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紅心王子・完結 [漫画全般]

次のガンガンの感想と一緒に更新しようと思っていたのですが、思いの外長くなったので別記事として更新します。

先日最終巻が発売された「紅心王子」。
17巻と18巻が同時発売だったのですが、17巻は丸々ガンガン掲載分でした。そして18巻に関しては、最後の掲載がもう5年前くらいなので、どう終わっていたのか記憶も曖昧というのもあり、おおよそですが80%くらい描き下ろしの感じでした。
終わり方はハッピーエンドで、打ち切りとか無理矢理まとめたという感じでもなく、これは想定通りの終わりなんだろうな、と感じるのと同時に、この残り100ページくらいを5年くらい描けなかったというのは相当深刻に体調不良だったのだろうな、と思いました。
画力が落ちている感じもなかったので、絵は描けるけど漫画は描けないとかだったのかも、とも。
イラストなら描けるけど漫画とかストーリーを描けなくなってしまう作家さんはそれなりにいますから、桑原さんがどうだったのかは別として、理由はどうあれ絵は描き続けていたのだろうな、とも思いました。

それで、最後のあとがきで「桑原草太としての活動はこれで最後」「絵を描く仕事は続けていく」とあり、どうやらこれまでの実績を捨てて別名義で活動するようで、それもそれでビックリしました。
ガンガン本誌での連載はもうやらないにしても、ガンガンONLINEで不定期掲載で連載するとかはあり得ると思っていましたし、ガンガンONLINEでのリバイバル連載はその布石なのではないかとも。
それがもう桑原草太として活動しないなら、これはスクエニ系雑誌で描くことはもうないだろうな、と感じました。

俳優さんが音楽活動するときとか、声優さんがギャルゲーに出演するときに別名義にするというのはよくある話ですが、漫画家さんが別名義にするときはもう全く別ジャンルで活動するときが大半なので、何か作品を発表するにしても完全少女漫画になるとか、作画しかやらないとか、今までとはいろいろ違ってくる気がします。
別名義について有名なところだと河下水希さんは少年漫画名義で、少女漫画だと桃栗みかんに変えているとか、藤野もやむさんが再デビューで桑佳あさに変わったとか、古いところだと西川秀明さんがエロを描いていた時はまみやこまし名義だったとか。
同人誌と商業誌、エロとノーマルで名義を分けている方はそれなりにいますが、今回は桑佳あささんみたいな再デビューパターンに当たるかなと思います。
考えられる限り、別名義で同じ雑誌で新作発表した方はいないと思われます。
例外としては、ガンガンJOKERで主にいろんな原作の作画担当をしている宗一郎さんが「死神様の最期のお願いをRE」で古代甲名義にしたくらいでしょうか。
あとは、コンビ名で最初に活動していたけど、解散して個人名義になったたかなし霧香さんとか南澤久佳さんとかもいますが、この辺りは今回とはあまり関係ないですし。

その他、「絵を描く仕事は続けていく」という表現にしても、「漫画家を続けていく」と書いていないので、もうガッツリ個人で月刊連載という形式で新作は発表しないような感じに受け取りました。
「絵を描く仕事」と書かれているので、原作のみ担当という選択はまずないと思われますが、前述のように作画だけとか挿絵のみとか、あったとしても読み切りだけとか。
少なくとも、スクエニ系雑誌で新連載を持つことはまずないだろうな、と思いました。
せっかく最終巻が出たのに、それは少し残念でした。
でも、引退するわけではないようなので、今後の活動に注目はしていきたいです。
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