SSブログ

中学受験日記①~あれから2年~ [日常]

「中学受験カルチャーショック」(前編)(後編)で3年生の2月に入塾してから約1年後までの話は書いていたのですが、5年生以降は受験が終わってからまとめて書こうと思っていたので、今になっての公開となりました。

4年生の2月から5年生のカリキュラムに入るわけですが、ここから受験で必要になる勉強が本格的にスタートします。4年生まではあくまで助走、ここからが本番で、中学受験をするなら遅くともこのタイミングから塾に通い始めないとダメだというのは受験が終わった今だからこそ言えますが、本当の話でした。
もう、中学受験で必要な知識のレベルが公立の高校受験で必要なレベルより遥かに上でした。
例えば、算数(数学)では連立方程式とか二次関数とかそもそも中学生にならないと学ばない分野の問題は出ませんが、面積や体積、図形の切断、水溶液、食塩水などの問題は、高校受験でもこのレベルの問題は出題されなかったよ、くらいの問題がゴロゴロありました。社会の日本史や理科の生物は高校で習ったレベルの問題でした。
これを6年生の夏前までに詰め込まないといけないのであれば、確かに4年生の2月からでギリだな、と。余裕を持つならやっぱり3年生の2月、となります。

たまに受験期になるとネット記事で、6年生の9月でいきなり受験したいと子供が言い出して、やらせてみたら合格できました、みたいな記事が出たりしますが、まず無理です。ものすごく勘のいい子が中堅校に合格するくらいなら可能かもしれませんが、それ以上は本当に不可能だと断言していいです。それだけ本当に覚えなければいけないことが多すぎました。

では、4年生の2月から始めれば間に合うのかというと、これもまた難しいと感じました。
5年生カリキュラムになった途端に宿題量がほぼ倍になるので、4年生の段階でそれなりの宿題量をこなすこと、毎日2~3時間は机に向かって勉強することが習慣化されていないと、いきなり大量の宿題を出されて心が折れます。
なぜ中学受験をするなら4年生からなのか、先人たちの経験が活かされた結果の言葉なのだと実感しました。

そして、受験勉強が頑張れない子は5年生の夏で脱落する、というのも実際にそういう子がいて、本当にあるんだ、とそれなりにビックリしました。
親の立場として、5年生の夏までには子供がちゃんと中学受験をするんだという意欲を持たせないといけない、意義を見出させないといけない、理由は何だっていい、例えば制服がかわいいとか、部活に入りたいとか、何なら公立中学に行きたくないでもいい、とにかく中学受験を自ら望んでするんだと思わないといけない、と言われたのをすごく覚えているのですが、受験を止めてしまった子は確かに受験の意義を見出せなかった、という理由で止めていっていました。

今だから言えますが、娘の小学校でのクラスは4年生のときから半ば学級崩壊していて、まともに勉強できる環境にありませんでした。公立の小中は動物園だという極端なたとえ話があったりしますが、事実娘の小学校はそんな感じでした。5年生のときから緊急保護者会が数回開催されるレベルで荒れていました。
そんな環境にいたので、娘は志望校が決定する前までは、静かにちゃんと勉強できる環境で勉強したい、ということを受験勉強へのモチベーションにしていました。
受験勉強でくじけそうになった時、偏差値が高い学校であればあるほど授業中は静かだし、もし受験に失敗して公立に行くことになったら他の小学校と合流するにしても受験組が抜けた状態のクラスになるから環境はもっと悪くなる、それだけは避けようだから頑張ろう、というのを事ある毎に言っていました。

そうして進級した6年生。ここまでくると、もう休みなく勉強する毎日でした。
10月にインフルエンザに罹ってしまったとき以外、丸1日勉強しなかった、という日はなかったです。
7月までに全カリキュラムを終了し、夏休みで最後の基礎固めを行い、9月からは過去問演習と模試の日々でした。

そんな中学受験に向けた3年間を過ごしてきたということで、次回からはいろんな角度から中学受験を振り返ってみようと思います。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック