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デスエンドリクエスト・クリア [ゲーム]

ここ最近のゲームの探し方としては、最新作以外のソフトに関して、ゲームショップに売られているゲームで気になるソフトをアマゾンで検索し、評価が★4前後あったら買ってみる、というのをやっています。
この作品は、戦闘は誉められたものではないけどストーリーはいい、と評価している人が何人もいたので、ストーリー重視でゲームを見ている私だったら楽しめるかも、と思って買ってみました。
結果として、一言で感想を言うなら買う前に見た評価の通り、となる場合がほとんどで、今作もまさにそれでした。

ゲームの内容としてはRPG+ADVで、ダンジョンの探索はRPGとしてプレイして、ストーリーはADVとして進んでいく、というなかなか珍しいものでした。割合としてはRPG:ADV=3:7くらいで、ゲームの大半は会話で進むADVパートでした。
クリア時間が1周目40時間、2周目が10時間くらいで、2周目はイベントカットしまくったので、2周目はほぼRPGパートしかプレイしていない感じはありました。

ADVパートにはたまに選択肢が出てきて、選択を間違うとバッドエンドになるものの、RPGパートで役立つアイテムがもらえたり、トロフィーのためには積極的にバッドエンドを見ていかないといけないので、バッドエンド探しは割と楽しかったです。
RPGパートでもボス戦で敵前逃亡するとか、特定のボスに負けるとバッドエンドが用意されていたりして、単純に戦って勝っていけばいい、というわけではなかったのはよかったです。

ADVパートは基本的にいつでもセーブ可能で、選択肢が出てきたらセーブしておいて、バッドエンドを回収したら次に進んでいく、というのが出来たので、割と進めやすかったです。
ただ、ボス戦直後のADVパートはセーブ不可で、ボス戦→長尺のADVパート→セーブ不可のバッドエンド選択肢、と出てきたときはちょっとどうにかならないものかな、と思ったりもしました。
2周目になればボス戦も楽々で、イベントスキップを使えばすぐに選択肢に到達できるので、私はそこでバッドエンドを回収しました。

RPGパートに関しては街が存在せずにマップがダンジョンしかない、やたらと複雑なマップが多くて迷いやすい、1つの戦闘に時間がかかりすぎる、命中率が悪すぎる、SP消費量が莫大な技が多い、カメラワークが悪い、など結構不満点がありました。
戦闘はシンボルエンカウントで敵の数自体はかなり少ないのですが、難易度ノーマルでも普通の雑魚戦で1戦闘2~3分かかるのはザラ、下手すると5分以上かかる戦闘もありました。
1キャラに対して3行動選択できる&多段ヒットする技が多いという仕様のせいか、命中率がかなり悪く設定されていて、運が悪ければ3割程度しかヒットしなかったりもしました。
また、全ての敵キャラに対して日・月・星の3属性+物理・魔法どれに強くてどれに弱いかの設定があり、ちゃんとダメージの入る攻撃をしないとほとんど敵の体力が削れないので、基本的に力押しが出来ないのは一長一短ありました。更に、後半になるに連れて通常攻撃がほぼ意味をなさなくなり、とにかく技を連発していかないといけなくなるので、常にSP不足に悩まされることになりました。
SPの最大値が999なのに、消費SP150の技とか結構あるので、1回の攻撃で一気にSP450消費してSPが枯渇するとかありました。
レベルが上がるとHP・SPが全回復するのと、早ければ2戦闘、遅くとも5戦闘くらいするとレベルが上がるというのがあったり、SP回復アイテムは比較的敵からドロップしやすいのがあって、ダンジョンの途中でSPが枯渇しても店まで戻らなくてもいいようにはなっていたのですが。

戦闘にはシミュレーション要素があったりして、新しい戦闘の形を模索したのだろうという意気込みみたいなのは感じられたのですが、ストレスが溜まることの方が圧倒的に多かったです。
また、隠しダンジョンをノーセーブで進んで隠しボスまで進んだらエラー落ちして3時間くらい無駄にしたこともあり、このゲームのRPGパートはトラウマになりそうな気すらしました。

ストーリーに関しては、絶賛するものではないものの、割と面白かったです。
1年前に行方不明になった同僚がなぜか稼働停止中のネットゲームにログインしていて、現実世界の主人公がエンディングログアウトを目指して同僚のサポートしつつ現実世界でも謎を追っていく、という内容で、ゲームの世界と現実世界を切り替えつつストーリーを進めていくのは結構楽しかったです。
ゲームの世界はかなりの範囲をバグに汚染されていて、現実世界でそれを取り除かないと進行不可になっている、という設定がまず上手いな、と感じました。
ゲームの中に配置されている謎のアイテム、現実世界の中にあるゲームのバグを除去する制御コード、などなど、とにかく先が気になる作りで、引きが非常によかったです。
ただ、序盤に指定された最終目的地に辿り着くまでに結構回り道をさせられた感じだったので、変に間延びしていたというか、回りくどかった感じもありました。これだったら最終目的地が最初からわからなかった方がよかったかも、と思ったりも。

では、ここからネタバレありの感想です。
この作品のストーリーの最大の謎解きは、主人公が現実世界だと言っている世界もまたデジタルなゲームの世界だったという部分なわけですが、この謎については中盤くらいで気付いてしまいました。
ストーリー上では、現実世界で主人公のドッペルゲンガーが出た辺りでしょうか。

ゲーム上に置かれた現実オブジェクトを現実世界で発見すると、ゲームのバグを除去する制御コードが書いてある、というのを何回か繰り返したとき、これまでの怪奇現象はどうも気のせいとか人為的なものという設定ではないのだろうな、と漠然と考え始め、主人公のドッペルゲンガーを複数の人が目撃した上で主人公もそれを見かける、という展開があったので、これが当たり前に存在するのだとしたら、現実世界だと言っている主人公の世界もゲームの世界だという設定ではないのかな、と思い至りました。
なので、最終盤でゲーム内の敵が現実にも表れて街を破壊する、という展開になったとき、これはもうゲームの世界同士が混ざり合った結果なのだろうな、という確信につながりました。

ということで、最終的にノーマルエンドとグッドエンドの分岐部分でその謎解きが出てきたときには驚きはありませんでした。あぁ、やっぱりか、という感じで。
ただ、この話はゲームの世界の話だから成立する設定だと思えたことも確かで、最終的にはこの設定でよかったな、と思えました。
むしろ、普通に現実世界をゲームの世界が侵食してくる、という設定だったら納得できていなかったと思います。

エンディングについては、最初に到達したのはなぜかルシルエンドでした。
その後2周目で全てのエンディングを見ましたが、しいなエンドが別格の真エンディング仕様で、他の5人は全て現実世界での再会が描かれていただけでちょっと微妙でした。
リディアエンドに関しては、ちょっと意味がわからず……
しいなエンドが真エンディングなのはいいのですが、他のキャラのエンディングにももう少し力を入れてほしかったです。

そこそこ面白くて続編も出ていて、ちょうどDL版がセールで半額だったというのもあり、2は既に買ってあります。
いずれ続編もプレイするかと思います。
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