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中学受験日記③~偏差値~ [日常]

志望校を決めるに当たって、やっぱり最初に気になるのが偏差値。
ただ、ネット検索で「中学受験 偏差値一覧」などで調べても、同じ学校なのに出てくる偏差値がバラバラで、これはどういうこと?、と最初は混乱しました。
中学受験の偏差値も高校受験みたいにおおよそ統一されていると思っていました。
大学受験のときも受験する模試によって多少上下はあるもののそこまで大きな差はないので、中学受験も似たようなものなのだろう、と思っていたら、全く違っていました。

また、ここ最近は高校募集をしない中学が増えているものの、高校募集をする学校もそれなりにあるのですが、高校の偏差値が60くらいあるのに中学は45みたいな学校も多々あって、これはどういうことなんだ?、というのも混乱する原因になっていました。

結局、何でそういうことが起こるのかといったら、各模試での受験者層が違うから。
中学受験は全小学生の中で25~30%がすると言われていますが、これは小学生の中で勉強ができる層が集まっているわけで、高校受験はその層が抜けた状態での争いとなっています。なので、同じ学校でも中学受験と高校受験では偏差値が15~20違ってくるのは当たり前、というのを初めて塾で聞かされたときは、なんだかすごい世界に足を踏み入れてしまったんだな、と感じました。
偏差値というのはあくまでその試験の受験者層の中でどの位置にいるかというのを示した相対評価、という大前提を改めて思い出させてもらいました。

それで、中学受験の中でも模試によって受験層がさらに細分化されて、それがバラバラの偏差値となって表れてくるわけです。
娘のレベルがどの辺りにいるのか、これはもう該当の模試を受験して偏差値を出して、その模試が提示している各学校の偏差値と照らし合わせるしか方法がありませんでした。

ちなみに、各模試の偏差値の出方はこんな感じでした。

首都圏模試
中学受験をする児童が1番多く受験すると言われている模試。
難易度は低めで、偏差値が68以上くらいになると上位陣が団子状態になって正確な志望校判定が出来なくなる。
中堅校以下を受験する子向け。

アタックテスト
Eゼミナールの内部模試。一部外部生も受験する。
難易度は首都圏模試よりもやや難しめで、首都圏模試-5くらいの偏差値が出る。
難関校の判定は割と正確になるものの、御三家に相当する最難関校の判定は難しい。

合不合判定テスト
四谷大塚が主宰する模試。
アタックテストで60以上をとると6年生の後半にこの模試を案内される。
難易度はわりと高めで、首都圏模試-12くらいの偏差値が出る。
最難関校の判定にも使える。

SAPIXオープン(合格力・学校別判定テスト)
SAPIXが主催する模試で、完全に最難関校を受験する子向け。
アタックテストで65以上、もしくは首都圏模試で70以上をとると5年生から案内される。
首都圏模試-20くらいの偏差値が出る。
首都圏模試とは逆に偏差値40以下が団子状態になるので、中堅校以下の受験には向かない。

各模試で難易度が全く違うので、首都圏模試で偏差値が70だったらSAPIXで50なのかといったら一概にそうとは言えなかったりもします。なので、本当にこれは実際受けてもらわないとわからない状態でした。

また、各学校の偏差値もそれぞれの模試で違うわけですが、例えば首都圏模試で栄東(埼玉の学校で、のべ1万人が受験することで有名)の難関大コースの偏差値は72で、東大特待コースは75と3しか違わないのですが、合不合判定テストだと難関大コース61、東大特待コース69と8も違っていたりします。
なので、いろんな模試を受けて、塾からのアドバイスを参考にしつつ娘の実力相応な模試はどれなのかを見極め、その模試でどの位置にいるかを把握しないといけない、というちょっとややこしいことが発生しました。

娘は最後の最後まで成績があまり安定しなくて、アタックテストで60~70の間で、平均すると65くらいの成績でした。でも、合不合判定テストは比較的安定して52~58くらいだったり、5年生まで受けていた首都圏模試では65~70くらいだったり、受ける模試によって安定感も変わりました。
ただ、塾に入って最初にアタックテストを受けたときの偏差値は58で、最終的によく伸びたものだとは思いました。4年生の終盤くらいまでは60代前半をウロウロしていましたが、5年生になったくらいの頃に社会でキッチリ点が取れるようになって一気に65くらいまで上がりました。
なんやかんや塾で勉強していなかったら志望校に合格することは不可能だったと思います。

また、塾の先生からは再三再四に渡って「偏差値で一喜一憂するな」という話をされたのですが、でもやっぱり一喜一憂してしまうのが人というもので、とりあえず娘には偏差値が高かったら誉めて、低かったら残念だったけど次頑張ろうという話をしていました。
偏差値が低かったからといって娘を責めてはいけない、ということだけは徹底ししました。

最終的に合格できるかどうかは過去問でどれだけ点数が取れるかであって、模試の偏差値で合格率80%が出ても落ちるときは落ちます。特に、難易度低めの模試でいくら高偏差値が出たからといって最難関校に合格できるとは言えません。
娘の場合も、アタックテストで偏差値71が出たときはほぼ全ての学校の合格率が80%を越えましたが、実際過去問で点数が出なかった学校は落ちました。

5年生まではとりあえず首都圏模試の受験を勧められるのですが、これは受験当日の雰囲気を早いうちから体験しておくことが目的みたいなところがありました。
首都圏模試では70以上をとるとSAPIXオープンを勧められて受験してみましたが、偏差値は48でした。Eゼミナールでトップクラスでも、SAPIXの中では平均以下なのか、と改めてSAPIXのレベルの高さを思い知らされました。

そんな感じだったので、御三家や新御三家は合格可能性が低いので、その少し下辺りで志望校を探すことにしました。
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