SSブログ

ガンガンのジンクス考察 [スクエニ]

長期連載が円満終了した作品の作者の次回作は短期連載か打ち切りになる。
例外は城平京さんの原作、もしくは続編作品のみ。

上記がガンガンが長年抱えているジンクスだと個人的に考えている事柄です。
他にも、スポーツ・料理ものが当たらない、などもありますが、今回これは考えません。

今回考えるジンクスは他誌でもそれなりにあるジンクスではありますが、ガンガンはそれが特に強いように感じたので、では実際どれだけジンクスに当てはまる作品があったのかを書き出してみます。
長期連載の定義は連載期間5年以上、もしくはコミックス10巻以上、と考えます。各コメントは長期連載後の作品についてです。

1.ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章(全21巻)→COLOR MAIL(全1巻)
打ち切りではなく、フルカラー連載という特殊な連載で最初から短期連載が決まっていたものだと思われますが、ジンクスには当てはまります。

2.ハーメルンのバイオリン弾き(全37巻)→PHANTOM DEAD OR ALIVE(全8巻)
全8巻とそれなりに巻数は出ましたが、終わり方は完全に打ち切りでした。

3.Z MAN(全11巻)→爆力冒険メガバーン(全3巻)
作者はシリアス作品の方が確実に面白いのに、当人はギャグが好きと当時語っていて、ギャグマンガを連載した結果がこれ。

4.突撃!パッパラ隊(全18巻)→爆裂機甲天使クロスレンジャー(全2巻)
当時他誌でもいろんな連載を持っていたりして、結果の出た作品もあるものの、ガンガンでの連載作品は打ち切りでした。

5.魔法陣グルグル(全16巻)→衛星ウサギテレビ(全2巻)
当時他誌での連載も全て短期でした。グルグル以外で長期連載した作品はないです。

6.東京アンダーグラウンド(全14巻)→鬼切様の箱入娘(全4巻)
作者が話作りが苦手だと告白していて、続編は隔月連載にして話作りに時間を取ったものの、短期で終了しました。

7.666~サタン~(全19巻)→助太刀9(全5巻)
特別短期連載だったというわけでも、そこまで打ち切りすぎる終わり方でもなかったのですが、中途半端に終わった印象はありました。

8.ジャングルはいつもハレのちグゥ(全10巻)→ハレグゥ(全10巻)→ミリオンの〇×△□(全5巻)
「ハレグゥ」は実質タイトルが変わっただけで継続連載だったので除外して考えました。
作者は他誌での「ニコイチ」など長期連載作も出していますが、本誌での連載は約2年半続いたものの、終わり方はかなり強引だった印象があります。

9.屍姫(全23巻)→再生のファンタズマ(全4巻)
味方が負けたところで終わるという第一部完の状態でそのまま打ち切りになっていました。

10.南国少年パプワくん(全7巻)→PAPUWA(全14巻)→SCRAMBLE!(全4巻)
パプワくんとPAPUWAの間に約7年ほどブランクがあるので、ジンクスを払拭したかと思いきや、その次で撃沈。

11.円盤皇女ワるきゅーレ(全11巻)→東京ファンタジー学園勇者科 月彩のノエル(全3巻)
コメディタッチのワるきゅーレよりも、個人的にはシリアスなノエルの方が好きだったのですが、打ち切りとなりました。

12.今日のケルベルス(全12巻)→魔女らば魔女れば(全3巻)
ベタなことを真面目に本気でやるコンセプトは同じだったものの、なぜ前作が受けて次作が打ち切りだったのか未だにわからないです。

13.ばらかもん(全18巻)→はんだくん(全6巻)→ヨシノズイカラ(全3巻)
そもそも「ばらかもん」はガンガンONLINEからの移籍連載で、同時期に「はんだくん」の連載を挟んでいますし、「ばらかもん」の連載終了から全く期間を空けないでの連載スタートで最初から長期連載を想定していないような雰囲気もありました。
終わり方だけ見ると完全に打ち切りですが、そこまで人気がなかったようにも見えず、続けようと思えば続けられるけど、あえて中途半端に終わらせたようにも感じました。

14.仕立屋工房(全13巻)→黒の探偵(全7巻)
「仕立屋工房」はガンガンパワード休刊に伴う移籍連載で、本誌での連載期間は短めでしたが、長期連載が円満終了だったのは確かでした。
「黒の探偵」は連載開始当初は表紙になるとか割と優遇されていたような印象もありましたが、最後は打ち切りのような感じで終了してしまいました。
ジンクスに当てはまるかどうかは前提条件からして少し微妙かもしれません。


例外だった作品

1.スパイラル~推理の絆~(全15巻)→ヴァンパイア十字界(全9巻)→絶園のテンペスト(全10巻)
全て作画が違うものの、城平京さんが原作。
スパイラルとヴァンパイアは一部同時期に連載していたものの、その後期間を開けて連載した「絶園のテンペスト」はアニメ化までいきました。
また、スパイラルと同じ作画コンビ連載「天賀井さんは案外ふつう」は全4巻ながら割とまとまりはよく、コミックスの厚さが厚めで実質6巻分くらいあり、打ち切りというわけでもなかったです。

2.マテリアルパズル(全22巻)→BAMBOO BLADE B(全12巻)
そもそも「マテリアルパズル」は円満終了していないので(現在他誌で続編連載中)、ジンクスの前提に当てはまっていないと言えなくもないですが、長期連載されていたことは確かで、次回作も本誌に掲載されたと考えると前提に当てはまるとも言えます。
しかしながら、次回作が全くの新作というわけでもなかったので、多分もうあり得ないことですが、完全新作が本誌で連載されたらジンクスに当てはまってしまうかもしれません。


ということで、ジンクスに当てはまった作品は13作品、例外2作品という結果でした。
例外よりもジンクスに当てはまる作品が圧倒的に多かったです。
しかしながら、創刊から約30年、その間にお家騒動があって当時の主力連載がごっそり抜けてしまったので、もし当時の主力作家さんたちがまだ本誌にいたとしたら。お家騒動後、「鋼の錬金術師」の荒川弘さん、「ソウルイーター」の大久保篤さんなど、次回作も本誌で連載していたなら絶対にジンクスに当てはまらなかっただろう作家さんが本誌にいたとしたら。
そんなもしもがあったらジンクスは払拭されていたのかもしれませんが、3大出版社に含まれない中堅出版社でヒット作を何本も描けるような実力者は大手出版社に引き抜かれたりしますから、ジンクスが起きやすい環境になっていることもあるのかと思います。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。