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ソムニウムファイル・クリア [ゲーム]

極限脱出シリーズが割と好きで、それを手掛けた打越鋼太郎さんの作品ならプレイして損はないな、と思ってプレイしてみました。

対象者の脳内に入って潜在意識を覗き見ることができる装置を使って殺人事件を解決していく話で、潜在意識の世界(ソムニウム世界)での行動によって話が分岐していくシステムになっていました。

ソムニウムパートは後半になるに連れ難しくなっていって、リトライなしでクリアできたのは全体の1/3くらいでした。
ソムニウムパートは時間制限があることに加え、夢の中での出来事なので現実世界ではありえない行動が正解だったりすることも多々あり、失敗を繰り返して正解を見つけていくような感じでしたが、難易度的にはちょうど良かったかな、と思います。
隠しアイテムに関しては、こんなのわかんねーよ、っていうのがいくつかありましたが、シナリオを進めるにあたって詰まる所はなかったので。

コンプリートするまで30時間くらいだったので、ボリュームとしてはちょっと少なめな感じでした。

私はこれをダウンロード版で買ってプレイしたのですが、プレイ中に回想シーンが入る度に数秒待たされることが多々あって、それは結構ストレスでした。転送速度がそこまで速くないSDカードにゲームデータが入っているせいかもしれませんが、DQ11Sとかオクトパストラベラーとかロードでストレスがかかることってなかったので、そこはちょっとどうにかしてほかったです。
また、アドベンチャーパートは昔ながらの「気になるところにポインタを合わせてクリック」方式だったのですが、反応する範囲が狭くてポインタが合わせにくい、というのがあり、そこはもっと範囲を広げてほしかったな、と感じました。

ストーリーに関しては、全5本のシナリオの中で3本終了時まではほぼ謎解きがない状態だったので何が何だか状態に陥りましたが、そこからの謎解きはなかなかに引き込まれる内容で、悪くはない感じでした。
ただ、ちょっとご都合主義な面もあって、もう少し練り込んでほしかったな、と思うところもありました。
主人公のキャラももっと硬派でいいのにな、と思うところもあって、少し合わなかったかな、と。
ただ、エンディングの爽快感は割と良くて、終わり方としてはよかったです。


では、その辺りの詳細は、以下に記します。
この作品の根幹であるシンクシステムに関しては、作中の説明でこんな装置があってもおかしくないな、と思えましたし、この装置で人格が入替るというのも納得できました。
なので、真犯人が特に後遺症もなくいろんな人の中を渡り歩いていたというのも上手い展開だな、と感じましたし、この入れ替わりのせいで作中でいろんな不可解なことが起こったものの、あの時はそういうわけだったんだ、と納得できたりもしました。

作中で気になったのは、その入れ替わりに持ち込むまでの展開で、入替りたい人を呼び出して薬で眠らせて人格交代、という流れになるものの、みんなそんなにサクサク呼び出されてサクサク薬を飲んでしまうものなのかな、と。
そうならなかったパターンが解決編ルートではあるのですが、それは真犯人が大けがをしていたというのが大きい気がして、あまりに真犯人の思惑通りにみんな動き過ぎじゃないかな、と。
まぁ、解決編では真犯人が最後に更生するとかもなく死亡ENDになっていたのはよかったのですが……

また、主人公の伊達の特性として、エロ本を見ると反応速度が3.6倍速くなる、というのがあって、それがストーリーのそこかしこで発揮されることになるのですが、それが伊達の過去と結びつかない部分もあったりして、そこは別の方法がなかったものかな、と思ったり。

多国籍マフィアとの戦闘シーンも、マフィアたちがエロ本に釣られて固まったところを一網打尽にするとかになっていて、少数対多数だからといってそのやり方はどうかと……と。
一応多国籍マフィアは危ない薬のせいで頭が豆腐みたいになっていてまともな判断ができない、という設定にはなっているのですが。

マインクラフトのパロディなどは別にいいと思うのですが、もっとギャグ少なめでもよかったかなぁ、と。

ただ、補記の中で書いてあるギャグとか、あえてチープに作っただろうA-setの歌とかは割と好きでした。いかにも地下アイドルという感じでしたし、それをあえてエンディングでみんなで踊ろうっていうノリはよかったと。
あえて言えば、そこだけにしてほしかったということでもあるのですが……

それ以外の話の構成としては、ほぼ完璧だったのではないかな、と思います。
ちゃんと最後までキッチリ道筋をつけていたからこその展開になっていて、真相に向けてのヒントの出し方も上手かったと思います。あのときのあれはああいうことだったんだ、と何度となく思いましたし。
真犯人の正体は直前まで気付かなかったですし、伊達=ファルコだというのは途中で気付いたものの、3人の間で人格が入替っていたことには気づけなかったですし。

なんやかんや、打越鋼太郎さんの次回作が出たら買ってしまうと思います。
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