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俺の屍を越えてゆけ・クリア [ゲーム]

本日の更新は「ゲームREVIEW」のお部屋にPSP「俺の屍を越えてゆけ」のレビューを追加しました。

元々オリジナル版も買おうかどうか非常に迷ったソフトだったので、リメイクされたのならこれを機にプレイしてみようかな、と思って買ってみました。

それでプレイし始めてみると、ここ最近ここまで自由度の高いゲームはプレイしていなかったなぁ、とまず感じました。
まぁ、ここ数年でプレイしたRPGはFFかテイルズかDQか、くらいだったので、シナリオは基本的に一本道、途中にどれだけ寄り道できるかどうか、くらいの差しかない感じなのですが。

このソフト、ゲームを進める上での制約としては、
・最終的に朱点童子を倒さないといけない
・呪いのせいで最長2年までしか生きられないので、生きている間に神様と交神して子孫を残す
という、おおまかではありますが、この2点のみ。

物語の最終目的は「朱点童子を倒す」という部分に集約されるわけですが、そこに至るまでの間、どこのダンジョンに入ってお金とか経験値を稼いでもいいし、いつ朱点童子に戦いを挑みに行ってもいいし、どんな職業を選んでもいいし、どんな神様と交神してもいい、という最初から選び放題の状態。
もちろん、最初から行けるダンジョンは限られていますし、期間限定でしか入れないダンジョンもありますし、その時の強さによって交神できる神様も限定されますが、ストーリーが進むと取れないアイテムが出てくるということもなく、どんな進め方をしても最終的にクリアできるように調整されているのが素晴らしかったです。
なので、攻略ページを見ても、この時期にこの神様と交神した方がいいとかのアドバイスはなく、ボス戦のときにこの職業がいると楽だ、というレベルで、その職業も基本的にパーティ内にいたりするので、自分がいいと思った方法が間違っていることはほとんどない、という状態でした。
なんかこう、ここまで自由にやっていいよってゲームをプレイしたことがなかったので、本当に新鮮でした。

仲間については、最長でも2年で死んでしまいますし、実戦に出られるのは生後3ヶ月から、1歳6ヶ月くらいを過ぎると健康度が落ちて前線で戦えなくり、その間に一族の交神が数回入るので、1人が戦える期間はかなり短いです。
なので、強制的にどんどん世代交代が入っていくので、同じメンバーで戦いに出るのはせいぜい2~3回。
RPGだと基本的に同じメンバーで戦い続けてしまう私には、この強制世代交代も新鮮でした。

神様との交神は、基本的に全パラメータが強い神様っていうのはいなくて、どの神様と交神しても一長一短。
運が良ければ全パラメータが強い子供が生まれますし、運が悪ければ強い子孫と強い神様を交神させているのにダメダメな子供も生まれてきます。
遺伝的に強い子供が生まれても、パラメータが全く伸びないこともありますし、遺伝的に弱くてもやたらと成長する子供もいます。
その辺り、確かに現実世界でもそうだよなぁ、と思うことしばしば。

戦闘メンバー全員がいい素質を持ち、それなりに成長したところでボスに挑みたいけど、早々上手く戦闘メンバー全員が強いということにはならなくて、ボスに挑むのを何世代か後にずらすなんてこともよくありました。
ただ単純にレベルを上げたらいいわけではない、このままならない感じもまたよかったです。

戦闘に関しては、敵を全滅させる必要はなく、敵の大将さえ倒せば戦闘終了。
ただし、経験値は倒した敵の分しか入らないし、その経験値も仲間たちで均等割り。
このシステムもなかなかよくて、戦闘中もダンジョン内での時間は経過しているので、下手に全滅させようと戦っていると全く進めないまま時間切れになってしまうこともしばしば。
基本的にダンジョン内にいられるのは1ヶ月で、疲労はたまるけど継続した討伐も可能、ということになっていましたが、私は1度も月跨ぎでダンジョンに潜り続けたことはありませんでした。
なので、中盤以降はとにかく走ってダンジョン最深部でボスを倒し、残った時間は強い敵と戦いまくる、というのを続けていました。

戦闘もかなりサクサク進められる仕様でよかったのですが、唯一の欠点が術を発動するときのエフェクトがウザいこと。術の発動からダメージが発生するまでのエフェクトが微妙に長くて、後半で術を連発してくる敵が出てきたときは結構イライラしました。
パラメータアップ系の術はサクサク発動して終わるのですが、攻撃系の術は強い技ほど時間がかかってダメでした。
そこさえ何とかなっていればなぁ、と何度も思いました。
通常攻撃だけだとサックサク進むだけに、余計に差が感じられて。

グラフィックに関しては、元々がPSソフトということもあって、アニメは当時の流行の絵柄でちょっと古臭い感じがあり、戦闘シーンの敵の画像など、敵が大きいと重なって表示されるのですが、敵同士の境目が粗く見えてしまって、そこはもう少し頑張ってほしかったなぁ、と感じました。
まぁ、このゲームはグラフィックで左右されるものではないのですが。

その他のシステムとしては、
・初代当主の名前は子孫の中で党首に選ばれた人が受け継ぐ
・強い子孫は氏神として奉ることで、以後交神できるようになる
辺りが秀逸だな、と感じました。
一応本名プレイしていたので、当主の名前が常に自分の名前というのも、初心を忘れなくていいなぁ、と。
氏神制度も、確かに強い子孫が生まれても、それ一代限りでは惜しいなぁ、と思うので、神様にしてしまえるというのが上手いな、と感じました。

それでは、ここからネタバレありの感想です。
ストーリーは、ゲームをプレイし始めた当初はすごく単純な話だと思っていました。
朱点童子が絶対悪で、それを倒そうとする人間に神様が力を貸してくれた、という。

でも、ゲームを進めていくと、そんな単純な話ではないというのが少しずつわかってきて、本当の黒幕は力を貸してくれた神様のトップである昼子だとわかったときは、結構えぐい話だなぁ、と感じたものです。
ただ、ゲームを制作した桝田さんの前作「リンダキューヴ」も、そういえばシナリオAとBは結構えぐい内容だったなぁ、と思い出しました。
全体を通して、一筋縄ではいかないシナリオでした。

そのストーリーの流れは、個別で話すボスの会話を時系列で並び変えて、代名詞を固有名詞に置き換えてちょっと頭の中を整理しないとわからないようになっていて、そこは理解するのが少し大変でした。
私は最初の朱点童子を倒して中から黄川人が出てきた後も、朱点童子=黄川人だと思っていなかったので、結構後半になってから物語の全容を掴んだ感じでした。

また、ラスボスを倒した後で、本当の黒幕である昼子と戦えるようになっていたのはよかったです。
説明書では、オリジナル版にはこの要素がなくて、その要望が1番多かったとあったので、それは確かにそうだよな、と感じました。


最後に、私がクリアするまでに取っていた戦法を書いておこうと思います。
1.交神は3ヶ月毎に行う。討伐×2、交神×1、を繰り返す。
2.交神に使う奉納点は、手持ちの奉納点の1/2~2/3程度の相手にする。
3.双子が生まれない限り子供は1人のみ。強かろうが弱かろうが奥義を継承させる。
4.交神を行うのは1歳4ヶ月。

この状態だと、6職業を上手く回していくことができました。
最後まで大筒士と踊り屋をメインで使うことはなかったのですが、たまに生まれる双子の片割れは大筒士か踊り屋にしていました。

これできれいに回っていくのですが、欠点としては、討伐2回分の奉納点で交神することになるので、やや奉納点不足気味になりました。
2年で5~6回くらいの交神がいいのでは、とゲーム内の説明で提案されているのですが、このやり方だと2年で8回交神なので、やや多めです。

ちなみに、ゲーム難易度は「しっかり」でプレイしていました。
「どっぷり」だと、奉納点不足が深刻になってしまうやり方かもしれません。
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