SSブログ

コミックスレビュー追加 [漫画全般]

今回は期間が開いた割に新規少なめでした。

「最高の推しの見つけ方」
茅原ミハシ・スクウェア・エニックス(Gファンタジー)
★ ★ ★
女装男子の配信者を激烈に押していた少女が、実はその推しがクラスメイトだと知って、2人の少し変わった友人関係が始まる。
主人公の少女が、推しに関して女装している姿と普段の姿とを完全に別物だと考えていて、推しは推しでお金を惜しみなくつぎ込むけれど、普段の姿にはミリも興味を持っていない、という部分がいい。
脇役も個性強めなキャラが多いので、それなりに楽しく読める。

「ないない堂」
加藤元浩・講談社(月刊マガジン)
★ ★ ★
東京で弁護士を目指していた青年だったが、2度目の司法試験不合格をきっかけに、祖父の後を継いで僧侶になる。寺のある田舎の町で「ないない堂」という失せ物探し専門店を経営する少女と出会い、町で起こる様々な失せ物事件を解決していくことになる。
基本的にやっていることは「Q.E.D.」(カ行参照)「C.M.B」(サ行参照)と似ていて、失せ物探しにスポットが当たっているものの、殺人事件も起こる。前半に問題編、後半に解答編が掲載されているのも同様。
作者の作品が好きなら無難に楽しめる。

「光が死んだ夏」
モクモクれん・角川書店(ヤングエースUP)
★ ★ ★ ★ ★
とある田舎の山で1週間行方不明になり、その後帰還した親友が別の何かと中身が入替っていることに気付いた少年が親友に問いただすと、本当に人外生物と入替っていた。そして、村の中で殺人事件が起こり、少年は親友と共に村の秘密を少しずつ探っていくことになる。
冒頭の掴みがものすごくよかったことに加え、田舎の描写や擬音の表現など、絵でしっかり見せてくれる。
見えない敵へのじわじわとした恐怖もいいし、クラスメイトとの他愛無いやり取りで緩急をつけてくれるのもいい。
話の引きも非常にいいので、読む手が止められなくなる。

「ひぐらしのなく頃に令 色尊し編」
夏海ケイ・スクウェア・エニックス(ガンガンONLINE)
★ ★ ★ ★
「鬼熾し編」「星渡し編」の解答編。
問題編のときよりも昭和時代の登場人物が多く登場するので、本編を知っている人は懐かしく読める。
本格的な謎解きは2巻以降になるが、出し惜しみすることなく出てくるので、吸引力は強い。


差し替え作品

「57人の遺産相続人」
夢路行・全2巻・エレガンスイブ(秋田書店)
★ ★ ★
とある大金持ちの老人が生前関係のあった人たち57人にそれぞれ別の遺産を残した。その遺産を渡すように頼まれたスナックを経営する3人の女性と遺産相続人たちの物語。
渡される遺産はそれぞれ謎めいていて、なぜその遺産が選ばれたのか?、というのを解明していく話がオムニバス形式で語られていく。
オチにちょっとした捻りがあったりもして、各話割と面白く読める。
中には結末がはっきりしないような話もあるが、それも味になっている。

「一ノ瀬家の大罪」
タイザン5・全6巻・集英社(ジャンプ)
★ ★ ★ ★
ある日病院で目覚めると、少年は自分が記憶喪失であることに気付く。しかも、その場にいた家族5人も全員記憶喪失だという。自分の過去に触れるうち、少年は家族の中の様々な秘密や謎に触れていくことになる。
最初は失くした自分の過去に向き合う話になっているのだが、そこから話は様々な方向へと向かって行くので、いい意味で先が見えない展開になっていっている。
コミックスで1巻進むと全く別の話になっていたりするジェットコースター的な展開が多い。
終盤はやや設定が混み合ってきてわかりにくくなる部分もあるが、それなりにきれいに完結している。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック