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夏アニメ・ドラマ 総評 [日常]

今期はアニメもドラマも割と多めに見ていたので、録画消費がなかなか追いつかなくて大変でした。

アニメ

英雄教室
ガンガンでコミカライズ版が連載されているので見てみたのですが……出来はあまりよろしくありませんでした。
出来が良くない作品は、原作準拠のストーリーでやっていることは間違っていないけど作画が悪い、というパターンが多いのですが、この作品は、原作準拠なんだろうけど、シリアス・ギャグ・エロ全てが全方向に中途半端で絵もあまり動かない、というまた一段階低い感じの出来の悪さでした。
アーネストがエロ担当になって妙にイラっとするキャラになっていたりして、よかったのは声優さんたちの演技くらいでした。
作品的にも全く話題にならなかったので、これは原作もコミカライズも畳む方向に行ってしまうのではないかな、とすら感じました。

好きな子がめがねを忘れた
こちらは全く期待していなかったのに出来がものすごくよかったという、なかなかないパターンの作品でした。
ヒロインの三重さんをとにかくかわいく描こうという情熱が伝わってきましたし、作画がモブも含めてヌルヌル動くという、こんなに手がかかってるテレビアニメってジャンプ作品以外で早々ないよ、という驚きもありました。
1エピソード1エピソードはものすごく丁寧に描かれてるけれど、作中の時間経過は結構早めという手法もなかなかよかったです。話が超速で進む作品ってあまり出来がよかったものがないですし。
これは2期があるのではないかな、という気がします。

百姓貴族
原作がショートエピソードの連続で構成されているエッセイ漫画ということで、5分アニメで毎話サクサク見られたのがよかったです。
原作のいいエピソードが集められていましたし、繰り返し見ても飽きなかったです。
アニメDVD同梱版のコミックスを予約したレベルで好きな作品でした。

るろうに剣心
原作を最初から改めてアニメ化するとのことで、見てみました。
原作でツッコミがあった部分以外は本当に原作準拠でキッチリアニメ化されていて、感覚的には「ダイの大冒険」の再アニメ化みたいな感じでした。変に長くされたりカットされているエピソードがない、というのもある意味珍しいな、と思うくらいで。
剣心の声が思っていたより低いというのはありましたが、3話くらいで慣れました。
ただ、本番は京都編からだろうと思うので、話としてはまだまだ平坦だな、と思ってしまったりも。

私の幸せな結婚
コミカライズ版を購入しているので、見てみました。
原作が小説のアニメは話の進むスピードが異様に早い作品が多々ある中、この作品はコミカライズ版と同じくらいゆっくり丁寧にアニメ化されていてよかったです。
絵もきれいでしたし、声も合っていましたし、文句の付け所がなかったです。
続編は既に制作が決定しているとのことで、期待したいです。

スプリガン
元はネット配信限定だったものがテレビ放送されるとのことで、見てみました。
ネット配信用に作られたものだからなのか、1話60分なので、全ての話が30分ずつの前編後編に分かれているというちょっと変わった放送の仕方になっていました。
原作自体結構昔の作品なので、古代超文明のオーパーツが関係する事件の話、という設定自体ちょっと使い古された感じになってしまっていて、あぁこれを20年前に見られていたらなぁ、と思ってしまいました。
絵はかなり動いてきれいでしたし、アクションシーンにも迫力があったのですが、原作ファン向けの作品なのかもな、とも思いました。

ホリミヤ -piece-
まさかあるとは思っていなかったアニメ2期で、卒業式の日に在りし日を思い出している、という1期で描けなかった日常を改めて描いていく、という構成になっていました。
1期ではどうしても入れないといけない最重要エピソードが話の半分以上を占めていたので、日常の話はそこまで多くなかったのですが、2期ではイベント少なめで日常多めな感じになっていました。
1期を知っている前提で作られているので、改めて既存キャラの説明はしないとか、ある意味新規視聴者をバッサリ切る作りだったのは、これはこれでいいな、と感じました。いきなり2期からアニメを見るという人も少ないと思いますし。
いい意味で、何も考えずにのんびり見ていられる作品でした。

呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変
前半は五条の高専時代の話、映画を含めた総集編を挟んで後半は渋谷事変、という構成でした。
ОP・EDの気合の入りかたから作画のきれいさまで、クオリティは全く下がることなく、話の進むペースも速くもなく遅くもなく、ほぼ完璧なんじゃないかな、という作品でした。
安心して見ていられました。

BLEACH 千年決戦編 訣別譚
最終章の2期目で、主人公が出ない話が数話続くなど、その辺り割り切って作ってるなぁ、と感じました。
原作者がガッツリ絡んでいるだけあって、話の進むペースとか見せ方などなど、この作品も安心して見ていられました。

Nier:Automata Ver.1.1a
制作が間に合わなかった4話分を1日で一気に放送してしまう、という、アニメ情報をちゃんとチェックしていないとうっかり見逃しそうになってしまう最終回となっていました。
あと4話でゲームのエンディングまで行けるのか?、と思っていたら、案の定2期がある、とのこと。
ゲームではA・Bエンドの部分までで、むしろこれまでは前振りでここからが本番、という部分で、ゲームだとここから手が止められなくなってくるので、1番いいところで終わってしまった、という感じでした。
アニメ版は1話こそゲーム準拠でしたが、その後はちょいちょい改変があって、1期のラスボスもゲームとは変えてきていたりして、その辺りもやっぱりある意味原作準拠なのですが、そういう部分も含めてゲームをプレイしていないとわかりにくいだろうなぁ、と思ったりもしました。
最終話とか結構大事なことをサラッと流されたりしていましたし、アニメだけだと私は多分話が分からなかっただろうなぁ、と思いました。


ドラマ

ばらかもん
スクエニ系の作品としては初のプライム帯1時間の連続ドラマということで、見ないわけにはいかなかな、と思って見てみました。
舞台となる五島列島でちゃんとロケをしていて、それなりに原作準拠の内容で話もきれいに着地していて、何やかんやで割といいドラマだったな、と感じました。
いい意味で何も考えずに見ていられるドラマで、癒される感じがしました。
中盤でヤスバが死ぬという超展開があり、若干続編を匂わせる展開もあったので、もし続編があったとしたらどうするんだろう?、とは思いますが。

シッコウ!~犬と私と執行官~
裁判の結果実行しなければならないのに、家からの退去であったり借金の返済などを拒否続ける人に対して、強制退去や持ち物の差し押さえを執行する執行官、というのは実際にどういう職業なのか、というのがわかるお仕事ドラマ。
ヒロインはひょんなことから犬嫌いの執行官の補助として、執行場所にいる犬を確保するという役割を担うことになるのですが、毎話毎話執行場所に犬がいるというちょっと強引な展開は少し残念でした。
ただ、それ以外の執行官という職業とはどんなものか、どうやってなるのか、給料はどうなっているのか、など普通知らないような情報が出てくるのは結構楽しかったです。
割と最近まで女性執行官が存在しなかった、というのも、そういう世界なんだなぁ、と知るきっかけになりましたし。
1話完結の話なので、最後がちょっと都合よくまとまり過ぎという部分はありましたが、結構楽しく見られました。

ハヤブサ消防団
処女作以降鳴かず飛ばずのミステリー小説家の青年が、父親の遺産である田舎の一軒家に引っ越し、比較的早い段階で地域に溶け込んで消防団に入る。しかし、何故か不審火が相次いで発生し、青年が犯人探しを始める……という話。
小説1冊分のミステリーを連続ドラマにした場合、中だるみ展開があったり、中盤全く話が進まない場合も多々ある中、この作品は常に話が進展して、最後まで目が離せませんでした。
消防団仲間のおじさん軍団の和気藹々とした居酒屋でのやり取りはいつ見ても楽しくて、本編以外でも居酒屋シーンが楽しみでした。
主演の中村倫也さんの演技も素晴らしかったです。

この素晴らしき世界
とある大女優が行方不明になり、たまたま目についた大女優そっくりの主婦が大女優の身代わりを演じることになる、という話。
リアル撮影直前で主演女優が降板してしまったという裏事情のある作品だったものの、この作品は面白いのでは?、という前評判を見かけたので、見てみることにしました。
劇中ではさすがに身代わり主婦がドラマに出るとかはなく、あくまで原稿に沿った謝罪会見とか賞のプレゼンターとかを代わりにやる程度だったので、その辺りの線引きは割としっかりしていました。
ただ、やっぱり日常生活の中で大女優の身代わりをしているということに全く気付かれないというのにはちょっと無理があるように感じました。いろいろ怪しいと思われるものの、浮気を疑われるとかのレベルでしたし。
1人2役で主婦と大女優を演じ分けていた若村麻由美さんは、素直に上手いと思いました。
個人的には、主婦の夫役のマキタスポーツさんの存在感がなかなかよかったと感じました。

トリリオンゲーム
原作漫画を購入しているので、見てみることにしました。
基本的には原作準拠なのですが、1エピソードを1話で収めるために結構カットしているシーンがあり、そのせいでドラマ版はちょっといろいろ上手く行きすぎに見えてしまいました。原作通りにやるなら多分1.5倍くらいの時間が必要だったと思います。
ガクのキャラクターは割と漫画そのままでしたが、超絶軽薄なハルは目黒蓮さんのイメージではなかったな、と感じました。目黒蓮さんは割とまじめなイメージがありますし。
祁答院に関しては、吉川晃司さんがイメージそのままでかなり良かったです。

CODE-願いの代償-
婚約者を事故で亡くした刑事が、願いを叶えてくれるアプリ「CODE」を手に入れて、実は婚約者の死は事故でなかったことを知って、死の真相を追っていく、という話。
CODEというアプリは実際に存在しそうだな、と思えるもので、CODEを巡っていろんな人の思いが交錯していく部分は結構見応えがありました。
ただ、この作品は韓国ドラマのリメイクで、こういうタイプの韓国ドラマの黒幕は大抵国家が裏で暗躍している陰謀説になってしまっていて、この作品もその例に漏れなかったのは残念でした。
婚約者を殺した犯人とか、最終的な結末とか、それなりに意外性があってよかった部分もあるのですが、国家の陰謀っていう部分はなくてもよかったかなぁ、と感じました。

VIVANT
作品の内容に関して事前情報が全くなかったものの、たくさんの有名役者を使ってものすごくお金をかけて作っているらしい、というのを見て、とりあえず見てみようと思って見てみました。
序盤の誤送金編は池井戸原作ドラマの亜種みたいな感じで、お金をかけて撮影しているのはわかるけど、やることはこれまでの日曜ドラマの延長なのか、くらいにしか感じられず、あまり話に入れませんでした。
ただ、その後の別班編になると話の質が変わってきて、かなり引き込まれました。
主演の堺雅人さんも序盤は気弱なサラリーマンだったので微妙だったのですが、途中から別の人格がいるというのがわかり、それぞれ演じ分けているのは素直にすごいな、と感じました。
最終的には見ておいてよかったな、と感じました。

最高の教師 1年後、私は生徒に■された
高校の卒業式の日、担任していたクラスの生徒に突き落とされた女性教師は、気が付くと高校3年生の始業式の日に戻っていた。同じ結末にならないようにするため、女性教師はクラスを変えることを決意する、という話。
「3年A組」のスタッフが制作しているだけあって、各生徒の問題を解決する流れは王道から一歩踏み込んだものになっていて、毎話引き込まれました。
生徒役の若い役者さんたちも上手い人が多く、中でもイジメ首謀者役を演じていた加藤清史郎さんは、こういう役も出来るんだ、と結構ビックリしました。
クラスメイト全員にちゃんと見せ場があり、最終話に全ての伏線が収束していく流れは見事でした。
個人的には本作が今期1番の作品でした。

ブラックポストマン
とあるポストに子供が手紙を出すと、ネバーランドの悪魔が助けてくれるという都市伝説のある街。実際にネバーランドの悪魔として虐待から子供を助けていた青年が久しぶりに街に戻ると、そこで新たなネバーランドの悪魔事件が起きていた、という話。
1話こそ主人公が本物のネバーランドの悪魔として暗躍するものの、それ以降はかつてのネバーランドの悪魔の影を追いかけて行くような話となっていて、単純な仕置人的な話でなかったのはよかったです。
出演者が軒並み演技が上手い人たちだったので、最後まだ割と楽しく見られました。

彼女たちの犯罪
ある1人の男について、1人は男と離婚して自由になりたいと願い、1人は男と結婚したいと願い、1人は刑事として取り調べを行う、という1人の男を通じた関係のある3人の女性たちの物語。
話の構成が非常に上手く、序盤に少しだけ現在の映像を見せてから過去を振り返る形になっていて、どうしてこの状態の3人が最終的にあの状態になるんだ?、と思ったら、既にこの作品の世界に引き込まれていました。
その後の展開も少しずつ謎を出したり謎解きをしたりを繰り返して、最後まで飽きずに見られました。
なお、夫の妻を演じていたのは前田敦子さんで、ちょっと見ないうちに演技が上手くなったなぁ、と感じました。

ギフテッド
人を殺したことのある人を見ると黒い靄が見える高校生と刑事のバディもの。
原作が「金田一少年の事件簿」などの原作を手掛けている人なので、ラスボスの設定とか各事件のトリックなどは金田一少年ぽいなぁ、と感じるものが多かったです。
ただ、設定にしろトリックにしろわりと使い古された手法が多く、トリックの先読みが出来てしまう場合が多々あり、それくらいのことを最後の謎解きシーンで偉そうに語られても……と思ってしまうことも多かったです。バディの刑事は超優秀という設定ではあるものの、そう見えなかったというのもあり。
なお、刑事役は増田貴久さんで、ビックリするレベルの棒読み演技でガックリ来ました。脇役のときはそこまで感じなかったのですが、主演になるとここまでか……と。
シーズン2もあるようですが、これ以上は追わないかな、と思いました。

ノッキンオン・ロックドドア
不可解専門と不可能専門、2人の探偵の物語。
30分ドラマということで、問題編と解決編と1つのエピソードで必ず2話になってしまうのはちょっと残念でした。
各エピソードの謎解きはそれなりに面白く見られたのですが、最終的に話が続編にぶん投げられているような状態で終わってしまって、話の根本的な部分は何も解決していない、というのは残念でした。
最終エピソードの犯人が意外だったのがすごくよかったのもあり。

なれの果ての僕ら
小学校6年生のときの同窓会が開かれると呼び出された廃校で大量殺人が発生する、という話。
初回の時点で首謀者が誰なのかはもう明示されていて、首謀者が実験と称して同級生たちに様々なゲームを強要して、同級生たちの人間性を暴いていく、という流れでした。
地上波としては結構グロ描写を頑張っていたのですが、それ以外は全体的に微妙でした。
設定としては小学校卒業から5年後の高校生ということなのですが、私服を着ているせいか、どう若く見積もっても全員20代に見えてしまうのがマイナスでした。ただ、それについては、みんな私服の中で1人制服を着ている子がいるという設定を活かさなければいけないので、10年後の同窓会という設定変更も出来ないというジレンマもあったとは思うのですが……
他にも、デスゲームなので最初にドカッと登場人物が勢ぞろいするものの、誰が誰なのかわかりにくくて、人間関係が肝の話なのに話に入りにくい、というのもありました。人狼ゲームみたいに、役割が与えられていたりするともうちょっとわかりやすいのですが……
やろうとしていたことは間違ってはいないけど微妙だったな、という感じでした。
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