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ニーアオートマタ・クリア [ゲーム]

もともと前作「ニーアレプリカント」をクリアした時点で購入はしていたものの、別のゲームがプレイしたかったりしてしばらく置いたままにしていました。
でも、テレビアニメ化が決定したので、放送前にクリアしておこうと思ってプレイし始めました。

設定は前作から数千年後ということで、同じ地球上ではあるけれど、地理的には全く別の場所の廃墟都市が舞台。なので、前作と似た地形があるとかはありませんでした。

システムはオープンワールド。
プレイし始めたときは、「ゼノブレイド」みたいにオープンワールド的に移動できるマップがいくつか用意されているのだろう、と思っていたのですが、そうではなくマップは1つだけで、そこは「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」みたいだな、と感じました。
そうなるとマップは全体的にちょっと狭めで、探索できる地域がもう少しほしいな、と感じました。
ただ、中盤からはファストトラベルが使えるので移動などの苦労はあまりなかったのですが、ファストトラベルなしの状態でクエストをこなしているときは結構大変で、序盤はマップ自体そこまで広くないのに移動がやたらと大変、という印象がありました。

アクション要素は前作よりもかなり強くなっていて、特にシューティングとジャンプ技術が必要なところはちょっと大変でした。
ゲームをクリアするだけなら難易度をイージーまで落とせばオート攻撃ができるのでシューティング部分もボス戦もどうにかなるものの、《ジャンプと回避で空中を移動し続けて到達できる場所にある武器》は結局取れないままゲームを終えました。
回避→ジャンプ→ジャンプ→回避、くらいまではできるのですが、さらにその後でポッド投げやら回転攻撃で飛距離を伸ばせるといわれても、もう私の技術では無理でした。

そんな感じでなんやかんやで取れなかったものもあったので、全体の95%くらいをやり込んで終わりにしました。一応ゲーム内通貨でトロフィーを買えるシステムがあったので、形だけトロコンだけはしました。
プレイ時間はおおよそ60時間でした。

音楽は前作同様素晴らしかったです。
フィールドボーカル曲は今作でも健在でしたし、いろんなアレンジ曲とか、前作の曲が流れるところとか、いろいろと感動できました。

ストーリーは前作ほど難解ではなかったものの、アーカイブを読んだだけではわからなかった部分もそれなりにあって、やっぱりゲームクリア後にいろいろな考察サイトで補完することになりました。
また、どす黒いというか胸糞悪くなるというか、そういう系統のクエストは前作よりもかなり多くなっていたように感じました。結末を見ると、胸をえぐられるような感覚に襲われることが度々ありました。
まぁ、それがこのシリーズのいいところでもあるのですが。


では、ここからネタバレありの感想です。

今作はクエストで胸糞悪くなるものが多かった、と前述しましたが、「流浪のカップル」「11Bの形見」「パレード防衛」は結構くるものがありました。
途中までは割と普通な話なのですが、オチの部分に黒いものがある、という。
前作のように、誰も悪くないのに誰も救われない、というのとはまた別の人間の本性が出るような話でした。
ただ、この作品に登場するのはアンドロイドと機械生命体というもともと心がないと言われている人工生命体で、それらが長い年月をかけて自我を持つようになっているという世界観なので、そういうアンドロイドたちが人間のどす黒さも持ち合わせるようになる、というのが表現されていたのだと思います。

本編の話としては、最初のAエンディングに到達した時点では、これで終わり?、と結構ビックリしました。
まさかイヴがラスボスだとは思っていませんでしたし、プレイ時間も20時間くらいで、まだまだ序盤だろう、くらいに思っていました。
それでBルートに入るわけですが、前作の感じだとそれなりに追加情報は出るけど展開がそこそこ同じで退屈なのだろうなぁ、くらいに思っていたのですが、これは杞憂でした。
9S視点の話になって、2B視点だったAルートと半分くらいは同じ展開ではあるものの、追加情報もありつつそれなりに違う展開だったりして楽しめました。
敵の強さもAルートをクリアしている前提なのでレベルも割と高めに設定されていて、敵が弱すぎてつまらない、とかもなかったです。Aルートでは開けられなかった宝箱を開けられるとかも楽しかったです。
でも、ラスボスはやはりイヴ。
Bエンディングを見ても、話の全容はいまひとつつかめませんでした。

これ以上何を語るのだろう……と思っていたところで始まったCルート。
AルートとBルートの後の話としてスタートして、今までは全て前振りでむしろここからが本編、という内容でした。
最初のAルート冒頭で2Bが「この世界はすべて滅びるようにデザインされている」と語るところからスタートするわけですが、これが最後の最後で意味がわかるように作られていたのは素直にすごいな、と感じました。
Bルートで9Sが解き明かした謎の更に裏側がわかる展開で、確かにこの話は人気が出るしゲーム発売から数年後にアニメ化するまでになるはずだ、と。

それで一通りEエンディングまで見て、個人的にわからなかったのは、
・アダムの目的
・2Bが9Sを何度も殺しているという意味
の2つでした。

これは考察サイトを見てわかったのですが、アダムは「生きている実感がほしかった」とのこと。
アダム戦はAルートでしか見られないので記憶が曖昧だったのですが、見直してみると確かにそう言っていました。
アンドロイドも機械生命体も永遠の命を持っているに等しいから、逆に生きている実感も持てない、と。そして、最後に死ぬことで生きている実感を持てた、とのことでした。

2Bが9Sを何度も殺しているというのは、本編では描かれていないものの、9Sは高機能モデルが故にヨルハ計画の本当の意味に気付くことがこれまでにも度々あって、その度に2Bが9Sを殺していた、とのこと。2Bをサポートするために9Sが行動を共にしているわけではなく、真相に気付いた9Sをいつでも殺せるように2Bが近くにいるようにしている、ということで、これを知ったときもちょっとゾッとしました。
でも、だから2Bは9Sと深く付き合わないようにしていたし、ナインズとも呼ばなかったのか、と。
その上で、バンカーが消えてもう新しい素体がなく復活ができないとなったとき、最後のメッセージの中でナインズって呼んだのだろうなぁ、と。
このあたりの話は考えたら切なくなってきて、結構心をえぐられるものがありました。

テレビアニメ版にもいろいろ期待したいところです。
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エミリー

『ニーアオートマタ』のアニメ版を見たら感想を乗せてほしいです。
by エミリー (2023-03-22 12:19) 

minerva

来月の初旬辺りで今期のアニメとドラマの総評を出すので、そのタイミングで一旦感想は挙げます。
ただ、制作の遅れでまだ8話までしか放送されていないので、最終話が放送されたら、そのタイミングでまた感想を書くことになるかと思います。
by minerva (2023-03-24 16:37) 

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