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探偵撲滅・クリア [ゲーム]

推理物のゲームは定期的にプレイしたくなるので、何本かストックを持っているうちの1本をプレイしてみました。

孤島に閉じ込められた14人の探偵が、仲間の中に隠れた連続殺人犯を探す、というのがメインストーリー。
14人の探偵にそれぞれ固有の能力がある、という設定は「ダンガンロンパ」のようであり、「探偵紳士」シリーズのようであり、その辺りは割と二番煎じな感じがしました。

序盤の展開はまんま「ダンガンロンパ」で、14人が集められた孤島で仲間殺しが発生し、その犯人は仲間の中にいる、という展開だったときはあまりシナリオに期待は持てませんでした。

でも、3章くらいから少しずつ流れが変わってきて、単純に殺人事件を解決する話以外にも、迷宮で敵から逃げる展開とかが入ってきたり、犯人が逃亡して再び襲ってくる展開があったり、次第に個性が出てきて一気に話に引き込まれて、最終盤はゲームが止められなかったです。
5章以降は非常に吸引力が高かったです。

システムはなかなか凝っていて、探索パートがターン制限付きのSLG方式になっていたのは素晴らしかったです。これはすごく楽しかったです。
ただ、見えない敵に捕まると即ゲームオーバーとか、全体移動を知らないと確実にターン不足で詰むとか、何度となく試行錯誤しないといけない部分もあり、難易度調整が微妙だったかな、とは思いました。
また、すごくいいシステムなのにゲーム内で合計10ヶ所くらいしか出て来なかったので、物足りなさを感じました。

その他、探索パート以外は基本的にセリフで進むADVで、たまに選択肢が出てくる以外はとにかくボタンポチポチするだけで話が進むのは残念でした。
他の推理物のゲームだと、場所移動とか誰と話すかとか、シナリオ的には一本道でもそれなりにプレイヤーの操作を求めてくるのであまり飽きないというのがあるのですが、このゲームはほとんどボタンポチポチのみ。プレイヤーが介入できる部分が非常に少ないのは残念でした。
探索パート後の推理パートにしても、犯人指定以外は全て3択で、難易度は低めでした。
推理しているというより単純に話を読み進めている感じで、ゲームらしさが薄かったです。

全編フルボイスで音楽もよかっただけに、もっと推理している感じがほしかったです。

では、ここからネタバレありの感想です。

各事件の犯人は、犯人指名の直前までわからないことが多々あったのですが、全ての事件の黒幕である八ツ裂き公に関しては、最終章に入った時点で消去法からわかってしまいました。
最終章に入った時点で、これまでの事件で特に見せ場がなく、キャラの掘り下げをしていなのが美食探偵と被虐探偵のみだったので、この2人のどちらかが八ツ裂き公だろう、と思っていました。
それで、最終章の冒頭で美食探偵が罠を仕掛けてきたけど、それは全て八ツ裂き公を殺すためとわかったので、これはもう被虐探偵しかいないだろうなぁ、となりました。

それで、その推理は当たっていたわけですが、最後の最後で被虐探偵が八ツ裂き公だよ、という犯人指名をやらせてくれなかったのは結構残念でした。
黒幕の正体がバレバレだったとしても、ちゃんとプレイヤーの手で犯人を指名させてくれてこその推理ゲームだと思うのですが……

ただ、被虐探偵の特性が八ツ裂き公の正体だと言われていた不滅探偵と同じだという伏線には気付かなかったですし、八ツ裂き公が事件を起こした動機には納得できるものがありましたし、最後にそれを主人公である無能探偵が論破するところにはかなり引き込まれましたから、シナリオ自体はすごくよかったです。
14人分のキャラ立ちもしっかりしていましたし。

プレイ時間自体25時間程度と短めでしたが、プレイしてよかったです。
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