから、次回作があるならもう絶対に原作が付いた方がいいと思います。
絵は安定して上手いわけですから、なんならなろう系原作でもいいんじゃないかと思ったりも。

最終回作品2作目「恋愛グリモワール~最強童貞の勇者様が結婚しないと世界は滅亡するそうです~」。
数ヶ月前から最終回を見据えた展開になっていたので、それなりにきれいにまとまると思っていたのですが……思っていたよりも無理矢理終わらせた感じになっていました。
グリモワールが作られた過程とかヤッツケにしか見えなかったですし……
勇者の子供をちゃんと出すとなったらページ数が足りなかったのだとは思いますが。
この作品も、次回作があるなら原作を付けた方がいいと思います。

今月からの新連載「僕の呪いの吸血鬼」。
本誌とガンガンONLINEで連載歴のある金井千咲貴さんによる新連載で、「魔法使いの弟子が笑う時。」はコミックスも買っていたくらいなので、それなりに期待していた作品でした。
それでふたを開けてみたら……全体的にはちょっと微妙かな、という感じでした。
吸血鬼討伐部隊の青年と吸血鬼殺しの吸血鬼の話ということで、設定的には割と王道。
どうやら今作はアクションメインの話になるようなのですが、その肝心のアクションシーンで、このときどういう動きしているの?、と感じるコマがそれなりにあって、流れるように読めないのはちょっとマイナスだな、と感じました。読んでいて悪い意味で手が止まってしまうんですよね。
ただ、車から顔だけ突き出されて縁石にぶつかりそうになるところとか、この構図は面白いな、と思える部分もあったりして、この辺りは今後良くなっていくことを期待したいです。
キャラに関しては、吸血鬼殺しの吸血鬼・バロックを見ているとちょっとイライラしてくるので、これが今後続かなければ、とも思います。


今月号は「鋼の錬金術師」連載開始から20周年ということで特集が組まれていました。
発行部数もそれなりに増やしているようで、そもそも本誌を入荷してくれる本屋さんが少ない上、普段なら入荷していても2冊、1冊しか入荷しないこともざらなのに、今月は5~6冊入荷されていました。
作品の掲載順も、「とある魔術の禁書目録」とか、センターカラーだとしても雑誌の後半に掲載されることなんてほぼなかった作品が後ろの方にあったり、前の方にあるなんてあまりない作品が前にあったりとか、いろいろ組み替えられている感じがしました。
そして、荒川弘さんによる連載が準備されている、という告知がありました。
他誌でいろいろ連載を持ったりしていたので、もうスクエニ系に帰って来ることはないのだろうな、と思っていただけに、これは素直にうれしかったです。
本誌には「長期連載が円満終了した直後の連載作品は短期終了か打ち切りになる」というジンクスがありますが、荒川弘さんならそんなジンクスはねのけてくれるんじゃないかと期待しています。
まぁ、最初から短期連載想定ということもあり得るわけですが……
瀕死状態の本誌を救ってくれる救世主になってくれることに期待したいです。

では、ここから全作品感想です。

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ブレイブリーデフォルトII・クリア [ゲーム]

前作「ブレイブリーデフォルト」はかなり好きなソフトで、その続編である「ブレイブリーセカンド」もプレイしてみようと買うこと前提で通販サイトにアクセスしたのですが、やたらと評価が低くて、これは触れてはいけないソフトなのでは……と思って買うのを止めました。
下手に手を出して前作のいい思い出までなくなる可能性も否定はできなかったので。

そして発表された「ブレイブリーデフォルトII」。
「ブレイブリーセカンド」がなかったことにされているようなタイトルだということは、もう「ブレイブリーセカンド」は黒歴史扱いであると同時に、それでも「ブレイブリーデフォルト」の名前を付けてリリースするということは、制作者側にもそれなりの覚悟があるのだろうな、と思ってプレイしてみることにしました。

まずは、ネタバレのないところからの感想です。
プレイ時間は80時間くらいです。

ブレイブ・デフォルトを使う戦闘、20種類以上のジョブなどなど、シリーズの基本を押さえつつ発展させている形は割と好感触でした。
ジョブは比較的楽に1つの職をマスターすることができたり、マスターする職が増える毎に「すっぴん」の能力が上がるので、全ての職をマスターしたいと思わせる作りだったというのもあり、進めるモチベーションになりました。
ジョブもアスタリスクというアイテムにその職業を極めた人たちの記憶が刻まれているから、該当のアスタリスクを手に入れるとその職業の能力が使える、というシナリオに組み込まれたシステムになっていて、この辺りの設定は上手いと感じました。
各ジョブの使いやすさは一長一短ありましたが、どのジョブもそれなりに使えるアビリティが1つはあるというバランスの良さは素直に素晴らしいと感じました。

そのジョブを利用した戦闘に関しては、ノーマルでも結構厳しめな感じがしました。
自分よりも高いレベルの敵と戦うと多めに経験値が入ったり、レベルの低い敵は主人公たちから逃げていってくれるなど、進める上で調整されている部分はあるのですが、後半になると選択しているジョブによっては自分たちから逃げていくような敵を相手にしていても割と簡単に全滅するようなこともありました。
このジョブで行けば全滅はしないけど、既にマスターしているから経験値は入らない。でも別の経験値が欲しいジョブだと全滅の恐れが……みたいなジレンマは後半になるほど大きくなりました。

ただ、システムとして序盤から「探索」というゲームをスリープしている間にアイテムを拾ってきてくれる、というものがあり、その中でジョブ経験値が手に入るJP玉というものが高頻度で手に入るので、スリープしている時間が多かった私はこの探索で手に入ったアイテムでジョブレベルを上げるというのに大分助けられました。
戦闘については、後半のボスになるほどいやらしい状態異常を仕掛けてくるので、ボス前でセーブ→とりあえず戦ってどんな状態異常がかけられるかロケハン→リセットして状態異常回避のアクセサリやアビリティをセットして再戦、という流れが確立してしまったのはどうかな、と感じました。
状態異常の種類が多く、全ての状態異常を防げる装備がない(リボンは即死耐性がない)のでロケハン必須のボス戦というのはどうなのかなぁ、と。

音楽に関しては、序盤はさほどでもなかったのですが、終盤の通常戦闘曲、ラスボス戦の曲、エンディングのボーカル曲など後半になるに連れて割と心に残る曲が出てきて、なかなかよかったです。

サブシナリオ的な役割のあるクエストは全部で100用意されていましたが、ボイスなしの単純なお使いイベントからキャラの掘り下げをする濃い内容のものが混在していて、これはボイスありとなしのイベントは分けた方がよかったのではなかったかな、と感じました。
進行中のクエストはその内容が確認できるものの、クリアしたクエストはボイスありのイベント以外クリア後に確認ができないというシステムはちょっとどうかと感じました。

イベントシーンは後で見返すことができるのですが、大半のイベントシーンはキャラがしゃべるだけで、ちゃんとしたムービーとしてのイベントシーンはさほど多くなかったのも少し残念でした。

マップは全体的にそこまで広くなく、1つの国に1つの街が基本というのは少し少なすぎる気がしました。
基本的に各国城下町しかない状態ですし、5つの国に対して街の数が7。ダンジョンの数は1つの国に3~4くらいあったりするのですが……
街に入る度にロードが入ったり、飛空艇などの高速移動手段がなく、基本は街同士のワープと徒歩というのは結構大変でした。

1つよかったのは、ゲーム内のカードゲームB&D。
割とサクサク勝てる仕様なのですが、強い敵に対してはそれなりの強いカードを手に入れてからでないと勝てなかったり、敵によっては手札封じで強いカードを封じてきたりして、その適用のデッキを組んだりとか、楽しかったです。
カードコンプリートまでやり込みました。

キャラは全体的に悪くはないのですが、アダマスにしろバーナードにしろ、絶対悪的な感じで登場するけど、どこか救いのある部分があるというのは一長一短ある気がしました。
最後にちょっとだけいい面が見えるんだけど、それまでの行いを考えたらこれだけで許すのもどうかな、という。
ただ、ロンズデイルは好きでした。
アダマスに見出されて仕えていたけど、アダマスがエドゥナにそそのかされて次第に変わっていってしまう。それをどうにかしたかったけど、結局止めることができなかったという葛藤みたいな感じが好きでした。

シナリオに関しては、良くも悪くも王道でした。
4人の主人公がクリスタルによって光の戦士に選ばれて世界を救う、という。
さすがに前作ほどのどんでん返しとかは無理だと思っていた中で、それでもプレイヤーを驚かせようと工夫していたシナリオは好感が持てました。
でもやっぱり、前作越えはなかったです。

では、ここからネタバレありの感想です。

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春アニメ・ドラマ 総評 [日常]

今期はそこまで多く観ていたわけではないので、感想は少なめです。

春アニメ

Vivy -Flourite Eye's Song-
100年後に起こるAIの反乱による人類滅亡を阻止するため、100年後の未来から飛んできたAI・マツモトと歌で人々を幸せにするという使命を持った歌姫AI・ヴィヴィが歴史の転換点に干渉して未来を変えようとする話。
今期一の当たりアニメでした。
アニメオリジナル作品で、脚本も映像もかなり作り込まれていて、毎週放送が楽しみでした。戦闘シーンなどかなり迫力があってよかったですし、歌姫AIが主人公ということで、各所で流れる歌の出来栄えも素晴らしかったです。何年かぶりにアニメのサントラが欲しいな、と思うレベルで。
伏線の張り方も上手かったですし、最初からキチンとした終わりが決まっていることが伝わって来て、ものすごく話のまとまりがよかったです。

ゴジラS.P<シンギュラポイント>
今まで特撮で描かれてきたゴジラが今度はアニメで、というので見てみました。
特撮映画で2時間くらいのものをどうやって30分13話まで延ばすのかなと思ったら、中盤までゴジラそのものが出て来ないという展開になっていました。ただ、その前兆として謎のプテラノドンみたいな怪獣が現れたりしていて、なかなかゴジラは出て来ないけど話を引き延ばしている感じはしませんでした。
どうやってゴジラを倒すのか?、ということについては、謎の物質「アーキタイプ」やその他諸々劇中専門用語で語られていて、その理論が作中で説明されるものの結構難しめで、ちょっと話が分かりにくかったのは残念でした。デジタルの世界を関連付けてきたのはいいと思うのですが……
続編がもう決まっているような終わり方をしていたのですが、見てみるかは微妙です。

すばらしきこのせかい
ゲームはプレイしたことがないものの、割といいゲームだという話だけは知っていて、アニメになるなら見てみる価値はあるだろうな、と思って見てみました。
生と死の狭間にある渋谷で7日間を様々な指令をこなしながら過ごすという設定なのですが、割とサクサク日数は過ぎていって、様々な事情でもう1度最初から7日を過ごさないといけない展開になっていて、1話で半日しか進まないとかの遅い展開でなかったのはすごくよかったです。
話としてはきれいに終わっていましたが、いまひとつパッとしなかった感じがしてしまいました。

バクテン!!
東北の男子新体操部を舞台にした作品。
作中での演技シーンはモーションキャプチャーで取り込まれていて実演可能というのもさることながら、序盤から頻繁に演技シーンが入ってきていて、こういうのが見たかったんだよ、というのが現実化した感じがしました。「スケートリーディング☆スターズ」もこんな感じだったらなぁ、と思ったりも。
野球をやっていたけど新体操に関しては素人の主人公が、たまたま大会で見た演技に憧れてスポーツ強豪校の中にあって部員不足の男子新体操部に入部する、というところから話は始まり、少しずつ上手くなっていく様子は素直に応援したくなる感じでよかったです。
演技シーンはカメラワークもすごくて、かなり気合を入れて作っているというのが伝わってきました。
演技系スポーツのお手本みたいな作品だったように思います。
続編は映画で、ということのようですが、実際観に行くかどうかは微妙なところでしょうか。続きは知りたいけど、レンタルで十分かなぁ、という感じも。

春ドラマ

ネメシス
ポンコツ探偵が助手のアドバイスで事件を解決していく話。
レギュラー登場人物が多いのに加えて毎回ゲストが豪華で、メインゲスト回が終わってもちょいちょい顔を出してくるというのもあり、真犯人がわかりにくくなっていたのはよかったですが、とにかくキャラが渋滞していたな、と感じる作品でした。
道具屋とハッカーは1人にまとめられたと思いますし、あぶない刑事のパロディはどこまで必要だったのかな、とも思いましたし。
真相に向けて毎回伏線が張られていたとかはよかったのですが……いまひとつな印象でした。

イチケイノカラス
裁判官が主人公の作品。
弁護士や検事が主人公の作品は数多くあれど、裁判官が主人公というのは珍しいな、と思って見てみました。
普通の裁判物なら、裁判官は検事と弁護士の両方の話を聞いたうえで判決を下しますが、この作品では裁判官が職権を発動して裁判所主導で再捜査をするので、やってることは検事が主人公の作品に近い感じがしました。
ただ、裁判の結果は冤罪もあれば普通に被告人がそのまま犯人だったパターンもあり、あくまで事件を公平に見られる感じだったのはよかったです。
裁判員裁判や、どうやって量刑を決めるのかとか、その辺りが見られたのもよかったです。
また、初回から伏線が張られていた10年前の事件について最終回まで引っ張らず中盤で解決させてしまっていたのもいいなと感じました。こういうのって大抵最終回まで引っ張るものなので、意外でした。
反面、一見ちゃらんぽらんな主人公と超真面目なヒロインという配置は「HERO」にすごく近いと思いましたし、終わり方も似たような感じで、そこは変えてほしかったな、と感じました。主演の竹野内豊さんのキャラクター自体はすごくよかったのですが……

レンアイ漫画家
引きこもりの漫画家が漫画のネタのために偶然知り合った女性にリアル疑似恋愛をさせる、という話。
どんなに疑似恋愛の相手に惹かれても、漫画家が別れろと言ったら別れないといけない契約で、序盤こそこの設定でそれなりに楽しめたものの、中盤以降はマンガ家とヒロインの恋愛話になってしまってガッカリ。
漫画家という設定はそれなりに活かされていたものの、都合のいい展開も結構あって、最終回はなぜか主演の鈴木亮平さんの肉体美を見せつけるなど変な方向に話が向かってしまったりして、迷走していた感じもありました。
出演者はみんな頑張っていましたが、脚本と演出があまりよくなかったなぁ、と感じました。

コントが始まる
10年続けてきて結局芽が出ることがなく解散を決めたお笑い芸人トリオ・マクベス。そのマクベスが解散を決めてからする実際解散するまでの3ヶ月を描いた作品。
ドラマの冒頭では必ずコントが始まり、それにまつわる話がドラマ内で展開して、最後はコントのオチでまとめる、というスタイルを最後まで突き通していました。
そのコント自体はつまらなくもないけど面白くもないという感じでしたが、裏にあるそれぞれの立場の人の話とかは割と面白く見られました。
序盤で解散しなくてもいけるかもと思わせておきながら、中盤以降は解散に向けていろいろ準備をしていく流れで、最後の最後でブレイクするとかもなく粛々と解散していくのは、ある意味リアリティがあっていいなぁ、と感じました。こうやって解散していった芸人さんとかたくさんいたんだろうなぁ、と。
割と面白く見られました。

私の夫は冷凍庫に眠っている
DVを受けて衝動的に夫を殺してしまい、ひとまず冷凍庫に隠したものの、翌朝夫が生きたまま現れる。冷凍庫の中にちゃんと死体はあるのに……という話。
夫がなぜ2人いる状態になっているのか、辺りの謎解きはそこまで驚かないものの、その後の展開で、それじゃあ今まで一緒に過ごしてきた夫は誰なんだ?、というのを考えるあたりは結構面白く見られました。
最後はそこまでスッキリするオチではなかったので、スッキリするミステリーを求めていた身としてはちょっと残念でした。

きれいのくに
整形で日本の9割が同じ顔になった世界(男は稲垣吾郎、女は加藤ローサの顔)。同じ顔ばかりになったことで犯罪者の区別がつかないなどの問題が起き、10年前に整形が禁止になる。遺伝子操作で親と同じ顔になっている子供も多く、整形していない人たちはプレーンと呼ばれて差別される風潮がある。
そんな世界で整形も遺伝子操作もしていない女子高生と、その隣に住む遺伝子操作で親と同じ顔のクラスメイトの男子が主人公で、それぞれの生き方を模索していく。
全体的に文学作品のような感じで、作中で明確な答えは示されず、見た人がどう考えるかの材料だけを提示する話のように感じました。
そもそも冒頭3話の途中くらいまでは作中作の啓蒙ドラマだったりもして、結構難解でした。
これを見てみんなはどう思うのか話し合ってみないと何とも言えないというか、見る人によっていろいろ感想が変わってくるのではないかな、と感じました。
1つ例を挙げると、主役のプレーンの女の子がプレーンの人だけが入れる「きれいのくに」というクラブに連れて行ってもらって、プレーンにはプレーンの生き方があると教えてもらうのですが、そのクラブで知り合った人から裏整形というものがあると教えられ、最終的には整形して「きれいのくに」の会員カードを捨てる、というシーンがあります。普通の話だったら、プレーンである自分を認めて前向きになるとかだと思うのですが、どうしてこの子はそういう行動を取るんだろう?、みたいなのがこれだけでなく作中でたくさん出てきました。
なので、1人で見て完結する作品ではないので、ドラマはもっと気楽に見たいなぁ、と思っている私にはちょっと合わなかったです。

ソロ活女子のススメ
40歳独身女性が週末に様々なソロ活を楽しみ、ソロ活を通じてその世界を知っていく、という話。
焼肉やセンベロなどの食べる系、ドレスアップしてリムジンでドライブや気球などの体験系などなど、普通に考えたら1人で楽しむようなものではないけど、1人でもそれはそれで楽しむことができるというのを伝えてくれるいい作品でした。
主演の江口のりこさんもすごくいい味を出していて、全力でソロ活を楽しむ姿がよかったです。
これはいずれ続編が出てくるだろうな、という気がしました。

探偵 星鴨
探偵物で30分ドラマということでサクッと見られるから見てみようかな、と思って見てみました。
見なければよかったな、と思いました。
主演がジャニーズということで一抹の不安はあったわけですが、その不安は当たりでした。結構な棒読みな上に長めのセリフが多いので、見ていてきつかったです。
扱う事件も定番のネタが多かったり意外性もなかったりで、脚本もいまひとつでした。

春の呪い
原作が好きなので、地雷かもしれないけど見ておかないとな、と思って見てみました。
原作がコミックス全2巻、ドラマも30分で全6回ということで、下手にオリジナルエピソードが入ったりせず、適度な長さになっていたのはよかったです。
ただ、細かく改変されているエピソードはあって、例えば夏美が春に対して恋愛感情を持っていたとか、序盤から春の亡霊が出てくるとか、夏美が自分への冬吾の好意に気付くのが中盤以降だとか、そこ原作と変えちゃうのかぁ、というのは少し気になったりしました。
俳優さんたちの演技に関しては、可もなく不可もなく。その役に見えないことはないけど、何か違う気もするという感じで。唯一、冬吾の母親を演じていた高島礼子さんは役をキッチリとらえているなぁ、と感じました。
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ゼロサム・8月号感想 [スクエニ]

本日はゼロサムの感想を書きました。

先日、何となくベランダで大きめの虫が飛んでいることが増えたなぁ……と思っていたら、アシダカバチが巣を作り始めていました。
実家ではハチが軒下に巣を作るなんて珍しくもなかったのですが、東京で遭遇するとは、とビックリしました。同じ場所に住み始めて約15年、初遭遇でした。
幸い発見が初期の初期で女王バチと働きバチが合計3匹で巣も3センチ四方くらい、網戸越しに殺虫剤がかけられる位置だったというのもあり、業者に頼むこともなく、テレビでも割とよく見かけるバズーカみたいなハチ用殺虫剤を買ってきて駆除しました。
カーテンが閉めっ放しの窓を久しぶりに開けたら巨大なハチの巣があったなんて話もありますから、早めに気付けて本当によかったです。

では、ゼロサムの総評です。
面白かったのは、ボクラノキセキ、ふつつかな悪女ではございますが、悪の華道を行きましょう、など。
ここにきて原作付きの作品がどんどん強くなってきているな、と感じます。読者としては面白ければ何でもいいのですが。

今月で最終回だった「エンド・オブ・バロル」。
一応巻き起こっていた災厄が収まるという話の区切りはついていましたが、話としてちゃんと終わってはいませんでした。コミックス描き下ろしの部分でその辺り補完するようです。
また、最終回に関してちょっと顔パーツのバランスおかしくない?、というシーンがいくつかあって、作画崩壊とはいかないまでもちょっとなんだかなぁ、と感じました。
これだけ絵が上手いなら、次回作は原作を付ければ大ヒットも狙えるレベルではあると思うのですが、最終回でちょっとおかしい絵が出てくると今後についてもちょっと心配になってしまいます。

来月で「A3!WINTER」が最終回、とのこと。
元々終わりが決まっていた作品ですし、キッチリきれいに終わる方向に向かっているので、最終回について特に心配することはなさそうです。
今までは続編を匂わせる終わり方をしていましたが、今回はそれもないでしょうし。
ただ、メディアミックスが終わっていて、そのメディアミックスも放送延期とか作画崩壊とかがあったり、DVDに封入予定のイベント招待券はコロナで中止、と元からあった人気に比べるといろいろ恵まれない作品になってしまったな、とは思いました。
最終回に関しても、特にセンターカラーとかないようですし、ひっそり終わる感じがします。


ネットでも話題になりましたが、ドラゴンエイジで連載初回が掲載された「異世界転生者殺し-チートスレイヤー-」が打ち切りになったことについて。
原作の河本ほむらさんは「賭ケグルイ」の原作で知っていますし、作画の山口アキさんも「堕イドル」の作画
を担当していて知っていたので、おそらくコミックスが発売されていたら買っていただろう作品だったと思います。
あらすじも、異世界転生してきたチートキャラたちによって蹂躙された異世界の人が転生者に復讐するという話とのことで、これを読んだだけで普通に面白そうだな、と思いました。
これで敵キャラが既存キャラを起草させるものではなく、完全オリジナルでやっていたら、ヒットこそしなくても大コケはなかったんじゃないかとも思いました。
作者・担当編集・編集長、どこかでストップかかっていればなぁ、と悔やまれます。
アニメでもやりすぎてDVD未収録とか映像差し替えとかたまにありますし、他作品のパロディとかってやっぱり難しいのだと感じました。

では、ここから全作品感想です。

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ガンガンJOKER・7月号感想 [スクエニ]

本日はガンガンJOKERの感想を書きました。

数年前にiPhoneのデータが1年半分くらい吹き飛んで、そのときにコツコツ進めていたなめこ系アプリのデータも吹き飛んだので、以来なめこ系アプリはプレイしていませんでした。
でも、なめこ10周年で大なめこ展にも行くことにしたし、久しぶりになめこ系アプリをプレイしてみようかな、と思って少し始めてみました。
「なめこ栽培キットDeluxe極」などは従来のなめこ栽培の進化形で結構楽しめていて、「なめこの巣」も結構面白くプレイできています。
もう数年触れていなかったので、新なめこも大量にいてなかなか楽しいです。

では、ガンガンJOKERの感想です。
面白かったのは、遺書公開、ラグナクリムゾン、賭ケグルイ、など。
今月は雑誌が割と厚い感じで、読み応えがあってよかったです。

「ヴァニタスの手記」と「ジャヒー様はくじけない!」のアニメ情報が割と出てきていて、「ヴァニタスの手記」に関しては音楽が梶浦由記さんということで、期待が更に高まってきました。梶浦さんが音楽を担当している作品は当たりが多いイメージなので。
どちらの作品にも声優さんの中に素人が混じっているとかもないですし、不安を覚える絵とかでもないですし、心配なところはないかな、と。
あとは、実際放送が始まってみて絵が紙芝居でなければ、といったところでしょうか。

では、ここから全作品感想です。

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Gファンタジー・7月号感想 [スクエニ]

本日はGファンタジーの感想を書きました。

前回、ブログのプロフィール写真は等身大コダックにしているという話をしました。
このコダックにする前の写真はなめこにしていて、このなめこが今年10周年ということで「大なめこ展」が開催されるというので、行ってみようと思っています。
で、このイベントがチケット事前予約制で、一般チケットとぬいぐるみ付チケットの2種類があります。これはぬいぐるみ付チケットが欲しいと思って申し込んだものの、チケット残数1で1枚しか買えず、じゃあ夫の分は一般チケットにしようと思ったら申し込み回数が1回に制限されているせいでチケットそのものが買えない、という事態に陥りました。
チケットは1回で4枚まで買えるのに、なぜ申し込み回数を1回に制限するのか……1人当たり4枚までという設定にすればいいのに。夫のチケットのために夫名義のアカウントを作ってもらうのもちょっと違う気がしますし。
一応当日券があるとのことですが、最悪の場合夫抜きで娘とだけで行く(小学生以下は無料)ことになりそうです。

では、Gファンタジーの総評です。
面白かったのは、黒執事、紅い霧の中から、地縛少年花子くん、など。
読み切り多めで割と読み応えがあってよかったです。

今月は前述の通り読み切りが多めに掲載されていたのですが、その中の1本「青薔薇姫のやりなおし革命記」はコミックス3巻発売記念で1話が掲載されている、という形態でした。
この内容が、革命で命を落とした王妃が記憶を保持して10歳から人生をやり直す、というもので、これって「破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった」とか「貧乏令嬢の勘違い聖女伝」とベースは同じだよな、と感じて、こういう設定の作品が増えているのだろうなぁ、と感じました。
異世界転生して現代知識で無双→すごい力があるけどスローライフ→勇者パーティから追放されて復讐、という流れのなろう系小説の中で、女性向けは記憶保持で人生やり直しパターンが受けるのか、と。
スクエニは特になろう系のコミカライズに力を入れていますから、女子向けもこれから増えていくのだろうな、と思います。

では、ここから全作品感想です。

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ガンガン・7月号感想 [スクエニ]

本日はガンガンの感想を書きました。

このブログのプロフィール画像は等身大コダックを使っています。
完全受注生産で3万円、ということで、もうこのタイミングで買わなかったら手に入らないと思って清水の舞台から飛び降りる気持ちで買ったのが約1年前。
……現在、等身大ヤドンの受注生産をするというメールが届いてどうしようか非常に悩んでいます。
コダックが3万円だったのに対してヤドンは5万円。
ピカチュウやイーブイみたいに全世代から満遍なく人気があるのではないけれど、確実に固定ファンがいるポケモンを狙って受注生産してくる辺りわかってるなぁ、と思うわけですが。
ひとまず、期限は今月いっぱいなので、もう少し悩んでみる予定です。

では、ガンガンの総評です。
面白かったのは、無能なナナ、おじさまと猫、裏世界ピクニック、など。
休載多めでしたが、全体的に悪くない感じでした。

来月で「恋愛グリモワール~最強童貞の勇者様が結婚しないと世界は滅亡するそうです~」が最終回、とのこと。
掲載位置がずっと下位固定で、話的にも終わる流れになっていて、タイミング的にはコミックス全2巻になる時期だったので、やっぱり終わるのか、というのが第一印象でした。
多分勇者とクリムがくっついて終わる、というハッピーエンドになるのだと思います。
勇者が誰かに惚れる→魔物なので結ばれません、ということを延々と繰り返すワンパターンだったのが打ち切りの原因だとは思うのですが、「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」みたいにワンパターンでもこれはこれでOKみたいな作品もありますから、結局何が正解かなんてわからないんだよな、とも思います。まぁ、この作品はワンパターンがダメだったタイプの作品でしたが。
かといって、「ミノタウロスの想い人」みたいに、迷走しすぎて最後がわけわからなくなるくらいならワンパターンの方がまだよかった、というのもありますから、本当に何が正解だったのかなんてやってみないとわからないですし、やったところでわからないというのも多いですから、創作って難しいなと思います。

今月からの新連載「人類滅亡直前なのにニート勇者が働かない」。
読み切りからの連載昇格作品で、連載初回は読み切り版とほぼ変わらない内容でした。
戦えば恐ろしく強いのにやる気のない勇者、勇者ほどではないけどかなり強い側近、この2人に加えてそこそこ強い女戦士を主軸に話が進むようで、この辺りは王道設定というのもあり、本番は来月からかな、と思います。今後どれだけ個性が出せるかにかかってくるかと。
絵は安定していて戦闘シーンも悪くない感じだったので、連載していく分には問題なさそうです。


今月は「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」のアニメ化が発表されていました。
「おじさまと猫」が本誌に移籍してきたのと似たような流れで掲載されるようになった作品だったので、初期の段階からメディアミックスは想定されていただろうな、と思っていた作品だったというのもあり、アニメ化自体はそこまで驚きませんでした。
ただ、ここ最近休載多めだったり、本誌内での扱いがそこまで大きくないと感じていたので、アニメ化せずに終わる可能性も十分にあるな、とも思っていました。
これでアニメ化が成功すればエンドレス連載、そうでもなかったら遠からず連載終了という流れになりそうなので、アニメには頑張ってほしいです。

では、ここから全作品感想です。

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白銀の墟 玄の月(十二国記)・読了 [小説]

読んだのはもう1年くらい前になるのですが、なかなか感想を書く機会がなかったので、この機会に書いてみます。

十二国記を読み始めたとき、このシリーズは大きく分けて陽子の話と泰麒の話の2つが軸になっている、と考えていました。というのも、このシリーズで2作以上主役扱いになっているのがこの2人だけだったから。
でも、シリーズを読み進めていくとどうも陽子は後々「黄昏の岸 暁の天」で泰麒を助けるという役目があるために事前に掘り下げられていただけで、実際は泰麒が大きな軸になっている、というのがわかりました。
泰麒は生まれる前に蓬莱に流されたものの「風の海 迷宮の岸」で蓬莱から連れ帰られて王を選んだわけですが、「黄昏の岸 暁の天」で王とともに行方不明になって再び蓬莱へ流れてしまます。最後の最後で麒麟として全ての能力を失った上で再び崑崙に帰って来るわけですが、その再び蓬莱に流れたときの暮らしが「魔性の子」で描かれていたわけで、これはもう泰麒の話なんだな、と。そもそも「魔性の子」が1番早く出版されているというのもありますから、ここまでの十二国記は「魔性の子」の中の泰麒がなぜそういう立場に置かれているのかを壮大に説明する前振りだったのかな、とすら思いました。

※ここからネタバレありです。

で、今作「白銀の墟 玄の月」は全ての能力を失った泰麒が帰ってきた後の話。
本来泰麒が選んだ王である驍宗が治めるはずだった戴国は偽王の阿選が治めている……はずだったのに、いろんなものを放置して阿選は城の奥に閉じ籠ったまま。驍宗の味方を徹底的に排除する恐怖政治を敷いた後、全てを放り出してしまったようで、国の機関はかろうじて官僚たちが回している状態。
そんな中で泰麒が戴国に帰っては来るものの、角を失っているので本来感じるはずの王の気配が感じられず、わずかに残る驍宗の最後の目撃情報を追っている、という絶望状態から話はスタート。

この状態からどうやって驍宗を見つけ出すのかと思いながら読んでいると、次々に新たな問題が出てきます。
全く政治をしなくなった阿選は実は死んでいるのではないかという疑問が出てきたり、仲間と一緒に驍宗を捜していたはずの泰麒がいきなり単独行動で城に乗り込んで、阿選こそ新王だと宣言したり、戴国の片隅で大怪我をした武将らしき人の描写が度々入って来て、その人が亡くなったり。
阿選が生きているとわかったらわかったで、なぜ政治を放り出しているのかが不明なまま。驍宗を殺してまで手に入れたかった王座なのに、驍宗の信奉者たちを排除する以外何もしないのはなぜなのか。
ブラフと真実が入り乱れて話が進んでいくので、片時も目を離せない状態になり、ついつい先を読み進めたくなりました。

それで話の主軸である驍宗の探索が続くわけですが、驍宗は最後に目撃された場所からどこかへ落ち延びているから死んでいない(王が死んだときに鳴くという白雉が鳴いていないので)と思われていたのが、実は同じ場所に留まり続けている、とわかったときは、なるほどな、と唸りました。
この世界では王になると神籍に入って不老不死になるので、即死するような攻撃を受けない限り死なず、餓死もない。なので、満足に食料もない出口のない洞窟の中でも生きていられる、という。
大怪我をして亡くなった武将はブラフ、慢性的な物資不足の貧しい戴国であっても神に祈ってお供え物を川に流す親子の描写は単なる情景描写ではなく、そのお供え物が巡り巡って驍宗の元に流れ着いていろいろと役立つなど、実はそっちが伏線だったのかというあって、本当に飽きさせない展開でした。

また、読者として既に植え付けられていた麒麟とはこういう生き物だという先入観によっていい意味で騙される展開も多くて感心しました。
例えば、麒麟は慈悲の生き物で基本的に人を疑わない、というのがこれまで何度となく描かれてきたので、麒麟は嘘をつかない=泰麒が阿選が新王だと言っているのだからそれはもう真実なのではないか?、と思ってしまうわけですが、実は蓬莱で嘘にまみれた人間世界でもまれた泰麒は平気で嘘をつくようになっていて、阿選が新王だというのは嘘だとわかります。
そして、自らが選んだ王以外には決して跪かない麒麟である泰麒が阿選に対して血を流しながらも叩頭礼ができたのは角が失われているから可能だったのかな……とおぼろげながらに考えていると、最後の最後で実は角が復活していたことがわかる辺りは、本当に読者の心理誘導が上手いな、と感じました。
麒麟は血の穢れを最も嫌うという性質についても最後の最後でどんでん返しに使われていて、そういう風に使ってくるか、と感心しきりでした。
ただ、この辺りは「魔性の子」をちゃんと読んでおいた方がいいだろうな、と感じました。崑崙で蝕を起こして行方不明になったときの泰麒のイメージのままだとちょっとギャップがあるかも、なので。

作品としては今後短編集が出るとのことですが、長編としてはこれが最後のようです。
慶国も戴国もそれなりに明るい未来が見えているところなので、これで終わりでいいのではないかな、と感じています。
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