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2020年春アニメ・春ドラマ 総評 [日常]

新型コロナウイルスの影響でアニメもドラマも延期されまくったということで、数は少ないですが、きちんと初回から最終回まで放映された作品のみ記します。

春アニメ

A3! SPRING&SUMMER
本来冬アニメだったものが3ヶ月延期され、今期の放送となりました。
ちゃんと夏組が終わるところまで放映されましたが、コロナの影響なのか最初からなのか、最後まで作画が不安定で見ていて結構心配になることが多かったです。
OP&EDはなかなかの高クオリティなのですが、本編は3~10話辺りが結構不安定な感じがしました。終盤大分持ち直したというのはあるのですが、それでもOP&EDに比べてしまうとどうしても劣る感じが残念でした。
7話以降の春&夏組のOPは10人で歌っているというのもあって、圧倒される感じですごくよかっただけに、余計に。
声優さんたちの演技素人設定から上手くなっていく感じとか、やっぱりプロだなぁ、と思えるだけに作画がついていけていればもっと評価されていい作品だったと感じました。
本編の最後で秋組の話が出ていたので、冬組までやることは確実なのだと思います。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
一部オリジナルストーリーがありつつ、カタリナが友情エンドに辿り着いたと勘違いするところまできれいにアニメ化されていました。既に2期も決まっているとのことで、思っていた以上に売れている作品なのかな、と感じました。
原作通りだった部分については何も文句はないのですが、オリジナルストーリーの洞窟探検とかの辺りは作画の乱れもあって、むしろなかった方がよかった、と思えたのが残念でした。登場人物たちの魔法属性についていろいろ思い出させてくれた、という部分はよかったのですが……ジオルドが火属性とかの設定ってほぼ忘れてましたし。
2期はどのあたりまでアニメ化されるのか、オリジナルストーリーが入りまくる展開でないことを願いたいです。

新サクラ大戦
ゲームの後の話で、私はゲーム未プレイだったのですが、問題なく見られました。
ゲームには出て来ないクラーラという謎の少女を中心とした話になっていて、さくらとクラーラ以外のキャラがあまり活躍する場面がなかったのが全体的に少し残念でした。
初穂に関してはそれなりに出てきた印象ですが、他の3人はあくまで脇役な感じでしたし、神山隊長に関してはほぼ出張に行っていて登場機会が極端に少なかったりしましたし。
ただ、話としてはなかなか上手くできていて、アニメはアニメとして楽しめました。以前のアニメだと光武のCGが浮いていたりセル調になることで違和感があったりとかあったのですが、本作はそんなこともなく馴染んでいてよかったです。

啄木鳥探偵處
明治時代後期、石川啄木が探偵事務所を趣味のような形で始めて、そこに舞い込んでくる依頼を解決していく話でした。
石川啄木が主人公なのですが、史実にのっとっているとはいえ、こいつがとんでもないクズ。親友の金田一京助を始めいろんな人から借金をしては女遊びにうつつを抜かす毎日。ただし、歌と推理の才能は並外れていて、飛び抜けた洞察力で事件を解決していくという流れ。
こういうタイプの探偵はわりとよくあると思うのですが、石川はとにかく見ていて不快で、京助さんかわいそう、と毎回思っていました。
石川は10話以降で病が悪化して目の下に常にクマがあるやつれた姿になるのですが、それもそれで見ていて不快だという。
石川のことが好きになれるかどうかでこの作品の好みが完全に分かれるのだと思います。
私はどうしてもダメでした。


春ドラマ

美食探偵 明智五郎
食に対してものすごくこだわりのある探偵業の青年・明智五郎と、その近所で弁当屋を経営する女の子の話。
五郎が後に敵対するマリアとの出会いから話は始まっていて、マリアの元に犯罪仲間が集っていく流れはあまり見たことのないもので、結構楽しく見られました。
よくあるパターンとしては、1話の段階で既にマリアとその仲間たちは終結していて、後半でどのようにして集まっていったのかが語られるのですが、この作品はマリアと敵対するきっかけのところから話が始まっていて、そういう流れで来るのか、と。
また、マリア側が実質勝って終わるパターンがわりとあって、それも割と新鮮でよかったです。
惜しむらくは、コロナのせいで中盤3話分がカットされてしまっていて、終わり方が結構急ぎ足になってしまったこと。また、マリアが死んだと思ったら生きていたパターンが多くて、ちょっとやりすぎの感じもしました。割と人気があったようなので、続編も後々あるかもしれません。

捨ててよ、安達さん。
安達祐実が本人役で主人公として出ていて、雑誌の企画で家にあるものを捨てていくコラムを書くことになって、捨ててもらいたい物たちが夢の中に現れて安達さんに捨ててほしいと懇願する、という話でした。
安達祐実本人の設定もかなり現実に近くて、子役として芸能界に入って一時仕事のない時期を経て結婚するも離婚、その後カメラマンと再婚して子供は2人いる、という。
作中で旦那は長期海外出張中で、話は夜に安達さんが帰宅して寝るところからスタートするので、子供は既に寝ていてあまり出て来ない、ということもあり、基本的には安達さんと夢の中で擬人化して出てきた捨ててほしい物たちとのシチュエーションコメディみたいな感じでした。
この会話の中で安達さんの生き方とかが垣間見える時があって、設定が現実に近い分、これって本当なんじゃないの?、と思わせてくれるのがなかなかよかったです。
会話のテンポもよかったですし、どうして物は捨ててほしいのか、どうして安達さんは捨てたくないのかなどなど、いろいろ考えさせられたりすることもあって、最後まで楽しく見られました。
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