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秋アニメ・ドラマ 総評 [日常]

今期はドラマを結構見た感じがしました。

アニメ

異世界おじさん
本当は前クールでの放送作品だったりするのですが、制作が間に合わなくなって今期改めて1話から放送するというので、見てみることにしました。
異世界に行って17年ぶりに戻って来たおじさんの異世界での冒険譚を聞く話。
おじさんがセガフリークということで、セガのマニアックな話が出てきたり、度を越えた鈍感さとそれに対してのツッコミが面白いなど、非常にテンポのいい作品でした。これなら評判になる理由もわかるな、と。
ただ、絵があまり動いているわけでもなく、全体的に粗い感じもあって、制作が間に合わなかったにしてもちょっとどうなの?、と思ったりもしました。
なお、最終話の制作が間に合わなくて未だ放送されていないので、ちょっとした呪いでもかかっているんじゃないか、とも思いたくなりました。

SPY×FAMILY
分割2クール作品の2クール目。
1クール目同様、キャラが良く動くテンポのいい作品で、最後まで飽きずに見られました。
アーニャがかわいいのは相変わらずでしたし、絵もすごくヌルヌル動くので、良くここまで動かせるものだと感心する部分が今期もありました。
それなりにキリのいいところで終わっていましたが、おそらく2期目があると思うので、期待したいです。

チェンソーマン
ОPが米津玄師さんで、EDが毎回変わる、という非常に気合が入っているのが放送前からわかっていた作品でした。原作が既に第一部完まで進んでいて、話の進むペースが計算できるというのもあり、期待値は凄く高かったです。
それで一通り見てみて、実際期待は裏切られなかったです。
原作の細かい改変についていろいろ言われていること、作画ミスがそこそこあることは知っていますが、そこまで気になることもなかったですし、日常シーン含めて常にヌルヌル動いているので、見ていてすごく楽しかったです。
声優さんについてもイメージと違うと言われていましたが、個人的に違和感はなかったです。少なくとも棒読み演技ではなかったですし、主人公のデンジもほぼ新人なのに上手いと思いましたし。
毎回変わるEDは、その回で活躍したキャラがメインの構成になっていたりするので、その辺りも見ていて楽しかったです。ただ、そこまでEDの絵に力が入れられないのか、もう少し色多めだったり動いたりしてくれたらなぁ、とも思ってしまいました。
2期で原作第一部完まで描く感じだと思うので、続編にも期待しています。

不徳のギルド
最初から最後まで全力でエロに振り切った作品でした。
TV放送・配信・AT-X・DVD&Blu-ray、それぞれで規制の入り方が違うという気合の入れ方で、決して万人受けするものではないけれど、特定の層の心には間違いなく響く、という作り方でした。TV放送版では静止画でモザイク大きめの部分も、多分DVDだと動画でモザイクなしだったりするのだと思います。
放送前までは、序盤はエロに振り切って原作の評判が良かったエピソードをいくつかやって、終盤はマスラオウの話でシリアスにまとめるのだろうな、くらいに思っていたら、実際には初給料日の話までしか進まなくて、かなり丁寧に序盤のエピソードを拾っている感じでした。
収益の見込みが出たら2期もやるような感じでまとめられていましたから、もしかしたら2期があるかもしれません。

BLEACH 千年血戦編
これまでアニメ化されなかった原作最終章を、原作監修のもとに最後までアニメ化するというので見始めました。
非常に丁寧にアニメ化されている印象で、終始徹底してスタイリッシュに仕上がっていました。
結構ヌルヌル動きますし、今後どういう展開になるのか知っていてもワクワクしました。声優さんたちもキッチリ旧キャスト陣を集めていますし、文句のつけようのない仕上がりでした。
次は2023年7月放送とのことで、このまま最後まで行ってほしいです。

マヴラヴオルタネイティブ
1期は人と人の間の戦いがメインで政治的な話が多くて微妙だったのですが、2期はベータとの戦いがメインになっていて、かなり楽しく見られました。
それなりのメインキャラが死んだり、元の世界に逃げ込んでもそこにまた別の脅威があったり、1期が全て前振りだったのだと思えるくらい、2期で一気に話が面白くなっていました。
ただ、話としてはキリのいいところまで進んだものの終わってはいなかったので、3期が来てくれることを願いたいです。

虫かぶり姫
原作人気が相当ある作品なので、アニメ化されるところまでは既定路線だったのですが、肝心のアニメの出来はいまひとつでした。
話の進むペースが結構早くて、今回のアニメでコミカライズされている部分は全て使い切っていました。
話が王道なだけに、どれだけ絵がきれいになるかにかかっていたように思うのですが、全体的に男性陣の顔が格好良く見えない部分が多く、ヒロインのエリアーナも途中から髪の描き方が簡略化されている感じになっていて、何か違う……と常に感じていました。
声優陣の演技はかなりよかったので、これならドラマCDの方がむしろよかったのかも、と思ってしまいました。
小説原作でコミカライズもされているけれど、コミカライズの方が出来がいいという意味では「宝石商リチャード氏の謎鑑定」「裏世界ピクニック」と似た感じがしました。

ドラゴンクエスト ダイの大冒険
全100話、原作をきれいに配分してきれいに完結していました。
完結した作品のアニメ化としてはお手本みたいな作りだったと思います。
最初から最後まで作画が乱れることもなかったですし、声のイメージが違うということもなかったですから、アニメとしては完璧だったと感じました。


ドラマ

親愛なる僕へ殺意をこめて
直近3日間の記憶がないことに気付き、自身が二重人格だと知った青年の物語。
地上波で放送できるギリギリのラインでの拷問描写がある、というところに序盤は注目が集まっていたようですが、どうも評判が良くなかったらしく、中盤以降はほぼ拷問描写がなくなっていました。
最終話にそれなりのどんでん返しが用意されていて、そこは確かによかったのですが、そこに到達するまでの中盤で結構ダレる展開があったので、途中脱落した人は多かったのではないかな、と感じました。
個人的には、序盤のサイ編で、主人公の恋人が拘束を解いてサイを正面から殴って倒すシーンがあまりにも都合良すぎて、ここでもう見るのやめようかな、と思ったりしていました。
原作は確かに面白いのだろうけど、演出を間違ったかな、と感じました。

孤独のグルメ Season10
何も考えずに見られる、おじさんが食事するシーンを見るだけのドラマ。
何となく流して見るだけでもいい感じなのは相変わらずで、今期はそこまで主人公が食べすぎな感じもなく、安心して見ていられました。
ゲストキャラのお店の店員さんとか、冒頭の主人公が交渉する企業の人が無駄に豪華だったりするのも見所だったりしました。
ただ、大晦日特番で北海道を巡る展開はちょっと強引すぎる感じで微妙でした。主人公がご飯を食べるところがメインなので、そこに至る過程はどうでもいい、という風に振り切った考えが出来ればいいのでしょうが……

一橋桐子の犯罪日記
70歳を越えてからできた親友と共に暮らして3年、親友が亡くなったことで生きる意味を見失った主人公が、終の棲家を刑務所にしようと決めて、どうにか人に迷惑が掛からない形で刑務所に収監されたいと頑張る話。
終の棲家を刑務所にしようという主人公の短絡的な思考にはイラっとする部分があるものの、親友と共に暮らした日々の思い出映像にはホロっとさせられ、何やかんやで人のいい主人公を温かく見守りたいという気持ちにさせてくれる話でした。
最終的に犯罪を企む主人公にはそれなりの見返りがありましたし、結末は想像できるものではありましたが、それなりに楽しく見ることが出来ました。

祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録
研修医である主人公が様々な科で研修をしつつ、謎の多い患者たちの問題をカルテにまとめることで真相を導き出す、という医療と推理物を合わせたような作品。
謎解き編の前に主人公が「全てカルテが教えてくれました。」というのが決まり文句で、それなりに伏線を張っているというのもあって、謎解きはそれなりに楽しく見ていられました。
ただ、謎解きの内容はあくまで患者がどうして謎の行動をとるのか、ということに対する原因がわかるだけで、ではそれをどうしたらいいのか、というのはドラマの残り5分くらいで処理しないといけなかったりするので、そこが結構雑になってしまったように見えました。いろいろ都合が良すぎる感じで。
研修医同士のやり取りは学生っぽいワチャワチャ感がいい面もあり、医者にしては軽すぎない?、と思う部分もあって、一長一短ありました。
医者の話でも医療的な話は少なめで、全体的には医療も推理もどちらも中途半端だったような印象でした。

PICU 小児集中治療室
北海道に小児専門のICUの施設が設立され、そこに配属された医師の物語。
主人公の吉沢亮さんの演技がとにかく上手いなぁ、と感じる作品でした。
序盤は急患が入っても慌てるだけで何もできない新人医師で、患者に隠しておかないといけない情報をしゃべってしまうなどのミスを連発してしまうものの、次第に医者として成長していく姿が素晴らしかったです。
主人公の母親役の大竹しのぶさんとのやり取りや、PICUの責任者の安田顕さんの存在感もよかったです。
ただ、他の脇を固める役者さんたちも結構豪華なのですが、前述の3人の存在感が強すぎるせいなのかどうか、掘り下げエピソードもそこまで記憶に残るものがなく、惜しい感じがしました。
また、小児救急医療を扱うということで子役が何人も出てくるものの、演技は悪くないけどもうすぐ死ぬみたいな状態には見えないな……と感じることが多々あり、その辺りは子役をたくさん使う内容だけに難しいのかな、と感じました。

つまらない住宅地のすべての家
どこにでもあるような住宅地の一角で形成されている町内会。お互い顔と名前は知っているけど特に交流もない状態が続いていたものの、ある日刑務所から1人の囚人が脱走し、その人物が町内会近くの出身だと知って、町内会長が見張りをしようと提案するところから人間関係に変化が出始める、という話。
何の問題もないように見える家庭でも、それぞれにそれなりの問題を抱えていて、見張りを契機にそれらが浮き彫りになっていく様子は、日本全国こういうことは起こり得るのかもしれない、と思わせてくれました。
脱獄犯の目撃情報から、脱獄犯が確実に近付いてきているのではないかという恐怖感があったりとか、見張りをする中でご近所さんの人となりがわかってくるとか、あくまで日常の中で起こる出来事みたいなのが続いていくのがちょっと珍しい感じがしてよかったです。
脱獄犯の脱獄理由は、そんなことで?、みたいな理由なのですが、案外そういうものなのかもしれないな、と思わせてくれました。
最後も日常が戻るけれどそこには確実な変化があった、というのがわかる感じでよかったです。

アイゾウ 警視庁・心理分析捜査班
実際にあった海外の事件を日本を舞台にアレンジしてドラマに仕上げた、という作品。
30分ドラマではあるものの、1つの話が全て前編後編に分かれていたので、実質60分ドラマになっていました。
内容的には現実としてあり得ないのでは?、と感じられるものが多いのですが、でもこれって実際あった事件なんだよね、と自分の中で思い直して毎回見ている感じでした。あえてそういう事件を選んで制作されたのかもしれません。全てフィクションだと胡散臭いけど、現実にあったと考えると興味が湧いてくる、という感じで、最後まで面白く見られました。
ドラマの最後に実際どういう事件だったのかという概要が紹介されるのもよかったです。
60分ドラマとして再登場してもらいたいです。

霊媒探偵 城塚翡翠
大きく第一部と第二部に分かれていて、第一部はとある連続殺人事件を追う中で霊媒ができるというヒロインを頼ってみる、というところから話はスタート。
これは「逆転裁判」の霊媒みたいな感じなのかな?、というのが第一印象で、実際作中に出てくる霊媒は犯人を直接指名してくるものではなく、回りくどく犯人を指し示すような内容で、まぁそんなものだろうなぁ、という感じでした。
しかしながら、第一部の最終話でそれまでの展開をひっくり返すような大どんでん返しがあり、第二部は倒叙系の推理物に変化。第一部ではしきりに「これまでの全ての話が伏線」と表示されていたので、そういうことか、とかなり驚かされました。これは一見の価値ありかな、と思います。
第二部は倒叙系の推理物なので、どうしても「古畑任三郎」が連想されてしまう部分があったのは残念でした。いやらしい物言いで犯人を追い詰めるところとか、解答編前に視聴者への問いかけがあるとか。話自体はそれなりに面白く見られたのですが……
倒叙系のドラマはあまり数がないので、シリーズ化しても面白いとは思います。

クロサギ
詐欺師を騙す詐欺師の話。
マンガ原作で以前ドラマ化されたものは見たことがなかったというのもあり、今回は見てみようかな、と思って見てみました。
人を騙していた詐欺師が騙されて堕ちていく様は単純に見ていてスカッとしました。
ただ、ヒロインが正義を振りかざすタイプの理想主義者みたいなキャラで、主人公のことをそれなりに認めるまでの期間は、出てくるだけで結構イラっとしました。
また、原作がそれなりに古い作品で2度目のドラマ化ということで、詐欺師の話としては「コンフィデンスマンJP」の方が手が込んでいて面白かったなぁ、感じる部分もありました。「クロサギ」の方が先発の作品だけど、個人的に後から見てしまって物足りなく感じてしまうジレンマみたいなものがありました。
主人公に詐欺師の情報を渡している和菓子屋の店主役だった三浦友和さんがすごく上手いな、というところは見応えがありました。

エルピス-希望、あるいは災い-
とある深夜の情報バラエティー番組のディレクターである主人公が、弱みを握られて既に犯人に死刑判決が出ている連続殺人事件の真相を追うように脅されるところから話はスタート。
最初は半信半疑だった主人公が、落ち目の女性アナウンサーと共に事件を追ううちにこの事件は冤罪であることに気付いて、事件のことを番組内での放送を強行。その後真犯人が誰かもわかる……というところまではそれなりに王道なのですが、放送局内での利害関係、政治家絡みの事件で上層部が放送を許さずに主人公が左遷されるなど、真相がわかっているのにそれが報道できない、というのが本作品の肝。
これまでも冤罪事件を扱ったドラマはそれなりにありましたが、真相がわかるのとほぼ同時に確たる証拠を掴んで、警察や政治家が不祥事を認めて謝罪、みたいな流れだったりするのがほとんどでした。でも、この作品は確実な証拠もあるし真犯人もわかっているし、主人公以外の人たちも真犯人が誰なのかわかっているけど、それを公表できないようにいろんなところから手を回されてどうにもならない、という捻りが入っていました。
実際の事件をもとにしたフィクションということなので、この辺りのことが実際の話をベースにした結果なのだろうな、と思います。
最終盤の展開としても、連続殺人事件の真相をもみ消している政治家のスキャンダルを強行放送して政治家を追い込んだ後に連続殺人事件の真相報道をしようとしていたのが、政治家に近しい人との交渉でスキャンダルを報道しない代わりに連続殺人事件の真相を報道してもいいとなって、そういう展開なのか、と結構驚かされました。
政治家と近しい人の最後の言葉として、「報道するなら今日のトップニュースにしろ。明日になったら、君は病気か事故で出られなくなる。」というものがあって、何気にこのセリフが1番怖かったです。
最終的に、犯人を大々的に逮捕するようなシーンはなく、冤罪が証明されたことがわかる描写がラストシーンで、結構グッとくるものがありました。
今期1番面白かったドラマでした。

アトムの童
ゲーム業界を舞台にした天才ゲームクリエイターの話ということで見てみました。
でもふたを開けてみると、半沢直樹と下町ロケットにゲーム業界要素を足したみたいな話で、期待していたものとは違っていました。
私自身ゲーム業界にいたことはないのですが、それでもこの表現ってゲーム業界のことを浅ーくしか知らない人が作っているのでは?、と感じる部分は多々ありました。
例えば、序盤のゲームショウで大企業ゲーム会社の社長が「今ゲームをダウンロードしてくれれば2000円分のポイントあげまーす」と言うのですが、こういうときって2000魔法石とか100連ガチャみたいにゲーム内単位で言うとかで、円単位で言うことってないよね?、とか。主人公の親友がスト2で「俺待ち専ガイルなんで。」って言うのも、待ちガイルって自慢するような戦法じゃないよね?、と思ったりしました。
何やかんやで主人公の作ったゲームが大ヒット、というのは仕方ない部分ではありますが、そこまで面白そうなゲームには見えないよね、みたいなのもありました。
終始、何か違う……という感じがしてしまいました。

拾われた男
俳優の松尾諭さんの半生を描いた話。
たまたま拾った航空券が芸能事務所の社長のもので、それを縁として芸能事務所に所属することになった、というところから話はスタート。
同じバイト先の女性に恋をしてはフラれ、俳優としてなかなか芽は出ないけれど運の良さもあって映画やドラマに出演出来たり、井川遥さんの付き人になったり、結構面白く見られました。
また、このドラマに出てくる主人公の兄役の草彅剛さんがすごい、みたいな話を事前に聞いていて、序盤はほとんど出番がないので何がすごいのかわからなかったのですが、後半に草彅さんがメインの話になると、確かにすごいな、と感じました。
アメリカに留学しているという設定だったので、アメリカでのセリフはほとんど英語でしたし、脳梗塞で倒れた後のリハビリ姿など、本当に体が動かなくなっている感じが出ていましたし。
知らない間にすごく演技が上手くなっていました。
草彅さんの演技は一見の価値ありです。
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