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ガンガンJOKER・3月号感想 [スクエニ]

本日はガンガンJOKERの感想を書きました。

では、さっそく総評です。
面白かったのは、龍とカメレオン、ラグナクリムゾン、など。
今月は読み切り多めで雑誌も厚く、読み応えがありました。休刊の危機は乗り越えた気がしました。

今月からの新連載「そして悪魔は正義を騙る」。
「死神のラメント」を連載していた青辺マヒトさんによる新連載です。
天使のように正しくあることを求められる全寮制の男子校の教師と、その学校で悪魔と呼ばれる少年が、とある殺人事件の真相に迫る話、となっていました。
大人の男性と少年のBLっぽい感じとか、天使や悪魔が出てくる辺り、「死神のラメント」と雰囲気は似ているな、と感じました。ただ、話の方向性としては、これにミステリー要素が足されていて、犯人を見つけるまでの話になる感じでした。犯人も既に候補が7人に絞られているので、一応終わりが見える感じだったのはよかったです。
ここからどういう展開になるのか、しばらく様子見な感じです。

今月は4本読み切りが掲載されていて、その中の「獅子と牡丹」が結構よかったです。
長唄で唄を唄うあがり症の少年と三味線を弾く少年がコンクールを目指す話だったのですが、長唄というジャンルを持って来たのが上手いな、と。私が知る限り、長唄を扱った漫画は存在しなかったので。
ただ、話としては結構粗が目立つところもいくつかあって、その1つは主人公があがり症だという部分。
舞台が長唄科のある音楽高校なのですが、そもそも大学ならわかるけど高校で長唄科のある学校ってあるの?、と思って、まぁフィクションならフィクションでもいいと思って調べてみたら、東京藝術大学付属高校には長唄科があるとのこと。実在するなら実在するでフィクションだったというよりも良かったのですが、あがり症なのに入試はどうしたんだ?、というのが結構気になりました。実際の入試要項には実技があるとのことでしたし、実技なしで入学できる音楽学校というのはあり得ないですし。学校に入ってからあがり症に気付いたとはあるのですが……
他にも、お金がないと言っている割に学食でメチャクチャご飯食べたり外食していたりしていましたし、ラストシーンで錦太郎が大工の手伝いをしていたことに関しても、三味線のプロを目指すような人が即行で手を怪我しそうな仕事をするの?、と思いましたし。
いろいろ細かいことは気になる……気になるけど、この設定で連載してもらいたいな、と思える作品でした。
今の時代、ここまで手垢のついていないジャンルって早々ないですし。

では、ここから全作品感想です。

新連載

そして悪魔は正義を騙る
「死神のラメント」を連載していた青辺マヒトさんによる新連載。
なぜか表紙に新連載告知がないものの、カラーページが5Pもあった。
青年と少年でBLっぽい雰囲気があるところ、天使や悪魔の設定があるところなど、雰囲気が結構「死神のラメント」のときと近いな、と感じた。話としてはそれにミステリー要素を足して、最初から犯人が7人に絞られているのはいいな、と思った。
一通り読んでみて、リュカはいろいろ評判が悪いし、実際悪さもしているのに、特に罰せられた様子がなく、証拠がないにしても目撃証言があるなら退学とかになるのでは?、というのが気になった。その辺り、後々説明があればいいのだが。
絵は前作のときより大分安定していて読みやすかった。
しばらくは様子見。

レギュラー連載

賭ケグルイ
今月も過去編。
想子と次子のギャンブルが始まって、現時点では想子が圧倒的有利に立っている。
ただ、こうなると後々足をすくわれる展開になるのがセオリーなので、これはこのまま想子が負けて廃人になる展開なのかも、という気がする。
もしくは、この戦いが踏み台で、また別のギャンブルが始まるか。
まだまだ掘り下げていないキャラがいるので、すぐには終わらない可能性の方が高いかも。

ソード・オラトリア
戦いが一区切りついた感じになっていて、これで今回の話が終わるのかどうかが気になるところ。
戦いとしては結構盛り上がっていたので、このままエピローグに入る感じになりそうではある。
もっと長い話になりそうではあったが。

賭ケグルイ 双
今月は聚楽との戦いのために資金を用意する話。
とりあえず聚楽と対等な立場にするためにいろいろつじつま合わせをしたように見えて、ちょっと行き当たりバッタリな感じに見えてしまった。
これで聚楽との話に決着がつくのかどうか、見守りたい。

ヴァニタスの手記
今月も休載。
再開時期は現時点で不明。

ラグナクリムゾン
今月はどうしてラグナが太陽神教を嫌うのかが明らかになって、竜を全て殺すためにまずは太陽神教を崩壊させないようにしないといけない、という展開に入った。
その過程で何か1つくらいは血族を滅ぼす展開も入ってきそう。
これで結構風呂敷が広がった気がする。その点では今後がちょっと心配。

ジャヒー様はくじけない!
今月はジャヒーが5人に分裂してしまう話。
途中でいなくなった1人がどうなったのか不明なまま、1人に戻ってしまったのはちょっと残念。
本編に関わらない話だったのも残念だった。

怪人麗嬢
今月は休載。

事情を知らない転校生がグイグイくる。
今月はランドセルが壊れた笠原さんをみんなが慰める話。
ランドセルが使えなくなったわけでもないのにそこまで凹むかな、という気もしたが、クラスメイト達が示し合わせたわけでもなくみんな慰めに来た、という流れはよかった。

好きな子がめがねを忘れた
今月は三重さんの誕生日パーティで2人が付き合っているのを発表する話だった。
若干誤魔化そうとしつつ、結局正直に言ってしまう辺りは小村らしいな、と思えてよかった。
アニメの最終回と合わせて最終回になる流れかも。

履いてください、鷹峰さん
なんやかんやで白井の勘違いでした、というのはお約束。
ただ、2人がお互いの気持ちに気付くための流れとしては必要だったのかな、という気もした。
あえてタイムリープの能力を使わなかったのもよかったと思う。

ブラトデア
今月は休載。

最近雇ったメイドが怪しい
今月は休載。

ポラリスは消えない
次回最終回とのことで、やっぱり終わるのか、とまず感じた。
話としてこれ以上続けるのが難しい感じではあったし、これまでの展開も結構引き延ばしている感じがしたので、ここで終わるのがいいと思う。
ハッピーエンドになるかどうかは微妙なラインなので、どういう終わり方にするのか、注目したい。

恋愛自壊人形 恋するサーティン
特に恋愛感情がない中で告白して失恋しても何も起こらない、というところまでは想定内だったが、それを見た他のドールが自壊しそうになる、という流れはちょっと意外でよかった。
ただ、話の進むペースが遅いのが結構気になる。

サキュバスとはじめる真剣交際
今月は心と鞠の話がメイン。
鞠が義起のことを食べたいと思っているのがわかった上で、心はそれを特に止めるつもりがない、という流れは割と良かった。それで鞠が心に心を開くとならなかったのもよかった。
今月はちょっと話が進んだ感じがした。

勇者パーティーの荷物持ち
今月はベロニカの故郷で何が起こっているのか、ということを説明するための話だった。
帰ったところで敵だらけ、というのはお約束。
その中でどう無双な感じを見せてくれるのか、注目したい。

龍とカメレオン
今月から連載権獲得をかけた新人合宿編がスタート。
今月は参加者の説明と、連載を半ば諦めていた31歳の新人がもう1度やる気を取り戻す話だった。
失くしていた情熱を取り戻すところとか、新人の中でジャンル被りしているところとか、他のみんなはギラギラしているところとか、王道ではあるけれど、これはこれで熱い展開でよかった。
次回にも期待したい。

嘘の子供
今月は「嘘の子供制度」とはどんなものか、という説明のための話だった。
タヌキも自分が死んだ子に化けていたと知ったので、なんやかんやあって嘘の子供制度を利用するとなって、そこで初めてこの話のスタートラインに立つ気がする。
話の本番はそれ以降か。

ミツドモエ▽生徒会長ズ
今月は里見近先輩にスポットが当たる話だった。
怪我をした状態から入れる保険はあるのか、という相談から全く別方向に行くのはお約束。ただ、その流れがそこまで強引でもない感じで、何やかんや流されてついて行ってしまう白星の気持ちがわからないでもないな、と思えた。
悪くはない感じだった。

ぼくとミモザの75日
連載2回目。
2人で穏やかな生活が始まるかと思いきや、本格的な逃亡生活を始めなければならないことへの前振りの話でもあった。
アクションシーンでちょっとわかりにくいところがあったり、銃を初めて撃ったら反動でもっと大変ことにならない?、とか、気になるところはいくつかあった。
話的にアクションに振らない方がいいかも。

読み切り作品

シレネガリカ
「俺はまだ、本気出していない」のコミカライズを担当している作家さんによる読み切り。
道端の花を持ち帰ってスケッチしたら、花が人の形に変化して絵を教えてほしいと頼んでくる、という話。
連載前提ではなく、読み切りとしてキッチリ終わる話だったのはよかった。
ただ、話の起承転結はしっかりしているものの、設定も展開もそこまで珍しいものでもなく、最後の展開はちょっと都合がいいな、と思ってしまった。
絵は安定していて読みやすかった。

俺の彼女とアイツのカレシ
素直になれない幼馴染の男女が、どちらが先に彼氏・彼女を作れるか勝負する話。
冒頭の展開で既にオチが読めてしまうタイプの話で、全編通して王道というよりベッタベタ。
この作者にしかない個性みたいなものが皆無で、印象に残らない話だった。
絵は安定して上手かったのだが……

アンラッキーデビルデイ!
不幸体質な女性と悪魔が共同生活を送る話。
全編通して説明不足というか、感覚的について来られる人だけついて来いタイプの話だった。
話が整理されている印象がなく、いろんなものがいろんなところに散らかっていたような感じで、最終コマに出てきたツッコミの人誰よ?、と思ってしまった。(回覧板持って来た人のようでした)
もっと話を整理してほしかった。
絵もあまり上手くないので、読みにくい感じもあった。

獅子と牡丹
長唄で唄を唄う少年と三味線を弾く少年が出会い、コンクールに挑む話。
そもそも長唄科のある音楽高校って存在するのか?と思って調べたところ(フィクションならフィクションでもよかった)、東京藝術大学付属高校には長唄科があるとのこと。ただ、あがり症という設定なのに、入試のときどうしたのだろう?、というのは気になった。フィクションだとしても絶対に実技はあるはずなので。
また、お金がないという割に学食であっても外食が多いとかも気になった。
ただ、長唄という設定に目を付けたところは素直に上手いと思った。
この設定なら磨けば連載もいける気がする。
絵は安定していて読みやすく、唄のシーンもなかなかよかった。

次号の期待

「ポラリスは消えない」の最終回に期待したい。
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