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中学受験カルチャーショック(前編) [日常]

私自身に中学受験の経験はありません。
住んでいたのが埼玉のド田舎で、小学校は1クラス、中学校は隣の小学校と合わせて4クラス。
この中で中学受験したというのは隣の小学校にいたという男の子1人のみ、という話でした。
受験とは高校以上でやるもので、中学校は地元の公立に行くのが当たり前でした。

でも、今住んでいるのは東京で、中学から私立に行くという選択肢が当然のように存在しています。
さすがに小学校受験というのは子供にも負担がかかるし、割とおてんば気質のある娘なので、そこで無理させるよりは……ということで選ばなかったのですが、中学校はちょっと考えないといけないかな、となりました。

元々夫は自身の出身中学でもある地元の公立中学には入れたくないと言っていました。
小学校まではそこまで差は出ないだろうけど、中学校になったらそれこそ不良になる子もいるし、友達付き合いの中で悪い方に染まってしまうことがあるかも、と。

私も私で、公立中学の玉石混交状態はよく知っていますし、私の中学時代は奇跡的に不良男子も言葉で押さえつけられる男性教師が3年間担任だったり、席が1番前でなかったのが3年生の2学期のみだったり(それでも前から2番目)、勉強できる環境が奇跡的に確保されていたのですが、娘もそうなるとは限らないというのも十分わかっていたので、やるだけやってみたらいいんじゃないかと思うようになりました。

それで娘に話をしてみたところ、現時点での学校での授業はうるさい男子がいたりして集中できないから、静かに勉強できるなら私立がいいという意見でした。
私自身、高校に入って周囲が全て頭のいい子になった状態の授業があまりに静かなことにビックリしたくらいでしたから、それなりに頭のいいところに入ればその環境は手に入るのはわかるので、じゃあ中学受験してみようか、となりました。

そうなると次に決めないといけないのは通うべき塾。
ガッツリ受験で有名なところはいくつか知っていたものの、果たしてその塾に娘が合うのかどうかが問題。
娘の意思を確認したところ、ガッツリ受験ではなく、ほどほどに頑張れるくらいのところがいい、とのこと。
ガッツリ受験勉強して親子二人三脚で頑張りました、みたいにやれば多分御三家とかには入れるくらいにはなるだろうとは思っていたものの、それだとほぼ間違いなくついていけなくて落ちこぼれるだろうなとも感じているので、じゃあガッツリ受験より少し下の中堅塾にしようかな、となりました。
個人塾もたくさんあるのですが、大手の方がカリキュラムがしっかりしているだろうと思ったので、パッと名前を思いついた大手中堅受験塾にとりあえず無料体験を申し込んでみました。

そう決めたのが3年生の年明けくらいで、中学受験が4年生からというのは何となく知っていたので、このタイミングから始めればまぁちょっと早いくらいかな、と当時は思っていました。

それでまず入塾試験を受けてみたところ、算数は問題ないけれど国語の読解が壊滅的だというのが発覚。
元々勉強を見てきた中で長文読解があまり得意ではないことは知っていたものの、これほどまでとは、というレベルでした。
まぁ、今まで進研ゼミとかをやってきたとはいえ、初見の文章を読み解く経験は皆無でしたし、普段からあまり本を読んでいないので、無理もなかったと言えば無理もないことでした。
ただ、担当してくれた塾の先生が言うには、漢字の読み書きとかの基本はしっかりできているから、ここから勉強していけば伸びるでしょう、ということでした。

次に無料体験の日程を決めることになったわけですが、2月の1週目からちょうど新年度カリキュラムになるので、そこから受け始めるのがいいですね、と言われたのが最初のカルチャーショックでした。
中学受験の本番が2月初旬だということは知っていたものの、塾もそれに合わせて2月から新年度という事実を初めて知りました。
ちょっと早く動き始めたのかと思いきや、ギリギリでした。

そうして無料体験を終えてみたら、ガッツリ宿題を出されてカルチャーショックその2。
私自身中学3年生から塾に通いましたが、塾で宿題を出されたことがなかったので、これから娘の勉強は塾に任せればいいや、と思っていた希望は早々に打ち砕かれました。
そのときそのとき塾で習った内容の問題集があり、更には翌週に宿題をやったかどうかのテストもある、という。
さすが大手、カリキュラムがしっかりしてらっしゃる、と思ったものです。

宿題も親がちゃんと見ないといけない感じで作られていて、国語の問題とかも読むわけですが、これ小学4年生が読む文章ですかね、というレベルで難しい文章でカルチャーショックその3。
聞いている内容はそこまで難しいわけではないものの、芥川龍之介「蜘蛛の糸」とか井上靖「しろばんば」など、中学校以上の教科書に出てくる文章ですけど!?、というもので、今から難しい文章に慣れておけということらしいですが、中学受験ってこのレベルなんだ、とひたすらビックリしました。

そうして塾に通い始めて2ヶ月で春休みに入ったわけですが、春期講習は受講することが前提で、もし受けられないなら手続きが必要、という普通逆なんじゃないのということにカルチャーショック4。

他にも、毎月塾内模試がある、塾内模試で好成績を収めると成績上位者のみ参加できる講習に呼ばれる、それはそれでお金がかかる、根本的に授業料が高い(私の中学3年生のときの5教科の授業料の2倍近い)、そもそも親のガッツリ協力が不可欠、などなど中学受験って4年生からこんなに大変なんだ、と驚かされることが多々ありました。

ただ、塾に行き始めてよかったこともありました。

まずは、学校の宿題にかかる時間が劇的に短くなったこと。
今まではダラダラ1時間くらいかけてやっていた宿題がサクッと10分くらいで終わるようになりました。
塾の宿題が結構な分量なので、学校の宿題に時間がかけられないのに加えて、塾で難しい問題をやるようになったら学校の勉強が激しく簡単になってしまったようでした。

次に、土日も勉強するようになって勉強計画を立てるようになったこと。
塾の宿題が平日だけではとても終わらないので休日にやるしかないわけですが、娘も塾の宿題は終えないといけないというのが刷り込まれたため、じゃあ毎日どれだけやったら宿題が終わるのかというところから勉強する計画を立ててそれに従って勉強するようになりました。

また、塾で勉強するようになってから国語が格段にできるようになりました。
入塾直後は、文章中の指示語が具体的に何を指しているのか、文章の要点とか、小さい頃から本ばっかり読んでいた私からすると、そんなの読めばわかるじゃん、みたいなのがサッパリだった娘が、結構な割合で理解できるようになりました。

やったらやったでちゃんと成果が出るのだな、と感じられたのは塾に入って1番良かったところでした。
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