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春アニメ・ドラマ 総評 [日常]

今期はそこまで多く観ていたわけではないので、感想は少なめです。

春アニメ

Vivy -Flourite Eye's Song-
100年後に起こるAIの反乱による人類滅亡を阻止するため、100年後の未来から飛んできたAI・マツモトと歌で人々を幸せにするという使命を持った歌姫AI・ヴィヴィが歴史の転換点に干渉して未来を変えようとする話。
今期一の当たりアニメでした。
アニメオリジナル作品で、脚本も映像もかなり作り込まれていて、毎週放送が楽しみでした。戦闘シーンなどかなり迫力があってよかったですし、歌姫AIが主人公ということで、各所で流れる歌の出来栄えも素晴らしかったです。何年かぶりにアニメのサントラが欲しいな、と思うレベルで。
伏線の張り方も上手かったですし、最初からキチンとした終わりが決まっていることが伝わって来て、ものすごく話のまとまりがよかったです。

ゴジラS.P<シンギュラポイント>
今まで特撮で描かれてきたゴジラが今度はアニメで、というので見てみました。
特撮映画で2時間くらいのものをどうやって30分13話まで延ばすのかなと思ったら、中盤までゴジラそのものが出て来ないという展開になっていました。ただ、その前兆として謎のプテラノドンみたいな怪獣が現れたりしていて、なかなかゴジラは出て来ないけど話を引き延ばしている感じはしませんでした。
どうやってゴジラを倒すのか?、ということについては、謎の物質「アーキタイプ」やその他諸々劇中専門用語で語られていて、その理論が作中で説明されるものの結構難しめで、ちょっと話が分かりにくかったのは残念でした。デジタルの世界を関連付けてきたのはいいと思うのですが……
続編がもう決まっているような終わり方をしていたのですが、見てみるかは微妙です。

すばらしきこのせかい
ゲームはプレイしたことがないものの、割といいゲームだという話だけは知っていて、アニメになるなら見てみる価値はあるだろうな、と思って見てみました。
生と死の狭間にある渋谷で7日間を様々な指令をこなしながら過ごすという設定なのですが、割とサクサク日数は過ぎていって、様々な事情でもう1度最初から7日を過ごさないといけない展開になっていて、1話で半日しか進まないとかの遅い展開でなかったのはすごくよかったです。
話としてはきれいに終わっていましたが、いまひとつパッとしなかった感じがしてしまいました。

バクテン!!
東北の男子新体操部を舞台にした作品。
作中での演技シーンはモーションキャプチャーで取り込まれていて実演可能というのもさることながら、序盤から頻繁に演技シーンが入ってきていて、こういうのが見たかったんだよ、というのが現実化した感じがしました。「スケートリーディング☆スターズ」もこんな感じだったらなぁ、と思ったりも。
野球をやっていたけど新体操に関しては素人の主人公が、たまたま大会で見た演技に憧れてスポーツ強豪校の中にあって部員不足の男子新体操部に入部する、というところから話は始まり、少しずつ上手くなっていく様子は素直に応援したくなる感じでよかったです。
演技シーンはカメラワークもすごくて、かなり気合を入れて作っているというのが伝わってきました。
演技系スポーツのお手本みたいな作品だったように思います。
続編は映画で、ということのようですが、実際観に行くかどうかは微妙なところでしょうか。続きは知りたいけど、レンタルで十分かなぁ、という感じも。

春ドラマ

ネメシス
ポンコツ探偵が助手のアドバイスで事件を解決していく話。
レギュラー登場人物が多いのに加えて毎回ゲストが豪華で、メインゲスト回が終わってもちょいちょい顔を出してくるというのもあり、真犯人がわかりにくくなっていたのはよかったですが、とにかくキャラが渋滞していたな、と感じる作品でした。
道具屋とハッカーは1人にまとめられたと思いますし、あぶない刑事のパロディはどこまで必要だったのかな、とも思いましたし。
真相に向けて毎回伏線が張られていたとかはよかったのですが……いまひとつな印象でした。

イチケイノカラス
裁判官が主人公の作品。
弁護士や検事が主人公の作品は数多くあれど、裁判官が主人公というのは珍しいな、と思って見てみました。
普通の裁判物なら、裁判官は検事と弁護士の両方の話を聞いたうえで判決を下しますが、この作品では裁判官が職権を発動して裁判所主導で再捜査をするので、やってることは検事が主人公の作品に近い感じがしました。
ただ、裁判の結果は冤罪もあれば普通に被告人がそのまま犯人だったパターンもあり、あくまで事件を公平に見られる感じだったのはよかったです。
裁判員裁判や、どうやって量刑を決めるのかとか、その辺りが見られたのもよかったです。
また、初回から伏線が張られていた10年前の事件について最終回まで引っ張らず中盤で解決させてしまっていたのもいいなと感じました。こういうのって大抵最終回まで引っ張るものなので、意外でした。
反面、一見ちゃらんぽらんな主人公と超真面目なヒロインという配置は「HERO」にすごく近いと思いましたし、終わり方も似たような感じで、そこは変えてほしかったな、と感じました。主演の竹野内豊さんのキャラクター自体はすごくよかったのですが……

レンアイ漫画家
引きこもりの漫画家が漫画のネタのために偶然知り合った女性にリアル疑似恋愛をさせる、という話。
どんなに疑似恋愛の相手に惹かれても、漫画家が別れろと言ったら別れないといけない契約で、序盤こそこの設定でそれなりに楽しめたものの、中盤以降はマンガ家とヒロインの恋愛話になってしまってガッカリ。
漫画家という設定はそれなりに活かされていたものの、都合のいい展開も結構あって、最終回はなぜか主演の鈴木亮平さんの肉体美を見せつけるなど変な方向に話が向かってしまったりして、迷走していた感じもありました。
出演者はみんな頑張っていましたが、脚本と演出があまりよくなかったなぁ、と感じました。

コントが始まる
10年続けてきて結局芽が出ることがなく解散を決めたお笑い芸人トリオ・マクベス。そのマクベスが解散を決めてからする実際解散するまでの3ヶ月を描いた作品。
ドラマの冒頭では必ずコントが始まり、それにまつわる話がドラマ内で展開して、最後はコントのオチでまとめる、というスタイルを最後まで突き通していました。
そのコント自体はつまらなくもないけど面白くもないという感じでしたが、裏にあるそれぞれの立場の人の話とかは割と面白く見られました。
序盤で解散しなくてもいけるかもと思わせておきながら、中盤以降は解散に向けていろいろ準備をしていく流れで、最後の最後でブレイクするとかもなく粛々と解散していくのは、ある意味リアリティがあっていいなぁ、と感じました。こうやって解散していった芸人さんとかたくさんいたんだろうなぁ、と。
割と面白く見られました。

私の夫は冷凍庫に眠っている
DVを受けて衝動的に夫を殺してしまい、ひとまず冷凍庫に隠したものの、翌朝夫が生きたまま現れる。冷凍庫の中にちゃんと死体はあるのに……という話。
夫がなぜ2人いる状態になっているのか、辺りの謎解きはそこまで驚かないものの、その後の展開で、それじゃあ今まで一緒に過ごしてきた夫は誰なんだ?、というのを考えるあたりは結構面白く見られました。
最後はそこまでスッキリするオチではなかったので、スッキリするミステリーを求めていた身としてはちょっと残念でした。

きれいのくに
整形で日本の9割が同じ顔になった世界(男は稲垣吾郎、女は加藤ローサの顔)。同じ顔ばかりになったことで犯罪者の区別がつかないなどの問題が起き、10年前に整形が禁止になる。遺伝子操作で親と同じ顔になっている子供も多く、整形していない人たちはプレーンと呼ばれて差別される風潮がある。
そんな世界で整形も遺伝子操作もしていない女子高生と、その隣に住む遺伝子操作で親と同じ顔のクラスメイトの男子が主人公で、それぞれの生き方を模索していく。
全体的に文学作品のような感じで、作中で明確な答えは示されず、見た人がどう考えるかの材料だけを提示する話のように感じました。
そもそも冒頭3話の途中くらいまでは作中作の啓蒙ドラマだったりもして、結構難解でした。
これを見てみんなはどう思うのか話し合ってみないと何とも言えないというか、見る人によっていろいろ感想が変わってくるのではないかな、と感じました。
1つ例を挙げると、主役のプレーンの女の子がプレーンの人だけが入れる「きれいのくに」というクラブに連れて行ってもらって、プレーンにはプレーンの生き方があると教えてもらうのですが、そのクラブで知り合った人から裏整形というものがあると教えられ、最終的には整形して「きれいのくに」の会員カードを捨てる、というシーンがあります。普通の話だったら、プレーンである自分を認めて前向きになるとかだと思うのですが、どうしてこの子はそういう行動を取るんだろう?、みたいなのがこれだけでなく作中でたくさん出てきました。
なので、1人で見て完結する作品ではないので、ドラマはもっと気楽に見たいなぁ、と思っている私にはちょっと合わなかったです。

ソロ活女子のススメ
40歳独身女性が週末に様々なソロ活を楽しみ、ソロ活を通じてその世界を知っていく、という話。
焼肉やセンベロなどの食べる系、ドレスアップしてリムジンでドライブや気球などの体験系などなど、普通に考えたら1人で楽しむようなものではないけど、1人でもそれはそれで楽しむことができるというのを伝えてくれるいい作品でした。
主演の江口のりこさんもすごくいい味を出していて、全力でソロ活を楽しむ姿がよかったです。
これはいずれ続編が出てくるだろうな、という気がしました。

探偵 星鴨
探偵物で30分ドラマということでサクッと見られるから見てみようかな、と思って見てみました。
見なければよかったな、と思いました。
主演がジャニーズということで一抹の不安はあったわけですが、その不安は当たりでした。結構な棒読みな上に長めのセリフが多いので、見ていてきつかったです。
扱う事件も定番のネタが多かったり意外性もなかったりで、脚本もいまひとつでした。

春の呪い
原作が好きなので、地雷かもしれないけど見ておかないとな、と思って見てみました。
原作がコミックス全2巻、ドラマも30分で全6回ということで、下手にオリジナルエピソードが入ったりせず、適度な長さになっていたのはよかったです。
ただ、細かく改変されているエピソードはあって、例えば夏美が春に対して恋愛感情を持っていたとか、序盤から春の亡霊が出てくるとか、夏美が自分への冬吾の好意に気付くのが中盤以降だとか、そこ原作と変えちゃうのかぁ、というのは少し気になったりしました。
俳優さんたちの演技に関しては、可もなく不可もなく。その役に見えないことはないけど、何か違う気もするという感じで。唯一、冬吾の母親を演じていた高島礼子さんは役をキッチリとらえているなぁ、と感じました。
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