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ブレイブリーデフォルトII・クリア [ゲーム]

前作「ブレイブリーデフォルト」はかなり好きなソフトで、その続編である「ブレイブリーセカンド」もプレイしてみようと買うこと前提で通販サイトにアクセスしたのですが、やたらと評価が低くて、これは触れてはいけないソフトなのでは……と思って買うのを止めました。
下手に手を出して前作のいい思い出までなくなる可能性も否定はできなかったので。

そして発表された「ブレイブリーデフォルトII」。
「ブレイブリーセカンド」がなかったことにされているようなタイトルだということは、もう「ブレイブリーセカンド」は黒歴史扱いであると同時に、それでも「ブレイブリーデフォルト」の名前を付けてリリースするということは、制作者側にもそれなりの覚悟があるのだろうな、と思ってプレイしてみることにしました。

まずは、ネタバレのないところからの感想です。
プレイ時間は80時間くらいです。

ブレイブ・デフォルトを使う戦闘、20種類以上のジョブなどなど、シリーズの基本を押さえつつ発展させている形は割と好感触でした。
ジョブは比較的楽に1つの職をマスターすることができたり、マスターする職が増える毎に「すっぴん」の能力が上がるので、全ての職をマスターしたいと思わせる作りだったというのもあり、進めるモチベーションになりました。
ジョブもアスタリスクというアイテムにその職業を極めた人たちの記憶が刻まれているから、該当のアスタリスクを手に入れるとその職業の能力が使える、というシナリオに組み込まれたシステムになっていて、この辺りの設定は上手いと感じました。
各ジョブの使いやすさは一長一短ありましたが、どのジョブもそれなりに使えるアビリティが1つはあるというバランスの良さは素直に素晴らしいと感じました。

そのジョブを利用した戦闘に関しては、ノーマルでも結構厳しめな感じがしました。
自分よりも高いレベルの敵と戦うと多めに経験値が入ったり、レベルの低い敵は主人公たちから逃げていってくれるなど、進める上で調整されている部分はあるのですが、後半になると選択しているジョブによっては自分たちから逃げていくような敵を相手にしていても割と簡単に全滅するようなこともありました。
このジョブで行けば全滅はしないけど、既にマスターしているから経験値は入らない。でも別の経験値が欲しいジョブだと全滅の恐れが……みたいなジレンマは後半になるほど大きくなりました。

ただ、システムとして序盤から「探索」というゲームをスリープしている間にアイテムを拾ってきてくれる、というものがあり、その中でジョブ経験値が手に入るJP玉というものが高頻度で手に入るので、スリープしている時間が多かった私はこの探索で手に入ったアイテムでジョブレベルを上げるというのに大分助けられました。
戦闘については、後半のボスになるほどいやらしい状態異常を仕掛けてくるので、ボス前でセーブ→とりあえず戦ってどんな状態異常がかけられるかロケハン→リセットして状態異常回避のアクセサリやアビリティをセットして再戦、という流れが確立してしまったのはどうかな、と感じました。
状態異常の種類が多く、全ての状態異常を防げる装備がない(リボンは即死耐性がない)のでロケハン必須のボス戦というのはどうなのかなぁ、と。

音楽に関しては、序盤はさほどでもなかったのですが、終盤の通常戦闘曲、ラスボス戦の曲、エンディングのボーカル曲など後半になるに連れて割と心に残る曲が出てきて、なかなかよかったです。

サブシナリオ的な役割のあるクエストは全部で100用意されていましたが、ボイスなしの単純なお使いイベントからキャラの掘り下げをする濃い内容のものが混在していて、これはボイスありとなしのイベントは分けた方がよかったのではなかったかな、と感じました。
進行中のクエストはその内容が確認できるものの、クリアしたクエストはボイスありのイベント以外クリア後に確認ができないというシステムはちょっとどうかと感じました。

イベントシーンは後で見返すことができるのですが、大半のイベントシーンはキャラがしゃべるだけで、ちゃんとしたムービーとしてのイベントシーンはさほど多くなかったのも少し残念でした。

マップは全体的にそこまで広くなく、1つの国に1つの街が基本というのは少し少なすぎる気がしました。
基本的に各国城下町しかない状態ですし、5つの国に対して街の数が7。ダンジョンの数は1つの国に3~4くらいあったりするのですが……
街に入る度にロードが入ったり、飛空艇などの高速移動手段がなく、基本は街同士のワープと徒歩というのは結構大変でした。

1つよかったのは、ゲーム内のカードゲームB&D。
割とサクサク勝てる仕様なのですが、強い敵に対してはそれなりの強いカードを手に入れてからでないと勝てなかったり、敵によっては手札封じで強いカードを封じてきたりして、その適用のデッキを組んだりとか、楽しかったです。
カードコンプリートまでやり込みました。

キャラは全体的に悪くはないのですが、アダマスにしろバーナードにしろ、絶対悪的な感じで登場するけど、どこか救いのある部分があるというのは一長一短ある気がしました。
最後にちょっとだけいい面が見えるんだけど、それまでの行いを考えたらこれだけで許すのもどうかな、という。
ただ、ロンズデイルは好きでした。
アダマスに見出されて仕えていたけど、アダマスがエドゥナにそそのかされて次第に変わっていってしまう。それをどうにかしたかったけど、結局止めることができなかったという葛藤みたいな感じが好きでした。

シナリオに関しては、良くも悪くも王道でした。
4人の主人公がクリスタルによって光の戦士に選ばれて世界を救う、という。
さすがに前作ほどのどんでん返しとかは無理だと思っていた中で、それでもプレイヤーを驚かせようと工夫していたシナリオは好感が持てました。
でもやっぱり、前作越えはなかったです。

では、ここからネタバレありの感想です。

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