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夏アニメ・ドラマ 総評 [日常]

今期は全体的に小粒だったような印象でした。

アニメ

神クズ☆アイドル
あまり期待していなかったのですが、今季スタートのアニメの中では最高の出来でした。
とにかく仁淀役の今井さんの演技が上手かったです。
やる気があるんだかないんだかわからない歌とか、アサヒが入り込んだときのアサヒっぽさとか、匙加減が上手いなぁ、と。
ZINGSの歌パートが3DCGで作られているもののそれが絶妙にチープだというのも、むしろそれがZINGSっぽいと思えたりしました。
エンディングはCgrassとか別グループの歌が入ることもあったりして、その辺りも上手いなぁ、と。
最終回はZINGSの2周年ライブだったのですが、本当にライブをしているように演出されていて、これもう最高じゃん、とZINGSファンでもないのに3回ほど見直しました。
これは続編あってほしいな、と思いました。

金装のヴェルメイユ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~
とりあえず見てはみたのですが……出来はあまりよくありませんでした。
声は問題ないのですが、アニメなのに全体的にあまり動かないとか、ちょいちょい乱れる作画とか、まぁ量産アニメにはよくあることだよねぇ、というのがまず気になり。
致命的なのは、漫画よりもエロくないこと。
原作は話として王道でも、絵が上手いのとエロいのとで受けていると思うのですが、アニメになってマンガよりエロくないんじゃもう意味ないじゃん、と。
話としてはヴェルメイの過去がわかる辺りまででしたが、これはもう続編はないな、と思いました。

5億年ボタン~菅原そうたのショートショート~
5億年ボタンを本当に押してしまったらどうなるの?、という話。
制作をタイトルにもある菅原そうたさんがほぼ1人で担っているため、作品の出来自体は非常にチープでした。メインとなる5億年ボタンの話は冒頭10分くらいで、残りは声優さんのラジオみたいに謎の大喜利アフレコになっていたり(ビックリするほどつまらない)、謎の架空通販番組になっていたり、とにかく5億年ボタンの話以外は見るのが苦痛なレベルでした。
ただ、5億年ボタンの部分だけは割と面白くて、2億年後くらいに悟りを開いて人類を導けるレベルになっていたりするものの、記憶を消されるので意味がないとか、現実世界では一瞬で100万円が手に入るので調子に乗ってボタンを16連射してしまうとか、その辺りは見ていて楽しかったです。
各宗教の死生観をラップにしていたところも面白かったです。

最近雇ったメイドが怪しい
ここ最近見たアニメの中で1番オープニングが動いていないアニメでした。
作中もとにかく動かないし、話は原作をぶつ切りで繋げているし、絵がそこそこ安定していることくらいしかいい部分がなかったです。
ジャヒー様と同じところが制作しているはずなのに、ジャヒー様の方がよっぽど動いていたと思います。
これはもう2期はないかな、と思いました。

サマータイムレンダ
完結まで描かれた2クール目。
2クールのオープニングの出来が最高によかったです。ここまで動くオープニングは久しく見たことなかったな、というレベルで動きまくりでした。
本編もかなり高レベル作画で動きまくっていましたし、アニメにする意義が十分に感じられる作品でした。
黒幕の正体が判明したときのエンディングでの声優発表の仕方とか上手かったですし、ゾッとするような話の区切り方とか演出面でも引き付けられることが多かったです。
花江夏樹さんの主人公の演じ分けが上手いところにも結構感動したりとかあったり。
かなり面白いと思って見ていたのですが、いまひとつ話題にならなかったのがちょっと寂しかったです。


ドラマ

オールドルーキー
元サッカー日本代表選手だったものの加齢による衰えで引退せざるを得なくなり、第二の人生としてスポーツマネージメントの会社で働き始める男性の物語。
スポーツマネージメントってこういうことをしているんだ、というのがわかったのはよかったものの、全編通して都合のいい展開が多めで、そんなに上手く行かないでしょう、と何度となく思ってしまいました。
いろんなスポーツを取り扱っていたので、ワンパターンに見えなかったのはよかったですが……
スポーツマネージメント会社の社長絡みの因縁とか、続編に含みを残している部分はあったのですが、主演の綾野剛さんのスキャンダル関連で続編はないのではないかな、という気がします。それさえなければ続編があってもおかしくない出来でした。

石子と羽男-そんなコトで訴えます?-
盗電、パワハラ、器物損壊などの小さな事件を扱う弁護士の話。
今期のドラマの中では1番面白かったです。
脚本の面白さもさることながら、主演の中村倫也さんがとにかく上手いなぁ、と感じる作品でした。
一見有能なことを鼻にかけている軽薄な男に見えるものの、実はそれは演技で実際はかなりの小心者。フォトグラフィックメモリーの持ち主で六法全書だけでなく様々な判例も片っ端から記憶していて司法試験はすんなり通ったものの、実際の業務では失敗ばかりで大手事務所を実質クビになった、という設定で、この主人公の軽薄キャラ、小心者キャラ、最後にスラスラと出てくる刑法と判例で相手を追い詰めるキャラをきれいに演じ分けていて、素直にすごいなぁ、と感じました。
RADWIMPSの主題歌もよかったです。
ただ、脇役にいたおいでやす小田さんがちょっと棒読みで微妙なのが毎回気になってしまいました。

テッパチ!
自衛隊全面協力で陸上自衛隊を描く、というので見てみました。
自衛隊での研修などは割と厳しい感じが出ていたり、頻繁に筋トレしている様子が出てくるので、どこぞの警察学校ドラマのヘラヘラした感じとは一線を画していて悪くない感じでした。毎回主人公たちの上半身裸のシーンやらシャワーシーンがあるのは、それはそういうものとして振り切っていると思えたので、あまり気になりませんでした。
むしろ何より気になったのはヒロイン役の白石麻衣さんの顔が白すぎること。航空自衛隊なら制服も白いしまだ肌が白くても納得がいくのですが、いくら幹部自衛官でも陸上自衛隊であそこまで色が白いのはないでしょ、と。迷彩服を着ているシーンだと完全に顔が白く浮いてしまっていて違和感ありまくりでした。白石麻衣さんが悪いというわけではなく、これは完全にキャスティングミスではないかな、と感じました。
男性陣に関しては、個性的な顔だったり体型の人だったら区別がつくのですが、格好いい系の若い男の人たちが8人くらいズラッと並ばれると誰が誰なの?、という感じで、なかなか見分けがつかなくて困りました。しかも、おおよそ覚えたと思ったら第2部になって人間関係ほぼリセットされたりしましたし……
話としては、序盤は自衛官としての自覚が全くなかった主人公が、次第に自衛官として成長していく姿が丁寧に描かれていて、序盤は結構好感度低めだったのが最終的には割といい感じになりました。

競争の番人
公正取引委員会を描いた作品。
公正取引委員が普段どういう業務をしているのか、というのがわかるのはよかったものの、扱う事件が下請けいじめか談合くらいしかなくて、ちょっと全体的にパターンが少ないな、と感じました。
1つの事件に関しては1話で終わるものはいいのですが、2話3話と続くものだったりすると、主人公側の公正取引委員会が結構どうにもならない立場に立たされていることが多くて、最後に逆転するもののピンチの期間が長すぎて最終的にあまりスッキリしない、というのがありました。
主人公だけでなく脇を固めるキャスト陣も豪華で演技も上手いのですが、全体的にいまひとつだったなぁ、と感じました。

初恋の悪魔
休職中の刑事、生活安全課の刑事、総務課職員、会計課職員、という警察署に勤めながらも捜査権のない人たちが事件を解決していく刑事もの。
ヒロインが二重人格だったり、主人公の近所に謎の人が住んでいたり、その他諸々とにかく設定過多が目立つ作品でした。キャラの個性が強くなるのはいいと思うのですが、もうとにかく強めの設定が多すぎて設定が常に渋滞しているような感じでした。雰囲気的には「ネメシス」を見ているときに感覚に近かったです。
キャスト陣が精いっぱい演じている熱は伝わって来るものの、これは前段階で設定をもっと整理しておくべきだったのでは、と思わずにはいられなかったです。
終盤は二重人格ヒロインと2人の男の三角関係がメイン展開になるのですが、それに関わっていない会計課職員とか完全に蚊帳の外みたいになったりもしていて、ここまでやったなら全員目立つ話にしてあげないといけないのでは、と思ったりも。
設定が渋滞している割にキャラの扱いが中途半端なのはいかがなものかと。
いろいろ詰め込み過ぎた結果なのかもしれませんが、全体的に微妙でした。

オクト―~感情捜査官 心野朱梨~
感情の色が見える刑事が、犯行内容とは裏腹の感情を見せる容疑者たちを取り調べて事件の真相に迫る、という話。例えば、心中事件で1人生き残った女性から期待の色が見えるとか、不倫相手を刺して自らも自殺した男性の妻から喜びの色が見えるとか。
この導入部分の引きがなかなかいいのと、導き出される結論にちゃんと納得がいくというのがあって、結構面白く見られました。
これに感情がなくなった主人公の姉とか、警察庁の次長を父に持つもののぎこちない親子関係しか持てない同僚とか、15年前の事件などがいろいろ絡み合って話は進むのですが、この本流にある話よりも毎回単発で起こる事件の方が面白かったので、その辺り一長一短ありました。

復讐の未亡人
夫を自殺に追い込んだ夫の勤務先の人たちに復讐するため、名前を変えて派遣社員として夫の勤務先に入り込み、夫を追い込んだ人たちを次々破滅させていく女性の話。
復讐物の結末として、自らも復讐の対象になって最終的に復讐した人の近親者に復讐仕返されるパターンとか、復讐が成功しても虚しさだけが残るパターンなどが多いのですが、この作品はキッチリ復讐をやり遂げて、これはこれで満足して終わる、という感じだったので、わりとよかったです。
主演の松本若菜さんが結構な濡れ場を体当たりで演じているところとか、普段のつかみどころがない雰囲気とかがいい感じで、印象に残りました。

運命警察
人が生まれた時から決められている運命から外れないように監視する神様的な人が、自分の任務を放棄して女優になる夢を諦めようとしている女性を女優になれるよう陰から支えていく、という話。
主演を演技未経験の人限定のオーディションで決める、という前段階の番組があり、主演だけでなく単発のゲストキャラもオーディション参加者たちから選ばれているという裏事情から、30分番組で正味ドラマは15分、メイキング10分というスタイルになっていました。
さすがはガチオーディションで決めたというだけあって、演技未経験とは思えないレベルで主演もゲストの人たちも上手かったです。下手にアイドルが主演を務めるドラマよりよっぽど見ていられました。
ただ、脚本は鈴木おさむさんが書かれたということではあるものの、そこまで面白いというわけでもなく、ちょっと微妙でした。むしろ、メイキングが割と面白くて、そちらメインで毎回見ていた感じでした。


赤いナースコール
地上波で出来るギリギリのホラーを、というコンセプトで制作されたというドラマ。
交通事故で運び込まれた病院で連続殺人事件が起こる、という話。
脚本が秋元康さんだからというのがあるのかもしれませんが、勢い重視で毎回ツッコミどころが多かったです。例えば、第1話の最後で主人公のベッドの下から上半身だけの死体が見つかるのですが、ベッド下に数時間放置されていたという設定で、いや上で寝てたらそれ匂いで気付くよね?とか。
ちょっとしたところで驚かせてくるところとか、ギリギリ攻めたホラーにしているところはいいのですが……
また、主演の佐藤勝利さんの演技が棒過ぎる、ヒロインの福本莉子さんも微妙、というのがあって、怖さよりも主人公とヒロインの演技が下手すぎるというのが気になってしまう、というのもありました。
ただ、ベッキーさんの演技は結構いい感じ癖が強くて、ベッキーさんの演技は割と見所だな、と感じました。
話は非常に中途半端というかキリが悪いというか、謎解きはすべてやったけど最終的な結末は謎のままという「あなたの番です」みたいなところもあって、これは初めから見なくてもよかったドラマだったかも、と思ってしまいました。

トモダチゲームR4
テレビアニメを見た流れで見てみました。
アニメで描かれなかった「友情の檻ゲーム」を主軸に持って行くためなのかどうなのか、そこに到達するまでのゲームは結構な端折り具合で、アニメの2/3程度、下手すると半分くらいの描写しかなかったのは残念でした。とにかくもう展開が早すぎて、ちょっと説得力がなくなっていた部分もありました。なぜか主催者側が毎回食事をするシーンが入っていたりもして、必要なシーンかないのに無駄なシーンが多い、という印象でした。
ただ、「友情の檻ゲーム」は割と丁寧に描かれていましたし、「友情の檻ゲーム」の後はきれいに話を終わらせていて、下手に続編を意識するような展開でなかったのはよかったです。
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