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キャサリン・フルボディ・クリア [ゲーム]

このソフトは元々2011年発売で、それが2017年にリメイクされているのですが、オリジナル版発売のときからプレイしてみたいなぁ、とは思っていました。
ただ、ストーリーは面白いけどパズルがかなり難しい、というのを聞いて、エンディングが見られないのだったら意味はないなぁ……と思ってずっと躊躇っていました。
でも、今なら攻略サイトも充実しているし、クリアできないことはないだろう、と思って手を出してみることにしました。

本作のストーリーは、5年来の恋人に結婚を迫られている主人公がたまたまバーで知り合った超絶自分好みの女の子に言い寄られて浮気をしてしまい、そのときから悪夢にうなされるようになる、というもの。
この悪夢の中でひたすら上を目指すブロックパズルを解いていくことになるわけですが、これが噂通りなかなか難しかったです。
初見難易度ノーマルで始めたのですが、チュートリアルステージがクリアできませんでした。
時間経過とともに足元が下から崩れてくる、という時間制限があって、考えられる時間が限られるというのがネックとなり、プレイ開始早々難易度をイージーに変更しました。
イージーだと時間制限がなく、なんならオートプレイを選択すれば自動でゴールに辿り着いてくれるので、ストーリーを見たいだけならこれで大丈夫、という超親切設計となっていました。オートプレイを選択してもストーリー進行には何の影響もない、というのもよかったです。

慣れてくるとそれなりに進めるようになり、ノーマルでもストーリーをクリアできるくらいにはなりました。
ストーリーの中で進み方のセオリーを解説してくれるので、それでどうにかなりました。

システムとしては、初回からムービースキップが出来たり、随所でポーズがかけられる仕様だったのはよかったのですが、ムービー以外の通常会話シーンで〇ボタンを押さなくても会話が進行してしまったり、コンフィグでそれを止められるように変更できなかったり、そもそも通常会話シーンではポーズが使えない、というのが残念でした。

全13種類あるエンディングは8種類見ました。
1周目は一切攻略サイトを見ないで最終セーブポイントでセーブしてしまったのでやり直しが出来ず、その後2周して全ヒロインのトゥルーエンドを見て、そのデータで取れる別エンディングを見て、ここまでやればいいかな、と思って終わりにしました。
エンディングを制覇するにはあと2周は必要で、1周に約10時間かかるので、もういいかな、と。
トータル30時間くらいプレイしました。

ストーリーは伏線が結構しっかりしていて、1周プレイするだけならかなりよかったと感じた反面、エンディング以外のストーリーがほぼ一緒で変化に乏しかったので、周回プレイはちょっと苦痛でした。
全てのパズルが終わった時点でエンディングに必要なパラメータを参照してエンディングが決定するシステムなので、エンディングまでの過程でどんな選択肢を選んでもストーリー上ほぼ変化がない、という。
フルボディ版で追加された第3のキャサリンのストーリーはトータルストーリーの3割くらいを占めていて、よくこれほどの量を追加したものだな、と感心したというのはあるのですが。

では、ここからネタバレありの感想です。

最初に辿り着いたのは恋人キャサリンとの結婚ENDでした。
作中で恋人キャサリンをあえてウザくなるように見せているのは制作者の作戦だと思う反面上手いなぁ、とも感じていました。
妊娠したから結婚してと迫るところ、結婚したらタバコもバー通いもやめてほしいと言われるところ、結婚後のお金の管理はキャサリンがやるから貯金もしていかないといけないと言われるところ、すぐにでも両親にあいさつしてほしいと言われるところ、これもううんざりするだろうなぁ、という。
でも、それでも5年も付き合ったんだから結婚した方がいいよ、と思って恋人キャサリンを大切にするような選択肢を選んでいったら、到達しました。

その後、リンEND、浮気キャサリンENDと見たわけですが、どちらもあまり期待していなかったものの、実際に見たら、思っていた以上によかったです。
リンに関しては、作中でも実は男だと察することのできる要素を極力排除していた感じだったので、実は男だったということには全く気付きませんでした。
でも、既に恋人と浮気相手という2人の確立したキャラのいるところに追加するキャラとしては凄く相応しかったな、と感じました。下手に天使の女の子とかの設定でなくてよかったです。
元々アスタロトとかの悪魔が出てくる話なので、リンが天使だというのを持ってくるのはわりとベタだと思ったものの、最終的には天使というわけではなく宇宙人だった、というオチになっていて、これはこれでよかったです。

浮気キャサリンがヴィンセントにしか見えていないのではないか、というのは中盤で気付きました。
そもそも最序盤でヴィンセントが浮気キャサリンとの夜を覚えていない、となった時点で、これはヴィンセントの幻覚の可能性もあるなぁ、と考えていたので。
それで、そもそも現実世界に存在しない浮気キャサリンとのエンディングはどうなるんだろう、と思っていたら、主人公が悪魔になるという展開で、そういう展開か、とちょっとビックリしました。
主人公と恋人の間で種族間の隔たりがある場合、恋人が人間になるっていうパターンが多いので、その逆なのか、と。

最終的には主人公の孤独ENDも見たわけですが、ここでジョニーが実は恋人キャサリンのことが好きだったとか、5万ドルにまで値下げされた星間旅行のこととか、作中でそれなりに匂わされていた伏線が回収されていたので、これもこれで存在意義があったな、と思えてよかったです。

確認したエンディングの中で不満があったものはなく、どんな結末でもそれなりに納得できたのは素晴らしいな、と感じました。

最終的にはプレイしてよかったな、と思える作品でした。

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