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ガンガンJOKER・5月号感想 [スクエニ]

本日はガンガンJOKERの感想を書きました。

では、さっそく総評です。
面白かったのは、渋谷金魚、遺書公開、ヴァニタスの手記、など。
相変わらず雑誌は薄いものの、2作品同時にアニメ化が発表されたので、今すぐ休刊、ということはなさそうです。

今月で最終回だった「渋谷金魚」。
きれいな最終回となっていました。
藻花ともキッチリ決着を付けましたし、実は金魚が生き残っていたということもなく、これ以上ない終わり方だったと思います。
私の中では、ようやくまともに終わってくれたパニックホラー系の初めての作品になったので、そういう意味でも結構大きな存在になりました。
きれいに終わっていたので、次回作は何かしらの形で出てくるかと思います。

今月からの新連載「その後の一週間フレンズ」。
「一週間フレンズ」の後日談連載のようで、そこまで長い話にはならないのではないかな、という気がしました。ページ数も少なめなので、1年くらい連載してコミックス全1巻くらいなのではないかな、と。
新たな事件が起こって話が長くなるようなことはないと思うのですが、そうなったらそうなったでせっかくきれいに終わっていた作品がおかしなことになりそうなので、そうはしないでほしいところです。
実写もアニメ化もした作品なので、これ以上のメディア展開はないと思うのですが、このタイミングで後日談連載ということは、何かしらの新たな展開もありそうではあり……その辺りにも注目したいところです。


また、前述のように今月は「ヴァニタスの手記」と「ジャヒー様はくじけない!」が夏アニメとして放映される、という告知がありました。
「ヴァニタスの手記」に関しては、これまでコンセプトカフェが開かれたりグッズが出ていたりしていたので、順当なところかな、と感じました。
ジェヴォーダンの獣編辺りまでアニメ化される感じではないかな、と思っています。
既にPVが公開されていて、見た感じ悪くはない印象でした。上手い声優さんを起用しているというのもありますが、制作がボンズということですし、駄作にはならないのではないかな、と。

逆に「ジャヒー様はくじけない!」に関しては、もうこのままひっそり終わっていくものだと思っていたので、アニメ化されるというのは結構意外でした。
2~3年前くらいだったら結構雑誌内でも推されていましたし、グッズも出たりしていて順当なところだと思っていたと思うのですが、最近は「最近雇ったメイドが怪しい」の方に推しがシフトしている感じがしていたので、もうこちらの連載は終わる方向なのかな、とすら思っていました。
「ヴァニタスの手記」と同じ時期にアニメ放映なのに、現時点で出ている情報が少なすぎるのがちょっと怖いところなのですが……

とりあえず、どちらの作品も放映されたら見てみる予定です。

では、ここから全作品感想です。

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Gファンタジー・5月号感想 [スクエニ]

本日はGファンタジーの感想を書きました。

娘が塾に行き始めたり新年度でクラス替えがあったり、という新しい環境になったときに感じるのは、ポケモンってすごいなぁ、ということ。
女の子の幼稚園時代はプリキュアなどが流行るものの年齢とともに興味がなくなっていきますし、現在だと世間的に「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」が流行っているものの、1年後どうなっているかはわかりません。現時点では話題にできるけど、将来的にずっと話題にできるものではありません。
それに比べてポケモンは全員が全員知っているわけではないけど、クラスの1/3くらいは何かしらのシリーズをプレイしていたりお気に入りのポケモンがいたりして、それが話のとっかかりになりやすいらしく、ポケモンきっかけで仲良くなるというのが小学校入学くらいから今もずっと続いています。グッズも多いので、文房具にしろ日用品にしろ何かしら使っている子には話が通じる上に老若男女を問わないので、塾の先生とかとポケモンの話で盛り上がったりもあるそうで。
ポケモンは普遍的な存在になったんだな、と感じています。


では、Gファンタジーの総評です。
面白かったのは、王室教師ハイネ、黒執事、アフターショー、など。
今月は雑誌も厚くて読み応えがありました。

今月で最終回だった「僕はお猫様の下僕です。」。
ほぼ予想通りの終わり方でしたが、この時点で終わるには、もうこういう終わり方しかなかったのだろうな、とも思いました。
とりあえず最終回にカラーがついていましたから、円満終了にはなると思うので、次回作は何かしらの形で出てくるかと思います。ただ、絵は安定して上手いものの話作りがあまり上手い印象ではなかったので、原作が付いた方がいいのではないかな、とも感じています。

来月では「王室教師ハイネ」が最終回、とのこと。
次期国王を決めるのが話のターニングポイントになるとは思っていたものの、決めたところで最終回になるとは思っていなかったので、次回で終わるということに割とビックリしました。
次期国王が誰かに決まったら、今度はそれを支えていく話になるんじゃないのかな、と思っていたというのもあり。
ただ、ここで終わるならそれはそれでキリはいいので、これはこれできれいに終わるのでよかったな、とも思いました。
現時点ではレオンハルトが国王になりそうな感じになっていますが……個人的には素直にアインスになるか、頭のいいブルーノがいいのではないかな、と思っています。


今月からの新連載「ヴィクトリアの電気棺」。
元々SNSで連載されていた作品を引っ張ってきたということで、連載経緯としては「紅い霧の中から」と似た感じなのかな、と思いました。
ただ、内容的には生きている死体(フランケンシュタイン)もので、元死刑囚が記憶を保持したままもう1度人生をやり直す、ということで、割とありきたりだな、という印象でした。初回のインパクトとしては弱いかな、と。
しかしながら、わざわざ引っ張ってきたからにはここから面白くなるのだろうとも思うので、今後に期待したいところです。

今月掲載された読み切り「アフターショー」はすごく面白かったです。
序盤から上手く伏線が張られていて、何度となく展開がいい意味で裏切られていったりもして、読者の意識誘導も上手いなぁ、と感じました。話としてすごく練られていたのがわかってよかったです。
絵も安定して上手いですし、このまま連載していっても面白そうなので、これは連載化を期待したいです。


アニメ「ホリミヤ」は全13話で出会いから卒業までを描き切って無事終わっていました。
ただ、13話の中で出会い・サブキャラ紹介・告白・髪を切る・トラウマ克服・プロポーズ・卒業、というどうしても外せないイベントがあったせいで、割と扱えるエピソードに制限はあったのかな、と感じました。いいところをピックアップしていたのは確かでしたが、月日の経過はかなり早かったですし。
原作でゆっくり2人の仲が進んでいく感じがアニメでは感じられなかったのは残念でした。
しかしながら、思っていた以上に丁寧に作られていもいて、普通ならここの場面はここまで動かないのによく動かしているな、と思ったところも結構ありました。
最終回のエンディングロールで取り上げられなかったエピソードを少しだけ見せてくれていたのは原作愛を感じました。
2期としてアニメ化できなかったエピソードを取り上げるというのも出来そうですが……原作が完結しているだけに、2期はないだろうな、とも思いました。

一方ドラマも全6話で出会いから卒業までを描くという駆け足展開でした。
アニメの約半分しか話数がない上に入れなければならないエピソードはアニメとほぼ同じということで、アニメにはなかったけどドラマにはあったというエピソードが球技大会だけだった、というのは少し残念でした。まぁ、映画版もあるので、そこでエピソードは補完されているのかもしれませんが……
それでも、ドラマはドラマで若い役者さんたちに今後注目できるという要素もあり、主演の久保田紗友さんは今後他の作品も見てみたいなぁ、と思えたりもして、これはこれで収穫はありました。

アニメ「スケートリーディング☆スターズ」も最終回を迎えました。
ゼロサムでアニメとコミカライズが同時期だったから見てみたというのは何作かあったのですが、Gファンタジーでは初めてだったので見てみました。
よかったことといえば、コミカライズ版が思いの外アニメ通りに描いているんだなというのがわかったことだけで、内容的にはどうもなぁ……と思ってしまいました。
とにかくスケートシーンが少ないので、スポーツもののアニメとしての醍醐味が皆無でした。最終2話ではそれなりにスケートシーンがあったのですが、それ以前は不自然なほど見せてくれませんでした。
で、その演技はといえば、高校生が4回転アクセルを飛んだり、全部4回転の3連続コンビネーションジャンプを飛んだり、といくらなんでも現実離れしすぎていました。他にも、衣装でヒラヒラしたマントを採用していたり(ジャンプのとき激しく邪魔になりそう)、剣を持ってそれを振り回したり投げたりして演技したり、フィギュアスケートとしてどうなの?、という。
現実のフィギュアスケートだと、小道具禁止とか仮面禁止とかありますが、まぁそれはそういうのがOKなルールでやっているんだろうとも思うわけですが(劇中では、剣を使うのは新体操を取り入れたという設定)、小道具を使っているのが1校だけというのもそれはそれでどうなの、とも……
それならそれでキャラ萌え出来れば、競技関係なくハマれるかとも思うのですが、主役の前島がかなり後半になるまで協調性皆無の俺様で、他のキャラも結構俺が俺がっていうタイプが多く、スポーツやってるならそういう性格の人も多いだろうけど……という感じで、誰も好きになれず。

という感じで私はハマれなかったのですが、舞台化が既に決定しているそうで。
アニメが終わってすぐの発表だったので予め決まっていたものだと思いますし、話の内容からして2.5次元展開していこうというのが見える作品でもあったので、この辺りは既定路線かな、と思うのですが、あのアニメの内容だとどこまでファンがつくのかなぁ、と思ってしまったりも。

現在放映しているアニメ「バクテン!!」は男子新体操の話なのですが、こちらは初回から演技シーンがガッツリ入って来てキャラも割といい感じで、こういうのが見たかったんだよ、と感じています。
「スケートリーディング☆スターズ」がこんな感じだったらよかったのに……

では、ここから全作品感想です。

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ガンガン・5月号感想 [スクエニ]

本日はガンガンの感想を書きました。

では、そっそく総評です。
面白かったのは、おじさまと猫、無能なナナ、裏世界ピクニック、など。
今月は30周年記念号ということで、お祝いの描き下ろし企画があったり、新連載が4作品発表されたり、割といい未来が見える感じでよかったです。

その新連載4作品中2作品は読み切りからの連載昇格、もう2作品は連載歴のある作家さんによる新作ということで、全体的には手堅い印象です。
ただ、なろう原作のコミカライズがないというのは(タイトルはそれっぽいですが)、個人的にはよかったな、と思っています。まぁ、なろう原作系はマンガUP!の方にまとめているというのもあるかもしれませんが。
なろう原作のコミカライズは今も活発に行われていますが、コミカライズしたものの途中で打ち切られる作品もちらほら出てきていて、ここ最近は元から絵が上手い人が作画担当になるとか、また1歩先に進んでいる感じがします。
なろう原作が増えたのも、元からある程度人気があるものをコミカライズするのだからコケ難いというのがあると思うので、守りに入っているんだなぁ、と感じます。

ドラマ「おじさまと猫」はいい感じに最終回を迎えていました。
第1話を見終わったときはどうなることかと思ったものでしたが、第2話以降はすごく原作愛に溢れていて、下手にキー局がふくまるをCGにして1時間ドラマでやらなくてよかった、と心から思いました。
話としてはふくまる行方不明からの森山先生のライブまでだったので、2期があるにしても当分先になってしまうと思うのですが、これは2期があってもいいなぁ、と思ったりも。

逆にあまりよくなかったのがアニメ「裏世界ピクニック」。
コミカライズ版をそのままアニメにした方がどれだけ出来が良かっただろうか、と何度も思いました。
裏世界の不気味さとかアニメよりも漫画の方が上ですし、とにかく話を端折りすぎていて展開がダイジェストな上に最後は続編を匂わすような終わり方で……これはまぁ原作が続いているだけに下手な結論がつけられないというのはわかるのですが……
「とある魔術の禁書目録」みたいに、アニメの3期が評判悪くても、そもそも3期をやるだけの人気があるわけだからコミカライズ版が打ち切られることはない、という確信みたいなのがあるのですが、「裏世界ピクニック」に関しては、円盤の売り上げが悪い→これ以上のメディアミックスが望めない→コミカライズ版打ち切り、っていう流れも十分あり得る気がしてしまって。原作があるが故に打ち切りが決まったら無理矢理にでも謎解きを全部出してまとめるのは不可能なわけで、打ち切りが本当に怖いです。
本屋さんを見ていると、アニメを放映している割にコミックスを刷っている感じがなかったりしたのも不安要素の1つ。「戦×恋」のときの方が既刊増刷している感じありました。まぁ、私が考えている以上にいろんな事情はあると思うのですが。
個人的には本当に打ち切られずに続いていってほしい連載なので、いろいろ心配してしまいます。

では、ここから全作品感想です。

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冬アニメ・ドラマ総評 [日常]

今期はアニメもドラマも結構多めに見ていたので、感想も多めです。

冬アニメ

裏世界ピクニック
ガンガンで連載されているコミカライズ版が好きなので見てみました。
全体的に見ればそこまで悪いわけではないのですが、1話で1つの都市伝説を描き切るペースで、とにかく展開が早いのと、たまに不安になる絵が入ってくるというのがあって、いまひとつな感じになっていました。
小説が原作だと展開が早くなる作品が多いのは残念です。
コミカライズではまだ謎のままの冴月について少しでも言及されたら……とも思っていたのですが、それも特になく。
続編を匂わすような終わり方ではありましたが、続編はないのではないかな、と感じました。

弱キャラ友崎くん
こちらも小説が原作ですが、話の進むペースは最後の方が駆け足になっただけでそこまで早くはなく、女の子もかわいくて割と楽しく見られました。
ガンガンJOKERでコミカライズされたところまでキッチリ描かれていたのはよかったのですが、あまりいい評判は聞かないので、次回作はないかもしれません。コミカライズも一旦終わっていますし。

ホリミヤ
そこまでクオリティに期待していなかったのですが、思いの外すごくよくできていた作品でした。
アニメとして思っていた以上にヌルヌル動いていましたし、20巻近くある原作からいいエピソードをピックアップしているので、季節が進むのが早いというのはあるもののダイジェスト感はなくて楽しく見られました。
まぁ、原作だとゆるーく時間をかけて堀さんと宮村が近付いていくわけですが、アニメだとサクッと付き合い始めたりするわけで、その辺りはちょっと面食らうようなところもありました。
また、出会いから卒業までを1クールでやり切ったので、取り上げられなかったエピソードが山ほどあったわけですが、その一部を最終回のエンディングロールで流していたのはなかなか印象的でよかったです。

スケートリーディング☆スターズ
スケートリーディングという架空の団体スケートの話で、Gファンタジーでコミカライズされているというのもあって見てみました。
架空のスポーツの話とはいえ、最後の2話以外は本当にスケートシーンが少なくて、いくらなんでも少なすぎやしませんか?、と常々思っていました。アニメとしてそこまで動かなかったりもしましたし。
肝心のスケートシーンについても、高校生が4回転アクセル飛んだり、全て4回転の3連続コンビネーションジャンプを飛んだりしますし、衣装でヒラヒラマントとか剣を持ったりして、いやそういうのもOKなルールなんだろうけどそれってどうなのよ、みたいなのもあって、真面目に見ていられませんでした。
主人公の性格が超絶俺様で輪を乱しまくるし、クールなライバルキャラにもイライラするし……でキャラ萌えも出来ず。
全体的にちょっと失敗だったんじゃないかな、と感じました。

Dr.STONE
アニメ2期。
司軍との全面対決がメインで描かれていました。
基本的に原作準拠、さすがにダイナマイトを作るところは原作以上に制作過程を端折ったりもしていましたが、作画レベルも安定していましたし、楽しく見られました。
船を作る直前までで話が終わっていたので、区切り的にもよかったです。

約束のネバーランド
アニメ2期。
1期は農園脱出までの話だったので、2期はGP編までかなぁ……なんて思っていたら、一気に原作最終回まで進んでしまっていました。
GP編は全カットで、ユーゴたちの存在はなかったことに。アニメオリジナルの展開を挟んで、王族たちとの戦いは最終回で数分のダイジェストで終わる、という……こんなのになるならアニメ化しないでほしかった、と思うレベルでした。
原作だと敵以外に主人公側の子供たちも数人亡くなるのですが、アニメではそれがなく、あえて描かなかったのだろうとは思うものの、犠牲なしに事を成し得てしまうのはどうなんだろうなぁ、と思ったり。原作のエマも理想主義者で誰も殺したくないし死んでほしくないと思っているものの、どうしても手から零れてしまう命はあるっていうのを描いていたからこそ理想論に説得力が出るわけで。

呪術廻戦
今期が2クール目。
世間で話題になるだけあって、とにかく作画がすごいなぁ、と毎回感心させられました。
バトルシーン多めなのにまぁよく動く動く。
次回作は劇場版のようですが、アニメも2期を期待したいところです。

犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい
呪術廻戦とセットで今期も見ていました。
犬の素直さと猫のツンデレっぷりが楽しかったです。

ひぐらしのなく頃に業
この作品も今期が2クール目。
1クール目はほぼ既存作の焼き直しで微妙だったのですが、2クール目から完全新作となって面白くなりました。こういうのが見たかったんだよ、という内容でした。
今期ではループさせている犯人がなぜループさせるのか、というのがわかるところまでしか描かれず、完結するのは次回作の「ひぐらしのなく頃に 卒」で、とのこと。今から楽しみです。
ちなみに、ネットでは1クール目の第5話くらいでループの犯人を当てている人もいたりしましたが、私は2クール目を見るまでわからなかったです。あの段階でよくわかるものだなぁ、と感心しました。


冬ドラマ

君と世界が終わる日に
日本である日ゾンビが大量発生して、その中で離れ離れになった恋人同士がお互いを捜しつつサバイバルする話。
ゾンビに噛まれると感染するというのは定番で、ヘッドショットしなくても首を絞めたり心臓を刺したりすることでもゾンビが殺せる辺りは割と簡単に殺せる設定だなぁとか、日本のゾンビは足が速いなぁ、とか思いつつ見ていました。
人間同士の醜い争いみたいなのもありましたが、そこまでドロドロしたものもなく、基本的には安全な場所を求めてサバイバルしていくのがメインでした。
最後は事件の首謀者が死んで終わりかと思いきや、シーズン2がネット独占配信ということでガッカリ。テレビで終わらせてほしかったです。

青のSP-学校内警察・嶋田隆平-
警察官を中学校に常駐させるというスクールポリス制度が試験的に始まったとある学校の話。
生徒間だけでなく教師間のイジメ、教師の過重労働、モンスターペアレントの話などいろいろな問題提起があり、何かにつけて事なかれ主義の校長を尻目にスクールポリスがガンガン問題に介入していってザクザク解決していくのは、見ていて素直に気持ちよかったです。
その中で1年前の教師の死亡事故から事件の真相を探っていくという本筋があり、楽しく見られました。
ただ、警察物だとやっぱり上層部が過去に何かしらの事件のもみ消しとかしているという話が入って来るので、そこはなくてもよかったのになぁ、と思いました。
生徒役の子たちは基本的にみんな演技が上手かったですが、1人だけ完全に見た目だけで選ばれた棒読みの子がいて、そこはもっとどうにかしてほしかったな、と感じました。

アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~
香取慎吾さんが久々にドラマ主演をするということで見てみました。
ネットリンチによる自殺や名誉毀損などを専門に扱う警視庁の新部署の話。
防犯カメラに写っていないけどガラスの反射で顔が映っているとかベタなところもありつつ、毎回ちょっとしたどんでん返しもあったりして、全体的に見ればそこまで悪くはなかったです。何しろ香取慎吾さんには華があって存在感が圧倒的でしたし。
1つ気になったのは、香取慎吾さんの元相棒役が韓国の女優さんで日本語が片言だったこと。帰国子女設定なのですが、帰国子女が警視庁捜査一課で事件の第一線に立つかね?、と思ってしまって、違和感がすごかったです。

天国と地獄~サイコな2人~
サイコパス殺人者と女性刑事の肉体と心が入替ってしまう、という話。
心が入替った後でちゃんと入替った人格で話しているように見えるところはさすがだな、と思いつつ見ていました。
作中にいろんなブラフがあって、謎解きのところで何に意味があって何になかったのかがわかったときは、なるほどなぁ、と感心しました。
脇役の人たちもそれぞれ個性があって、毎回楽しく見られました。
ラストシーンに関しては、そうなるだろうと思っていたけど、そうならないでほしかったな、と思いました。

レッドアイズ 監視捜査班
そこら中に設置されている監視カメラ映像を全て調べることができる警察の新設部署の話。
放送開始直後から「ボイス」と似ているという話が出ていましたが、私はむしろ「絶対零度」に似ているな、と感じました。警察の新設部署の話というのと、監視カメラ映像を出すモニター前の雰囲気が近いなぁ、と。なお、本作のスタッフはどちらの作品にも関わっているということなので、似ているのも仕方ないのかもしれません。
話の中盤までは新設部署に配属された人たちを1人1人掘り下げていく形で、それが終わったら主人公の因縁の相手と戦うことになるとか、中盤で犯人が明らかになるとか、何やかんや警察の汚職隠しが出てくるとかは「ボイス」と似たり寄ったりだったのは残念でした。定番の展開ではあるのですが。
犯人役の高嶋政伸さんの狂った感じはいつも通りいい感じでした。サイコ役をやらせたら本当に上手いと思います。

バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~
これまでのシリーズは見ていなかったのですが、そこそこドラマも見るようになったし、100人以上の脇役たちが本人役で出るなら面白そうだと思って見てみました。
基本的には1話完結で、バイプレウッドという大規模撮影スタジオで撮影されている様々なドラマを1つ1つ追っていく形になっていました。脇役だけではなく主役級の人たちも数多く出ていましたし、やはり知っている役者さんが多いので楽しく見られました。役者さんをより多く知っている人の方が楽しめる作りなので、一見さんお断りな感じはややあったりもしましたが。
映画に続いていく終わり方だったので、ドラマ版だけでそこまできれいにまとまっている感じがなかったのは残念でした。

その女、ジルバ
百貨店の販売員から倉庫作業に出向させられ、恋人もいなければ子供もいないまま40歳になってしまった女性。このままくたびれたおばさんとして生きていくのか……と思っていたところで、40歳以上の女性を雇うという超熟女バーで働くことになり、人生が輝きだす、という話。
第1話では口角も下がってブルドック顔になっている本当にくたびれたおばさんだった主人公が、超熟女バーに勤務するようになってから服装が劇的に良くなり、次第に年相応のかわいらしさを出していく過程は、見ていて素直に気持ちがよかったです。
最初はバーの衣装も着せられている感が満載でしたが、それが馴染んでいく過程とか、新しく同年代の友達ができるとか、バー勤務の女性たちが持ついろんな事情が見えてくる流れとか、感情移入しやすくて毎週放送が楽しみでした。
見ていると心が温かくなる作品でした。

ここは今から倫理です
倫理の教師が倫理の授業を通じて人はどう生きていくべきか、などを問いかける話。
人の内面を描いていく作品なのですが、全体的に文学作品っぽい感じがしてしまって、私の肌には合わなかったです。
いろんな哲学者の格言みたいなのが出てきても、へぇってなるのがさほどなかったというのもあり。
学生役の子たちはみんな割と上手かったです。

あなた犯人じゃありません
とある高校の女性教師が真冬の水の抜けたプールの中で刺殺体で発見される。警察と1人の女子高生が犯人探しを始めるが、2人の前に自分こそ犯人だと名乗り出る人が次々に現れる。
このあらすじを見る限りすごく面白そうだと思って見始めたのですが……ベテラン俳優さん2人以外の演技が割と酷くて、主役の子はまずまず見られるもののあからさまに棒読みの子とかもいて、これはちょっと……という感じでした。ほとんどの学生役が演技未経験ということで仕方ないところもあったと思うのですが。
ストーリーについても、中盤で実は刺殺ではなく毒殺だとわかるとか、最後の謎解きに関する伏線がほとんどなかったとか、いろいろ粗が目立ちました。
掴みのあらすじだけは、本当によかったのですが……

書けないッ!?~脚本家吉丸圭佑の筋書きのない生活~
10年で片手で数えられるほどしか脚本を書いていなく、ほぼ専業主夫と化していた脚本家がゴールデンの連ドラの脚本を担当することになる、という話。
序盤は映画「笑いの大学」みたいな印象で、ストーリー案を全没にされたり、主演のわがままで変な設定を足されたり修正が入ったり、と定番な展開でした。
しかしその後、煮詰まりながらも話数は進んでいって、それぞれの家族の事情とかが加わりつつ、最終的には1人の脚本家として成長していく姿が描かれていて、楽しく見られました。
1話30分と短くテンポよく話が進んでいったのもよかったです。

おじさまと猫
アニメよりも先に実写が来たか、とちょっとビックリした作品。
ふくまるがぬいぐるみで、おじさまがふくまると出会うまでに丸々1話使っていたところを見たときは、これは駄作になるのでは……と心配になったのですが、そこからV字回復。原作準拠で制作側の愛を感じましたし、慣れてくればぬいぐるみのふくまるもそれはそれで愛らしいと思えるようになりました。
演じていた俳優さんたちも原作のイメージに近い方ばかりで、なかなかの作品だったと感じました。
低予算なら低予算なりにやろうと思えばやれるというのを見せてもらいました。

ホリミヤ
アニメとほぼ同時期の放映となった作品。
取り上げられるエピソードがアニメとほぼ同じだったのがちょっと残念でした。ドラマのみのエピソードは球技大会くらいで。
ただ、アレンジの仕方がアニメとは少し違うところもあったりして、その違いを楽しむのは悪くない感じでした。
堀さん役の久保田さんはすごく堀さんに見えてよかったのですが、宮村はいまひとつでした。他の役者さんは全体的に悪くはない感じでした。


24 Japan
視聴率がどんなに悪かろうが、どうしても24話やらないといけない作品2クール目。
序盤からツッコミどころ満載でしたが、それは2クール目も同様でした。
原作を知らないまま見ていたので、主人公の娘は1日で何回誘拐されて何回自力脱出するんだよ、と定番のツッコミをしたくなりましたし、毎回起きる銃撃戦、主人公の所属組織CTUがとある国でテロリストを家族も含めて抹殺していたとかいう辺りはもう日本語を話している別の国の話と思うしかなかったです。
また、敵にやたらと日系人が多い(アレクシス林みたいな名前が多い)のも変に気になりました。
ただ、最後に豹変する水石役の栗山千明さんとか、儚げなんだけどやたらとウザい主人公の妻役の木村多江さんなどは演技が上手いなぁ、と感じました。
何やかんやでハッピーエンドを期待していたのですが、24話見た上でそれなりにバッドエンド風味があり、これなら見なくてもよかったなぁ、と最終的には思ってしまいました。
シーズン2があってももう見ないです。

監察医朝顔
この作品も2クール目。
解剖によって事件の真相を探っていくというより、家族の絆についていろいろ考える方に話がシフトしていった感じがしました。
主人公の父が認知症になったりしたものの、ずっと探していた母親の遺骨が見つかったりもして、これはもうこれ以上の続編はないだろうな、というところで話がきれいに終わっていたのはよかったです。
解剖したけど結局真相はわかりませんでした、みたいな話もいくつかありましたが、これはこれでリアリティがあるのかもと思いつつ、やっぱりドラマなんだから解決してほしいなぁ、と思ったりもしました。

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シン・エヴァンゲリオン・観てきました [映画]

何度かの延期を経て公開された本作。
いつもならネタバレ回避のため公開初日に観に行くのですが、今回はいろいろ予定が合わなくて公開から10日くらいしてから観に行きました。
そこまでに一切ネタバレに触れることがなかったので、新鮮な気持ちで観られました。

観に行ったのは平日の午前中だったのですが、感染対策で1席おきとはいえほぼ満席で、しかも同じシネコンで3スクリーン体制で上映しているのにこれだけ埋まるとは、とちょっとビックリしました。
わりと大学生みたいな若い年代の人が多めで、最初のテレビシリーズから見ているよっていう感じの人はそこまで多くなかったように感じました。

※ここからネタバレありです。

それで観始めたわけですが……これはもう観た人の大多数が言っていることでもあるのですが、序盤の村のシーンが長すぎでした。
Qでボロボロになったシンジが立ち直るために必要な時間だったとは思うのですが、それだって半分くらいだってよかったよね、と。
なお、このときのシンジは失語症になっていたというのをパンフレットで見て、あえてしゃべらないんだと思って観ていたというのもあって、そこはちょっと意外でした。

その後は怒涛の戦闘シーンラッシュだったので、画面に引き込まれることも多くて、楽しく観られました。
すごく重要な単語なのだろうけど1回しか言わないからよくわからない、ということも何度かありましたが(イスカリオテのマリアとか)、勢いもあるし後でパンフレットを読んだり後々考察サイトとかBlu-rayで確認すればいいかな、くらいの感覚だったので、そこまで考える暇もなく場面が切り替わっていくのはよかったと思います。

Qのときはなんでこんなにシンジが苦しむ展開ばかりなんだろう、と思っていたのですが、その裏にあった思いやりみたいなのがわかることも何度かあって、作品としてそれでもなんやかんやQが必要だったんだ、と思えたのは個人的には救いでした。

ゲンドウの思惑とかは基本的に旧劇場版と同じでしたが、今作ではちゃんと親子で会話をしてゲンドウの気持ちがきちんとシンジに伝わりましたし、アスカも学校に通っていた時はシンジのことが好きだったと思うとちゃんと言ったり、それぞれがいろんな気持ちと向き合っている、と思えたのもよかったです。

それでシンジが周りの人たちの心を補完していくわけですが……渚指令は本気で意味が分からないと思ったり、アスカがケンスケとくっつくのかとか、シンジがまさかのマリENDになるのかとか、最終盤の意外性は結構ありました。
それでも、ちゃんとハッピーエンドだったので、最後まで見られて本当によかったな、と感じました。
変に次回作を匂わすようなこともありませんでしたし、本当に終わったんだな、という締め方でしたし。

ただ、前述のように聞き取れなかった重要単語とか劇場版を1回見ただけでは理解できないことは多々あったので、その辺りは考察サイトでひとまず補完しました。
加持さんがサードインパクトを止めたって言ってるけど、ニアサードインパクトはカヲルが止めたんじゃなかったっけ?と思っていたら、ニアサードインパクトで人類の大半が死んだ事件に関してはカヲルが止めたけど、その後でまたサードインパクトが起ころうとしていたところを加治さんが止めたということらしく。
他にも、マリENDになることの必然性、渚指令ってどういうことなのかなどなど、そういう解釈をするのかぁ、と新しく見えた部分が結構ありました。

ということで、これを踏まえて次はBlu-rayでもう1回見てみたいな、という気持ちになっています。
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