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「MINERVAのお部屋」アーカイブ・中間報告 [日常]

何人かの方からリクエストのあった「MINERVAのお部屋」アーカイブは裏で地道に作業をしています。
昔のデータはフロッピー保存だったりするので、外付けフロッピーディスクドライブを数年ぶりに引っ張り出したりもしました。
キュルキュル鳴るのが割とうるさいとか、読み込みの遅さとか懐かしいなぁ、と思いつつ。

それで破損データがなかったのはいいのですが……20年くらい前の自分の文章を改めて読み返して絶望しました。これでいいと思ってこの文章で出してたのか、と絶望しました。
1回アップロードした文章ってあまり読み返したりしないのですが、再掲載するのだから読み返さないわけにはいかないので読み返したらこれかよ、と。
一言で言うならいろいろ若い。悪い意味で若い。
愛蔵版コミックスとかのあとがきで、昔の絵が恥ずかしすぎて全て描き直したいと言っていた漫画家さんって何人も見たことがあるのですが、その気持ちが痛いほどわかりました。
どういうことを書いたのかという記憶自体はそれなりにあるのですが、こういう文章だったっけ?、と自らの記憶改ざんが恐ろしかったです。

ということで、そこまで手を入れる予定ではなかったレビューなどなど結構手を入れて直している最中です。
レイアウトもそのままはいけないので、もうしばらくお待ちください。
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春アニメ・ドラマ 総評 [日常]

今期はそこまで多く観ていたわけではないので、感想は少なめです。

春アニメ

Vivy -Flourite Eye's Song-
100年後に起こるAIの反乱による人類滅亡を阻止するため、100年後の未来から飛んできたAI・マツモトと歌で人々を幸せにするという使命を持った歌姫AI・ヴィヴィが歴史の転換点に干渉して未来を変えようとする話。
今期一の当たりアニメでした。
アニメオリジナル作品で、脚本も映像もかなり作り込まれていて、毎週放送が楽しみでした。戦闘シーンなどかなり迫力があってよかったですし、歌姫AIが主人公ということで、各所で流れる歌の出来栄えも素晴らしかったです。何年かぶりにアニメのサントラが欲しいな、と思うレベルで。
伏線の張り方も上手かったですし、最初からキチンとした終わりが決まっていることが伝わって来て、ものすごく話のまとまりがよかったです。

ゴジラS.P<シンギュラポイント>
今まで特撮で描かれてきたゴジラが今度はアニメで、というので見てみました。
特撮映画で2時間くらいのものをどうやって30分13話まで延ばすのかなと思ったら、中盤までゴジラそのものが出て来ないという展開になっていました。ただ、その前兆として謎のプテラノドンみたいな怪獣が現れたりしていて、なかなかゴジラは出て来ないけど話を引き延ばしている感じはしませんでした。
どうやってゴジラを倒すのか?、ということについては、謎の物質「アーキタイプ」やその他諸々劇中専門用語で語られていて、その理論が作中で説明されるものの結構難しめで、ちょっと話が分かりにくかったのは残念でした。デジタルの世界を関連付けてきたのはいいと思うのですが……
続編がもう決まっているような終わり方をしていたのですが、見てみるかは微妙です。

すばらしきこのせかい
ゲームはプレイしたことがないものの、割といいゲームだという話だけは知っていて、アニメになるなら見てみる価値はあるだろうな、と思って見てみました。
生と死の狭間にある渋谷で7日間を様々な指令をこなしながら過ごすという設定なのですが、割とサクサク日数は過ぎていって、様々な事情でもう1度最初から7日を過ごさないといけない展開になっていて、1話で半日しか進まないとかの遅い展開でなかったのはすごくよかったです。
話としてはきれいに終わっていましたが、いまひとつパッとしなかった感じがしてしまいました。

バクテン!!
東北の男子新体操部を舞台にした作品。
作中での演技シーンはモーションキャプチャーで取り込まれていて実演可能というのもさることながら、序盤から頻繁に演技シーンが入ってきていて、こういうのが見たかったんだよ、というのが現実化した感じがしました。「スケートリーディング☆スターズ」もこんな感じだったらなぁ、と思ったりも。
野球をやっていたけど新体操に関しては素人の主人公が、たまたま大会で見た演技に憧れてスポーツ強豪校の中にあって部員不足の男子新体操部に入部する、というところから話は始まり、少しずつ上手くなっていく様子は素直に応援したくなる感じでよかったです。
演技シーンはカメラワークもすごくて、かなり気合を入れて作っているというのが伝わってきました。
演技系スポーツのお手本みたいな作品だったように思います。
続編は映画で、ということのようですが、実際観に行くかどうかは微妙なところでしょうか。続きは知りたいけど、レンタルで十分かなぁ、という感じも。

春ドラマ

ネメシス
ポンコツ探偵が助手のアドバイスで事件を解決していく話。
レギュラー登場人物が多いのに加えて毎回ゲストが豪華で、メインゲスト回が終わってもちょいちょい顔を出してくるというのもあり、真犯人がわかりにくくなっていたのはよかったですが、とにかくキャラが渋滞していたな、と感じる作品でした。
道具屋とハッカーは1人にまとめられたと思いますし、あぶない刑事のパロディはどこまで必要だったのかな、とも思いましたし。
真相に向けて毎回伏線が張られていたとかはよかったのですが……いまひとつな印象でした。

イチケイノカラス
裁判官が主人公の作品。
弁護士や検事が主人公の作品は数多くあれど、裁判官が主人公というのは珍しいな、と思って見てみました。
普通の裁判物なら、裁判官は検事と弁護士の両方の話を聞いたうえで判決を下しますが、この作品では裁判官が職権を発動して裁判所主導で再捜査をするので、やってることは検事が主人公の作品に近い感じがしました。
ただ、裁判の結果は冤罪もあれば普通に被告人がそのまま犯人だったパターンもあり、あくまで事件を公平に見られる感じだったのはよかったです。
裁判員裁判や、どうやって量刑を決めるのかとか、その辺りが見られたのもよかったです。
また、初回から伏線が張られていた10年前の事件について最終回まで引っ張らず中盤で解決させてしまっていたのもいいなと感じました。こういうのって大抵最終回まで引っ張るものなので、意外でした。
反面、一見ちゃらんぽらんな主人公と超真面目なヒロインという配置は「HERO」にすごく近いと思いましたし、終わり方も似たような感じで、そこは変えてほしかったな、と感じました。主演の竹野内豊さんのキャラクター自体はすごくよかったのですが……

レンアイ漫画家
引きこもりの漫画家が漫画のネタのために偶然知り合った女性にリアル疑似恋愛をさせる、という話。
どんなに疑似恋愛の相手に惹かれても、漫画家が別れろと言ったら別れないといけない契約で、序盤こそこの設定でそれなりに楽しめたものの、中盤以降はマンガ家とヒロインの恋愛話になってしまってガッカリ。
漫画家という設定はそれなりに活かされていたものの、都合のいい展開も結構あって、最終回はなぜか主演の鈴木亮平さんの肉体美を見せつけるなど変な方向に話が向かってしまったりして、迷走していた感じもありました。
出演者はみんな頑張っていましたが、脚本と演出があまりよくなかったなぁ、と感じました。

コントが始まる
10年続けてきて結局芽が出ることがなく解散を決めたお笑い芸人トリオ・マクベス。そのマクベスが解散を決めてからする実際解散するまでの3ヶ月を描いた作品。
ドラマの冒頭では必ずコントが始まり、それにまつわる話がドラマ内で展開して、最後はコントのオチでまとめる、というスタイルを最後まで突き通していました。
そのコント自体はつまらなくもないけど面白くもないという感じでしたが、裏にあるそれぞれの立場の人の話とかは割と面白く見られました。
序盤で解散しなくてもいけるかもと思わせておきながら、中盤以降は解散に向けていろいろ準備をしていく流れで、最後の最後でブレイクするとかもなく粛々と解散していくのは、ある意味リアリティがあっていいなぁ、と感じました。こうやって解散していった芸人さんとかたくさんいたんだろうなぁ、と。
割と面白く見られました。

私の夫は冷凍庫に眠っている
DVを受けて衝動的に夫を殺してしまい、ひとまず冷凍庫に隠したものの、翌朝夫が生きたまま現れる。冷凍庫の中にちゃんと死体はあるのに……という話。
夫がなぜ2人いる状態になっているのか、辺りの謎解きはそこまで驚かないものの、その後の展開で、それじゃあ今まで一緒に過ごしてきた夫は誰なんだ?、というのを考えるあたりは結構面白く見られました。
最後はそこまでスッキリするオチではなかったので、スッキリするミステリーを求めていた身としてはちょっと残念でした。

きれいのくに
整形で日本の9割が同じ顔になった世界(男は稲垣吾郎、女は加藤ローサの顔)。同じ顔ばかりになったことで犯罪者の区別がつかないなどの問題が起き、10年前に整形が禁止になる。遺伝子操作で親と同じ顔になっている子供も多く、整形していない人たちはプレーンと呼ばれて差別される風潮がある。
そんな世界で整形も遺伝子操作もしていない女子高生と、その隣に住む遺伝子操作で親と同じ顔のクラスメイトの男子が主人公で、それぞれの生き方を模索していく。
全体的に文学作品のような感じで、作中で明確な答えは示されず、見た人がどう考えるかの材料だけを提示する話のように感じました。
そもそも冒頭3話の途中くらいまでは作中作の啓蒙ドラマだったりもして、結構難解でした。
これを見てみんなはどう思うのか話し合ってみないと何とも言えないというか、見る人によっていろいろ感想が変わってくるのではないかな、と感じました。
1つ例を挙げると、主役のプレーンの女の子がプレーンの人だけが入れる「きれいのくに」というクラブに連れて行ってもらって、プレーンにはプレーンの生き方があると教えてもらうのですが、そのクラブで知り合った人から裏整形というものがあると教えられ、最終的には整形して「きれいのくに」の会員カードを捨てる、というシーンがあります。普通の話だったら、プレーンである自分を認めて前向きになるとかだと思うのですが、どうしてこの子はそういう行動を取るんだろう?、みたいなのがこれだけでなく作中でたくさん出てきました。
なので、1人で見て完結する作品ではないので、ドラマはもっと気楽に見たいなぁ、と思っている私にはちょっと合わなかったです。

ソロ活女子のススメ
40歳独身女性が週末に様々なソロ活を楽しみ、ソロ活を通じてその世界を知っていく、という話。
焼肉やセンベロなどの食べる系、ドレスアップしてリムジンでドライブや気球などの体験系などなど、普通に考えたら1人で楽しむようなものではないけど、1人でもそれはそれで楽しむことができるというのを伝えてくれるいい作品でした。
主演の江口のりこさんもすごくいい味を出していて、全力でソロ活を楽しむ姿がよかったです。
これはいずれ続編が出てくるだろうな、という気がしました。

探偵 星鴨
探偵物で30分ドラマということでサクッと見られるから見てみようかな、と思って見てみました。
見なければよかったな、と思いました。
主演がジャニーズということで一抹の不安はあったわけですが、その不安は当たりでした。結構な棒読みな上に長めのセリフが多いので、見ていてきつかったです。
扱う事件も定番のネタが多かったり意外性もなかったりで、脚本もいまひとつでした。

春の呪い
原作が好きなので、地雷かもしれないけど見ておかないとな、と思って見てみました。
原作がコミックス全2巻、ドラマも30分で全6回ということで、下手にオリジナルエピソードが入ったりせず、適度な長さになっていたのはよかったです。
ただ、細かく改変されているエピソードはあって、例えば夏美が春に対して恋愛感情を持っていたとか、序盤から春の亡霊が出てくるとか、夏美が自分への冬吾の好意に気付くのが中盤以降だとか、そこ原作と変えちゃうのかぁ、というのは少し気になったりしました。
俳優さんたちの演技に関しては、可もなく不可もなく。その役に見えないことはないけど、何か違う気もするという感じで。唯一、冬吾の母親を演じていた高島礼子さんは役をキッチリとらえているなぁ、と感じました。
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冬アニメ・ドラマ総評 [日常]

今期はアニメもドラマも結構多めに見ていたので、感想も多めです。

冬アニメ

裏世界ピクニック
ガンガンで連載されているコミカライズ版が好きなので見てみました。
全体的に見ればそこまで悪いわけではないのですが、1話で1つの都市伝説を描き切るペースで、とにかく展開が早いのと、たまに不安になる絵が入ってくるというのがあって、いまひとつな感じになっていました。
小説が原作だと展開が早くなる作品が多いのは残念です。
コミカライズではまだ謎のままの冴月について少しでも言及されたら……とも思っていたのですが、それも特になく。
続編を匂わすような終わり方ではありましたが、続編はないのではないかな、と感じました。

弱キャラ友崎くん
こちらも小説が原作ですが、話の進むペースは最後の方が駆け足になっただけでそこまで早くはなく、女の子もかわいくて割と楽しく見られました。
ガンガンJOKERでコミカライズされたところまでキッチリ描かれていたのはよかったのですが、あまりいい評判は聞かないので、次回作はないかもしれません。コミカライズも一旦終わっていますし。

ホリミヤ
そこまでクオリティに期待していなかったのですが、思いの外すごくよくできていた作品でした。
アニメとして思っていた以上にヌルヌル動いていましたし、20巻近くある原作からいいエピソードをピックアップしているので、季節が進むのが早いというのはあるもののダイジェスト感はなくて楽しく見られました。
まぁ、原作だとゆるーく時間をかけて堀さんと宮村が近付いていくわけですが、アニメだとサクッと付き合い始めたりするわけで、その辺りはちょっと面食らうようなところもありました。
また、出会いから卒業までを1クールでやり切ったので、取り上げられなかったエピソードが山ほどあったわけですが、その一部を最終回のエンディングロールで流していたのはなかなか印象的でよかったです。

スケートリーディング☆スターズ
スケートリーディングという架空の団体スケートの話で、Gファンタジーでコミカライズされているというのもあって見てみました。
架空のスポーツの話とはいえ、最後の2話以外は本当にスケートシーンが少なくて、いくらなんでも少なすぎやしませんか?、と常々思っていました。アニメとしてそこまで動かなかったりもしましたし。
肝心のスケートシーンについても、高校生が4回転アクセル飛んだり、全て4回転の3連続コンビネーションジャンプを飛んだりしますし、衣装でヒラヒラマントとか剣を持ったりして、いやそういうのもOKなルールなんだろうけどそれってどうなのよ、みたいなのもあって、真面目に見ていられませんでした。
主人公の性格が超絶俺様で輪を乱しまくるし、クールなライバルキャラにもイライラするし……でキャラ萌えも出来ず。
全体的にちょっと失敗だったんじゃないかな、と感じました。

Dr.STONE
アニメ2期。
司軍との全面対決がメインで描かれていました。
基本的に原作準拠、さすがにダイナマイトを作るところは原作以上に制作過程を端折ったりもしていましたが、作画レベルも安定していましたし、楽しく見られました。
船を作る直前までで話が終わっていたので、区切り的にもよかったです。

約束のネバーランド
アニメ2期。
1期は農園脱出までの話だったので、2期はGP編までかなぁ……なんて思っていたら、一気に原作最終回まで進んでしまっていました。
GP編は全カットで、ユーゴたちの存在はなかったことに。アニメオリジナルの展開を挟んで、王族たちとの戦いは最終回で数分のダイジェストで終わる、という……こんなのになるならアニメ化しないでほしかった、と思うレベルでした。
原作だと敵以外に主人公側の子供たちも数人亡くなるのですが、アニメではそれがなく、あえて描かなかったのだろうとは思うものの、犠牲なしに事を成し得てしまうのはどうなんだろうなぁ、と思ったり。原作のエマも理想主義者で誰も殺したくないし死んでほしくないと思っているものの、どうしても手から零れてしまう命はあるっていうのを描いていたからこそ理想論に説得力が出るわけで。

呪術廻戦
今期が2クール目。
世間で話題になるだけあって、とにかく作画がすごいなぁ、と毎回感心させられました。
バトルシーン多めなのにまぁよく動く動く。
次回作は劇場版のようですが、アニメも2期を期待したいところです。

犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい
呪術廻戦とセットで今期も見ていました。
犬の素直さと猫のツンデレっぷりが楽しかったです。

ひぐらしのなく頃に業
この作品も今期が2クール目。
1クール目はほぼ既存作の焼き直しで微妙だったのですが、2クール目から完全新作となって面白くなりました。こういうのが見たかったんだよ、という内容でした。
今期ではループさせている犯人がなぜループさせるのか、というのがわかるところまでしか描かれず、完結するのは次回作の「ひぐらしのなく頃に 卒」で、とのこと。今から楽しみです。
ちなみに、ネットでは1クール目の第5話くらいでループの犯人を当てている人もいたりしましたが、私は2クール目を見るまでわからなかったです。あの段階でよくわかるものだなぁ、と感心しました。


冬ドラマ

君と世界が終わる日に
日本である日ゾンビが大量発生して、その中で離れ離れになった恋人同士がお互いを捜しつつサバイバルする話。
ゾンビに噛まれると感染するというのは定番で、ヘッドショットしなくても首を絞めたり心臓を刺したりすることでもゾンビが殺せる辺りは割と簡単に殺せる設定だなぁとか、日本のゾンビは足が速いなぁ、とか思いつつ見ていました。
人間同士の醜い争いみたいなのもありましたが、そこまでドロドロしたものもなく、基本的には安全な場所を求めてサバイバルしていくのがメインでした。
最後は事件の首謀者が死んで終わりかと思いきや、シーズン2がネット独占配信ということでガッカリ。テレビで終わらせてほしかったです。

青のSP-学校内警察・嶋田隆平-
警察官を中学校に常駐させるというスクールポリス制度が試験的に始まったとある学校の話。
生徒間だけでなく教師間のイジメ、教師の過重労働、モンスターペアレントの話などいろいろな問題提起があり、何かにつけて事なかれ主義の校長を尻目にスクールポリスがガンガン問題に介入していってザクザク解決していくのは、見ていて素直に気持ちよかったです。
その中で1年前の教師の死亡事故から事件の真相を探っていくという本筋があり、楽しく見られました。
ただ、警察物だとやっぱり上層部が過去に何かしらの事件のもみ消しとかしているという話が入って来るので、そこはなくてもよかったのになぁ、と思いました。
生徒役の子たちは基本的にみんな演技が上手かったですが、1人だけ完全に見た目だけで選ばれた棒読みの子がいて、そこはもっとどうにかしてほしかったな、と感じました。

アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~
香取慎吾さんが久々にドラマ主演をするということで見てみました。
ネットリンチによる自殺や名誉毀損などを専門に扱う警視庁の新部署の話。
防犯カメラに写っていないけどガラスの反射で顔が映っているとかベタなところもありつつ、毎回ちょっとしたどんでん返しもあったりして、全体的に見ればそこまで悪くはなかったです。何しろ香取慎吾さんには華があって存在感が圧倒的でしたし。
1つ気になったのは、香取慎吾さんの元相棒役が韓国の女優さんで日本語が片言だったこと。帰国子女設定なのですが、帰国子女が警視庁捜査一課で事件の第一線に立つかね?、と思ってしまって、違和感がすごかったです。

天国と地獄~サイコな2人~
サイコパス殺人者と女性刑事の肉体と心が入替ってしまう、という話。
心が入替った後でちゃんと入替った人格で話しているように見えるところはさすがだな、と思いつつ見ていました。
作中にいろんなブラフがあって、謎解きのところで何に意味があって何になかったのかがわかったときは、なるほどなぁ、と感心しました。
脇役の人たちもそれぞれ個性があって、毎回楽しく見られました。
ラストシーンに関しては、そうなるだろうと思っていたけど、そうならないでほしかったな、と思いました。

レッドアイズ 監視捜査班
そこら中に設置されている監視カメラ映像を全て調べることができる警察の新設部署の話。
放送開始直後から「ボイス」と似ているという話が出ていましたが、私はむしろ「絶対零度」に似ているな、と感じました。警察の新設部署の話というのと、監視カメラ映像を出すモニター前の雰囲気が近いなぁ、と。なお、本作のスタッフはどちらの作品にも関わっているということなので、似ているのも仕方ないのかもしれません。
話の中盤までは新設部署に配属された人たちを1人1人掘り下げていく形で、それが終わったら主人公の因縁の相手と戦うことになるとか、中盤で犯人が明らかになるとか、何やかんや警察の汚職隠しが出てくるとかは「ボイス」と似たり寄ったりだったのは残念でした。定番の展開ではあるのですが。
犯人役の高嶋政伸さんの狂った感じはいつも通りいい感じでした。サイコ役をやらせたら本当に上手いと思います。

バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~
これまでのシリーズは見ていなかったのですが、そこそこドラマも見るようになったし、100人以上の脇役たちが本人役で出るなら面白そうだと思って見てみました。
基本的には1話完結で、バイプレウッドという大規模撮影スタジオで撮影されている様々なドラマを1つ1つ追っていく形になっていました。脇役だけではなく主役級の人たちも数多く出ていましたし、やはり知っている役者さんが多いので楽しく見られました。役者さんをより多く知っている人の方が楽しめる作りなので、一見さんお断りな感じはややあったりもしましたが。
映画に続いていく終わり方だったので、ドラマ版だけでそこまできれいにまとまっている感じがなかったのは残念でした。

その女、ジルバ
百貨店の販売員から倉庫作業に出向させられ、恋人もいなければ子供もいないまま40歳になってしまった女性。このままくたびれたおばさんとして生きていくのか……と思っていたところで、40歳以上の女性を雇うという超熟女バーで働くことになり、人生が輝きだす、という話。
第1話では口角も下がってブルドック顔になっている本当にくたびれたおばさんだった主人公が、超熟女バーに勤務するようになってから服装が劇的に良くなり、次第に年相応のかわいらしさを出していく過程は、見ていて素直に気持ちがよかったです。
最初はバーの衣装も着せられている感が満載でしたが、それが馴染んでいく過程とか、新しく同年代の友達ができるとか、バー勤務の女性たちが持ついろんな事情が見えてくる流れとか、感情移入しやすくて毎週放送が楽しみでした。
見ていると心が温かくなる作品でした。

ここは今から倫理です
倫理の教師が倫理の授業を通じて人はどう生きていくべきか、などを問いかける話。
人の内面を描いていく作品なのですが、全体的に文学作品っぽい感じがしてしまって、私の肌には合わなかったです。
いろんな哲学者の格言みたいなのが出てきても、へぇってなるのがさほどなかったというのもあり。
学生役の子たちはみんな割と上手かったです。

あなた犯人じゃありません
とある高校の女性教師が真冬の水の抜けたプールの中で刺殺体で発見される。警察と1人の女子高生が犯人探しを始めるが、2人の前に自分こそ犯人だと名乗り出る人が次々に現れる。
このあらすじを見る限りすごく面白そうだと思って見始めたのですが……ベテラン俳優さん2人以外の演技が割と酷くて、主役の子はまずまず見られるもののあからさまに棒読みの子とかもいて、これはちょっと……という感じでした。ほとんどの学生役が演技未経験ということで仕方ないところもあったと思うのですが。
ストーリーについても、中盤で実は刺殺ではなく毒殺だとわかるとか、最後の謎解きに関する伏線がほとんどなかったとか、いろいろ粗が目立ちました。
掴みのあらすじだけは、本当によかったのですが……

書けないッ!?~脚本家吉丸圭佑の筋書きのない生活~
10年で片手で数えられるほどしか脚本を書いていなく、ほぼ専業主夫と化していた脚本家がゴールデンの連ドラの脚本を担当することになる、という話。
序盤は映画「笑いの大学」みたいな印象で、ストーリー案を全没にされたり、主演のわがままで変な設定を足されたり修正が入ったり、と定番な展開でした。
しかしその後、煮詰まりながらも話数は進んでいって、それぞれの家族の事情とかが加わりつつ、最終的には1人の脚本家として成長していく姿が描かれていて、楽しく見られました。
1話30分と短くテンポよく話が進んでいったのもよかったです。

おじさまと猫
アニメよりも先に実写が来たか、とちょっとビックリした作品。
ふくまるがぬいぐるみで、おじさまがふくまると出会うまでに丸々1話使っていたところを見たときは、これは駄作になるのでは……と心配になったのですが、そこからV字回復。原作準拠で制作側の愛を感じましたし、慣れてくればぬいぐるみのふくまるもそれはそれで愛らしいと思えるようになりました。
演じていた俳優さんたちも原作のイメージに近い方ばかりで、なかなかの作品だったと感じました。
低予算なら低予算なりにやろうと思えばやれるというのを見せてもらいました。

ホリミヤ
アニメとほぼ同時期の放映となった作品。
取り上げられるエピソードがアニメとほぼ同じだったのがちょっと残念でした。ドラマのみのエピソードは球技大会くらいで。
ただ、アレンジの仕方がアニメとは少し違うところもあったりして、その違いを楽しむのは悪くない感じでした。
堀さん役の久保田さんはすごく堀さんに見えてよかったのですが、宮村はいまひとつでした。他の役者さんは全体的に悪くはない感じでした。


24 Japan
視聴率がどんなに悪かろうが、どうしても24話やらないといけない作品2クール目。
序盤からツッコミどころ満載でしたが、それは2クール目も同様でした。
原作を知らないまま見ていたので、主人公の娘は1日で何回誘拐されて何回自力脱出するんだよ、と定番のツッコミをしたくなりましたし、毎回起きる銃撃戦、主人公の所属組織CTUがとある国でテロリストを家族も含めて抹殺していたとかいう辺りはもう日本語を話している別の国の話と思うしかなかったです。
また、敵にやたらと日系人が多い(アレクシス林みたいな名前が多い)のも変に気になりました。
ただ、最後に豹変する水石役の栗山千明さんとか、儚げなんだけどやたらとウザい主人公の妻役の木村多江さんなどは演技が上手いなぁ、と感じました。
何やかんやでハッピーエンドを期待していたのですが、24話見た上でそれなりにバッドエンド風味があり、これなら見なくてもよかったなぁ、と最終的には思ってしまいました。
シーズン2があってももう見ないです。

監察医朝顔
この作品も2クール目。
解剖によって事件の真相を探っていくというより、家族の絆についていろいろ考える方に話がシフトしていった感じがしました。
主人公の父が認知症になったりしたものの、ずっと探していた母親の遺骨が見つかったりもして、これはもうこれ以上の続編はないだろうな、というところで話がきれいに終わっていたのはよかったです。
解剖したけど結局真相はわかりませんでした、みたいな話もいくつかありましたが、これはこれでリアリティがあるのかもと思いつつ、やっぱりドラマなんだから解決してほしいなぁ、と思ったりもしました。

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秋アニメ・ドラマ総評 [日常]

あけましておめでとうございます


今年もよろしくお願いします。
年末年始は帰省もせず、初詣も近所の小さい神社で済ませ、ほぼ家に籠っていました。
毎年恒例だった近くに住んでいる親戚との新年会もやらず、ちょっとだけ顔を出してお年玉とお年賀を交換したとか、そんなレベルでした。
来年は新年会などなどできるといいのですが……

それでは、今期も備忘録を兼ねて視聴していたアニメ・ドラマの感想を書いていきます。

秋アニメ

無能なナナ
今期のアニメの中では1番毎週の放送が楽しみな作品でした。
話としては島を出るくらいまでやるのではないかと思っていたのですが、思っていた以上に丁寧に原作を映像化していて、原作4巻までしか進みませんでした。
みちるが〇〇ところで終わっていたので、凄まじく中途半端な終わりだったというのもあり、これはぜひとも続編が欲しいところなのですが……DVDが売れていないようなので厳しいのかも。
続編が既に決まっているなら最後にそういう情報が出てもおかしくないですが、出なかったですし。
アニメから入って先が気になってコミックスを買ったという感想をいくつか見かけたので、原作が爆売れしたら続編あるかもですが。
ちなみに、鶴岡の声を藤原啓治さんが演じていたのにはビックリしました。1年くらい前にはもう収録が終わっていたということなので、かなり前から作られていたのだなぁ、と。全体的に丁寧に作られているな、と感じたのはそのせいなのかもしれません。

魔法科高校の劣等生 来訪者編
アニメ版を見るのはこれが初めてではあるものの、コミックス版を読んでいるのでついて行けるだろうと思って見てみました。
来訪者編としては10話で終わって、その後オリジナル展開に入ったのにはちょっとビックリしましたが、話を変に端折ってるようなところもなかったので、これはこれでよかったと思います。
作り方としては完全に続編を意識している感じだったので、今後も続編が作られるような気がしました。
特に不満点もなく、出来のいい作品だったように思います。

A3! AUTMN&WINTER
一応一期は全て見たので、最後まで見ようと思って見てみました。
一期のときよりも作画は安定した感じはあったのですが、終始不安になる絵だったり動画だったりして、出来栄えとしてはかなり悪く感じました。
一期はOPとEDだけはよかった印象でしたが、今期はOPもEDもいまひとつで……ただ、本編の出来は一期ほど悪くはない、という印象でした。
話はコミックス版とほぼ同じで可もなく不可もなく、でした。

ヒプノシスマイク
ゼロサムでコミックス版を読んでいたので、ひとまず見てみようと思って見てみました。
ラップバトル部分が全て文字で表示されていたので、歌詞が聞き取りにくくてもどうにかなるとか、それはそれで結構絵が動いて見えるのはいいと思いました。
同じ女性ターゲットアニメでも作画は「A3!」と比べ物にならないレベルできれいで、全編通して割と楽しく見られました。最終話の全員でのラップシーンで3DCGを使っているところとか、力の入ったところがあったのもよかったですし。
話はコミックス版と少し違っていたりもしましたが、これはこれで楽しめました。

ひぐらしのなく頃に 業
リメイクかと思いきや新作だったということで、3話目くらいからは結構テンション高く見ていたものの、結末がちょっと変更されているだけで大筋は同じ流れなところはちょっと残念でした。
ただ、「鬼騙し」「綿騙し」「祟騙し」の後が「猫騙し」とのことなので、ここからが本番なのかもしれません。最後まで見ていく予定です。

呪術廻戦
コミックスは買っていないものの、アニメは見てみようと思って見始めました。
特筆してどこがいいというところはなかったのですが、全体的に見て出来のいい作品だなぁ、と感じました。
声優さんもしっかりいい仕事をしていますし、それなりに絵も動いてアクションシーンとか見応えありますし。二期も引き続き見ていく予定です。

犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい
「呪術廻戦」を録画していると一緒に録画されてしまうのでついでに見ていたのですが、3分アニメでもこれが結構面白かったです。
犬と猫の生態の違いとか、飼い主に対する態度の違いとか、見ていて素直に楽しめる作品でした。
「呪術廻戦」よりもむしろこの作品の方が好きなくらいでした。

ドラゴンクエスト ダイの大冒険
昔TBSで放送されていたアニメはリアルタイムで見ていてそこからコミックスを集め始めたりしたのですが、残念ながらそちらのアニメは途中で終わってしまって(バランと戦う辺りまで)残念だったので、改めて最初からアニメ化するということで見てみることにしました。
完結済みの作品の再アニメ化というと、「封神演義」とか「魔法陣グルグル」みたいに超速で話が進むのを警戒していたのですが、こちらはキッチリ最初から丁寧にアニメ化されていてホッとしました。
1話でいきなりアバンが死ぬくらいまで話が進むんじゃないかと思っていたのですが、偽勇者の話をキッチリ描いていたので、そこで安心できました。
今後も続けて見ていく予定です。
キャラデザも原作準拠ですし、声優さんは一新されましたが全員上手いですし、その辺り安心して見ていられます。

池袋ウエストゲートパーク
ドラマは見ていなかったのですが、ドラマ化したりアニメ化するくらい面白い原作なのだろうから見ても損はないのでは?、と思って見てみました。
池袋で起こる若者たちの事件を主人公が解決していく話で、技能実習生の話とか動画配信者の話とか、ちゃんと現代の話を扱っていたところはいいと思ったものの、そこまでキャラに個性を感じられなくて、全体的な出来としては微妙でした。主人公とかキングとかにもっとカリスマ性を感じられたらよかったのですが……
7話でドラマの主題歌が流れたり最終話に窪塚洋介さんが出てきたり、ドラマ版へのリスペクトはかなり感じました。
絵も安定していて声優さんたちも上手かったですが、あまり印象には残りませんでした。

神様になった日
麻枝准さんが原作・脚本のオリジナルアニメということで見てみました。
9話くらいまでの日常の話は結構面白かったのですが、その後の展開はちょっと……
序盤のキャラ同士の掛け合いとかはテンポが良くて面白くて、今期一の当たりアニメだと思っていたのですが、ひなを助けに療養施設に行った後の陽太暴走→ひな怯えるのループは見ていて結構きつかったです。
ハッピーエンドで終わったものの、「AIR」のハッピーエンド版みたいだなぁ、という印象で、そこまでの感動はなかったです。
絵は安定していてよかったですし、声優さんも有名どころを使っていたので、その辺りは安心して見ていられました。


秋ドラマ

DIVER-特殊潜入班-
秘密裏に編成された潜入捜査を行う警察の特別な組織の話。
特殊詐欺グループとか連続して自殺者を出している大学サークルなどに潜入して最終的に組織をつぶしていく流れは、素直にスカッとして面白かったです。
全体的にバイオレンス寄りの演出で話の雰囲気が暗かったのは個人的にはちょっと合わなかったですが。
全5話と短めの話で、本来ならもっと中盤に伏線を張ってからラストエピソードに入るべきところを、登場人物の紹介が一通り終わったらもうラストエピソードという感じで、中盤がごっそり抜けていた感じがしたのは残念でした。その辺りじっくり描いてほしかったです。

キワドい2人-K2-池袋署刑事課 神崎・黒木
異母兄弟の刑事2人が協力して事件を解決していく話。
池袋が舞台ではあるものの、単純に池袋でロケをしているだけで、池袋らしさを全く感じられなかったのは残念でした。
この作品も全6話と短めで、登場人物の紹介が終わったと思ったらラストエピソード、という感じでした。
今作のヒロインについては、役に立つことはあるものの基本的に邪魔というか余計なことしかしないヒロインという印象で、見ていてイライラすることが多かったのは残念でした。女優さんにイライラするというより脚本にイライラする感じですが。
主演の田中圭さんが普段はちゃらんぽらんだけど推理力は高いという演技は結構上手くて好きでした。

ルパンの娘
昨年放送されたドラマの続編。
話は前作の最終回直後から始まったものの、最初の2話くらいで娘が生まれて8歳になるまで一気に話が進んで、娘に泥棒一家だとバレないように暮らしていくのに苦労する、というのがメインな展開でした。それにLの一族を狙う探偵も出てきて……という感じ。
毎回毎回笑える要素があって基本的に楽しく見られたのですが、前作の方がもっと笑えていたような……と少しパワーダウンしたように感じました。各キャラを立たせるとかやる事はキッチリやっているので、多分これはマンネリからくるものだと思うのですが……
また、続編放送当初から映画化前提だったようで、話が映画に続くように謎を残して終わっていたのは残念でした。

記憶捜査2
退職直前の事件で車椅子生活になった元刑事が、再雇用された警察で事務仕事をしつつ過去と現在の新宿を比べて事件を解決していく話の続編。
やっていることは基本的に前作と同じでしたが、過去と現在の新宿の違いとか、新宿という土地柄を活かした話をキッチリ毎回やってきたのはすごく好きでした。こういう要素が「キワドイ2人」にもあればな、と思ったりも。
最初から怪しそうだった人が結局怪しくなかったというのはお約束でしたが。
毎回最後に次の事件をチラ見セする形を取っていて、続きが気になる展開にしているのはわかるものの、1話完結でキッチリ終わってくれた方がいいのにな、とは思っています。

監察医朝顔
警察官の父親と監察医の娘が協力して事件を解決していく話の続編。
今作は2クールやるという力の入れようで、話も1話完結というより大きな流れの中でいくつも事件が起きている、という感じになっていました。
事件の解決よりも日常の方が見所があるのは前作と同様でしたが、1クール目の終盤以降家族がバラバラの場所で暮らすようになっているので、全員が揃っている日常シーンがしばらく見られないのは少し残念でした。
起きた事件の全部が全部解決するわけではないところ、決定的な証拠をつかんでから事件を解決するまでがごっそりカットされているところなど、これはこれでいいと思っています。
2クール目も引き続き見ていこうと思っています。

タリオ 復讐代行の2人
弁護士資格はあるものの弁護士事務所をクビになった女性と詐欺師が復讐代行を請け負う話。
序盤は復讐を完遂してスカッとするものの、中盤以降で復讐に意味があるのか?これは正しい復讐なのか?などと悩むところはちょっとベタな感じで残念でした。
主人公側が終盤間際までピンチで最後の数分で逆転することが多いのですが、逆転して視聴者の気分がいい時間がちょっと短めなことが多かったのは残念でした。
推理するときに忍者っぽい動きが入るのですが、それに意味はあったものの、個人的にあまり好きではなかったです。

24JAPAN
リアルタイムで話が進み、事件が起きてから解決するまでの24時間を描いたアメリカドラマの日本版。
アメリカのドラマを見ていないので、予備知識としては「リアルタイムで話が進む」という部分のみで見始めました。
版権を持っているアメリカの会社との契約でガッチガチにストーリーが固められているせいで日本らしいアレンジがほとんどできない、というにしても結構酷い内容で、途中脱落しようかどうか迷っているレベルです。
架空のテロ対策組織があって日本初の女性総理の暗殺が行われようとしているのを阻止する、というところまではいいのですが、頻繁に銃撃戦が起こったり、犯罪組織の人間が全員銃を携帯していたり、スナイパーによる狙撃があったり、そもそもパーティに潜入するためのIDを手に入れるために飛行機を墜落させるとかがあったりして、これ本当に日本かな?、と。
3話目くらいからは、日本っぽい別の国の話として見るようにしています。そうしないとすぐにでも脱落してしまいそうで。
主役が脳筋キャラで、30代くらいの俳優さんならまだしも唐沢寿明さんなので、その年齢ならもっと落ち着いてよ、と思ってしまったりも。
ただ、どんなに出来が悪くても24話までやらないといけないというジレンマがあるので、視聴者としても結末はどうにか見届けたいな、とは思っています。

危険なビーナス
東野圭吾さんが原作で、大富豪の隠された遺産とそれに関わる殺人事件の謎を追う話ということで、ミステリートしての初期設定は王道だけど面白そうだな、と思って見てみました。
小説1冊分を1クールに引き延ばしているせいで、話の進むペースは原作は知らないもののものすごくスローだな、と感じました。
最後に真相がわかるところはなるほどなと思う一方で、それなりに知名度のある俳優さんを使っているのに中盤ほぼ出番がなかったせいで、真犯人については中盤でおおよそ見当がついてしまったのが少し残念でした。
主人公の妄想シーンについても、2~3回目くらいから「これは妄想だろうな」というのがわかってしまって、毎回そのシーンは出てくる度にテンションが下がりました。
このドラマこそ全5話くらいでよかったかも、と思わないでもなく。

極主夫道
元極道が主夫をやっているという漫画が原作のドラマ。
原作は1巻だけ読んだことがあるのですが、ドラマ化に当たってオリキャラと思われるキャラが大量に導入されていて、主人公もなぜか子持ちだったりして、その辺りの違和感は結構強かったです。
まぁ、原作の内容をそのままドラマ化したらすぐにストックが尽きてしまう感じですし、キャラを増やさないと連ドラとして成立しないので仕方ないところはあると思うのですが……
くだらないことを大真面目にやる系の笑いを目指していた雰囲気はありましたが、そこまで笑える部分もなく、空回りしていた感じが強かったです。
笑いに関しては「ルパンの娘」が頭一つ抜けていました。
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夏アニメ・ドラマ総評 [日常]

春アニメ・ドラマが軒並み延期になったので、6~9月くらいに放送されていたアニメ・ドラマについての感想を書いていきます。

夏アニメ

富豪刑事
金に物を言わせて事件を解決していく刑事の話。
話の最後にどれだけお金を使ったかの一覧が表示されるというのは、この作品らしさをよく表しているな、と感じました。
単純に現金だけでなく、最新鋭の兵器だったり装置だったり装備だったりも使用可能という、とにかく金に糸目は付けない事件解決をしていくわけですが、中盤以降は過去の事件が絡んできたり、やはりというかお金の力だけではどうにもならないことも出てきたり、主要キャラが死ぬ展開もあったりして、思っていた以上にシリアス寄りな話でした。
ノイタミナ枠だったというのもあり、映像もきれいでよかったです。

A.I.C.O.
本来はNETFLIX放送アニメでしたが、地上波放送するというので観てみました。
絵柄に90年代のギャルゲーっぽさを感じたものの、話は割と骨太。
人工生体研究中の事故で黒部渓谷一帯がマターという人工生体に侵食されてしまっている中、その中心部を目指していく話。
少しずつ謎解きをしつつ話は進むのですが、中盤はほとんどマターに侵食された黒部渓谷を苦労しながら進んでいく展開で、そこはもうちょっと別の展開も入ってほしかったな、と感じました。

銀河英雄伝説
リメイク第1期はMX、その後映画が3部作あって、第2期はEテレ放送、と局や媒体を変えつつおそらく原作全てアニメ化されるだろう作品の第2期。
皇帝崩御から帝国と同盟の内乱が終わる原作2巻までの内容となっていました。
わかってはいても、今期ラストの24話は泣きました。ラインハルトの宮野さんの演技がすごかったです。
続編制作も既に発表されているので、放送は来年くらいでしょうか。


夏ドラマ

探偵 由利麟太郎
オリンピックの放送スケジュールに合わせた全5話という短めな連続ドラマ。オリンピックが延期になっても予定通り放送されました。撮影はコロナ禍前に終わっていたそうで、その辺りは幸運だったのかも。
横溝正史原作なので、現代だとドラマ化しにくいのでは?、とも思いましたが、見ていてあまり違和感はありませんでした。
主演の吉川晃司さんが演じる由利麟太郎は抜群に格好良かったのですが、それ以外はちょっと微妙でした。
話の作りとしては、冒頭で登場人物を一気に紹介して、事件が起きたらその中から犯人を推理していく形だったのですが、名前を把握する前に話がどんどん先に行ってしまってよくわからないとかがありました。1時間ドラマにしては登場人物多めだったりして。
由利麟太郎のキャラだけ残してオリジナル脚本で続編があればな、と思います。

MIU404
今期1番の当たりドラマでした。
警察の中でも初動捜査を行う機動警察にスポットを当てた話で、とにかく話にスピード感があって楽しかったです。登場人物同士の掛け合い、事件を推理していく流れ、どれも素晴らしかったです。
警察ドラマと言えば、上層部からの圧力で事件をもみ消す展開が入る作品が多い中、作中で「世間は陰謀説がお好きだけど、警察は警察としてちゃんと仕事をしているんだよ」とチクリと言ってみたり、やはり野木亜紀子脚本は上手いな、と感じました。
また、主演の2人だけでなく、ラスボスとして出てきた菅田将暉さんのキャラもすごくよかったです。あまり上手くない関西弁をあえて使っていたというのが最後の最後でわかったり、犯人の動機をあえて描かなかったり、と既存の作品の一歩先を行っていたように感じました。
他にも、妻に人には許しが必要だと言われていたけど、妻を殺されたことで許すことを止めた元刑事とか、その刑事をどのタイミングだったら止められていたのかと考え、次の話でギリギリ別の事件を止められたところとか、この辺りは涙なしには見られませんでした。
続編があったら絶対に観ます。

未満警察
警察学校の生徒が事件に巻き込まれて、何やかんや解決していく話。
警察学校と言えば年明けに放送された「教場」がすごくよくて、その雰囲気をちょっと期待していたものの、主演がジャニーズという時点でやはり別物でした。
「教場」では警察学校の中のピリピリした雰囲気がすごくよかったのに、こちらはなんかダラダラしているというか緩いというか、この人たちが警官になって大丈夫?、と思わずにはいられなかったです。
警察学校の生徒は寮生活なので、そもそも事件に巻き込まれにくいと思うのですが、寮の部屋から事件を目撃したり(これは原作通りですが)、週末に外出したら事件に遭遇したり首を突っ込んだり、挙句の果てには警察学校に立てこもり犯が襲来するなど、いくらなんでもそれは……という展開も多かったです。
お決まりのように、警察上層部が事件をもみ消していた展開も出てきて、韓国原作で警察が絡むとどうしてもこの展開が入るのか……というのもどうにかならないものかと思ったり。
そんな中で、どうしても軽い演技になってしまう若手を教官役の吉瀬美智子さんや伊勢谷友介さんが引っ張っていたのに……ドラマ放映直後に伊勢谷友介さんが逮捕されてしまうという。
いろいろ残念な作品でした。

アンサングシンデレラ
病院薬剤師が主役の作品。
放射線技師を扱った「ラジエーションハウス」に近いかと思いきや、薬剤師も患者を助けることはあるけれど、感謝されるのはいつも医者だから虚しいけれど頑張る、という感じでちょっと違っていました。
序盤の疑義照会とか入院患者がちゃんと薬を飲んでいるかのチェックとかは薬剤師っぽくていいと思っていたものの、中盤以降はそれ薬剤師の範囲かな?、みたいな展開も割とあって、やはり薬剤師が主役の話の作り難さみたいなものは感じました。
ただ、末期がんで自宅療養している奥さんのためにマジックを練習する薬剤師の夫の話はかなりグッとくるものがあって、この話のラストは泣きました。
また、全編通して石原さとみさんの演技はやっぱり上手いな、と思うところが多々あって、その演技力で最後まで引っ張って行っていた気がしました。
続編が作れる終わり方になっていたので、続編はあるのかもしれません。

竜の道
両親を自殺に追い込んだ運送会社の社長に復讐するため、名前と顔を変えた兄と国交省に勤務して社長に近付いていく弟、という双子を描いた作品。
そもそも兄が他人と入替って一旦死んだことにするという設定自体が現代では不可能では?、という意見もあるようですが、事件性なしで遺族が司法解剖とかを望まないなら入替りもできるんじゃないかと思ったので、その辺りはあまり気になりませんでした。
むしろ、別の戸籍を手に入れて整形までしたけど結局社長を追い詰められなくてブラジルに一旦逃げる段階になったとき、そこでもう1回整形しておくべきだったんじゃないの?、とは思いました。まぁ、そこで整形しなかったから最終盤で出生などなどを見破られるわけなのですが……
悪役顔なのに最近あまり悪役をやっていなかった遠藤憲一さんがキッチリ悪役やっていたのは、一周まわってよかったです。他にも、超絶嫌味な社長令嬢を演じていた松本まりかさん、儚げな社長夫人の斉藤由貴さんなど、脇役も結構しっかりしていてよかったです。
ドラマとして復讐劇をテーマに掲げておきながら、結局復讐を完遂しない作品がそれなりにある中、この作品はキッチリ復讐を完遂していてよかったです。エピローグで、自身の復讐の過程で殺してしまった人の息子の復讐の相手として主人公が殺されてしまうわけですが、その辺りは上手く因果が回っていると思えて、納得の展開でした。
最後の最後で再会した兄弟と妹で鍋を囲む幻想は泣けました。

親バカ青春白書
娘を大事に思うあまり、娘と同じ大学に同時に入学してしまった父親の話。
福田雄一監督作品ということで、どの話でもクスッと笑えるところが随所にあって楽しかったです。
いい意味でゆるーく観られる作品でした。

未解決の女
文字という観点から未解決事件を解決していくシリーズの第2弾。
重すぎず軽すぎず、それなりに軽い気持ちで見られる刑事ものとして割と好きな作品でした。
文字に関する豆知識は感心することも多く(定家様とか試し書きにも癖が出るとか)、事件が起きなくても文字の豆知識が聞ければそれでいいという気持ちもあったり。
基本的に1話完結なので、次週までモキュモキュすることがないのもよかったです。

SUITS2
シーズン1も観ていたので継続で観ています。
ただ、全15話ということでまだ終わっていないので、見終わっている11話までの感想となりますが……シーズン1の方がずっと面白かったな、と思っています。
シーズン1では優秀さがあまり取り上げられなかった蟹江・玉井に今期スポットが当たっているのはいいものの、逆に鈴木のカメラアイ能力についてはほぼ能力が発揮されることもなく、そこまで必要ないと思われる恋愛要素とか割と微妙だったり。後半で鈴木が不倫に走って、それを気持ちの残っている元カノ聖澤に目撃されるとか、ベッタベタのシチュエーションもどうかと。
玉井も中盤で解雇されるものの、疑いが晴れ切っていないうちに復帰したり、その一連の騒動の首謀者・上杉追放の流れは最後にブラフを使ったり、納得できないことも多々ありました。
序盤から上杉絡みのゴタゴタが話の中心で、肝心の弁護士としての仕事はそこまで大きく扱われず、終盤にあっさり解決している流れもなんだかなぁ、と。
シーズン3はあったとしても観ない気がします。
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「MINERVAのお部屋」に関する重要なお知らせ [日常]

ついにというか何と言うか、So-netから個人向けHP公開サービスを2021年1月28日で終了するという連絡がありました。
代替サービスは用意されず、続けるなら独自ドメインを取ってどこかのサーバーと契約してください、とのことだったので、HPとして23年ほど続けてきた「MINERVAのお部屋」はこれを機に閉鎖することとしました。

ですが、ガンガン・Gファンタジー・ガンガンJOKER・ゼロサムの感想については、ブログで継続して行って行こうと思います。
今までは、HPで全作品感想、ブログで総評という形にしていましたが、これからはブログで全作品の感想と総評を書いていきます。
ひとまず、今月のGファンタジーの感想から始めてみようと思います。

個人のHPは2000年くらいが最盛期で、それ以降のSNSはmixi、ブログ、Twitterといろいろ移り変わってきましたし、「MINERVAのお部屋」の更新もここ数年は雑誌感想のみの更新となっていましたから、いい機会でもあったかな、と思っています。
カウンターに関しても、実は今年の8月末でサービス終了するという連絡があって、そのままにしておいたらどうなるんだろうと思っていたらなぜか稼働している状態でしたし、どこの業者も手を引いている最中なのだと思います。

「MINERVAのお部屋」の更新はもう行いませんが、HP自体はサービス終了まで残しておきます。
ブログは引き続き更新していくので、これからもよろしくお願いします。
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2020年春アニメ・春ドラマ 総評 [日常]

新型コロナウイルスの影響でアニメもドラマも延期されまくったということで、数は少ないですが、きちんと初回から最終回まで放映された作品のみ記します。

春アニメ

A3! SPRING&SUMMER
本来冬アニメだったものが3ヶ月延期され、今期の放送となりました。
ちゃんと夏組が終わるところまで放映されましたが、コロナの影響なのか最初からなのか、最後まで作画が不安定で見ていて結構心配になることが多かったです。
OP&EDはなかなかの高クオリティなのですが、本編は3~10話辺りが結構不安定な感じがしました。終盤大分持ち直したというのはあるのですが、それでもOP&EDに比べてしまうとどうしても劣る感じが残念でした。
7話以降の春&夏組のOPは10人で歌っているというのもあって、圧倒される感じですごくよかっただけに、余計に。
声優さんたちの演技素人設定から上手くなっていく感じとか、やっぱりプロだなぁ、と思えるだけに作画がついていけていればもっと評価されていい作品だったと感じました。
本編の最後で秋組の話が出ていたので、冬組までやることは確実なのだと思います。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
一部オリジナルストーリーがありつつ、カタリナが友情エンドに辿り着いたと勘違いするところまできれいにアニメ化されていました。既に2期も決まっているとのことで、思っていた以上に売れている作品なのかな、と感じました。
原作通りだった部分については何も文句はないのですが、オリジナルストーリーの洞窟探検とかの辺りは作画の乱れもあって、むしろなかった方がよかった、と思えたのが残念でした。登場人物たちの魔法属性についていろいろ思い出させてくれた、という部分はよかったのですが……ジオルドが火属性とかの設定ってほぼ忘れてましたし。
2期はどのあたりまでアニメ化されるのか、オリジナルストーリーが入りまくる展開でないことを願いたいです。

新サクラ大戦
ゲームの後の話で、私はゲーム未プレイだったのですが、問題なく見られました。
ゲームには出て来ないクラーラという謎の少女を中心とした話になっていて、さくらとクラーラ以外のキャラがあまり活躍する場面がなかったのが全体的に少し残念でした。
初穂に関してはそれなりに出てきた印象ですが、他の3人はあくまで脇役な感じでしたし、神山隊長に関してはほぼ出張に行っていて登場機会が極端に少なかったりしましたし。
ただ、話としてはなかなか上手くできていて、アニメはアニメとして楽しめました。以前のアニメだと光武のCGが浮いていたりセル調になることで違和感があったりとかあったのですが、本作はそんなこともなく馴染んでいてよかったです。

啄木鳥探偵處
明治時代後期、石川啄木が探偵事務所を趣味のような形で始めて、そこに舞い込んでくる依頼を解決していく話でした。
石川啄木が主人公なのですが、史実にのっとっているとはいえ、こいつがとんでもないクズ。親友の金田一京助を始めいろんな人から借金をしては女遊びにうつつを抜かす毎日。ただし、歌と推理の才能は並外れていて、飛び抜けた洞察力で事件を解決していくという流れ。
こういうタイプの探偵はわりとよくあると思うのですが、石川はとにかく見ていて不快で、京助さんかわいそう、と毎回思っていました。
石川は10話以降で病が悪化して目の下に常にクマがあるやつれた姿になるのですが、それもそれで見ていて不快だという。
石川のことが好きになれるかどうかでこの作品の好みが完全に分かれるのだと思います。
私はどうしてもダメでした。


春ドラマ

美食探偵 明智五郎
食に対してものすごくこだわりのある探偵業の青年・明智五郎と、その近所で弁当屋を経営する女の子の話。
五郎が後に敵対するマリアとの出会いから話は始まっていて、マリアの元に犯罪仲間が集っていく流れはあまり見たことのないもので、結構楽しく見られました。
よくあるパターンとしては、1話の段階で既にマリアとその仲間たちは終結していて、後半でどのようにして集まっていったのかが語られるのですが、この作品はマリアと敵対するきっかけのところから話が始まっていて、そういう流れで来るのか、と。
また、マリア側が実質勝って終わるパターンがわりとあって、それも割と新鮮でよかったです。
惜しむらくは、コロナのせいで中盤3話分がカットされてしまっていて、終わり方が結構急ぎ足になってしまったこと。また、マリアが死んだと思ったら生きていたパターンが多くて、ちょっとやりすぎの感じもしました。割と人気があったようなので、続編も後々あるかもしれません。

捨ててよ、安達さん。
安達祐実が本人役で主人公として出ていて、雑誌の企画で家にあるものを捨てていくコラムを書くことになって、捨ててもらいたい物たちが夢の中に現れて安達さんに捨ててほしいと懇願する、という話でした。
安達祐実本人の設定もかなり現実に近くて、子役として芸能界に入って一時仕事のない時期を経て結婚するも離婚、その後カメラマンと再婚して子供は2人いる、という。
作中で旦那は長期海外出張中で、話は夜に安達さんが帰宅して寝るところからスタートするので、子供は既に寝ていてあまり出て来ない、ということもあり、基本的には安達さんと夢の中で擬人化して出てきた捨ててほしい物たちとのシチュエーションコメディみたいな感じでした。
この会話の中で安達さんの生き方とかが垣間見える時があって、設定が現実に近い分、これって本当なんじゃないの?、と思わせてくれるのがなかなかよかったです。
会話のテンポもよかったですし、どうして物は捨ててほしいのか、どうして安達さんは捨てたくないのかなどなど、いろいろ考えさせられたりすることもあって、最後まで楽しく見られました。
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2020年冬アニメ・冬ドラマ 総評 [日常]

最終回まで視聴した冬アニメと冬ドラマの総評を記します。
なお、「A3!」に関しては途中から放映延期となったのであえて記しません。


冬アニメ

地縛少年花子くん
物凄く原作を大切にして作られた作品だな、と感じるアニメで、最後まで楽しめました。
原作の寧々の寿命に関するところまで話が進むのかと思いきや、三葉がつかさ側に味方するところまでだったので、結構じっくり描いていた印象でした。
OPの歌が作品の内容に合わせた歌詞になっていたり、かなり癖のある原作の絵を忠実にアニメ化していたり、漫画的な演出を入れていたり、本当に大切にアニメ化されている感じが好きでした。
続編があればいいと思うのですが、その辺りはDVDとかの売り上げによるのかもしれません。

宝石商リチャード氏の謎鑑定
原作は知らずにコミカライズされた部分のみ話を知っている状態で観ていましたが、とにかく話を端折っているな、という印象でした。サクサク1話完結で進んでいくのはいいのですが、説明不足で分かりにくい部分もあったりしました。
後半のリチャードのお家騒動と正義の家族についての話までやりきるためだったとは思うのですが……もうちょっと丁寧に描いてほしかったです。

ID:INVADED
殺人犯の深層心理に潜り込んで殺人の真相を明かしていくオリジナルアニメ。
推理物として面白そうだと思って視聴していました。
連続殺人犯の深層心理に必ず存在するジョン・ウォーカーを追っていくのが最終目的なのですが、話がちょっと分かりにくいのと絵に癖があるというのがあって、1話切りした人が多いのではないかな、と感じました。3話くらいまで見ると結構面白くなってきました。
話としてキッチリ終わっていて、ジョン・ウォーカーの正体についてもまずまずの納得具合だったので、悪くはない感じでした。

虚構推理
城平京さんが原作だというので視聴していました。
セリフ回しとかキャラ設定がいかにも城平さんだな、と感じる作品でした。
推理していくうえでいろんな可能性を提示しては否定して……というのを繰り返していく辺りとか特に。
序盤は割と面白く観られていたのですが、中盤以降の鋼人七瀬の話に関しては、ほぼセリフのみのシーンが何週にも渡って続くのによくこれをアニメ化しようと思ったものだな、とある意味感心しました。
ほぼ動きのないセリフのみのシーンを頑張って映像化させていたのはわかるのですが、やっぱり映像作品としては厳しい感じがしました。

マギアレコード
「魔法少女まどか☆マギカ」の外伝ということで観てみました。
序盤は主人公が魔法少女になったときの願いを覚えていないとか、思い出してみたら願いで助けたはずの妹の存在が消えているとか、結構いい引きだったものの、そこから魔法少女が増えてきて、その子たちの掘り下げをやっている中盤辺りの中だるみは結構きつかったです。
また、最終的に話として終わっていなくて第2期へ……となったときはちょっとガックリ来ました。だったらあの中盤の展開失くして謎解きをやってほしかったなぁ、と。それと、本編の方を知らないとわかりにくい展開もあったりしたので、この作品だけ観るっていうのは厳しい感じがしました。
ただ、最終話の作画はかなり凄くて、かなり気合を入れて作られているな、と感じられたのはよかったです。
2期できれいに終わってくれることを願いたいです。

歌舞伎町シャーロック
2クールの後半が放送されました。
前半終了時点でモリアーティが妹の仇を討ったところで終わっていたので、シャーロックとの関係とか原作通りにしないんだなぁ……と思っていたら、後半いろいろありました。
その辺り結構面白く観ていたのですが、シャーロック・モリアーティ・ワトソン以外のキャラにそこまでスポットが当たらなかったので、2クールあったんだしそこはもう少し掘り下げてもよかったんじゃないかな、と思ったり。
絵が結構ぬるぬる動く作品で力を入れて作られたんだろうなぁ、とは思ったのですが、そこまで話題にならなかったようで残念でした。


冬ドラマ

絶対零度
前作を視聴していたので今作も視聴しました。
わりと前作の内容を引きずっている展開で、ここから話に入るのは少し難しい感じがしました。
ミハンを法制化できるかどうかが本作のポイントで、このまま法制化できないで次作まで引っ張る展開もあり得るな……と思っていたら、その辺りは法制化まで持って行っていてよかったです。
真犯人は普通に気付かなくてビックリさせられました。

ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~
古本屋の店員として働きながら探偵業もしている女性の話。
ぶっきらぼうで冷たい印象もあるけど人を放っておけない性格の主人公というのがかなりよくて、主人公にかなり存在感がありました。
画面が全体的にちょっと暗めなのと、オチがわかりにくい話があったりしたのは少し残念でしたが、続編があったら絶対視聴しようと思うくらい好きでした。

駐在刑事
奥多摩で駐在をしている主人公がいろんな事件を解決していく話の2期目。
奥多摩という田舎で殺人事件がザックザク起こるというのはちょっと微妙なところで、もっと小さい事件でもいいのにと思うところはあるのですが、しっかり奥多摩ロケをしていて背景を見ているだけでそれはそれで楽しかったりしました。
なぜか主役の寺島進さんの演技が棒に見えてしまう謎もありました。

テセウスの船
大量殺人犯の息子として隠れるようにして生きてきた青年がタイムスリップして事件の真犯人を突き止めて父親の無実を晴らそうとする話。
主人公は実直なタイプではあるものの、頭が切れるタイプではなく、いろんなミスを犯してそこに犯人に付け入れられてしまったりするので、観ていてイライラすることもありました。
しかしながら、誰が真犯人なのか考えながら見ていく流れはなかなか楽しくて、最後まで楽しめました。
一方でタイムスリップする前と後で30年の差があるのにキャストを変更していない場合が多く、老けメイクでどうにかしようとしていたものの、そのクオリティが低くて、そこはキャストを替えてもよかったんじゃないかな、と。
現代パートが短いとはいえ、そこだけが残念でした。

10の秘密
誰もがそれぞれ抱えている秘密に振り回される話。
娘の誘拐事件から始まって10年前の殺人事件と建築偽装事件が絡み合ってその謎を追っていくことになるのですが、全ての事件が繋がっていたという流れはちょっと都合のいい感じがしてしまって、話に深く入り込めませんでした。
10年前にたまたま娘が別荘火災事故を起こしてしまって、たまたまそこでは殺人事件が起きていて、10年後の現在被害者遺族が犯人探しをしていて、たまたま誘拐事件と関わって……みたいに、たまたまが重なりすぎている感じでした。
結局タイトルの意味もよくわからなかったのも残念でした。

ケイジとケンジ
警察と検事、同じ事件を追っているのに立場の違いから軋轢が生まれたりもするけれど、最終的には協力して事件解決を目指していく、という話。
キャストのスキャンダルのせいでドラマの内容も変えざるを得ないという不運はあったのですが、それでも内容としては微妙だったように思いました。
元不良高校の教師だった刑事の説得で犯人がコロッと改心して白状するとか、検事が大きい事件を担当したくて送検されてきた事件を大きくしようとしたりとか、それってどうなの?、というシーンは結構ありました。
序盤で送検されたら犯人が警察と違う供述をして引っ掻き回したけど、結局最後は送検された内容の通りで事件解決とか、中盤の展開何なのさ、みたいなのもありましたし。
設定はいいのに、それを活かしきれなかった感じがしました。

ランチ合コン探偵
ランチ合コンの相手の身近で起こっている謎をランチをしている間に解決する安楽椅子探偵物の話。
脳内コスプレ推理合戦パートが最初の頃は肌に合わなかったものの、回を追うごとにそれを求めてくるようになっている自分がいました。
下手に殺人事件を扱ったりしないので、軽い気持ちで見られるドラマでよかったです。
最後は棒演技のトリンドル玲奈さんも普通にいいと思うようになりました。

アリバイ崩し承ります
犯人はわかっているのにどうしてもアリバイが崩せない、などの事件を時計屋の娘がこっそり警察の依頼を受けて解決するという話。
アリバイが関係してくるのでどうしても殺人事件とかの話になってしまうものの、割と軽い推理物みたいな感じでした。
アリバイ崩しに至るまでのヒントの出し方とかも割と上手くて、楽しく見られました。
主人公2人がいいコンビだったのも見ていて楽しい部分でした。

コタキ兄弟の四苦八苦
脚本が「アンナチュラル」の人だということで観てみたら今季最大の大当たりドラマでした。
ひょんなことからレンタルおやじをやる事になった中年兄弟がいろんな依頼人と出会っていく話で、1話の時点で兄の方はグチグチうるさいし次男はお気楽すぎてダメだと感じたのですが、2話以降からはそのキャラを次第に愛せるようになってきました。
話が進んでいくと2人の事情もわかってきて、兄は元予備校教師だけど予備校で学級崩壊が起きて退職したとか、弟はまともに働いたことはないけど専業主夫としてすごく優秀だったとか、その辺りの設定もすごく上手いなぁ、と感じました。
2人の心が入替る話にしても、本当に入替っているように見える演技は、素直に俳優さんってスゲーって思いましたし。
続編があったら絶対に見ます。

絶メシロード
平凡なサラリーマンの主人公が嫁と娘がアイドルの追っかけをしている間に週末車中泊で費用を抑えつつ地方の古くからある街の定食屋を訪れる話。
基本的に訪問するお店は後継ぎがいなくて、現在の店主が料理を作れなくなったらもう店自体なくなってしまう絶滅してしまうかもしれない店なので、いい感じの哀愁が漂っていて引き込まれました。
ドラマの内容も取材内容に沿っていて、エンディングの最後に店主本人がドラマで演じた人と共に写真で出てくるというのも好きなポイントでした。
凄く気楽に見られるドラマでした。

パパがも一度恋をした
3年前に死んだ妻のことが忘れられずに引きこもり生活を送る夫のことが心配すぎて、おっさんの姿で生き返ってきた妻と共に再び立ち上がるまでの日々を描いた物語。
深夜ドラマということでちょっとエロがあったものの基本的には明るく、ときどきホロっとさせられるコメディドラマで楽しく見られました。
おっさん姿の妻役の塚地さんがなかなかいい感じで、周囲も次第に生き返ってきた本人だと認めていく流れを自然に受け入れられました。
塚地さんが主役ということで、毎回相方の鈴木さんがチラッと出てくるところも楽しかったです。

ブスの瞳に恋してる The Voice
元々ネット配信ドラマだったのが地上波放送もするということで観てみました。
昔放送された稲垣・村上版のドラマも見ていたので、どう変えてくるのか気になったというのもあり。
そもそも交際期間なしでいきなり結婚した実話が元になっていて、旧作は最終回にプロポーズだったものの、今作は初回でプロポーズする話でした。旧作はどうして交際0日プロポーズになったのかにスポットが当たる内容だったのが、今作は交際0日で結婚したらその生活はどうなるのかにスポットが当たる内容で、キッチリ住み分けされている感じがただの焼き直しドラマではなくてよかったです。
まぁ、タイトルにあるように今作は声優の世界が舞台であるものの、肝心の声優の演技があまり上手くないとか、30分×8回と割と短めの話で都合がよかったり展開早かったりとかもありましたが、NAOTOさんのヒロイン好き好きオーラの出し方が上手いなぁ、と感じて、単純なシンデレラストーリーとして楽しめたというのはありました。
ヒロイン役の富田さんの挙動不審演技とか上手いなぁ、と感じましたし。
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2019年秋アニメ・秋ドラマ総評 [日常]

備忘録も兼ねて、視聴していたアニメとドラマについて感想を書いておきます。

秋アニメ

戦×恋
何度となく感想の中でも触れましたが、とにかく動かないアニメでした。
せめてOPくらはもっと動かしてもよかったんじゃないか、と。
ストーリーはほぼ原作通りで、戦女神を撃退するところまで描かれていて、思っていたよりもストーリー的にサクサク進めていたように感じました。
声優さんたちは軒並み上手かったですが、毎回キャスト数が多い分作画にお金がかけられなかったのかな、と思ってしまったりも。
続編は多分作られないので、原作も終わる方向に持って行くのかもしれないな、と思います。

ハイスコアガール
2期目でマンガの最終回までキッチリ描かれていました。
原作で出てくるゲーム画面を本物のゲームからキッチリキャプチャーしているところとか、しっかり作られているな、と感じました。
最後まで楽しく観られました。

アフリカのサラリーマン
アフリカに生息する動物たちが人格を持ってサラリーマンとして会社勤めをしていたらどうなるのか、という感じのギャグアニメでした。
この作品もすごく低予算で作られている感じでしたが、それを逆手に取ってとにかくチープにわざと見せていることに好感が持てました。
背景とか手を抜きまくっていましたが、キャラに関しては3Dモデリングしてあって無駄に動いていたりしたので、「戦×恋」より動いている感じがしました。
EDを大塚明夫さんが歌っていたりするのもよかったです。
ギャグもギャグで楽しめたので、続編があってもいいと感じました。

歌舞伎町シャーロック
架空の歌舞伎町で起こる事件を個性豊かな探偵たちが解決していく話で、原作のないオリジナルアニメ。
制作費がしっかりとあるのか、初回とか結構ぬるぬる動いている感じでしたし、声優さんも有名どころが勢ぞろい。現在2クール目に入っていて、話自体も割と面白くて、個人的に好きな作品です。
結構お金かけているはずなのにあまり話題になっていないのが寂しいところですが……


ドラマ

シャーロック アントールドストーリーズ
「モンテクリスト伯」「レ・ミゼラブル」に続く古典を現代劇にした作品で、結構面白く観られました。
各所で伏線を張って後半で回収するなどの推理物としての基本をしっかりと押さえていましたし、各話解答編に入る部分がわかりやすかったり、登場人物の掛け合いが楽しかったり、特に見ていて不満はなかったです。
いつか続編があってもいいんじゃないかな、と思っています。

CHEAT~詐欺師の皆さん、ご注意ください~
詐欺師を騙す詐欺師の話で、騙していたはずの詐欺師が騙されていたと気付いた時の爽快感を味わうためのドラマなのですが……いまひとつ好きになれない主人公側の登場人物が何人かいて、そこまで楽しく観られませんでした。
素直すぎて騙されやすい加茂、常に含みのあるキャラだった安斎がその筆頭。
安斎を演じた風間俊介さんは、今まで演じてきたキャラと違いすぎて、頑張ってはいるんだけど合わないよなぁ、と常に感じていました。
主演の本田翼さんは、「ラジエーションハウス」のときと比べて断然こっちの方が合ってるな、とは思ったのですが。

まだ結婚できない男
前作が好きだったので観ていました。
偏屈な桑野は従来通りで、最後まで楽しく観られました。
吉田羊さんが良くないとか言われていますが、私は結構いいキャラだなぁ、と思っていました。どうしても前作のヒロインと被るところはありましたが、バナナ好きのところとかのかわいさがよかったです。

ニッポンノワール
直近3ヶ月の記憶を失い、目が覚めたら隣には同僚刑事が死んでいた……という刑事の物語。
10億円強奪事件の真相を追ううちに警察の裏組織の謎に迫っていくという内容で、この辺りは結構オーソドックスな感じでした。
黒幕が身近な人の中にいたとか、裏組織が何をしようとしていたのかとか、その辺りの真相も王道的でもう少し捻りが欲しいかな、とは感じました。
主人公が脳筋キャラだったのであまり好きになれなかったのが残念でした。
登場回数こそあまり多くなかったものの、広末涼子さんの存在感は凄かったです。

ミリオンジョー
累計発行部数3億部超の国民的漫画「ミリオンジョー」の作者で極度の人間嫌いの漫画家が突然死してしまい、それを知っているのが担当編集とチーフアシだけで、どうにかして作者の死を隠して連載を続けようとする話。
現実世界でいうなら、「ONE PIECE」の作者の尾田さんが突然死してしまい、こういう想像は誰でもすることはあるけど、実際そうなったときのシミュレーションを本気で考えた、という感じがしたので観てみました。
深夜ドラマなので仕方ない部分はあったのですが、主役含めて演技があまり上手くない人が多いなぁ、という印象でした。萩原聖人さんが1人頑張って引っ張っていた感じでした。永野さんは気弱キャラをいい感じで演じていたのですが……
後半は大分見られるようになったものの、前半は結構きつかったです。
話の作りとしても、各話の最後の引き部分で結構重大なことが起こったというのをアピールするものの、次の話の冒頭数分で解決するパターンが多くて、その作りもなんだかなぁ、と感じていました。
有名作家の死がバレるかバレないかのギリギリ感には割と説得力があってよかったのですが。

ひとりキャンプで食って寝る
「サ道」みたいな感じなのかな、と思って見てみたのですが、「サ道」ほどハマれなかったです。
2人主人公がいて、1人は缶詰を食べる男性、1人は魚を釣ったり野草を調理して食べる女性で、共通するのはひとりキャンプ好きという話で、1話置きにお互いの話が進むものの、最終的に2人が交わることもなく終わるというのは意外でもあり、残念なところでもありました。
また、男性側に関して、キャンプに来て結局缶詰料理を食べるということがどうしても理解できなくて、そこが1番ハマれなかったと感じた部分でした。

あおざくら防衛大学校物語
お金がかからなくて勉強できるという理由で防衛大学校に入学した青年の成長物語。
30分の全5話とかなり短い作りで、描かれたのは主人公と同室になった3人のみだったのが残念でしたが、防衛大学校とはこんな場所だよ、というのがわかる話でよかったです。
ドラマ視聴後に原作を読みましたが、女子の話とか削るところはバッサリ削っていたのが少し残念でした。
舞台化が決まっているのですが、可能であれば続編があればと思います。
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移行完了のお知らせ&夏アニメ・夏ドラマ総評 [日常]

ブログは無事移行できたました。
以前のURLからのリダイレクトは見た目わからないようになっていたので、ブログに直接ブックマークをしている方はわかりにくいですが変更をお願いします。
いつリダイレクトが切られるかわかりませんので。

……という告知だけではつまらないかと思い、2019年夏アニメと夏ドラマの個人的総評を載せておきます。

夏アニメ

かつて神だった獣たちへ
原作と構成を少し変えていて、第1話はハンクたち擬神兵部隊が戦争で活躍して部隊が解体するまで、第2話はシャールが旅立つまでが描かれていて、原作1話は3話目で描かれていました。
この構成がかなり上手いな、と感じられて、最後まで見ることができました。
ただ、やはり続編前提の終わり方で話的に何も解決しなかったのは残念でした。
絵はかなりきれいでよかったですし、OPもすごく好きだったのですが……

通常攻撃が全体攻撃で2回攻撃のお母さんは好きですか?
原作未読なものの、タイトルが結構面白そうなので見てみました。
全体的に低予算なんだろうな、という作りで、つまらなくはないけど……という感じでした。
ギャグテイストな作りだったものの、実際笑えたところがなかったのがきつかったです。
EDの曲選択は上手いと思いましたが……

Dr.STONE
原作が好きなので現在も継続して見ています。
最近のジャンプアニメは引き延ばし展開やら駆け足展開が目立つやらであまりいい印象はなかったのですが、この作品は割と原作のテンポを守って続いていていい感じです。原作もテンポ早めですし。
絵もきれいですし、特にマイナス部分のない優等生アニメな感じです。

BEM
妖怪人間ベムの現代版リメイク。
結構大胆なアレンジをしつつ、それでも作品の根幹は変えずに、といういいバランスの作品だと思います。
序盤は放映が遅れることが多くて心配でしたが、現在は安定して放映されていてホッとしています。
絵も現代に合わせたものになっていて、話に入りやすかったです。

ロードエルメロイII世の事件簿
「Fate/ZERO」を見たならこれを見ないといけないでしょう、と思って見てみました。「Fate/ZERO」の中で1番好きなキャラがライダーだったこともあり。
魔術師の世界を掘り下げる内容でもあったので、興味深く観られました。
絵もきれいで、満足できる内容でした。
続編前提な作りなのは、この作品なら仕方ないかな、と思いつつ。

この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
21話くらいまで、このペースでの進み具合で本当に終わるのか?、と心配になったのですが、キッチリ終わりました。
並列世界の描き方とか結構上手くアレンジしていて、原作よりもいろんなことがわかりやすく描かれていて、その辺りは上手いな、と感じました。
全編通して原作リスペクトが随所で感じられる内容ではあったのですが、ユーノの名付け親がセーレスだというところ、ブリンダーの木を遡った一番先にあるのはこの世の果てなのかもしれない、というセリフがカットされていたところなど、ちょっと納得できなかった部分もありました。
また、ゲームを実際プレイしている人なら割と好意的に見られる作品だったとは思うのですが、未プレイの人はキャラ設定にしろ話の展開にしろ、ちょっと古臭い感じを受けたりするかな、と思います。こういう作品がもう20年以上前に存在していたんだよ、というのがすごいことなのですが……



夏ドラマ

監察医 朝顔
「アンナチュラル」みたいな世界観を求めて見てみたのですが、ちょっと違っていました。
「アンナチュラル」は事故死かと思ったら殺人だったパターンが多かったので話への吸引力も高かったのですが、「監察医 朝顔」は事故かと思ったら病死だったパターンが多くて、法医学ものとしては現実に近いのかもしれないのですが、吸引力は弱めでした。
ただ、古い一軒家での日常生活を随所に入れ込んでくる展開で、むしろ法医学の世界よりもこちらの日常の方が面白かったです。子供が生まれてからよりよくなりましたし。
法医学の世界はむしろおまけくらいで見ていました。

サイン―法医学者 柚木貴志の事件―
まさかの法医学被りをしてしまったのですが、「監察医 朝顔」を見てこちらを見ないという選択肢はない、と思って見ました。
この作品は死因究明というよりも、本当の死因は別にあるけど権力者がそれを握りつぶしに来るから、それをどうしていくのか、という展開が多くて、これもう舞台が警察だったって展開同じじゃないの?、と感じられたのが残念でした。
また、「監察医 朝顔」は解剖の時に手袋とかマスクとかかなりキッチリ身に着けているのに、こちらは演出上の配慮なのかマスクを着けていないことにすごく違和感がありました。
その他、韓流ドラマリメイクなのであちらがそういう傾向なのか、人の死を美化している感じがあるのが残念でしたし、根本的に主演の大森南朋さんは残念ながら華がなくて、脇役なら強い存在感ばあるけど主演は……と感じられて残念でした。

ボイス 110緊急指令室
この作品も韓流ドラマリメイクで、110番通報で緊急性が高いものに対して即時出動・対応できる新たな部署・ECUでの話でした。
やはり韓流ドラマの傾向なのか、現場の人間が事件の裏にあるものに触れようとすると権力者が全力で潰しに来る展開が多くて、この作品もこれかよ、と思ってしまいました。
ただ、事件の真犯人が中盤で登場して、主人公たちが次第に追い詰めていくという展開自体はよかったです。
キャストに関しては、主演の唐沢寿明さんの演技自体は間違っていないと思うものの、脳筋みたいな役だったので、もうちょっと別の人持ってくるべきでは?、と感じました。あまりイメージにない役でずっと違和感がありました。
真木よう子さんは滑舌が悪いといろいろ言われていましたが、私はあまり気になりませんでした。

ルパンの娘
視聴予定はなかったのですが、予告が割と面白そうだったので見てみました。
いろんな作品のパロディなど、ギャグ方面に全振りしている内容で、想像以上に面白かったです。
小沢真珠さんに牛革財布ステーキを作らせたり、このメス豚が!って言わせたり、キャストを上手く使っていた感じも好きでした。
視聴率はあまりよくなかったようですが、私は楽しめました。

あなたの番です
1クール目からちゃんと見ていました。
1クール目は毎回誰か死ぬことでどうにか視聴モチベーションが保たれていた感じで、そこまで面白いとは感じていませんでした。
2クール目に入ってようやく面白くなってきたわけですが、最終回は世間で騒がれたようにアレな展開。
ミステリー的に全くフェアでなかったり(真犯人のアリバイが実は画像合成だったと最終回で明かされるとか)、真犯人が大男を背負って首絞めて殺すとかどこの暗殺者だよっていう殺害方法に疑問があったり、まぁ言いたいことはたくさんありましたが、ミステリーの王道として一番怪しくないのが犯人というのがある中で1番怪しい人がそのまま犯人だったというのはある意味新しいかな、と感じました。

べしゃり暮らし
ここからは深夜ドラマ。ジャンプマンガ原作のお笑いの道に入った高校生の話。
原作は途中までしか知らなかったので、その後の話が知れたのはよかったです。
ただ、この作品内で演じられている漫才とかコントとかが、劇中では爆笑されているものの、そんなに面白いかな?、というのも結構あって、そこは微妙でした。
唯一面白いと思ったのは、養成所内で演じられたボイパを使ったコントでしたし。
しかしながら、主人公の先輩役で出ていた駿河太郎さんがすごく存在感があっていいなぁ、と感じられて、新たな注目俳優さんを見つけられたのはよかったです。ちなみに、笑福亭鶴瓶さんの息子さんだそうで、言われると確かに似ていました。

びしょ濡れ探偵 水野羽衣
人に水をかけられると過去へ、自分で水をかけると現在へ戻れるタイムリープの力を持った女の子の話。
深夜ドラマだけにすごく低予算で作られている感じ満載で、タイムリープによるタイムパラドックスの考証なんかぶん投げ状態だったり、話もかなり強引な展開だったりしましたが、むしろそれが潔くて悪くはないな、と感じていました。
ただ、この作品は1話の中で2つ事件が起こって、1つは放送中に解決するものの、もう1つは動画配信サイトで解決するというやり方をしていて、100歩譲って番外編を動画配信サイトでやるならまだしも、本編の謎解きをやるのはどうかと思いました。

サ道
原田泰造さんが全国のサウナを体験して、それを劇中内のサウナ友達に語る、ただただそれだけの話なのに、かなり楽しく見られました。
「孤独のグルメ」に近い感じで、サウナ体験中はモノローグでいろいろな感想が語られるところは似ているな、と感じました。現地の本物の熱波師とか経営者を劇中内に出して「あなたにとってサウナとは?」と言わせてみたり、低予算なんだけど制作者たちの本気度が見えるような、そんな作品でした。
基本メインキャストが3人だけというシンプルな作りが逆によかったです。

ランウェイ24
LCCのピーチ航空が舞台の女性パイロットの成長物語。
LCCが舞台ということで、LCCならではのあるあるとかを期待したのですが、LCCらしさが出たのはせいぜい2話までくらいで、以降は別にLCCでなくても話が成立していたのが残念でした。
話が後半になると、パイロットを続けるのか、パイロットを辞めて恋人と結婚して和菓子屋を継ぐのかという2択を迫られ、泣く泣く別れて夢だったパイロットを続ける、という話になります。しかしその翌週、先に機長になった同僚を海外で引っ張りまわした挙句、怪我をさせてパイロットを続けられない体にしてしまったとなったら辞表を出す始末。こいつバカなんじゃないの?、と本気で思いました。
まぁ、結局パイロットを続けることになるわけですが、最終回では悪天候の中奇跡的に着陸を成功させるといういかにもドラマ的な展開もあったのですが、いやいやそこは引き返すべきでしょう、と。
これはもう役者の演技云々ではなく、脚本がダメすぎなんだと感じました。

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