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2020年冬アニメ・冬ドラマ 総評 [日常]

最終回まで視聴した冬アニメと冬ドラマの総評を記します。
なお、「A3!」に関しては途中から放映延期となったのであえて記しません。


冬アニメ

地縛少年花子くん
物凄く原作を大切にして作られた作品だな、と感じるアニメで、最後まで楽しめました。
原作の寧々の寿命に関するところまで話が進むのかと思いきや、三葉がつかさ側に味方するところまでだったので、結構じっくり描いていた印象でした。
OPの歌が作品の内容に合わせた歌詞になっていたり、かなり癖のある原作の絵を忠実にアニメ化していたり、漫画的な演出を入れていたり、本当に大切にアニメ化されている感じが好きでした。
続編があればいいと思うのですが、その辺りはDVDとかの売り上げによるのかもしれません。

宝石商リチャード氏の謎鑑定
原作は知らずにコミカライズされた部分のみ話を知っている状態で観ていましたが、とにかく話を端折っているな、という印象でした。サクサク1話完結で進んでいくのはいいのですが、説明不足で分かりにくい部分もあったりしました。
後半のリチャードのお家騒動と正義の家族についての話までやりきるためだったとは思うのですが……もうちょっと丁寧に描いてほしかったです。

ID:INVADED
殺人犯の深層心理に潜り込んで殺人の真相を明かしていくオリジナルアニメ。
推理物として面白そうだと思って視聴していました。
連続殺人犯の深層心理に必ず存在するジョン・ウォーカーを追っていくのが最終目的なのですが、話がちょっと分かりにくいのと絵に癖があるというのがあって、1話切りした人が多いのではないかな、と感じました。3話くらいまで見ると結構面白くなってきました。
話としてキッチリ終わっていて、ジョン・ウォーカーの正体についてもまずまずの納得具合だったので、悪くはない感じでした。

虚構推理
城平京さんが原作だというので視聴していました。
セリフ回しとかキャラ設定がいかにも城平さんだな、と感じる作品でした。
推理していくうえでいろんな可能性を提示しては否定して……というのを繰り返していく辺りとか特に。
序盤は割と面白く観られていたのですが、中盤以降の鋼人七瀬の話に関しては、ほぼセリフのみのシーンが何週にも渡って続くのによくこれをアニメ化しようと思ったものだな、とある意味感心しました。
ほぼ動きのないセリフのみのシーンを頑張って映像化させていたのはわかるのですが、やっぱり映像作品としては厳しい感じがしました。

マギアレコード
「魔法少女まどか☆マギカ」の外伝ということで観てみました。
序盤は主人公が魔法少女になったときの願いを覚えていないとか、思い出してみたら願いで助けたはずの妹の存在が消えているとか、結構いい引きだったものの、そこから魔法少女が増えてきて、その子たちの掘り下げをやっている中盤辺りの中だるみは結構きつかったです。
また、最終的に話として終わっていなくて第2期へ……となったときはちょっとガックリ来ました。だったらあの中盤の展開失くして謎解きをやってほしかったなぁ、と。それと、本編の方を知らないとわかりにくい展開もあったりしたので、この作品だけ観るっていうのは厳しい感じがしました。
ただ、最終話の作画はかなり凄くて、かなり気合を入れて作られているな、と感じられたのはよかったです。
2期できれいに終わってくれることを願いたいです。

歌舞伎町シャーロック
2クールの後半が放送されました。
前半終了時点でモリアーティが妹の仇を討ったところで終わっていたので、シャーロックとの関係とか原作通りにしないんだなぁ……と思っていたら、後半いろいろありました。
その辺り結構面白く観ていたのですが、シャーロック・モリアーティ・ワトソン以外のキャラにそこまでスポットが当たらなかったので、2クールあったんだしそこはもう少し掘り下げてもよかったんじゃないかな、と思ったり。
絵が結構ぬるぬる動く作品で力を入れて作られたんだろうなぁ、とは思ったのですが、そこまで話題にならなかったようで残念でした。


冬ドラマ

絶対零度
前作を視聴していたので今作も視聴しました。
わりと前作の内容を引きずっている展開で、ここから話に入るのは少し難しい感じがしました。
ミハンを法制化できるかどうかが本作のポイントで、このまま法制化できないで次作まで引っ張る展開もあり得るな……と思っていたら、その辺りは法制化まで持って行っていてよかったです。
真犯人は普通に気付かなくてビックリさせられました。

ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~
古本屋の店員として働きながら探偵業もしている女性の話。
ぶっきらぼうで冷たい印象もあるけど人を放っておけない性格の主人公というのがかなりよくて、主人公にかなり存在感がありました。
画面が全体的にちょっと暗めなのと、オチがわかりにくい話があったりしたのは少し残念でしたが、続編があったら絶対視聴しようと思うくらい好きでした。

駐在刑事
奥多摩で駐在をしている主人公がいろんな事件を解決していく話の2期目。
奥多摩という田舎で殺人事件がザックザク起こるというのはちょっと微妙なところで、もっと小さい事件でもいいのにと思うところはあるのですが、しっかり奥多摩ロケをしていて背景を見ているだけでそれはそれで楽しかったりしました。
なぜか主役の寺島進さんの演技が棒に見えてしまう謎もありました。

テセウスの船
大量殺人犯の息子として隠れるようにして生きてきた青年がタイムスリップして事件の真犯人を突き止めて父親の無実を晴らそうとする話。
主人公は実直なタイプではあるものの、頭が切れるタイプではなく、いろんなミスを犯してそこに犯人に付け入れられてしまったりするので、観ていてイライラすることもありました。
しかしながら、誰が真犯人なのか考えながら見ていく流れはなかなか楽しくて、最後まで楽しめました。
一方でタイムスリップする前と後で30年の差があるのにキャストを変更していない場合が多く、老けメイクでどうにかしようとしていたものの、そのクオリティが低くて、そこはキャストを替えてもよかったんじゃないかな、と。
現代パートが短いとはいえ、そこだけが残念でした。

10の秘密
誰もがそれぞれ抱えている秘密に振り回される話。
娘の誘拐事件から始まって10年前の殺人事件と建築偽装事件が絡み合ってその謎を追っていくことになるのですが、全ての事件が繋がっていたという流れはちょっと都合のいい感じがしてしまって、話に深く入り込めませんでした。
10年前にたまたま娘が別荘火災事故を起こしてしまって、たまたまそこでは殺人事件が起きていて、10年後の現在被害者遺族が犯人探しをしていて、たまたま誘拐事件と関わって……みたいに、たまたまが重なりすぎている感じでした。
結局タイトルの意味もよくわからなかったのも残念でした。

ケイジとケンジ
警察と検事、同じ事件を追っているのに立場の違いから軋轢が生まれたりもするけれど、最終的には協力して事件解決を目指していく、という話。
キャストのスキャンダルのせいでドラマの内容も変えざるを得ないという不運はあったのですが、それでも内容としては微妙だったように思いました。
元不良高校の教師だった刑事の説得で犯人がコロッと改心して白状するとか、検事が大きい事件を担当したくて送検されてきた事件を大きくしようとしたりとか、それってどうなの?、というシーンは結構ありました。
序盤で送検されたら犯人が警察と違う供述をして引っ掻き回したけど、結局最後は送検された内容の通りで事件解決とか、中盤の展開何なのさ、みたいなのもありましたし。
設定はいいのに、それを活かしきれなかった感じがしました。

ランチ合コン探偵
ランチ合コンの相手の身近で起こっている謎をランチをしている間に解決する安楽椅子探偵物の話。
脳内コスプレ推理合戦パートが最初の頃は肌に合わなかったものの、回を追うごとにそれを求めてくるようになっている自分がいました。
下手に殺人事件を扱ったりしないので、軽い気持ちで見られるドラマでよかったです。
最後は棒演技のトリンドル玲奈さんも普通にいいと思うようになりました。

アリバイ崩し承ります
犯人はわかっているのにどうしてもアリバイが崩せない、などの事件を時計屋の娘がこっそり警察の依頼を受けて解決するという話。
アリバイが関係してくるのでどうしても殺人事件とかの話になってしまうものの、割と軽い推理物みたいな感じでした。
アリバイ崩しに至るまでのヒントの出し方とかも割と上手くて、楽しく見られました。
主人公2人がいいコンビだったのも見ていて楽しい部分でした。

コタキ兄弟の四苦八苦
脚本が「アンナチュラル」の人だということで観てみたら今季最大の大当たりドラマでした。
ひょんなことからレンタルおやじをやる事になった中年兄弟がいろんな依頼人と出会っていく話で、1話の時点で兄の方はグチグチうるさいし次男はお気楽すぎてダメだと感じたのですが、2話以降からはそのキャラを次第に愛せるようになってきました。
話が進んでいくと2人の事情もわかってきて、兄は元予備校教師だけど予備校で学級崩壊が起きて退職したとか、弟はまともに働いたことはないけど専業主夫としてすごく優秀だったとか、その辺りの設定もすごく上手いなぁ、と感じました。
2人の心が入替る話にしても、本当に入替っているように見える演技は、素直に俳優さんってスゲーって思いましたし。
続編があったら絶対に見ます。

絶メシロード
平凡なサラリーマンの主人公が嫁と娘がアイドルの追っかけをしている間に週末車中泊で費用を抑えつつ地方の古くからある街の定食屋を訪れる話。
基本的に訪問するお店は後継ぎがいなくて、現在の店主が料理を作れなくなったらもう店自体なくなってしまう絶滅してしまうかもしれない店なので、いい感じの哀愁が漂っていて引き込まれました。
ドラマの内容も取材内容に沿っていて、エンディングの最後に店主本人がドラマで演じた人と共に写真で出てくるというのも好きなポイントでした。
凄く気楽に見られるドラマでした。

パパがも一度恋をした
3年前に死んだ妻のことが忘れられずに引きこもり生活を送る夫のことが心配すぎて、おっさんの姿で生き返ってきた妻と共に再び立ち上がるまでの日々を描いた物語。
深夜ドラマということでちょっとエロがあったものの基本的には明るく、ときどきホロっとさせられるコメディドラマで楽しく見られました。
おっさん姿の妻役の塚地さんがなかなかいい感じで、周囲も次第に生き返ってきた本人だと認めていく流れを自然に受け入れられました。
塚地さんが主役ということで、毎回相方の鈴木さんがチラッと出てくるところも楽しかったです。

ブスの瞳に恋してる The Voice
元々ネット配信ドラマだったのが地上波放送もするということで観てみました。
昔放送された稲垣・村上版のドラマも見ていたので、どう変えてくるのか気になったというのもあり。
そもそも交際期間なしでいきなり結婚した実話が元になっていて、旧作は最終回にプロポーズだったものの、今作は初回でプロポーズする話でした。旧作はどうして交際0日プロポーズになったのかにスポットが当たる内容だったのが、今作は交際0日で結婚したらその生活はどうなるのかにスポットが当たる内容で、キッチリ住み分けされている感じがただの焼き直しドラマではなくてよかったです。
まぁ、タイトルにあるように今作は声優の世界が舞台であるものの、肝心の声優の演技があまり上手くないとか、30分×8回と割と短めの話で都合がよかったり展開早かったりとかもありましたが、NAOTOさんのヒロイン好き好きオーラの出し方が上手いなぁ、と感じて、単純なシンデレラストーリーとして楽しめたというのはありました。
ヒロイン役の富田さんの挙動不審演技とか上手いなぁ、と感じましたし。
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