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魔女と百騎兵Revival・クリア [ゲーム]

「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」と「ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団」をクリアした後、いろいろな考察を読んだのですが、その中で同じ世界観の「魔女と百騎兵」について言及しているものが結構あって、これはプレイしておいた方がいいのかな、と思ってプレイしてみることにしました。
作品的には「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」よりも前に発売されていて、それをリメイクしたのが本作、ということになります。

世界観が一緒とはいえ、システムはルフランやガレリアとは全く別物のアクションRPGでした。一部共通している用語があるので少し覚えやすかったというのはありましたが、覚えなければならないことが山ほどあることは共通していました。
基本的な攻撃・防御・回避以外に、敵を捕食してスタミナに変換できる、敵を捕縛してアイテム化できるなどありましたし、全ての敵に好感度が設定されていたり、ボス戦では敵の行動を見て攻撃しないとまともにダメージが入らないですし、ダメージを大きく左右する武器属性&耐性などなど、本当に考慮しないといけないことが多かったです。
アイテムを使用するときはタッチパッドの左側を押すとか、とにかくいろんなボタンを組み合わせて多用する上に使い方が独特だったりもするので、それに慣れるまで結構時間がかかりました。

それでも序盤は割と力押しが効くのですが、おおよそゲーム的な折り返し地点の6章くらいから敵の攻撃を数発受けたら瀕死になったり、ボスの攻撃が激しすぎてまともに戦えないなどが発生し、私はこの時点で難易度をカジュアルモードに変更しました。
カジュアルモードだとそれなりに力押しが可能になり、難易度的にはちょっと物足りないくらいにはなるのですが、ストーリー重視でプレイするならちょうど良い感じでした。

プレイ時間はセーブデータなどに表示されないのでおおよそになりますが、70~80時間くらいだったかな、と。本編で60~70時間、Revivalでの追加要素「幻影の塔」で10時間くらいだったのでは、と。

・全マップ100%(全ピラー・ストックマトック解放含む)
・幻影の塔は地上階をクリア(地下は未プレイ)

この辺りまでプレイしました。
基本的に地図を開いていく作業がすごく楽しくて、敵の多さや硬さも適度でよかったです。
敵の種類、マップの数も結構用意されていましたから、物足りなさみたいなものはありませんでした。

そんな中、システム的な不満点としては、ダンジョンに入る時のロードが長いのがちょっと残念でした。
ダンジョンに入るときにダンジョンデータを全て読み込んでいるので、ダンジョン内でのマップ切り替えとかはかなりスムーズなのですが、広大なダンジョンともなるとロードに毎回30秒くらいかかるので、スタミナの関係で1回のダンジョン探索がおおよそ5~10分くらいの中で30秒のロードとなると、それなりのストレスにはなりました。

武器・防具に関しても、マナを利用した強制レベルアップとか錬成で強くするとかの要素はあるのですが、例えば2章で攻撃力100の武器を頑張って150に育てたとして、3章になると普通に攻撃力300の武器がゴロゴロ落ちていたりするので、本編進行中に錬成する意味がほぼなかったのは残念でした。
終盤は章またぎで攻撃力が500くらいいきなり上がるとかになりましたし。
最高ランクの武器を手に入れてから初めて錬成の意味が出てくる、という。
他にも、ダンジョン内に回復アイテムもたくさん落ちているので店で買う意味がほぼないというのもあり、マナの使い道がほぼないとか、アイテムの所持数に上限があるので定期的に売り払わないといけないとか、その辺りのわずらわしさもありました。

また、本編2章辺りでフリーズとエラー落ちが3連続くらいで発生したことがあり、これによってなるべくダンジョンから出ないでスタミナを敵から補充しつつ探索を続けた方がいろいろ特典が付いてくる、という仕様を完全に潰していたのは残念でした。
序盤で丸々30分くらい無駄にしたことがあって、それが怖くて以降は頻繁にダンジョンから帰還してセーブするようにしていました(ダンジョン探索中はセーブできない)。まぁ、結局それ以降フリーズとエラー落ちはしなかったのですが……
日本一ソフトウェアの作品ってエラー落ちが多いなぁ、とこの作品でも感じました。

ストーリーに関しては、終盤になるまで、この話はどこに向かっているのか?、というのがちょっとわかりにくく、吸引力は低めでした。
第〇幕第△章みたいに話が区切られていて、基本的に主人公のメタリカが関わったいろんな人たちとの話になっているのですが、最終章に入るまでそれらがバラバラに存在していて、最後の最後でそれがまとまる、という感じでした。
なので、最終章に入るまで話にそこまで吸引力があったわけではなく、カジュアルモードなしだと難易度的に難しめというのもあり、途中で投げた人もそれなりにいたのではないかな、と感じました。
主人公のメタリカからしてかなりひねくれた性格をしていておおよそ主人公っぽい性格というわけではないですし、ヒロインポジションのビスコは正義感が強すぎてある意味主人公的なのですが、見ていてイライラすることもあり。
ただ、最終章になると、それらをすべてひっくるめて好きになってしまうという流れは素晴らしかったです。本当に最後の最後でひっくり返してくる上手さもやっぱりルフランやガレリアと共通していました。
ルフランもガレリアも、どちらの作品も主人公が最初は好きではなかったですし。

それと、エンディングが3種類用意されているものの、真エンディング以外は話がそこで終わってしまっただけで何の解決も謎解きもない状態になるので、その辺りもまたルフランやガレリアと似ていました。
ただ、エンディングの名前の付け方がちょっと特殊で、最初に到達できるどう考えてもバッドエンディングの名前が「ノーマルエンド」、次の話が途中で終わるものが「トゥルーエンド」、最後に到達できる真エンディングが「バッドエンド」となっていて、これはクリアして考察記事とかを読まないと理解できなかったです。
クリアしたら絶対に考察記事をいろいろ読んだ方がいいです。

Revivalでの追加要素・幻影の塔は、これはこれで別ゲームに近い形となっていたのですが、結構長めのストーリーがついていたり、本編の進度に合わせて先に進めるようになっているので、本編と並行して進めると登場キャラや敵が大体同じになって、いろいろ便利な作りになっていました。
特に本編で最終章に入った瞬間に敵のレベルが大幅にアップして、とにかく武器・防具を集めないといけない状態になったときは、幻影の塔だとかなり高確率でアイテムドロップするので、いろいろ利用できました。

では、ストーリーの詳細はネタバレのため隠します。

前述のように、最終章になるまで話がどこに向かっているのかわからず、ショートストーリー的なものの連続で話にそこまで魅力を感じず、キャラもそこまで好きになれていなかったので、ゲームを進めたい意欲はストーリーというよりもマップを開く楽しさくらいでした。でも、それでも唯一ストーリー的にプレイし続けるモチベーションになっていたのは、各章の最後に表示されるメタリカの余命日数でした。
スタート時点で余命100日となっていて、メタリカ自身が、体は不死身だけど余命はそれとは別物だと発言していて、それでも確実に死ぬ未来に対して特に悲観的になることもなく、沼の魔女として世界中に沼を広げようとするのはなぜなのか、それが知りたい、と。
これでろくでもない謎解きだったらどうしてくれようと考えつつ、プレイしていました。

この余命について次に触れられたのがなんと8章。この間がかなりきつかったです。
8章ではメタリカの過去がわかるのですが、メタリカが魔法を使えば使うほど人にとっては毒でしかない沼を浄化できるし、沼が消えるときにメタリカも消えるとわかって、それならメタリカが言っている寿命とは沼が消える日のことなのではないか、とこの時点では考えていました。

ただ、それならなぜピラーを破壊して世界中に沼を広げようとしているのかがわからず、その他様々な謎を残して最初のノーマルエンドに辿り着きました。
これはメタリカの下僕でプレイヤー操作キャラの百騎兵がメタリカを見捨てて終わるというエンディングで、見捨てた以降のメタリカや世界がどうなったのかとかその辺りも曖昧なままで、これこそバッドエンドじゃないか、という終わり方でした。

気を取り直してメタリカを助けに行く流れになった後も、ラスボスかと思っていたベルダがただの咬ませ犬で、モブキャラ&サブキャラだと思っていたトトペペとルッキーニィが実は親子で国を乗っ取ろうとしていたことがわかったところで、敗北エンド。
確かに意外性はあったけど、これのどこがトゥルーエンドなんだという終わり方でした。

このエンディングを回避して話を先に進めるには、ストーリー上で出会ってはいたものの強すぎて戦うなと言われていた3人の外道魔女を倒しておかなければならないのですが、なぜ外道魔女を倒す必要があるのか?、というのはこの時点ではわからないので、とりあえず攻略情報を見て進める感じになっていました。
後々なぜこの条件でストーリーが先に進むのかというのはわかるのですが、攻略情報なしだとこれはわからないでしょう、と感じました。
ストーリー上で外道魔女と出会ったときは、やり込み要素の隠しボス的なものかと思っていましたし、魔女は外道魔女に関わってはいけないと何度となくストーリー上で言われていましたし。
それをあえて倒しておかないといけない、というのは厳しいなぁ、と。

そんな感じで3人の外道魔女を倒して話を進めると、今度は死んでしまったビスコを生き返らせるために世界をバラバラにして再構築してビスコが死んでいない並行世界へ行こう、という展開になり、ここでようやく話の最終目的がビスコを生き返らせることなのだとわかりました。
これまで見せられてきた話はメタリカとビスコが友情を育んでいく過程で、ここからの展開に信憑性を持たせるための前振りだったのだ、と。

ここからが怒涛の謎解きラッシュで、ストーリーの本領発揮。プレイする手が止められなくなりました。
こういう状態がもっと早く出てきていたらなぁ、とも思いつつ。

ラスボスかと思っていたらそうではなかったルッキーニィは、死ぬ間際、もし未来を知る星読みの力などなくただの魔女マニアだったらメタリカたちと仲良くなれたのかなぁ、と言い残すわけですが、その辺りを既に幻影の塔の中で叶えていたのは、作りが上手いな、と感じました。
幻影の塔の中のストーリーは本編とは違う並行世界での話で、本編ではそこまで掘り下げられなかった魔女たちにスポットが当たっていたり、その中にベルダがいないのを最終章直前の本編ストーリーを見るとわかる辺りとかも、このおまけ要素にもちゃんと意味があるな、と思わせてくれました。

それで、ラスボスがマーニィということが判明し、これにはかなりビックリしました。
言われてみればこのキャラだけメタリカのすぐ近くにいたのに掘り下げられていなかったですし、沼の妖精という役割も8章の沼の存在について考えれば確かにおかしいかったな、と。

そうして迎えたエンディングでは、メタリカが自分の命を使ってビスコを生き返らせて、魔法の種から生まれた存在だったメタリカはまた新たに種から育つことになる、となって、これがなぜかバッドエンドという扱い。
最後に出てきたメタリカは記憶を保持している感じだったので、ハッピーエンドでもいいのではないかな、と感じたりも。
その辺り調べてみると、ルッキーニィが見た世界の滅亡が本来の姿であるから、メタリカが負けてそのまま世界が滅んでいく流れがトゥルーエンド、それとは別の世界に変わってしまったからバッドエンドになるのではないか、とのこと。

で、メタリカの元となっている種が世界樹の種だと最後の最後に言及されて、これがルフランやガレリアに出てくる世界樹の一族の始まりということらしいです。
メタリカが記憶を保持していたのは、メタリカ自身が世界樹の種に宿った人格なので、ビスコに命を譲った時点で記憶が一旦分散し、再び集まった結果なのでは、と。百騎兵が数多ある並行世界の中でミデアにしか存在していないので、メタリカの意識がそこを目指して集まったらしい……のですが、この辺りは納得できるような、出来ないような。

また、メタリカの未来の姿だったと明言されたトルーデはガレリアに出てきたミラと同一存在ではないかと思わせるセリフも出てきたので、この作品の世界観は魔女の在り方とかもガレリアの世界に近しいのではないかな、と感じました。

そんなことをいろいろ考えたくなる感じで、最終的にはプレイしてよかったと感じました。
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