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清須会議・観てきました [映画]

三谷幸喜監督作品は旦那さんも私も好き、ということで今回も観に行ってきました。

この映画、上映時間が158分とかなり長め。
なので、近所の映画館では2スクリーン体制で上映していて、私が見たスクリーンは150名くらいしか入れない割と小規模なものでした。
ですが、席は95%埋まっている状態で、空いているのは最前列くらいでした。
ここまで混むことが少ない映画館だけに、ちょっとビックリしました。

まずは、ネタバレのないところから感想を。
上映時間は上記の通り158分とかなり長めだったのですが、そこまで長さを気にせず観られました。

キャスト陣がかなり豪華で、ワンカットのみとか、特にそこまで重要でもないシーンに知ってる俳優さんがモリモリ出てきたりしました。
そういう点からも飽きない仕様だったように感じました。

また、話自体はかなり真面目な歴史もの、といった感じで、他の三谷映画作品のように笑いの要素はそこまで多くありませんでした。
それでも笑えるところはたくさんありますし、時代考証もしっかりしているように見えましたし、歴史にそこまで詳しくなくても話にはついていけましたし、歴史ものの割には万人向けだったな、と感じました。


では、ここからネタバレありの感想です。

「清須会議」という史実自体ほぼ知らない状態で観に行ったので、映画の予告編からして清須会議って数十人レベルで人が集まって会議したものかと思っていました。
でも実際は4人で行われたもので、予告篇にあった大広間に武将勢揃いのシーンは、織田家の後継者が決まったことのお披露目のシーンだったわけで、その辺りはちょっと予告編詐欺だったかな、と感じました。

映画の序盤は、柴田勝家vs羽柴秀吉としては、勝家有利。
見た目からして勝家の方が威厳もあるし、会議前の前哨戦も勝家有利。
でも、話が進むに連れて、秀吉の人を懐柔する力の凄さが見えてきて、対照的に勝家はお市に夢中だし、人を説得する力のいまひとつ。
例えば、会議に参加する池田恒興の説得としては、
秀吉→領地再配分で便宜を図る。欲しい領地をあげてもいい。
勝家→毎年おいしい米を送るよ!おいしいカニもつけちゃうよ!
という感じで、世間が見えてない感じ。
勝家を演じた役所さんがパンフレットのインタビューで、勝家は部活の先輩みたいな感じと言っていて、確かにそれっぽいなぁ、と妙に納得してしまいました。
昔戦場で助けたことあるよな!、その恩忘れてないよな!、と恩着せがましいところとか。

それで話が進むにつれ、秀吉は勝家のブレーンでもある丹羽長秀まで説得してしまうわけですが、本音を混ぜつつ人の心を掴むやり方を見ていると、これはいずれ上に登っていく人だよなぁ、と自然と思えてくるわけで。
序盤は勝家寄りだった雰囲気も、次第に秀吉にこそ任せたいな、という風になってきます。

この辺りの人の描き方が上手いなぁ、と心から思いました。
笑いがそこまで多くなくても、これはこれで三谷映画としてアリだな、と感じました。
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