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夏アニメ・ドラマ 総評 [日常]

今期はわりとアニメもドラマも見ました。

アニメ

ヴァニタスの手記
ものすごく丁寧に原作を再現している作品でした。「無能なナナ」を見ている感じに近かったです。
ジャンヌがタルトタタンを誰よりも早く完食していたところとか、細かい原作のこだわりをそのまま再現したりしていたので、本当にちゃんと原作を読み込んでいるんだな、というのが伝わってきました。
各キャラの声優さんたちは全員声が合っていると感じましたし、可能な限り戦闘シーンもよく動かしていると感じましたし、何より音楽が良かったです。絵も序盤より終盤の方が良くなっていました。
1クールでジェヴォーダンの獣編完結まで進むかと思いきや、ジェヴォーダンの獣編に入る直前まででした。そして、放送が終わってから分割2クール放送だというのを知りました。なので、2クール目はほぼ丸々ジェヴォーダンの獣編になりそうです。
クロエの声が釘宮さんということで、2クール目も結構期待できそうです。

ジャヒー様はくじけない!
2クール放送ということで、スタート自体が7月末でちょっと遅めに始まった作品。
序盤はひたすら主要キャラを出す展開で、原作だと魔法少女の登場はもう少し遅いのに、6話で登場していました。ドゥルジとサルワの登場もかなり早かったです。
内容はいろいろ登場順が組み替えられてはいるものの、原作準拠でテンポもよく、割と楽しめています。
声優さんもみんな上手いですし、絵も割と安定していてそれなりに動くので、全体的にいい感じです。
これなら2クール分楽しめそうです。

探偵はもう死んでいる
不幸体質の探偵助手が主人公で、相棒の探偵とは既に死に別れているという設定作品。
冒頭の展開が、飛行機の中で「お客様の中に探偵はいらっしゃいますか?」というアナウンスから始まるというなかなかインパクトあるものだったので期待していたのですが……その後の展開がなんだかなぁ、という。
序盤で死んだ探偵の心臓を移植されたという女の子が出てきて、これは「エンジェルハート」的な展開かな?、と思っていたら、中盤以降はなぜ探偵が死んだのかという話が大半になっていて、心臓移植された女の子は置き去り状態。
最終的に、心臓移植された体にも死んだ探偵の意識が残っていて、体の持ち主が意識を手放せばという条件付きではあるものの死んだはずの探偵は生きている人たちとコミュニケーションが取れる状態になり、それもう探偵は死んでないじゃん、となって絶望しました。
探偵とタイトルに入っている割にアクションメインの展開で推理要素はほとんどなく、人造人間だったりロボットだったりいろんな要素が詰め込まれていて、何もかも中途半端でした。
これは2期があったとしてももう見ないです。

魔法科高校の優等生
深雪視点で「魔法科高校の劣等生」の入学編と九校戦編を1クールで描いた作品。
話が高校入学前から始まっていたのはよかったものの、とにかく展開が早くて「魔法科高校の劣等生」のストーリーを知っている人向けの作品でした。まぁ、そういう人しか見ない作品だとは思うのですが……
その他、全編通してとにかく絵が動かないのも気になりました。大事なシーンを一枚絵で終わらせているところが多数ありましたし、一枚絵をずらして動いている風に見せて誤魔化しているところがとにかく多かったです。終盤はデッサンすら怪しいところも散見されて、かなり微妙でした。
「魔法科高校の劣等生」と声優変更がない、というところしかいいところがありませんでした。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X
アニメ2期。
カタリナ誘拐編とキース誘拐編を軸に展開され、魔法学院卒業まで描かれていました。
ほぼ原作通りではあるのですが、内容的に闇の魔法+誘拐の話が連続してしまったので、ちょっと似通った展開だなぁ、と感じられたのが残念でした。
カタリナの鈍感っぷりとかも含めてちょっと少女漫画展開に寄りすぎていたり、転生していることがそこまでストーリーに絡んでこなかったりもあって、1期ほど楽しめませんでした。
なお、映画化決定とのことですが、劇場に足を運ぶほどではないかな、と思っています。

マギアレコード 覚醒前夜
タイトルからしてこのクールでは終わらないのだろうな、と感じました。
スタートが7月末と遅かったので2クールアニメかと思いきや、8話で終わってしまいました。
話としては全く終わっていなかったものの、「まどか☆マギカ」の魔法少女たちが全員大きく話に絡んでくる展開で、これはこれで楽しめた部分はあったのですが……終わらせてほしかったです。
絵は割ときれいでそこそこ動いてもいたのですが、全8話でも結構ギリギリだったのか、総集編が入ったり1期ほどすごく動くというわけでもなかったのが少し残念でした。

うらみちお兄さん
「ママンとトゥギャザー」という子供向け番組で体操のお兄さんをしている人の裏を描いた話。
とにかく声優さんが豪華だった、というのが第一印象でした。
メインキャストだけでなく、ゲストキャラも軒並み有名なベテラン声優さんで固めていてビックリしました。
劇中歌として出てくる「たまに家のなかにいる小さいクモ」「傘持ってないときに限って雨降るのなんで」などを歌のお兄さん役の宮野真守さんと歌のお姉さん役の水樹奈々さんがメチャクチャいい声で歌うとか、作品としての気合の入れ方がすごかったです。
唯一気になったのは、絵にちょっと癖があって万人受けするものではなかったので、最初がちょっととっつきにくかったこと。下手に原作からアレンジしていないのはいいと思うのですが……
全編通して楽しく見られたので、続編に期待したいところです。

SCARLET NEXUS
超能力を持った軍所属の少年少女たちが怪異と戦う話。
ゲーム原作で、元々プレイしてみようかどうしようかと思っていたソフトだったというのもあり、アニメがあるならそれでストーリーを知ればいいかも、と思って見てみました。
おおよそ12話くらいで謎解きが出たというのもあり、終わりそうな雰囲気だったのですが……なんと2クール目突入してしまいました。
話はそこまで悪くないのですが、非常にオーソドックスで、そういう設定はどこかで見たことあるよね、というのをいろいろ寄せ集めた感じになっていました。つまらなくはないけど、惹かれるところもない、という。
ゲームでは主人公が2人いて途中でルート分岐するようなのですが、アニメでもその辺りはちゃんと再現されていました。政府側と反政府側でそれぞれ謎を追って行って、最終的には合流するという。
途中脱落したい気持ちもあるのですが、もう半分見てしまったし、最後まで見るしかないか……と思っています。

NIGHT HEAD 2041
高校時代に原作を4巻まで読んだことはあるものの、結末まで追わなかった作品だったというのもあり、現代版アレンジでアニメ化されるなら見てみようと思って見てみました。原作の飯田譲二さんが脚本を書いているなら間違いないだろう、というのもあり。
原作と共通しているのは、超能力を使う霧原兄弟、2人を導く御厨、双海翔子という謎の少女くらいで、ストーリーも登場人物もかなり変わっていたので、途中から完全新作なつもりで見ることにしました。
原作は出版当時「人間の脳は使われていない部分が70%くらある」という今では否定されている学説を元に「超能力はその普段眠っている70%に関係しているのではないか」という設定を付け加えて書かれたものだったので、その辺りに触れられないのは仕方ないけどちょっと残念な感じもしました。
話としては結構ややこしくて、第三次世界大戦が起こって超常現象が一切否定されている世界と、もう1つの本来の世界があって、このままだと全ての世界がなくなってしまうからそれをどうにかしようという内容で、それに予言者だとか超能力だとかいろいろ絡んできてわかりにくかったです。見ている感覚としては「ゴジラS.P」に近い感じがしました。
一応話としてちゃんと終わってはいたのですが、もう1回最初から見てみようとは思えなかったです。
絵は3DCGを使っていて、超能力バトルは割と迫力があってよかったです。
キャラデザ原案が大暮維人さんで、大暮維人さんが描いているエンディングカットがきれい、というのが1番の見所だったような気がしないでもなく。

ひぐらしのなく頃に 卒
「ひぐらしのなく頃に 業」の続編。
10話までは業のときの「鬼騙し」「綿騙し」「祟騙し」の謎解きで、どうしてあのような結末になったのか、ということが真犯人視点で描かれていました。
寝込んでいるとはいえ、そんなにブスブス注射して気付かれないものかね?、と思う場面はあったものの、謎解きに関してそこまで不満はありませんでした。
ただ、ラスト2話でいきなり肉弾戦になったりして、この作品はどこへ向かうのか心配になったりもしました。
最終話はうみねこに通じるところもあり、悪くはなかった印象でしたが、期待したほどではなかったかな、というのが正直なところでした。ひぐらしの正当続編としてあってもなくてもよかったという感じでしょうか。

Sonny Boy
とある学校の1クラスが突如異世界に漂流してしまい、1人につき1つ何かの能力に目覚める。
異世界の時間は停止していて、食事をしたり寝ることはできるけど、しなくても生きていける。
生徒たちは最初は異世界から抜け出そうと努力するものの、後にバラバラになってそれぞれの異世界での生き方を模索し始める、という話でした。
全編通して概念的というか、それぞれの価値観でどう異世界を生きていくのかみたいな、文学作品っぽい雰囲気があって、結末次第で中盤の解釈はいくらでも変わってしまうな、と思いながら見ていました。
最終的に主人公が元に世界に戻る話ではあったのですが、なぜ元の世界に戻ろうと思ったのか、ヒロインである希の解釈について等々、見ているだけだとわからないことが結構あって、考察サイト必読でした。
考察サイトを読む限り、結末に向けて中盤で各人が取った行動などがいろいろと象徴的な扱いになっていて、結末を見るとそれが意味を持っていたことがわかるということのようで、文学が読めない私にはちょっと難しすぎる話だったかな、と感じました。
絵も結構癖がありますし、娯楽作品としてではなく、アニメの在り方について問題提起するというか、そんな作品だったように感じました。

ドラマ

TOKYO MER~走る緊急救命室~
病院は重傷者が搬送されてくるのを待つのではなく、移動する手術室を用意して事故現場に行って助けよう、というのが根本原理にある作品。MERは死者を出さないことを目標とした東京都直轄の組織ではあるけれど、試験導入されたばかりなので、これを国に認めさせたい東京と認めたくない国の政治争いもある医療ドラマ。
やっていることは「コードブルー」のドクターヘリみたいな感じなので、初回放送のときはかなりイメージが被りました。
ただ、主人公・喜多見を演じる鈴木亮平さんがこれまで見てきた医療ドラマの中で1番格好いいと思えるレベルで存在感があり、グイグイ引き込まれました。こんな人が近くにいたら絶対惚れる、と思えるくらい、とにかく格好良かったです。
死者を出さないことを目標としているということで、各話の最後でオペレーターが「死者は0です」というのが決まり文句なのですが、そんなに都合よく人が死なないものなのかな、というのが少し気になりました。心停止した人を復活させるエピソードが結構ありましたし。終盤でしっかり死者が出る展開は用意されているのですが、中盤はちょっと勧善懲悪に寄り過ぎかな、と感じました。
ただ、話のスピード感や緊迫感等々引き込まれる要素はたくさんあって、全編通して面白かったです。
賀来賢人さん、菜々緒さんなど、脇固める人たちもそれぞれ存在感があってよかったです。

Night Doctor
当直の医師をなくし、夜間専門医師を配置することで医師の働きやすい環境を作っていこう、というのが根本原理にある作品。院内でも下に見られがちな夜間専門医師が日々奮闘する姿を描いた医療ドラマ。
やっていることは「救命病棟24時」なのですが、重症者の受け入れ問題やコンビニ受診問題、ホームレスの救急搬送等々身近な問題もありつつ、若い医師たちがそれぞれの生き方を模索していく姿などは結構楽しく見られました。
医療ドラマということで常に緊迫感がありつつ、仕事終わりの屋上打ち上げは和気あいあいとして癒し効果もありました。
この作品も全編通して楽しく見られました。

ハコヅメ~たたかう!交番女子~
交番勤務の女性警察官の話。
交番勤務の日常が基本なのですが、大きな事件に応援要請されるとスーツを着ることもあるとか、昼食にカップ麺を用意していたら出動要請がかかって食べられないとか、交番あるあるなのだろうなというネタがいろいろ散りばめられていたのが楽しかったです。
出演者同士の掛け合いもテンポ良くて笑えましたし、チームワークがいいんだろうな、というのが伝わって来てよかったです。
中盤で主演の永野芽郁さんのコロナ感染により総集編が入ってしまうという不幸はありましたが、最後まで楽しめました。
唯一、千原せいじさんの演技が棒読み過ぎてきつかったことだけが残念でした。

ボイスII 110緊急指令室
驚異的な聴力を持った女性警察官とハマの狂犬と言われる刑事が音を頼りに事件を解決する話の第2弾。
第1弾を見ていたもののそこまでハマれなかったのですが、第2弾があるなら見てもいいかも、と思って見てみました。
第1弾のときは唐沢寿明さん演じる主人公・樋口の脳筋っぷりが結構気になったものの、今作はちょっとマイルドになっていて見やすかったです。
中盤くらいまで真犯人のキャスト名が伏せられているという演出は第1弾と同じで、割と変なダンスを踊るキャラだったので、キャスト名が出るまでは城田優さんかな、それにしては背がそこまで高くないし……頭がモジャモジャだから滝藤賢一さんかな、でも滝藤さんにしては肌が若いな……と思っていたら、安藤政信さんでした。わかりそうでわからない、いいところ持ってくるな、と感じました。
最後は犯人の自殺で終わってしまって、その辺りはちょっとモヤモヤしました。
終盤でメインキャストが1人死ぬ展開だったのは意外でよかったのですが。
更なる続編があったとして……見るかどうかは微妙なところかもしれません。

女の戦争~バチェラー殺人事件~
1人の男を複数の女性が取り合う番組「バチェラー」で、バチェラーである御曹司が最終的に殺されてしまうという結末が最初に示され、なぜそうなったのかを最初から振り返る、という構成になっていました。
女性が次々に脱落していく中で次第に犯人が絞られていって、最終的に犯人は誰だったのか、というのを推理するのがメインストーリーなのですが、擬似バチェラーとして番組そのものを楽しめたという側面もありました。
本物のバチェラーはドロドロしていそうであまり見たくないのですが、虚構の世界だとわかっているバチェラーは、これはこれで楽しかったな、と。
最後は犯人が分かったところで終わってしまったので、内容的に救いがなかったというのもあり、後味はあまりよくなかったです。

シェフは名探偵
洞察力の鋭いシェフが、客がそれぞれ抱えている問題を解決していく話。
名探偵といっても殺人事件が起きるわけではなく、ちょっとした所作から客の本来の姿を見抜くシェフの洞察力を楽しむ作品で、気軽に見られてよかったです。
基本的にはレストランの中で起こる出来事なので、シチュエーションコメディっぽい感じもありました。
主演の西島秀俊さんをはじめ、主要キャストの4人の演技が全員上手いので、安心して見ていられました。

サ道2021
出演者たちが様々な入浴施設を訪れ、ただただサウナを楽しむ話の第2弾。
とにかく気楽に見られるドラマで、見終わった後の癒し感もなかなかのものでよかったです。
サウナを楽しむのは主に主演の原田泰造さんですが、今作はよりいろんな人がそれぞれ個別にサウナに行く話もあったりして、話の幅が広がった感じがしました。
設定としてもコロナ堝の中でサウナを楽しむことを前提としているので、みんなちゃんと人と距離を取ってマスクをしているところなど、リアリティがあってよかったです。

孤独のグルメ SEASON9
松重豊さんが演じる井之頭五郎が様々なレストランの食事を楽しむ話の第9弾。
今までスペシャルドラマは見たことがあったものの、レギュラー放送は見たことがなかったので見てみようと思って見てみました。
この作品もコロナ堝の中で食事を楽しむことを前提としていましたし、気楽に見られるのも「サ道」と似ていてよかったです。
どんだけ食べるんだよっていう、下手すると3人前くらいの食事量がちょっと現実離れしすぎている感じが強かったのが少しだけ残念でした。

武士スタント逢坂くん!
江戸時代の春画師・逢坂総司郎が現代に転生して漫画家のアシスタントになる、という話。
「探偵星鴨」の後番組だったので、主演は絶対ジャニーズだし、見るだけ時間の無駄になったら怖いな……でもあらすじは面白そうだし、ちゃんとした漫画原作があるし、30分ドラマなら何とかなるかも、と思って見てみたら、思わぬところで大当たりを引いた感じで楽しく見られました。
主演の濱田崇裕さんがものすごく振り切った演技をしていて、毎回ほぼ全裸になりながらも体当たりで演じている感じがすごくよかったです。
編集者・丹内さんを演じていた久保田紗友さんはドラマ「ホリミヤ」で堀さんを演じていた方でしたが、「ホリミヤ」でしっかり高校生だったのが今作では20代半ばくらいの社会人になっていて、しっかりその年齢に見えるってすごいな、と素直に感心しました。
脇を固める俳優さんたちもみんな上手かったですし、ナレーションがチョーさんだというのもよかったです。
現代のマンガ手法を学びつつも逢坂の画風が江戸時代の春画から変わらないというところもこだわりがあってよかったです。

プロミス・シンデレラ
離婚されて無一文になって無職で宿なしのアラサー女子が高校生に拾われてリアル人生ゲームをさせられる、という話。
リアル人生ゲームって何だろう、と思って見てみたら……単純に高校生の無茶振りに体当たりで挑むという内容で、ガッカリしました。
その高校生の実家である老舗旅館の後継者が初恋の人で、その人と高校生との三角関係が話の軸にあるようだったので、1話視聴後、これをあと9話くらい見ないといけないのか?、と思ったらもう見続けられない、と思って継続視聴を諦めました。
1話を見たら相当なことがない限り最終話まで見るようにしているのですが、これは無理でした。三角関係ラブコメが嫌いなジャンルだというのもあったので。
1話だけ見た収穫としては、友近さんって演技上手いな、と思えたことでした。
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