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すずめの戸締り・観てきました [映画]

公開から12日程経過した勤労感謝の日に観てきました。
祝日とはいっても公開から10日程度経過しているならさほど混んでいないだろう、と思っていたら、満席でした。上映回数が10程度設定されている映画館で満席ってすごいな、と素直に感心しました。
最終的な興行収入がどの程度になるかはまだわかりませんが、100億行くのではないかな、という気がしました。

客席は8割くらいが女性、子連れも3割くらいいる感じでした。
私も私で娘と一緒に行きましたが、後ろの席の子が幼稚園年少&年長くらいの親子連れで、上映途中に怖いと泣き出してしまっていて、さすがに幼稚園生には内容的にもまだ早いのではないかな、と感じました。
せめて小学校中学年くらいいってないと楽しめないのではないかな、と。

ネタバレなしの感想としては、新海監督らしい話だったなぁ、と。
ボーイミーツガール的な設定で、背景がすごくきれいで、ファンタジー設定はザックリふわっとしていて、最終盤に盛り上がってハッピーエンド、という。
ただ、他の作品よりも序盤から終盤にかけての盛り上がりがそれなりに用意されていて、いつもより緩急のついた展開だったな、と感じました。
「君の名は。」には及ばなかったけど、少なくとも「天気の子」よりは面白かった、という感じでした。

では、ここからネタバレありの感想です。
本作は九州から東北に向かいながら、各地にある災いが出てくる扉を閉じていく、という話でした。最終盤で東北に辿り着く前に何度となく災いが出かかっている扉を無理矢理閉じる展開があって、その辺りの盛り上がりが結構いい感じで、飽きさせない展開になっていました。

ただ、宮崎→愛媛→神戸→東京→宮城と移動しつつ扉を閉じていく、というのを2時間に詰め込まないといけないので、終始都合がいいというか運が良すぎる展開が目立った感じはしました。
ネットの目撃情報で常に現在位置が把握できるダイジン、バイクに乗って現場まで連れて行ってくれる女子高生、子供の面倒を見る代わりに四国から神戸に連れて行って食事と宿泊場所を提供してくれるスナックのママ、御茶ノ水駅で偶然再会する叔母などなど。他にも結構ありました。
そんなに都合よくはいかないよねぇ、という。

いつもながらにフワッとしているファンタジー設定についても、東京にあった要石が抜けたきっかけとか、なぜサダイジンの姿になって東北に現れたのか、最終盤に要石をほぼ同じ場所に刺して効果があるのか、突き詰めるといろいろ疑問が残る感じでした。

キャラ設定については、「天気の子」では主人公が後半に法令違反しまくる展開がどうしても受け入れられなかったのですが、本作は立ち入り禁止区域に入ってしまう、という程度の法令違反だけで、その辺りちょっと観ていてホッとしました。
声の演技も全員上手かったですし、好感の持てるキャラが多かったです。

という感じで気になるところはいろいろあったのですが、それでもトータルして観てよかったな、と思いました。常世の星空とかすごくきれいでしたし、主題歌も挿入歌も効果的に使われていて引き込まれましたし。
大画面で見るべき作品だとも思います。

娘も今までキッズ向けの映画しか見て来なくて、前提知識なしで1本で完結する映画というのが今回初めてだったのですが、これまで観た映画の中で1番面白かった、と言っていました。
次回作が出るころには学校の友達と行くとかで一緒に行ってくれなくなっている気がしますが、今回一緒に行けてよかったな、と思いました。
映画を観た後に感想を言い合うときとか、夫だとどんな作品でもわりと否定から入ることが多いのですが、娘だと結構共感してくれるところとかあって、やっぱり女同士だよね、と思ったりしましたし。
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