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おおかみこどもの雨と雪・観てきました [映画]

元々は公開初週くらいに行こうかどうしようか迷っていた作品だったのですが、急な予定が入って行かないままでいました。
それから数週間。
公開から日数も経過したし、見るとしたらDVDかな……と思っていたところで、旦那さんの同僚がこの映画を観ていたく感動したらしく、是非見に行った方がいいですよ、とくに子持ちの人は、と言われたそうで、だったら観に行ってみようか、ということで行ってきました。

公開から既に4週が経過し、「逆転裁判」のときのように既に1日に1回しか上映しない状態も考えられたのですが、この作品は未だ2スクリーン体制で1日6回上映、という状態で、まずこのことにビックリしました。
劇場自体100席前後の小さいところを使ってはいましたが、「借り暮らしのアリエッティ」でも公開4週過ぎていたら1スクリーンで1日4回くらいだったので、これは息の長い作品になっているんじゃないかな、と次に感じました。
実際、席の半分くらいは埋まっていましたし、公開初週でもここまで人の入らない映画もあるというのに……というところにも驚かされ、観る前からこれは口コミ人気で広がっているのでは?、と感じて期待も膨らみました。


まずネタバレのないところから感想を書くと、確かにこれは子持ちの人にお勧めしたい、むしろ観るべきではないか、と感じる作品になっていました。
多分、まだ子供を産んでいなかったり、ましてや独身時代だったらここまで感動しなかっただろうな、とも感じたので、子供のいる・いないで感想の変わる作品かもしれません。
劇場には意外と就学前っぽい子供たちも多くいたのですが、内容的にはもっと上世代向けに見えたので、子供達にはあまり面白くない話かもな、とも感じました。
実際、上映中に飽きてしまった子供もいましたし。

ストーリーは序盤から結構劇的な展開があって、ストーリーに触れると全てネタバレになってしまいそうなので、以降は隠して書きます。

では、ここからネタバレありの感想です。
子供を産んで観方の変わる作品がある、というのは正にこんな作品のことなんだろうな、と感じた本作。

主人公の育てる2人の子供・雨と雪は人間と狼のハーフである、という特殊性はありますが、その子育ての姿にはいろいろと共感できる部分がありました。
なので、娘がまだ1歳ということもあり、子供たちが成長していく中盤以降よりも、まだ離乳食を食べているような序盤の方が、観ていて泣きそうになっていました。
子供をおんぶしながら家事をしたりとか、子供が吐いたときにいろいろと焦ってしまったりとか、そういうことあるよなぁ、と思ったり。
雪が保育園に行きたいと駄々をこねた後で食器棚とゴミ箱の間に座り込んで拗ねているところとか、子供って狭いところに入ろうとするよなぁ、とか。
突然いなくなった父親を捜すため、乳幼児2人をおんぶと抱っこで抱えて豪雨の中飛び出して、父親の死体を見つけた時に傘もささず泣き崩れたシーンでは、そんなことしてたら子供死んじゃうよ、と違う方の心配してしまったり。
とにかく、観ながらいろんなことを考えさせられる話でした。

また、子供たちは狼と人間のハーフであるが故に、母親は自宅出産して、子供たちには定期健診や予防接種も受けさせられないので、児童相談所の人が訪ねてくるけど追い返すしかないなど、ジレンマを感じるなぁ、と思ったりも。
児童相談所の人は虐待されてないか確認したいだけ、でも狼の姿で寝ている子供には会わせられない、という。
狼男であった父親は運転免許を持っていたので、多分戸籍はしっかりあって、出生届はきっと出していたのだろうと思われますし。

その他、序盤で父親が死んでしまうので、中盤以降も誰か死んでしまうのではないか、と常にヒヤヒヤしていました。でも、最終的には90歳を超えている韮崎さんも死ぬことはなくて、誰も死ななくてよかったと感じた作品は、漫画を含めても最近なかったなぁ、と感じました。
漫画とかだと死にそうで死なないキャラとかいっぱいいるので、今ここで死んでおいた方が面白いのに、と思うことが多々あるので。

最後はさわやかな気持ちになれる終わり方で、本当に観てよかったな、と感じる映画でした。
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