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ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団・クリア [ゲーム]

新作ゲームを待つ間に何かいいゲームがないものかとちょいちょい検索をかけているのですが、「RPG 名作」「ADV 名作」「PS4 おすすめ」などの検索ワードで出てきたものはもうあらかたプレイしてしまっていて、新たなソフトに出合えないでいました。
そんなとき、そもそも私はストーリー重視でゲームをプレイしているのだから「ストーリー 面白い おすすめPS4」で検索すればいいじゃない、と気付いて、それで検索して出てきたのが「ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団」というゲームでした。
で、「ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団」には前作「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」があると知り、だったら1作目からプレイした方がいいよね、と思って中古ショップで探していたらPSVita版を夫が持っていると知り、夫から借りてプレイすることにしました。(お互いどんなソフトを買ったりプレイしたりしているのかは基本的に話さないし、知らない)

ゲームシステムはオートマッピングのダンジョン探索型RPG。
同系統のゲームであれば「ザンキゼロ」を割と最近プレイしましたが、名前・職業・性別などなどのキャラメイクをして、仲間は最大40人登録できるというシステムだったので、だとすると似たタイプのゲームは「俺の屍を越えてゆけ2」まで遡るので、あまり私が触らないタイプのゲームになっていました。

仲間はカヴンと呼ばれるチーム的なものに登録しないと戦闘に参加することが出来ず、このカヴンが全部で5つ設定可能で、1つのカヴンに最大8人配置できるということで、合計40人という計算。ただし、戦闘に直接参加できるのは最大で15人、残りの25人はサポートという形で戦闘参加メンバーの力を底上げするのに使うだけなので、最終的に私が作成したキャラは23人でした。

また、このゲームの魔法はキャラ個人に付属するのではなくカヴンを登録する結魂書に依存していて、魔法が強い結魂書には魔法が得意なキャラを配置するなど、システム的には結構独特なものがありました。

で、これを理解するまでが結構大変でした。
まず結魂書にどんな魔法が付属しているのかを見られる場所が編成画面の限定的な場所で、その魔法にどんな効果があるのか確認するには実際の戦闘画面で魔法を選択しないといけないというのもあり、戦闘を重ねていって3つめのダンジョンくらいでようやくシステムがわかってくる感じでした。
全体攻撃魔法がどれかわからない状態で敵が7匹出てくるとか、序盤の地獄でした。

編成画面については、ボタン1つで最強装備に出来るのはいいのですが、ソート機能がそこまで充実していなくて、回避率でアクセサリをソートしたいのにその機能がないので、全てのアクセサリーの回避率を一々チェックしたりとか大変でした。

戦闘に関しても、最大15人参加できるけれど全体攻撃を受けると1人1人にエフェクトが発生するので、それが5連続とか発生したりすると、イライラが募ったりもしました。ボタン長押しで早送りは出来るのですが、長めのSE付きだと早送りが遅くなったりとかしましたし。
また、ダンジョンをしっかり探索してそれなりに戦闘をこなしてキャラを育てておけば、雑魚敵は全体的にそこまで強いとは感じなかったのですが(二つ名を持つ強敵がたまに出たりはするものの)、ボスがやたらに強くて、そこで詰まることが何度もありました。
ダンジョン内をノーダメで周れるくらいなのに、ボス戦になったら2ターンくらいで壊滅状態に陥る場面が何度もありました。
そんなときは、ボス戦前でセーブして、何度もリセットをして、運よくボスが極悪技を使わなかったときとか会心の一撃連発でボスの体力を削れた時を狙い、倒していく感じでした。
心が折れそうになったのは1回や2回ではなかったです。

その他、特定のボスにだけ効果があり、難易度を大幅に下げられる結魂書というのがあるのですが、これに関してゲーム内ではほぼノーヒント。どうも、特定の結魂書なしでボスに倒されて全滅するとヒントが出るらしいのですが、このゲームは全滅ペナルティが激しく大きいので、全滅する前にリセット賭ける場面が多く、そのヒントには気付きませんでした。
最初にラスボスと対峙したとき、防御しているのにラスボスの攻撃でキャラが次々と戦闘不能になるのを見て初めて攻略ページを見たのですが、とある結魂書がないとまず勝てないという記述を見つけ、そんなのわかんないよ、と思わず口から出ました。
ラスボス戦直前の会話にヒントがあったのですが、わかりにくぅ、と思いましたし。
攻略ページなしでクリアするのは難しいのではないかな、と。

ノーマルエンド→真エンド→追加エンドとエンディングは3つ用意されていたのですが、魂移しというレベル1から成長率が高くなった状態で育て直しができるシステムを使わないでクリアできるのは真エンドまででした。真エンド後の最初のボスが既にラスボスよりも強いので、そこからして魂移しで2周目の後半くらいまで育てたキャラがいないとまず勝てない仕様で、最終的に裏ボスを倒した時は3周目後半のキャラが半分くらいいる状態でギリギリでした。
ただ、この職業をこう育てておかないと詰まる、みたいなことはなく、全職業を満遍なく育てていれば最終的にはどうにかなる感じはありました。

追加エンドに向かう行程では経験値が非常に入りやすくなっているので育てるのにそこまで苦労はなかったのですが、力押しで勝てるということはなく、有効な結魂書を用意して有効な攻撃をしつつ専用結魂書で敵を弱体化させないと裏ボスが倒せないので、この辺りは何度もリセットしましたし、勝てたときはかなり幸運が重なりました。もう1回勝てと言われても無理かもしれません。
この辺りの難易度はもっと簡単にしてほしかったです。

ただ、ダンジョンを探索するのは単純に楽しかったです。
敵もそこまで多くなかったですし、拾えるアイテムもたくさんありましたし。

ストーリーについては、プレイヤーが操作できるキャラたちはあくまで人形兵という戦闘兵で、それを使っているドロニアとルカが物語のメイン。
人形兵がダンジョンを探索して気になるアイテムを見つけてドロニアに報告するとストーリーが進んでいく、という流れなので、プレイヤーはあくまでドロニアの手伝いをしている感じで話が進んでいきました。
その過程でダンジョンのあるルフラン市の謎、ドロニアの過去、ルカの正体などが次第にわかって来るので、プレイヤーに人格がないタイプの作品としてはストーリーが濃いな、と感じました。

ただその分、ストーリーは結構難解でした。
ザックリした流れはそこまで難しくないのですが、ラスボスの過去の話はいろんな部分で断片的に語られているものをまとめないとわからないもので、それに関する過去ログを読むとか資料集を読むとかがないというのもあり、クリア後に考察ページで内容を補完しました。
感覚的には「俺の屍を越えてゆけ」に近い感じで、本編よりもむしろ重要なラスボスの過去の話を各ダンジョンのボスが断片的に語る部分は似ていました。

それじゃあそこそこわかりやすかった本編はというと、内容的に結構えぐい展開が多かったです。
プレイしていて楽しい気分は決してならなかったです。
ただ、それを乗り越えた先にあるエンディングは感動的で、真エンドもよかったですが、ノーマルエンドもそれはそれでよかったです。

なお、真エンドを見ても謎のままな部分はそれなりにあって、それは追加エンドに向かう過程で明かされるので、エンドコンテンツだからといってやらなくていいということは全くなく、むしろちゃんと追加エンドまで見て完結する仕組みでした。
ボスが強くて進められないから途中で止めたという人がいたなら非常にもったいないと思いますし、だからこそ難易度をもっと下げられるようにしてほしかったです。

トータル75時間くらいプレイしましたが、本編55時間、追加20時間くらいだったので、結構なボリュームがありました。

では、ここからネタバレありの感想です。

ストーリーの序盤は、やたらルカにつらく当たるドロニアが見ていて不快だったり、ダンジョンを探索する目的も曖昧だったりするので、そこまで引き込まれるところはありませんでした。
ルカがドロニアの弟子だというのは多分フェイクなんだろうな、というのが伝わってくるくらいで、他のことはおおよそぼんやりとしたまま進むというのもあり。

ただ、割と序盤でドロニアが刺されて死ぬというデッドエンドが流れ、その後クリアデータをロードするとなぜか時間が少し戻った状態で死亡回避する展開が出てきて、この辺りから話に引き込まれ始めました。
初登場時に多分ラスボスになるだろうと思っていたバーバ・ヤーガが中盤で死んでしまって、ラスボスが誰になるんだろうと思っていたらバーバ・ヤーガが復活してきたりとか、この辺りの流れが上手かったです。

ドロニアが過去の話ではヴェルニアと呼ばれていて、なぜドロニアになったのかという過程とか、心の拠り所だったイサラとのやり取りとか、後半になるとかなり吸引力が強くなっていったように感じました。

そんな中で難解だったのはバーバ・ヤーガの過去で、トロフィー取得画面に表示されている謎の日記みたいな文章が、実はバーバ・ヤーガがドロニアたちが訪れる前に巡っていた世界の話で、しかも時系列的にはドロニアが訪れるのとは逆の順番になっている、というのは考察記事を読むまで気付きませんでした。
ただ、語られていることが断片的なので、これに各ダンジョンのボスの話を合わせることでおおよそ内容がわかってくるということもあり、ここはログで過去の話が読めるとかもうちょっと何か欲しかったです。

ドロニアに関する好感度については、完全に制作者の思惑通りに操作されたな、と感じました。
前述のように序盤はドロニアに対して好感度は低かったですが、ヴェルニアにはイサラと引き離された過去があり、ルカにはヴェルニアが自分のせいで死んでしまったという負い目があり、人形のドロニアとして復活させて記憶が曖昧になっても慕ってしまうとか、わかるなぁ、と。
最終的にはドロニアに対する好感度は割と高くなっていて、エンディングでドロニアが振り返るところはかなりグッとくるものがありました。

ルカが実は未来から干渉していた、というのは担当声優の種崎敦美さんの演技が上手かったので、本編で正体が明かされるまでまるで全く気が付かなかったです。この辺りのキャスティングが上手いな、と感じました。
他のキャラに関しても、全編通して声に違和感があるということはなかったです。

システム的にはいろいろきつい面がありましたが、最終的にストーリーはかなりよかったな、と感じました。
これなら続編の「ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団」も楽しめそうです。
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