SSブログ

春アニメ・ドラマ 総評 [日常]

今期は設定は悪くないし、やっていることは間違っていないけど何か面白くない、みたいなのが多かったように感じました。

春アニメ

社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。
原作にはそこまでハマっていないのですが、アニメになると化けるタイプかも、と思って見てみました。
結果、原作の方がまだ面白い、というレベルでした。
原作に寄せるためか、輪郭線がガタガタに描かれているのが終始気になり、絵もあまり動かなかったですし、話の起伏もないので、見ている途中で飽きてしまうことが多かったです。
ただ、やっていること自体間違っているわけではなく、声優さんの演技も上手かったですし、毎回変わる「今週のかわいい担当」の声優さんが誰なのか、楽しみではありました。
特に悪い部分があるわけではないけど面白くもない、というタイプの作品でした。
序盤に幼女たちを集中的に登場させて、後半キャラを使った話をするのかと思いきや、ほぼ原作通りのキャラ追加で、最終話でミコを出すというのはちょっとやり方間違っているのでは?、と思ってしまいました。
続編前提なのかもしれませんが、これはもう次はないな、と感じました。

群青のファンファーレ
競馬学校を舞台にした騎手候補生の成長物語。
人気絶頂のときにアイドルを辞めて競馬学校に入った青年が主人公、という辺りは現実の話をオマージュしているのだろうな、と感じました。
競馬だけでなく、ボートレースとかオートレースとか、公営ギャンブルのレーサー養成学校のドキュメントは結構好きなのですが、この作品に関しては終始「何か違う」とか「そうじゃない」みたいな感想しか出てきませんでした。
養成学校の教官ってどこの世界もかなり厳しいのですが、この作品の教官はどこかいつもヘラヘラしていて厳しさの欠片もなく、ピリピリした雰囲気は一切なし。生徒同士の友情物語に終始している印象で、前半は主人公がアイドルに戻るのか戻らないのかで周囲がやきもきし続けるだけ。一応、体重制限への葛藤とか落馬事故とかのイベントもあるのですが、騎手の世界ってもっと厳しいはずでしょ、とずっと思っていました。
最終盤でオーナーと馬の扱いや調教プランでもめるとか、それなりに知らない世界が出てきたところはよかったのですが……
「モンキーターン」みたいな世界を求めていたのに、裏切られた気がしました。
騎乗シーンはそれなりにあって、絵は悪くない印象でした。

サマータイムレンダ
死ぬことでタイムリープする主人公が、主人公の故郷である離島に隠された謎を解き明かしていく物語。
タイムリープを繰り返しながら少しずつ真相に迫っていくストーリーには素直に引き付けられました。
主人公が割と理論派で、いろいろ島の謎を推理していく過程が良い感じです。
絵も非常にきれいでよく動くので、アクションシーンにも結構見応えがありました。
2クールアニメなので、続きにも期待しています。

SPY×FAMILY
任務のために人の心が読める少女と暗殺者の妻を持ったスパイの疑似家族物語。
話のテンポが良く、サクサク話が進んでいくので、見終わると楽しい気分にさせてくれる作品でした。
声優さんの演技も上手く、絵もきれいで非常によく動くので、見ていて飽きなかったです。
世間で評判の「アーニャがかわいい」というのは確かにそうで、見ていると癒されました。
この作品も2クール確定しているので、続きにも期待しています。
2クール目は10月から放送とのこと。

トモダチゲーム
原作漫画を読んだことはないものの、山口ミコトさんが原作担当だということで、見てみました。
いきなり背負わされた借金を返済するため、友情が試される様々なゲームに参加させられる話でした。
友達を疑ったり疑心暗鬼になったりいろいろな駆け引きがあったり、という辺りはやっぱり山口ミコトさんらしい話だな、と感じました。
割と楽しく見ていたのですが、友情かくれんぼの後の展開が超速で進んだのに加えて、次のゲームの名前が紹介されたところで終わる、という続編前提の終わりだったのが少し残念でした。
運営側の声優さんたちがものすごく豪華で、その辺りも見応えがありました。

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 Final SEASON
2期が全8話という中途半端な話数で終わっていたので、3期はどうするのだろう?、と思っていたら、最後は4話一挙放送でした。実質、作り切れなかった2期の最後の部分をまとめた感じでした。
Finalということで、序盤から謎解きが始まって、引きはものすごくよかったです。
なぜ主人公が妹・ういのことを忘れていたのか、誰もういのことを覚えていないのか、小さいきゅうべぇは何者なのか、その辺りキッチリ全て説明されていて、謎のまま終わった部分がなくてよかったです。
話も外伝としてきちんと完結していましたし、これてこれで見てよかったと思いました。
作画も最後まできれいでよかったです。

オッドタクシー
映画公開記念で再放送していたものを見てみました。
序盤はものすごく話が淡々と進むのに加え、芸人さんが演じているキャラが多めでそれなりに演技が下手というのもあって、最初はどうしてこれが映画化まで行ったのかがわかりませんでした。
でも、1話のラストシーンの不穏な雰囲気で話に引き込まれ始め、気が付けばガッツリハマっていました。
擬人化された動物たちの群像劇なのですが、それぞれのキャラが少しずついろんな関係性があって、それが最後に収束していく流れは素晴らしかったです。
これはちょっと映画が見たくなりました。


ドラマ

元カレの遺言状
有能だけれど金の亡者の女弁護士が、元カレが雇っていた謎の使用人を引き取り、共に事件を解決していく話。タイトルにある「元カレの遺言状」に関する話は序盤の2話で完結し、以降は1話完結(使用人が関わっていた事件だけ2話)で進んでいくライト感覚ミステリーでした。
話自体はそれなりに面白いのですが、主人公の女弁護士の性格があまり好きになれず、話は面白いけどハマれない、という感じでした。主人公に関しては、優しい部分がチラ見えしたりはするものの、基本的に口が悪くて傲慢な金の亡者なので、そこがちょっと強すぎてダメでした。
登場人物たちの掛け合いとか、テンポが良くて楽しめた部分はあったのですが……

正直不動産
嘘ばかりついて営業トップの成績を出していた不動産業者の営業マンが、地鎮祭予定地の近くにあった祠を壊したことで呪われ、嘘をつけなくなってしまう、という話。
不動産業界に関するいろんなことがわかる話で、サブリース契約とか、ペアローンとか、地面師とか、なるほどなぁ、という話が多くて楽しく見られました。
主人公役の山下智久さんもよかったのですが、新人役を演じた福原遥さんが特にいい味を出していて、そこも見応えがありました。
ただひとつ、山下さんの上司役で出演予定だった木下ほうかさんが降板してしまったことで出演シーンが全カットになり、中盤の山場であるスパイ疑惑の話がグダグダになってしまっていたのが残念でした。まぁ、ギリギリまで降板できないと主張されていた理由がそこでわかったわけですが……
ちゃんとした形で放送されていたらきっともっといい作品だったと思います。

ソロ活女子のススメ2
主人公がただひたすらにソロ活を楽しむ話の第2弾。
ソロシティホテル、ソロ温泉、ソロサバゲーなどなど、おおよそ1人でやらないだろうことに挑戦していく姿は今回も見応えがありました。
会社内での様子も少しずつ人に歩み寄っていく形になっていたりもして、その辺りもよかったです。
見終わると癒される感覚がありました。

ナンバMG5
ヤンキー一家に生まれてケンカに明け暮れる毎日を送っていたものの、一念発起して普通の学生生活を送ろうと、家族に隠して昼は真面目な高校生、家ではヤンキーという二重生活を送ることになった高校生の話。
本広克行さんが演出をするということで見てみよう、と思って見てみました。
結果、本広克行さんが演出した回だけ面白かったです。
本広さんが演出したのは1、9、10話だったのですが、あまり期待していなかったものの初回はすごく面白かったです。登場人物全員キャラが濃くて、主人公の父親役に宇梶剛士さん、母親役に鈴木紗理奈さんを持ってくる辺りキャスティングが上手いと思いました。
特にヒロイン役の森川葵さんなどはいい感じにバカかわいく描かれていて、主人公に照れ隠しでブスと言われたら「ブスじゃないもん!」と反論してみたり、自分のせいで事件が起こった後でやっぱり照れ隠しでドブスと言われたらギャン泣きしちゃったり、いいキャラだなぁ、と感じていました。
津田健次郎さんがアテレコしていた飼い犬の松とか、いろいろ飼い主に訴えるもののエサを貰うと全てを忘れてエサに夢中になってしまうところとか、いいなぁ、とも思っていました。
それが3話以降、他のキャラにスポットが当たることが多くなり、ヒロインがほぼ出て来なかったり、時間経過が早すぎて、初回が入学式だったのに、あっという間に2年3年と進級していって、それでいて最終話で卒業していないという中途半端さ。
最後の最後に主人公の退学騒動の辺りでようやく本広さんの演出で盛り返しましたが、ちょっと中だるみが長かった印象でした。
全話本広さんの演出だったらまた違ったかもしれません。
どうも続編を狙っているようで、続編で卒業を描く予定なのかな、と思ったりも。

インビジブル
犯罪コーディネーターの謎の女性と捜査一課の刑事が手を組んで事件を解決していく話。
主人公の刑事役・高橋一生さんが割と直情的な役だったので、キッチリ演じてはいたもののちょっとイメージとは違うかなぁ、と思って見ていました。
また、主人公の上司役を桐谷健太さんが演じていて、こちらはエリート役ということで終始真面目演技だったので、こちらもちょっとイメージと違うなぁ、と感じました。ただ、最終盤にいい感じに狂った演技をしていて、これはなかなかいいな、と感じました。
作中ではいろんな犯罪コーディネーターが出てくるのですが、悪くはないけどいまひとつパッとしないな……という感じがありました。犯罪コーディネーター=賢い、みたいなのがあるせいか、警察がちょっと無能な感じに描かれていたのも微妙でした。
悪くはないけどいまひとつ、という印象でした。

しろめし修行僧
白米に合うご飯の友を探す旅に出たお坊さんの話。
系統的には「孤独のグルメ」とか「絶メシロード」のような感じ。
旅の間は父親にかけられた呪いのせいで、白米とご飯の友以外のものを食べようとすると、口の中にご飯をマズくする味が広がって食べられなくなる、という設定がなかなか面白かったです。
主人公はハナコの岡部大さんが演じていて、思っていた以上に演技が上手くて割と楽しく見られました。素朴で素直な感じがよかったです。
毎話登場するマドンナに翻弄される姿とか、素直にかわいいと思いました。

パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~
亡くなった妻を冷凍保存して死体蘇生技術が完成するまで待っているどこか壊れた刑事が、元ウィルス学者と協力して現代科学のちょっと先にある技術で起きた様々な事件を解決していく話。
例えばナノマシン医療とか、人と同じ思考のAIとか、少し先の未来技術を扱っているところはなかなか面白いと思ったものの、全体的にパッとしないまま終わってしまった感じがしました。
主人公役のディーン・フジオカさんをはじめ、岸井ゆきのさんとか、佐藤隆太さんとかユースケ・サンタマリアさんとか、ゲストに栗山千明さんとか、演技の上手い人たちが集まってはいたのですが……いろいろ活かしきれなかったように見えました。
話としてあまりきれいに終わらなかったな、と思っていたら、続編がHulu独占配信で始まると言われたときはガッカリしました。
「君と世界が終わる日に」と同じ方法を取られるとは……

マイファミリー
とある大手ゲーム会社の社長の娘が誘拐されたことをきっかけに次々と誘拐事件が起こる、というノンストップサスペンス。
最初の誘拐事件を終盤まで引っ張るのかと思いきや、3話で一応人質が帰って来て、しばらくするとまた事件が起きるという、事件→一応解決→事件……と続いていき、飽きさせない内容だったのが素晴らしかったです。
防犯カメラとかGPSとか、そういうのをちゃんと考慮した上で現代の誘拐事件を描いていたのもよかったです。
主人公の二宮和也さんは、家族をほとんど顧みない大企業の社長から少しずつ家族の絆を大事にしていく姿へと変わっていく辺り、上手く役を捉えているなぁ、と感じられてよかったです。
毎回少しずつ謎解きがあったりもしましたし、「あなたの番です」とか「真犯人フラグ」とかもこういう作りだったらもっと面白かっただろうに、と思ったりもしました。
最後の最後まで犯人がわからないようにしていたので、最終話は見応えがありました。

金田一少年の事件簿
ドラマ版は初期の堂本剛版しか見たことがなかっだで、現代のジャニーズが演じたらどんなものなんだろう、と思って見てみました。
見ない方がよかったかな、と思いました。
とにかく主役の道枝駿介さんの演技が思っていた以上に下手でビックリしました。
あまりにも下手すぎて、ちょっとネットで調べてみたら、これでも上手くなってきた方だと言われていてさらにビックリしました。
決め台詞に力がこもっていないように見えましたし、コミカル部分はコミカルに見えないし、金田一一にしては格好良すぎるのかなぁ、と思ったりも。
美雪役の上白石萌音さんとか割といい感じだったのですが……

探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り
5兆円の遺産を巡る争いが終わり、無事就職した主人公が、今度は別の家の遺産相続に巻き込まれてしまう、という話。
今回は主人公の恋愛が入ってきたりもしましたが、基本的には主人公と探偵と家政婦の3人のやり取りを楽しむ感じでした。話としてもトリック返しよりも3人のやり取り重視のように見えました。
ただ、これはこれでよったです。3人の掛け合いが非常にテンポよく楽しめましたし、探偵が食べるのが遅いのを主人公があえてツッコまなくなっていたりとか、その辺りも細かくて好きでした。
中盤までは前作と似たような感じで、犯人がわかっている状態で探偵が事件を未然に防いでトリック返しをしていっていましたが、中盤以降は事件が二転三転して真犯人の後ろにまた別の真犯人が……みたいなのが続いてなかなか見応えがありました。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。