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Gファンタジー・5月号感想 [スクエニ]

本日はGファンタジーの感想を書きました。

娘が塾に行き始めたり新年度でクラス替えがあったり、という新しい環境になったときに感じるのは、ポケモンってすごいなぁ、ということ。
女の子の幼稚園時代はプリキュアなどが流行るものの年齢とともに興味がなくなっていきますし、現在だと世間的に「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」が流行っているものの、1年後どうなっているかはわかりません。現時点では話題にできるけど、将来的にずっと話題にできるものではありません。
それに比べてポケモンは全員が全員知っているわけではないけど、クラスの1/3くらいは何かしらのシリーズをプレイしていたりお気に入りのポケモンがいたりして、それが話のとっかかりになりやすいらしく、ポケモンきっかけで仲良くなるというのが小学校入学くらいから今もずっと続いています。グッズも多いので、文房具にしろ日用品にしろ何かしら使っている子には話が通じる上に老若男女を問わないので、塾の先生とかとポケモンの話で盛り上がったりもあるそうで。
ポケモンは普遍的な存在になったんだな、と感じています。


では、Gファンタジーの総評です。
面白かったのは、王室教師ハイネ、黒執事、アフターショー、など。
今月は雑誌も厚くて読み応えがありました。

今月で最終回だった「僕はお猫様の下僕です。」。
ほぼ予想通りの終わり方でしたが、この時点で終わるには、もうこういう終わり方しかなかったのだろうな、とも思いました。
とりあえず最終回にカラーがついていましたから、円満終了にはなると思うので、次回作は何かしらの形で出てくるかと思います。ただ、絵は安定して上手いものの話作りがあまり上手い印象ではなかったので、原作が付いた方がいいのではないかな、とも感じています。

来月では「王室教師ハイネ」が最終回、とのこと。
次期国王を決めるのが話のターニングポイントになるとは思っていたものの、決めたところで最終回になるとは思っていなかったので、次回で終わるということに割とビックリしました。
次期国王が誰かに決まったら、今度はそれを支えていく話になるんじゃないのかな、と思っていたというのもあり。
ただ、ここで終わるならそれはそれでキリはいいので、これはこれできれいに終わるのでよかったな、とも思いました。
現時点ではレオンハルトが国王になりそうな感じになっていますが……個人的には素直にアインスになるか、頭のいいブルーノがいいのではないかな、と思っています。


今月からの新連載「ヴィクトリアの電気棺」。
元々SNSで連載されていた作品を引っ張ってきたということで、連載経緯としては「紅い霧の中から」と似た感じなのかな、と思いました。
ただ、内容的には生きている死体(フランケンシュタイン)もので、元死刑囚が記憶を保持したままもう1度人生をやり直す、ということで、割とありきたりだな、という印象でした。初回のインパクトとしては弱いかな、と。
しかしながら、わざわざ引っ張ってきたからにはここから面白くなるのだろうとも思うので、今後に期待したいところです。

今月掲載された読み切り「アフターショー」はすごく面白かったです。
序盤から上手く伏線が張られていて、何度となく展開がいい意味で裏切られていったりもして、読者の意識誘導も上手いなぁ、と感じました。話としてすごく練られていたのがわかってよかったです。
絵も安定して上手いですし、このまま連載していっても面白そうなので、これは連載化を期待したいです。


アニメ「ホリミヤ」は全13話で出会いから卒業までを描き切って無事終わっていました。
ただ、13話の中で出会い・サブキャラ紹介・告白・髪を切る・トラウマ克服・プロポーズ・卒業、というどうしても外せないイベントがあったせいで、割と扱えるエピソードに制限はあったのかな、と感じました。いいところをピックアップしていたのは確かでしたが、月日の経過はかなり早かったですし。
原作でゆっくり2人の仲が進んでいく感じがアニメでは感じられなかったのは残念でした。
しかしながら、思っていた以上に丁寧に作られていもいて、普通ならここの場面はここまで動かないのによく動かしているな、と思ったところも結構ありました。
最終回のエンディングロールで取り上げられなかったエピソードを少しだけ見せてくれていたのは原作愛を感じました。
2期としてアニメ化できなかったエピソードを取り上げるというのも出来そうですが……原作が完結しているだけに、2期はないだろうな、とも思いました。

一方ドラマも全6話で出会いから卒業までを描くという駆け足展開でした。
アニメの約半分しか話数がない上に入れなければならないエピソードはアニメとほぼ同じということで、アニメにはなかったけどドラマにはあったというエピソードが球技大会だけだった、というのは少し残念でした。まぁ、映画版もあるので、そこでエピソードは補完されているのかもしれませんが……
それでも、ドラマはドラマで若い役者さんたちに今後注目できるという要素もあり、主演の久保田紗友さんは今後他の作品も見てみたいなぁ、と思えたりもして、これはこれで収穫はありました。

アニメ「スケートリーディング☆スターズ」も最終回を迎えました。
ゼロサムでアニメとコミカライズが同時期だったから見てみたというのは何作かあったのですが、Gファンタジーでは初めてだったので見てみました。
よかったことといえば、コミカライズ版が思いの外アニメ通りに描いているんだなというのがわかったことだけで、内容的にはどうもなぁ……と思ってしまいました。
とにかくスケートシーンが少ないので、スポーツもののアニメとしての醍醐味が皆無でした。最終2話ではそれなりにスケートシーンがあったのですが、それ以前は不自然なほど見せてくれませんでした。
で、その演技はといえば、高校生が4回転アクセルを飛んだり、全部4回転の3連続コンビネーションジャンプを飛んだり、といくらなんでも現実離れしすぎていました。他にも、衣装でヒラヒラしたマントを採用していたり(ジャンプのとき激しく邪魔になりそう)、剣を持ってそれを振り回したり投げたりして演技したり、フィギュアスケートとしてどうなの?、という。
現実のフィギュアスケートだと、小道具禁止とか仮面禁止とかありますが、まぁそれはそういうのがOKなルールでやっているんだろうとも思うわけですが(劇中では、剣を使うのは新体操を取り入れたという設定)、小道具を使っているのが1校だけというのもそれはそれでどうなの、とも……
それならそれでキャラ萌え出来れば、競技関係なくハマれるかとも思うのですが、主役の前島がかなり後半になるまで協調性皆無の俺様で、他のキャラも結構俺が俺がっていうタイプが多く、スポーツやってるならそういう性格の人も多いだろうけど……という感じで、誰も好きになれず。

という感じで私はハマれなかったのですが、舞台化が既に決定しているそうで。
アニメが終わってすぐの発表だったので予め決まっていたものだと思いますし、話の内容からして2.5次元展開していこうというのが見える作品でもあったので、この辺りは既定路線かな、と思うのですが、あのアニメの内容だとどこまでファンがつくのかなぁ、と思ってしまったりも。

現在放映しているアニメ「バクテン!!」は男子新体操の話なのですが、こちらは初回から演技シーンがガッツリ入って来てキャラも割といい感じで、こういうのが見たかったんだよ、と感じています。
「スケートリーディング☆スターズ」がこんな感じだったらよかったのに……

では、ここから全作品感想です。

新連載

ヴィクトリアの電気棺
元々SNSで連載されていた作品ということで、「紅い霧の中から」と同じ経緯での連載作品。
動く死体(フランケンシュタイン)系の話で、死刑囚だった青年が生前の記憶を持ったまま動く死体となって甦って新たな人生を歩む話。
話としてはまだ普通の範囲を出るものではなく、馬車事故のように伏線がちょっと上手いな、と思った以外は特筆する部分はなかった。絵も下手ではないけれど、特に上手いわけでもない。
ただ、SNSからわざわざ引っ張ってきたのだからここから面白くなってくるのだと思うので、今後に期待したい。

レギュラー連載

黒執事
やはりというか、バルドの過去編が始まった。
メイリンのときはシエルたちと出会うまで結構時間がかかったものの、バルドは出会ったところからスタートしているので、メイリンほど長い話にはならないのかも。
ここから始まるバルドの掘り下げに期待したい。

君と僕。
現在、長期休載中。

王室教師ハイネ
なんと次回で最終回、とのこと。
次期国王を指名した後も話が続くと思っていたので、結構ビックリした。
ただ、ハイネが王宮に呼ばれた理由は「王子たちを次期国王として教育してほしい」だったので、ここで終わるのがキリよくていいのかも。
今月の展開を見る限りレオンハルトが次期国王になりそうな気がしないでもないが……どういう終わり方になるのか、いろいろ期待したい。

デュラララ!! RE;ダラーズ編
今月は臨也と杏里の会話がメイン。
臨也が杏里を糾弾する流れは、確かにそうだな、と思える内容でわりとよかった。
次回にも期待したい。

妖怪学校の先生はじめました!
今月で入道の話が完結。
どうして入道の親が入道を過保護に扱うのか、などの謎解きもあったりして、最後に一気に謎解きが進んで話をまとめた感じがした。この辺りはダラダラ続かなくてよかったかも。
次号もまた巻頭カラーとのことで、もしかしたらアニメ化発表とかあるのかな、と思わないでもなく。ドラマCDがもうすぐ発売なので、そのせいなのかもしれないが。

地縛少年 花子くん
今月は光がメインの話。
光が迷い込んだ家は迷い込んだ人の願望を実現させる、ということで、この辺りの設定はありがちだな、と感じた。ただ、光がそれにほぼ影響されなかったのはよかったと思う。
次回にも期待したい。

白石君の動級生
今月も休載。

アラフォー男の異世界通販生活
今月はダンジョンにいる蜘蛛を退治する話。
魔法や細かい通販品で撃退するのかと思いきや、最後はショベルカーで無理矢理倒す展開で、これは一長一短あった気がする。いつも通り細かいものを利用して倒した方が展開として好きなのだが、ワンパターンにならないようにした結果かもしれない、とも思うので。

鶴野くんは恩返しができない
今月も休載。
これはこのまま立ち消えがあるかもしれない。

僕はお猫様の下僕です。
今月で最終回。
ほぼ予想通りの終わり方だったが、タイトルを絡めてキッチリ終わったので、円満終了でいいと思う。センターカラーもついていたので。
これなら次回作は確実に出てくると思うのだが、これまでのストーリー展開を考えると、原作を付けた方がいいかもな、とも思う。

その恋はいちごのように
既にコミックス最終巻は発売されていて、連載も次回で最終回。
コミックスではサブキャラたちの恋愛模様が結構補完されているのだが、本編だけだとそこがあまり見えないので、本編しか読んでいないと今月の展開はちょっとわかりにくいかも。

魔法科高校の劣等生 四葉継承編
正式発表を前に四葉家の次期当主を深雪にする、というのが決まった。
そこに至るまでにいろんな分家の思惑とかが絡み合っていて、展開的にはまどろっこしいなぁ、と思ってしまった。これはこれで仕方ないところなのだが。

帰還した勇者の後日譚
これから覆面ヒーローとして活躍していく展開かと思いきや、それはそれで黒歴史として封印して、今度は異世界から別の元仲間がやって来る、という展開になった。
この展開だと以前に元仲間が来た時と似た展開になりそうで怖いのだが……果たしてどうなるか。

メイデーア転生物語 この世で一番悪い魔女
フレイが実は王子様というのはお約束な展開だが、継承権がないということで設定的にはおまけ程度のことかな、と感じた。
トールが久しぶりに登場したりして、話として進んでいる感じがしたのはよかった。

兎角ノ兄弟
新しい事件が起こる中で、どうやら空蝉がまともに動ける状態にないようで、その辺りは展開的に工夫している感じがしてよかった。
ただ、話として終わる方向に向かっている感じもしたので、もしかしたら今回の事件が解決したら最終回、という可能性もあるかも。

魔法科高校の劣等生 師族会議編
今月は十師族としてテロに対してどう対処するか、という話がメイン。会話がほとんどで動きの少ない展開だったので、コミカライズは大変だっただろうなぁ、と感じた。
なんやかんやで達也に任せるような展開だったので、ここまではお約束な感じかな、と思う。
今後の展開に注目したい。

ただ幸せな異世界家族生活~転生して今度こそ幸せに暮らします~
今月は新たな商材を見つけるために試行錯誤する、という話だったのだが、最後にアッサリと商材を見つけてしまったのでちょっと拍子抜け。
次回でまた別の商材を……みたいなことにならないといいのだが。

東京エイリアンズ
今月は晃の修行回。
晃がヘタレな期間が短くなる感じがしたので、この展開はなかなか良かったと思う。
しばらくは大きな事件も起きない感じがしたが……果たしてどうなるか。

紅い霧の中から
屋敷での話が終わり、今月は事後処理に訪れたミッドウィンターの後を付けたイヴァンがメインの話。
ミッドウィンターがおかしな実験をしている、という辺りは定番だったのだが、この辺りからまた新しい展開になりそうなのが見えたのはよかった。
次回に期待したい。

君と一緒じゃままならない
今月は奈見さんの親友がデートしている奈見さんの後を付ける話。
展開としては割と定番なのだが、第三者の目を通してずっと2人を観察する、という流れは割と良かったと思う。毎回ワンパターンにならないように工夫しているのが見えた。

めざせ豪華客船!!~船召喚スキルで異世界リッチライフを手に入れろ~
今月は船で冒険者を目的地まで往復させる話。
冒険者たちが冒険している間に料理をするとか、誰かを船に乗せるには一々乗船許可を出さないといけないとか、細かいところが見られたのはよかったと思う。
次回にも期待したい。

スケートリーディング☆スターズ
アニメは終わったものの舞台化が決定したようなので、終わりを急ぐこともなく連載は続きそう。
話はほぼアニメを忠実に再現しているので、アニメ同様いろんなキャラにイラッとしてしまう。仕方のないところではあるのだが……

そらに陽だまり
なんやかんやで妹がちゃんとクッキーを作れるようになって、姉が文化祭に誘われる流れになったのだが……いやいや、これ行ったら普通ダメな奴じゃん、と思ってしまった。
妹の同級生が家に来るだけなら隠れていればどうにかなるので一応許容範囲だったが、妹と同時に学校に存在したらトラブルが起きるのは目に見えているわけで。漫画だからトラブルが起きないといけないというジレンマもあるが……話が強引すぎる。

UTAKATA 80s
今月はネットに違法アップロードされている漫画を見ても罪悪感がない人を懲らしめる話。
ほぼ80年代が関係ない話になっているのと、いろいろ展開が強引すぎるのが結構気になった。
水戸黄門を見ている気持になればいいのかもしれない。

DISNEY TWISTED WONDERLAND THE COMIC ~EPISODE OF HEARTSLABYUL~
連載2回目。
話的にサクッと寮に入って世界に馴染もうとする展開なのかと思いきや、意外とそうでもないのはちょっとビックリした。
とりあえず、しばらくはキャラ紹介の話になる気がする。

読み切り作品

煉獄のエクソシスト
人に見えない何かが見えるせいでいじめられている女の子が、2人組の祓い屋と出会って変わる話。
設定から話の展開からキャラ設定から、本当に何から何まで普通すぎて記憶に残らなかった。
不気味な絵とかアクションシーンとかそれなりに描けてはいるが、普通止まり。
どこか個性が見えるところがあればよかったのだが……

最高の推しの見つけ方
女装男子好きの女の子がフォトスポットに行ったら、女装しているクラスメイトにバッタリ出会う話。
序盤の展開はベタすぎて閉口気味だったのだが、ヒロインが女装男子に恋をするというのではなく、あくまで1人の推しとして見ているのが徹底されていたのはよかった。
絵は全体的に読みやすい感じでよかった。
もう少し話を練れば連載も可能かも。

アフターショー
スクウェア・エニックスマンガ大賞・入選受賞作家による読み切り。
話の構成が非常に上手い作品だったな、と読み終わってすぐに感じた。
伏線の張り方や読者の意識誘導が上手くて、終盤の展開でいろいろいい意味で騙されていたな、と思った。
絵もかなり安定していて上手いし、これはこのまま連載しても面白いと思う。

来月の期待
「王室教師ハイネ」の最終回に期待したい。
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