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春アニメ・ドラマ 総評 [日常]

今期はアニメ「推しの子」が一強で、それ以外は全体的に可もなく不可もなく、な感じでした。

アニメ

事情を知らない転校生がグイグイくる。
やっていることは間違っていないけど、出来具合は可もなく不可もなく、というタイプの作品でした。
原作の方はもう大分茜の死神感は薄れているのですが、アニメでは最終盤までずっと茜が死神としてクラスから嫌われているというシーンが流れて、いい加減もう言わなくてもいいのに、と思ってしまいました。
原作通りに、高田以外にも茜の理解者はたくさん出てきますし、茜が高田のグイグイ感に助けられているという描写のためというのもわかるのですが、毎週毎週の死神イジリはちょっと見ていてきつかったです。

推しの子
原作は一通り読んでいます。大きな改編もなく非常にいいペースで進んでいるというのもあり、毎回放送が楽しみでした。
第1話が90分という長丁場でもそこまで長いとは感じませんでしたし、とにかく絵はよく動くし、オープニングはもちろんエンディングの入り方もいいし、と文句の付け所がありませんでした。
アイドルの話ということで、いろいろ楽曲が用意されていたのに加え、ちゃんと振付がされていたり、それに合わせたヲタ芸があったりと、丁寧にしっかり作られていて、最後まで楽しめました。
2期政策決定とのことで、楽しみにしています。

TIGER&BUNNY2
元々はネット配信限定だったのがテレビ放送されるということで、見てみました。
前作は一通り見ています。
今作はヒーローたちがバディ制度によって2人1組で活動するようになるという設定で、序盤は新キャラも含めていろんなバディそれぞれにスポットが当たる話となり、終盤はヒーローを敵視する2人組との戦いがメインでした。
全体的にまずまず面白く見られはしたのですが、最初から2クールあるのが確定しているせいか、序盤のキャラの掘り下げ回がやたらに長く感じました。1話完結ではあるのですが、なかなか本編が進まない感じがしてもどかしかったです。
絵も悪くはないものの、人物が小さめな部分は描写が雑だな、と感じる場面が多々あり、その辺りもちょっと作り込みが甘い感じがしてしまいました。
2クール目の挽回に期待したいです。

Dr.STONE NEW WORLD
1期、龍水に続くアニメ2期で、巨大な帆船を作ってプラチナを手に入れるところまで描かれていました。
2期の2クール目は10月から放送とのこと。
原作に忠実にいいペースで作られていたのは1期と同様で、安心して見ていられました。
このまま原作の最終回までキッチリアニメ化してくれればな、と思います。

マッシュル-MASHLE-
ジャンプ原作アニメはヒット率が結構高めなので、原作は雑誌上で読んでいるだけでコミックスは買っていないのですが、アニメは見てみました。
結果として、悪くはないけど特によくもなかった、という感じでした。
話は結構テンポ早めに進んでいて、主人公・マッシュの異常な筋トレぶりとかシュークリームへの異常なこだわりとか、ギャグパートも掛け合いも悪くはないのだけど……面白くはないなぁ、と。
2期の制作は決定しているとのことですが、2期はもう見ないと思います。

僕とロボコ
実は12月にアニメが始まったときから見ていて、最初は特に面白くないと思っていたので、感想を書かないつもりでした。
でも、回を重ねる毎に面白くなっていっていて、最初は棒読みでとても聞けるものではなかったロボコの声も10話目くらいから馴染んできましたし、5分アニメでとにかくテンポがいいので、サクサク見られて楽しかったです。
ケンコバさんとかアンミカさんとか、キッチリ本人が出演してくるところとかも好きでした。
映画化決定とのことで、それもわかる気がしました。
さすがに映画は見に行かないですが、2期があるなら見る予定です。

地獄楽
こちらもヒット率の高いジャンプ+連載作品ということで見てみました。原作が完結済みということで、下手な終わり方はしないだろう、と思ったというのもあり。
序盤でメインキャラだと思われた人たちがガンガン死んでいった辺りで話に引き込まれ始め、不気味な島の生物たちとか、アクションシーンとかの見せ方もなかなか良く、全体的に割と楽しく見られました。
レギュラーキャラかと思ったら死んでしまった、というキャラが何人かいて、誰がいつ死ぬかわからない状態なのがいい感じです。
この作品も2期制作決定しているとのことで、続けて見る予定です。

THE MARGINAL SERVICE
境界人と呼ばれる特殊能力を持った宇宙人たちの犯罪を取り締まる組織・マージナルサービスの物語。
原作のないアニメオリジナル作品だというのと、声優さんたちがベテラン揃いで超豪華、ということで見てみたのですが……出来はいまひとつでした。
マージナルサービスのメンバーたちがニッカポッカを制服として現場に向かうとか、いろいろ狙って作っているんだろうなぁ、と感じる部分はありましたし、声優さんたちの演技はすごくよかったのですが、シナリオと大して動かない絵がダメでした。
全体的に絵の作りが甘いなぁ、と感じる部分が多々ありました。
シナリオもすごく普通、というくらいで、話にあまり捻りも感じなかったです。


ドラマ

それってパクリじゃないですか?~新米知的財産部員のお仕事~
特許などの知的財産権を扱う部署に配属となった元研究員と弁理士が主役のお仕事ドラマ。
知的財産権にはこんなものがありますよ、というのを毎回教えてくれる話となっていて、割と知らないことが多く、ためになる話ではありました。あえて特許を取らないことで技術を秘匿するとか、ケンタッキーの例を出されたりすると、なるほどなぁ、と。
ただ、主人公のキャラが真面目で一途なんだけどちょっと抜けている、というタイプで、見ていてちょっとイライラしました。周りがハッとするようなことを言ったり提案したりするのはいいのですが、普段がちょっと抜けすぎているように見えてしまいました。
女性上司として常盤貴子さんとともさかりえさんという2人がキャスティングされていて、最近のドラマとして女性上司が2人いるという構図は珍しくていいなと思いましたし、その2人がいい味を出していたのはよかったのですが……

ペンディングトレイン-8時23分、明日君と-
とある電車に乗り合わせた人たちが荒廃した未来に飛ばされ、サバイバル生活を強いられる話。
安定した食料と水を確保するまで結構時間がかかっていて、2日くらいまともに水も飲んでいないのに結構元気だよねとか、服も汚れていないよね、とか序盤はツッコミどころ多めでした。
中盤くらいで同じように未来に飛ばされた別の号車の人たちとの争いが起きたりした辺りは結構面白かったのですが、ワームホールを発生させて元の時代に戻るという部分の理論がガバガバだった辺りからまた微妙な感じになりました。
その後、元の時代に戻ってもメディアにさらされたりしてまともに生活できなかったり、もうすぐ隕石が衝突すると訴えても誰にも信じてもらえない、という辺りはよかったのですが、最終的にいろんな謎を残した状態で終わってしまって、最後はかなり微妙でした。隕石の衝突は避けられた感じはありましたが、未来に残った人たちはどうなったのかとか、放置された伏線がかなりありましたし。
元の世界に戻ってきた後の話があるタイムスリップ物ってあまりないだけに、もっときれいに終わってくれれば名作になり得たかもしれないのに、と残念でした。

だが、情熱はある
南海キャンディーズの山里亮太さんとオードリーの若林正恭さんの半生を描いた作品。
2人が高校生だった頃から話はスタートし、2人がそれぞれコンビを組んでM-1で結果を残して人気者になり、「たりないふたり」というコンビを作るところで人生が交差して、最終的にドラマになるというところまで描かれていました。
序盤から中盤にかけて、具体的には8話くらいまでは見るのが苦痛なくらい結構不快感の残る作りでした。
ピークは山里さんが静ちゃんに嫉妬して「フラガール」の仕事を静ちゃんに内緒で断るようにマネージャーに訴えるシーンで、本当にどす黒い、人間の嫌な部分を煮詰めたものを見た気がしました。
山里さんと若林さんの性格があまりよろしくない、というのはわかっていたものの、序盤から中盤は特にそれが強調されてしまっていました。演じている役者さんはしゃべり方をかなり本人に寄せていて努力の跡が見えるだけに、きつかったです。体格とか全然違うのに、ちゃんと全員本人に見えていただけに。
そんな中、春日さんの存在が結構助けになっていて、春日さんが出てくると癒しになるというのをモチベーションにして視聴を続けました。
そんな不快感が逆転したのは9話でオードリーの漫才を再現したシーンが出た辺りで、オードリーが渡辺正行さんに認められたシーン辺りから不快感が消えました。
山里さんも静ちゃんに嫉妬するだけではなくなり、いろいろもがいて自分の立ち位置がわかって来て、最終的に再び2人で漫才をするようになる辺りはかなり良かったです。
その後、2人の半生がドラマになるという企画が出る最終話では、主演の2人が本人役と山里・若林役を同時に演じていたりして、その辺り徹底していてよかったな、と感じました。
最後の3話だけ見るのもアリかな、と思います。

ラストマン-全盲の捜査官-
アメリカから研修としてやって来た全盲のFBI捜査官とそのバディとなった刑事の話。
全盲ではあるものの捜査官としては超優秀、という設定ではあるのですが、全盲としてのハンデが描かれていたのは第1話くらいで、他の話でそこまでハンデを感じられなかったのには一長一短ありました。
ただ、話の出来は結構よくて、バディ同士のやり取りは結構楽しく見られましたし、41年前の事件の真相に迫っていく流れは都合の良さもなく、かなり引き込まれました。
続編がありそうな雰囲気は残していたので、続編があればいいな、と思っています。

風間公親-教場0-
警察学校の鬼教官として知られる風間公親が捜査一課で指導係をしていた頃の話。なぜ警察学校の教官になったのか、というのが描かれていました。
2話毎に指導する刑事が入れ替わり、風間は最初の事件現場を見た時点でおおよその真相を把握しているものの、新人指導のためにあえて真相を隠して新人が真相に気付くようにそれとなく誘導していく、というのが大まかな流れとなっていました。
風間公親というキャラクターはそのままなのですが、警察学校では指導される人たち同士の交流があって、それが話として救いになっていた部分もあったのですが、本作では指導される刑事が1人で悩む場面ばかりで、話としての癒しというか救いがあまりなくて、少し息が詰まる感じがしました。
風間の厳しい指導自体はすごくいいのですが。
なお、かなり続編を意識した終わり方となっていたので、いずれ続編は制作される気がします。

合理的にあり得ない
暴力事件を起こして弁護士資格を失った女性とIQ140の天才青年がバディを組んで探偵としていろいろな事件に挑む話。
序盤の展開は劣化版「コンフィデンスマンJP」みたいで、話のテンポはいいけどそんなことで騙せるのかな?、みたいなことが多々あり、話にあまりのめり込めませんでした。
ただ、それに慣れてくると単純に主人公2人のやり取りやいろんなコスプレを楽しめたりして、これはこういうライトなもの、という形で見られるようになりました。天海祐希さんの演技はやっぱりすごいな、と思いましたし。
敵役の仲村トオルさんの立ち位置が話の流れで二転三転していく形だったのは結構よかったです。

弁護士ソドム
詐欺事件の加害者の弁護しかしない、という弁護士の話。
なぜ加害者の弁護しかしないのか、という理由は第1話で明らかになるものの、屁理屈で詐欺加害者を正当化して裁判に勝っていく主人公、というのはなかなか見たことがなくて、そこに新鮮味がありました。
母親を死に追いやった牧師を捜す、というのが話の大きなポイントではあったのですが、序盤に声だけ登場した牧師の声があまりに特徴的すぎて牧師の正体が登場前から丸わかりだったのは一長一短ありました。

正義の天秤 Season2
前作の最後で意識を取り戻した主人公の恋人が、全ての男性を拒否する反応を示すようになってしまう、というところから話は始まり、最終的にそれが解決されないまま終わってしまって、非常に中途半端な印象でした。
各話で事務所の弁護士たちを1人ずつ掘り下げる話があって、その出来自体はわりとよかったのですが……
全5話と短めな作りだったのもあって、何も話が進んでいないように感じました。
シーズン3があればいいのですが……

勝利の法廷式
幼馴染が被告となってしまった殺人事件の裁判に負けて実質引退状態だった女性弁護士が、裁判過程を全て予想した脚本を書く脚本家と組んで、再び弁護士として裁判に立つようになる、という話。
脚本通りに進んでいく裁判はドラマなのだから当然と思いつつも、この角度から描く裁判物って今までなかったなぁ、とも感じて、割と最後まで楽しく見られました。事件の真相が最初から見えている人がいる、という作品は多々あれど、それを脚本にして演じろと命令するっていうのが新しかったです。
最終的には主人公が引退に追い込まれた裁判と脚本家の恋人が殺された事件が繋がっていて、その犯人を追い込んでいく話となっていたのですが、その犯人を割と序盤にモブ的な形で出していたのは上手いなぁ、と感じました。

何かおかしい2
1は見たことがなかったのですが、ドラマの中で何か違和感を覚えるようなおかしい部分が出てきて、最終的にその正体がわかる話なのだというあらすじを見て、ちょっと見てみようかな、と思って見てみました。
結果、そこそこ面白かったです。
深夜ドラマということで、レギュラー出演者以外は全体的にあまり演技が上手くないとかはありましたが、都市伝説のドラマ化みたいな感じで、安っぽいのがむしろ味になっていてよかったな、と。
そこそこにバッドエンドが用意されているのもよかったです。

ソロ活女子のススメ3
ソロ活を楽しむドラマも3作目ともなるとネタ切れ感も出つつありましたが、それはそれで楽しめました。
1人旅とか1人博物館とか、もともと1人で行くようなテーマもあったりましたが、1人遊園地とか1人爆破体験とか1人テーブルゲームとか、普通ちょっと考えつかないような体験の話もあったりして、よかったです。
続編があったらまた見ると思います。
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